Coworkライブアーティファクトの使い方 — 自動更新ダッシュボード
Coworkのライブアーティファクトは2026年8月19日より前に作られたアーティファクトの呼び名です。今も開いて共有できますが、直接は編集できません。見分け方と再公開の手順、新しい共有範囲との違いを扱います。
ライブアーティファクトは何を指す言葉になったか
Coworkのライブアーティファクトとは、2026年8月19日より前にClaude Coworkで作られたアーティファクトの呼び名です。サイドバーの「Artifacts」に残り、開くことも共有することもできます。ただし、その場で編集することはできなくなりました。
ライブアーティファクトを開けるのはClaude Desktopアプリだけです。8月19日以降に作ったアーティファクトはWebでも開けます。
8月19日以降にCoworkで作ったアーティファクトは、通常のアーティファクトと同じ扱いです。ライブアーティファクトという別種のものを新しく作る手順は、いまはありません(CMEK・ZDR・HIPAA対応の構成を除く)。
つまり「ライブアーティファクトの使い方」は、2つの場面に分かれます。すでに持っているものを開く・共有する場面と、編集したくなって新しい仕組みへ移す場面です。
8月19日の前後でアーティファクトはどう違うか
8月19日より前に作ったもの
「Cowork」のラベルが付いて一覧に残ります。開く・共有するは今までどおりで、その場の編集はできません。
8月19日以降に作ったもの
Cowork以外で作ったアーティファクトと同じ仕組みです。Claudeに頼めば編集できます。Docs・Slides・Designのテンプレートから作ったものは、画面上で直接も触れます。
CoworkとチャットがひとつのClaudeにまとまる変更も段階的に進んでいます。Pro・Maxプランで段階的に展開されており、メッセージ欄に「Chat」と「Cowork」の選択肢が出なくなっていれば新しい画面です。その場合、この記事のボタン名や配置が見え方と少し違うことがあります。
自分のアーティファクトがライブかどうかを確かめる
サイドバーの「Artifacts」を開くと、ライブアーティファクトには「Cowork」のラベルが付いています。一覧の右上にある「Filter by」で絞り込めるため、数が多いときはここから探します。
ラベルが付いていなければ、通常のアーティファクトです。ラベル付きのものが見当たらない場合は、Claude Desktopアプリで開いているかを確かめます。
状況ごとの対応は次のとおりです。
| 手元の状況 | 該当するもの | やること |
|---|---|---|
| 「Cowork」ラベル付きで、中身を直したい | 該当するものライブアーティファクト | やること「Share」から新しいアーティファクトとして再公開 |
| 「Cowork」ラベル付きで、見せるだけでよい | 該当するものライブアーティファクト | やることそのまま開く・共有する |
| ラベルなし、8月19日以降にCoworkで作った | 該当するもの通常のアーティファクト | やること通常どおり編集・共有 |
| 組織がCMEK・ZDR・HIPAA対応の構成 | 該当するものライブアーティファクトを使い続ける | やること後述の「構成による例外」を確認 |
編集したいときは再公開する
ライブアーティファクトは直接編集できないので、新しいアーティファクトとして再公開してから手を入れます。手順は4つです。
ライブアーティファクトを編集できる形にする
- 1
サイドバーの「Artifacts」から開く
「Cowork」ラベルが付いたものを選びます。
- 2
「Share」を押す
ライブアーティファクトでも、共有はこのボタンから始まります。
- 3
新しいアーティファクトとして再公開を選ぶ
すでに共有していた場合は、ダイアログに既存のリンクが表示されます。
- 4
通常のアーティファクトとして編集する
以降は、ほかのアーティファクトと同じようにClaudeへの依頼で直せます。
注目したいのは、共有済みのリンクが変わらない点です。受け取った人は新しいリンクを必要とせず、同じリンクから新しい内容が見えます。配布済みのダッシュボードを差し替えたいときに、送り直しの手間がありません。その代わり、配ったリンクの先も切り替わるので、見せ続けたい内容があれば再公開の前に画面を書き出しておきます。
共有するとき何が起きるか
ライブアーティファクトの共有ルールは、これまでと変わりません。共有は組織の中だけで完結します。外部向けの公開リンクや、受け取る人を1人ずつ選ぶ共有はありません。リンクを持っている組織内の人なら、誰でも開けます。
もうひとつ見落としやすいのが、データの出どころです。共有されたアーティファクトは、開いた人自身のコネクタとデータソースにつながります。作った人が見ている画面がそのまま渡るわけではありません。
開いた人が元のデータソースにアクセスできなければ、その部分には作成者のデータの代わりにエラーが表示されます。部門をまたいで配るときは、閲覧する側がそのアプリに接続済みかどうかを先に確かめておくと、「空のダッシュボード」を送る事態を避けられます。
受け取る側にも注意が1つあります。他人のアーティファクトは、知らない送り主から届いたファイルと同じ扱いで開くのが前提です。信頼できる人のものだけを開きます。
新しいアーティファクトの共有範囲はもっと細かい
再公開した後のアーティファクトは、ライブアーティファクトより細かく共有範囲を決められます。ここからは、通常のアーティファクトの共有の話です。
| 共有方法 | Pro・Max | Team・Enterprise |
|---|---|---|
| リンクを知っている誰でも | Pro・Max使える | Team・Enterprise外部共有が有効か、管理者が個別に許可した場合のみ |
| 組織全体・特定の人 | Pro・Maxなし | Team・Enterprise使える |
| グループ単位 | Pro・Maxなし | Team・EnterpriseEnterpriseのみ |
| メールで個別に招待(ベータ) | Pro・Max使える | Team・Enterprise使える |
アクセス権は3段階です。「Can view」は開いてコメントを読めます。「Commenter」はコメントの追加と、アーティファクトが用意するファイルのダウンロードまでできます。「Can edit」は変更もできます。アーティファクトの種類によっては、選べる段階が「Can view」と「Can edit」だけのものもあります。
メール招待には上限と期限があります。組織外の招待は1つのアーティファクトにつき50人までで、承諾待ちの招待は30日で失効します。承諾済みの招待は失効しません。
Team・Enterpriseでは、組織外へ招く機能を管理者が止めている場合があります。「Organization settings > Artifacts」で決まる設定で、既定ではTeamが有効、Enterpriseが無効です。画面に出てこないときは、オーナーに確認する流れになります。
共有できない組み合わせも決まっています。接続アプリを使うものやClaudeに質問するものは、「リンクを知っている誰でも」を選べません。メール招待も、Claude Docsの文書や外部サイトに接続するもの、アップロードしたファイルの確認が済んでいない(または通らなかった)ものには使えません。Team・Enterpriseでは、Claude Docsの文書もリンク共有をまだ使えません。EducationとK-12の組織では、メール招待自体が使えません。
共有設定を変えられるのはWebとClaude Desktopだけで、iOS・Androidアプリからは変更できません。
接続アプリのデータはどう扱われるか
通常のアーティファクトは、Claudeに接続済みのアプリへつながります。Asana・Googleカレンダー・Slackのようなツールに加え、自分で設定したカスタムコネクタも対象です。読み取りだけでなく書き込みもできます。この機能はPro・Max・Team・Enterpriseプランで、Webとデスクトップから使えます(Freeは対象外)。
最初に接続アプリが必要になった時点で、Claudeが使うアプリとツールを示して承認を求めます。ツールは個別にオフにでき、その選択は、同じアーティファクトを次に使うときにも引き継がれます。1回の操作ごとに承認が必要なコネクタのツールは、アーティファクトからは使えません。
依頼文に参照元のアプリ名を書いておくと、この承認画面に出てくる接続先が意図どおりかを確かめやすくなります。「SlackのメンションとGoogleカレンダーの予定、未対応のプルリクエストをまとめた朝の一覧を作って」のように、欲しい成果物と使うアプリを1文で伝える形です。
組織の側にも調整点があります。TeamとEnterpriseでは、管理者が「Enable artifact connectors」で、接続アプリを使うアーティファクトを組織全体でオンにもオフにもできます。ただし、アーティファクトが届くアプリを個別に絞る機能はありません。
どのアプリが接続できるかは、Claude CoworkのConnectors一覧にまとめてあります。
保存データの上限と共有の落とし穴
新しいアーティファクトは、セッションをまたいでデータを保存できます。日記や進捗トラッカーのような用途に向く機能です。保存先は2種類あります。この機能もPro・Max・Team・Enterpriseプランで、Webとデスクトップから使えます。
アーティファクトの保存先は2種類
個人ストレージ
各自が自分のデータだけを持ちます。日記なら、書いた内容は本人にしか見えません。
共有ストレージ
全員が同じデータを見て更新します。スコアボードなら、誰もが同じ得点表を見ます。
保存できるのは1つのアーティファクトにつき20MBまでで、テキストだけです。画像・ファイル・バイナリは入りません。個人ストレージと共有ストレージは別々に保たれます。
共有ストレージを初めて使うとき、Claudeはデータが他の利用者にも見える旨の確認を出します。どちらを使うかは作った人が決めます。機微な情報を入れる前に、そのアーティファクトが共有ストレージを使うかを確かめておきます。
構成による例外 — CMEK・ZDR・HIPAA
顧客管理の暗号化キー(CMEK)、ゼロデータ保持(ZDR)、HIPAA対応の構成を使う組織では、事情が違います。新しいアーティファクトの仕組み、つまりテンプレート・デザインシステム・メール招待は、そうした組織ではまだ使えません。
そのため、これらの組織はCowork側のライブアーティファクトを使い続けます。この記事の「再公開して編集する」手順は、そうした構成の組織には当てはまりません。
ダッシュボード用途の向き不向き
アーティファクトが向くのは、同じ形のまま中身だけが変わる情報です。チームの週次指標や、プロジェクトの進行表、毎朝見る予定の一覧が例になります。ダッシュボードや小さな追跡ツールは、アーティファクトの典型的な用途です。
接続アプリからデータを引く場合、接続の許可は利用者ごとなので、組織内に配るなら、閲覧する側の接続状況が共有の成否を決めます。
逆に、毎回フォーマットごと変わる1回限りの分析は、都度のチャットで足ります。接続アプリのデータを引き続き表示したいかどうかが、アーティファクトにするかの分かれ目になります。
アーティファクトとは別に、Coworkではクラウド実行中に作られたファイルをダウンロード前に確認する機能があります。そちらはCoworkはクラウド実行中でも作業ファイルをプレビューできるで扱っています。
判断の持ち帰り方
手元のライブアーティファクトは、直す必要が出るまで触らなくてかまいません。再公開の前に確かめるのは、閲覧する側の接続状況と、共有先が組織外を含むかの2点です。
Coworkの機能全体の中でアーティファクトがどんな役割を持つかは、Claude Cowork(クロードコワーク)とはで他の機能とあわせて確認できます。部門別にどんな成果物が実際に作られているかは、Claude Cowork活用事例が参考になります。