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Bedrock/Vertex/FoundryでClaude Codeが使えない機能一覧

Bedrock/Vertex/FoundryでClaude Codeが使えない機能一覧

Claude CodeをBedrock・Google CloudのAgent Platform・Foundry経由で使うと、claude.aiサブスクリプション認証と比べて何が使えなくなるかを公式の提供状況表で確認できます。

Claude Codeを動かす6つの認証経路

Claude Codeは、どのモデル提供元を通して認証するかで使える機能の範囲が変わります。経路は全部で6つです。

  • claude.aiサブスクリプション: Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれかでclaude.aiにサインイン
  • Anthropic Console: Anthropic APIキーで認証
  • Amazon Bedrock: CLAUDE_CODE_USE_BEDROCKを設定し、Bedrockのモデルカタログを利用(Mantleエンドポイント経由のCLAUDE_CODE_USE_MANTLEも同じ扱い)
  • Claude Platform on AWS: AWS Marketplace経由で購入しつつAnthropic APIを呼ぶ形態、CLAUDE_CODE_USE_ANTHROPIC_AWSを設定
  • Google CloudのAgent Platform(旧Vertex AI): Google運営、CLAUDE_CODE_USE_VERTEXを設定
  • Microsoft Foundry: Anthropic運営、CLAUDE_CODE_USE_FOUNDRYを設定

このうちAmazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundryの3つは、企業が既存のクラウド契約とセキュリティ境界の中でClaude Codeを使うための経路です。直接APIキーやサブスクリプションで使う場合と比べて、機能が制限される場面があります。CLIをローカルで動かす部分はどの経路でも変わらず、差が出るのはサーバー側の能力に依存する機能です。

評価軸 — 3つのカテゴリで機能差を見る

機能差は3つのカテゴリに分かれます。①全プロバイダー共通で使える機能とその注意点、②claude.aiサブスクリプションでしか使えない機能、③CLIの中でプロバイダーによって挙動が変わる機能です。

全プロバイダー共通で使える機能

CLI本体とローカルで完結する機能は、どの認証経路でも同じように動きます。

  • CLI本体とAgent SDK
  • VS Code拡張とJetBrains拡張
  • サブエージェント、フック、コマンド、スキル
  • CLAUDE.mdによるメモリー、プラグイン、MCPサーバー
  • チェックポイント、サンドボックス化、Workflows
  • OpenTelemetryメトリクスとmanaged settingsファイル

ただしこのうち3つには、プロバイダーによる細かい違いがあり、まったく同じ動きにはなりません。

MCPサーバーは、claude.aiのconnectors機能がclaude.aiサブスクリプション認証のときだけ読み込まれます。ツール検索もANTHROPIC_BASE_URLが非Anthropic系のホストを指すときは既定でオフになり、Google CloudのAgent PlatformではClaude 4.5世代より前のモデルで、Microsoft FoundryではAzureホスト型のデプロイで、それぞれ未対応です。

サブエージェントの挙動も変わります。組み込みのExploreサブエージェントは、Anthropic APIで動かすときは継承したモデルの上限をOpusに抑えますが、それ以外のプロバイダー(Claude Platform on AWSを含む)ではメインの会話が使っているモデルをそのまま継承します。また、この4プロバイダー(Bedrock・Claude Platform on AWS・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundry)では、Anthropicへのエラー報告とテレメトリ送信が既定でオフになっています。

コマンドにも制約があります。/design-syncclaude importサブコマンド形式の/importは、Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWSのいずれでも使えません。/voiceはclaude.aiアカウントが必須、/list-agents(エイリアス/peers)はセッション間メッセージングが有効な場合に限られます。

claude.aiサブスクリプションでしか使えない機能

次の機能はclaude.aiアカウントでのサインインが前提です。Anthropic APIキーやサードパーティプロバイダーからは届きません。

  • Claude Code on the web、Claude Codeモバイル、Claude Code in Slack
  • Claude Code Desktop
  • Routines(/schedule)
  • Ultrareview
  • Code Review(TeamとEnterpriseプラン)
  • Remote Control
  • Chrome拡張機能
  • Computer use(ProとMaxプラン)
  • Artifacts(Pro・Max・Team・Enterpriseプラン)
  • 音声文字起こし

Desktopだけは部分的な例外です。アプリ内または管理者がゲートウェイルーティングを設定できるほか、Enterprise環境では管理者向け設定ファイル経由でGoogle CloudのAgent Platformやゲートウェイプロバイダーへルーティングでき、サードパーティ版のClaude Desktop on 3PはCodeタブをAmazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundry・セルフホストのLLMゲートウェイ経由で動かせます。ultrareviewを含むCode Reviewの実行経路はClaude Codeコードレビューの4つの実行経路で詳しく扱っています。

Bedrock/Vertex/Foundryで使えなくなるCLI機能

ローカルCLIの機能でも、サーバー側の能力に依存するものはプロバイダーごとに提供状況が分かれます。claude.aiサブスクリプションを基準に、3つのサードパーティプロバイダーでの提供状況を並べました。

機能claude.aiサブスクリプションAmazon BedrockGoogle CloudのAgent PlatformMicrosoft Foundry
Web検索claude.aiサブスクリプションAmazon BedrockGoogle CloudのAgent PlatformClaude 4以降のモデルのみMicrosoft FoundryAnthropicホスト型デプロイのみ
Fast modeclaude.aiサブスクリプション✓(Team/EnterpriseはOwnerが有効化)Amazon BedrockGoogle CloudのAgent PlatformMicrosoft Foundry
Auto modeclaude.aiサブスクリプションAmazon BedrockSonnet 5・Opus 4.7以降・Fable 5のみGoogle CloudのAgent PlatformSonnet 5・Opus 4.7以降・Fable 5のみMicrosoft FoundrySonnet 5・Opus 4.7以降・Fable 5のみ
Advisorclaude.aiサブスクリプションAmazon BedrockGoogle CloudのAgent PlatformMicrosoft Foundry
Channelsclaude.aiサブスクリプションAmazon BedrockGoogle CloudのAgent PlatformMicrosoft Foundry
GitHub Actionsclaude.aiサブスクリプションAmazon BedrockGoogle CloudのAgent PlatformMicrosoft Foundry
GitLab CI/CDclaude.aiサブスクリプションAmazon BedrockGoogle CloudのAgent PlatformMicrosoft Foundry
Analytics dashboardclaude.aiサブスクリプション✓(Team/Enterprise)Amazon BedrockGoogle CloudのAgent PlatformMicrosoft Foundry
Server-managed settingsclaude.aiサブスクリプション✓(Team/Enterprise)Amazon BedrockGoogle CloudのAgent PlatformMicrosoft Foundry
Zero Data Retentionclaude.aiサブスクリプション✓(対象Enterprise)Amazon Bedrockクラウド契約次第Google CloudのAgent Platformクラウド契約次第Microsoft Foundryクラウド契約次第

クロスセッションメッセージング(Claude Codeが自分の別セッションを見つけて連携する機能)は全プロバイダーで使えますが、Bedrock・Claude Platform on AWS・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundryでは同一マシン上のセッション間に限られ、かつバージョン2.1.248以降が必要です。他のマシンやWeb版のセッションを見つけるには、claude.aiサインインとRemote Controlへの接続が別途必要です。仕組みの詳細はClaude Codeのセッション間メッセージングを参照してください。

プロバイダーごとに事情が違う3点

3つのサードパーティプロバイダーは並べて語られがちですが、細部は一致しません。

Web検索の扱いが典型例です。Amazon Bedrockには提供されていない一方、名前の似たClaude Platform on AWSでは使えます。同じAWS上の選択肢でも、挙動が違います。両者の課金方式の違いはBedrockのClaude料金で比較できます。

Auto modeの制約も一様ではありません。3プロバイダーとも対応モデルはSonnet 5・Opus 4.7以降・Fable 5に限られ、既定の権限モードもManualから始まります。Bedrock・Vertexのセットアップ手順自体はClaude Code BedrockセットアップClaude Code Vertex AIセットアップで確認できます。

Fast modeは3つとも一律で使えません。速さと引き換えに単価が上がる機能で、Anthropic ConsoleキーかClaudeのサブスクリプションからしか呼び出せない仕様です。fast modeの仕組みはClaude Codeのfast modeとはで解説しています。代わりに使えるAdvisor機能についてはClaude Code advisorでFable/Opus/Sonnetの助言を得るも参考にしてください。

この差を埋める代替手段

機能が使えないこと自体より、代わりに何を使うかのほうが実務では重要です。公式ドキュメントが挙げる代替は3つあります。

  • /schedule(Routines)が使えない場合は、代わりに/loopでスケジュール実行を組む
  • クラウドセッションが必要な場合は、GitHub ActionsかGitLab CI/CDを使う(Microsoft FoundryはGitLab CI/CD非対応、Claude Platform on AWSはGitHub Actions非対応)
  • Web検索が使えない場合は、URLを指定するWebFetchツールで代替する

LLMゲートウェイ経由で認証している場合、機能の提供状況は転送先のプロバイダーに準じます。ただしANTHROPIC_BASE_URLapi.anthropic.com以外を指すときは、Remote Controlやserver-managed settingsのようにClaude Code自体がオフにする機能もあり、ゲートウェイの転送内容とは無関係に無効化されます。

使い分け早見表

どの経路を選ぶかは、機能の充足度だけでなく契約とセキュリティ要件で決まります。

経路向いている組織割り切ること
claude.aiサブスクリプション向いている組織Web版・モバイル・Slack連携やRoutinesまで使いたいチーム割り切ること既存のAWS/GCP/Azure契約とは別請求になる
Anthropic Console向いている組織サブスクリプションのアプリ層は不要で、APIキー管理だけで足りる開発者割り切ることclaude.ai限定機能はすべて対象外
Amazon Bedrock向いている組織AWS契約に一本化し、IAMでアクセス制御したい組織割り切ることWeb検索・fast mode・Channels・Advisorが使えない
Google CloudのAgent Platform向いている組織GCPのガバナンス配下でClaudeを使いたい組織割り切ることWeb検索はClaude 4以降のみ、fast mode・Channelsは不可
Microsoft Foundry向いている組織Azure契約とセキュリティ境界を優先する組織割り切ることGitLab CI/CD非対応、Web検索はAnthropicホスト型のみ

よくある質問

Bedrock/Vertex/Foundry経由でもClaude Codeの基本機能は使えますか

使えます。CLI本体、VS Code / JetBrains拡張、サブエージェント、フック、スキル、MCPサーバー、サンドボックス化などローカルで完結する機能は、どのプロバイダーでも同じように動きます。制限がかかるのは、サーバー側の能力に依存する一部のCLI機能とclaude.ai限定機能です。

Auto modeがBedrock経由で使えないと表示されるのはなぜですか

Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundryでは、Auto modeの対応モデルがSonnet 5・Opus 4.7以降・Fable 5に限られています。それ以外のモデルで起動していると、Auto modeの選択肢自体が表示されません。

Claude Platform on AWSとAmazon Bedrockは同じ制限ですか

いいえ。Web検索はAmazon Bedrockでは使えませんがClaude Platform on AWSでは使えます。一方でGitHub ActionsはClaude Platform on AWSで使えず、Bedrockでは使えるなど、機能ごとに差が逆転する組み合わせがあります。

途中でclaude.aiサブスクリプションからBedrockに切り替えると何が変わりますか

Fast mode・Advisor・Channels・Analytics dashboard・server-managed settingsが使えなくなり、Auto modeの対応モデルも絞られます。Routines・Ultrareview・Code Review・Remote Controlのようなclaude.ai限定機能も同時に失われるため、切り替え前にチームでの利用実態を確認しておくと安全です。

まとめ

Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundry経由でClaude Codeを使うと、CLI本体やサブエージェントのようなローカル完結の機能はそのまま使えます。制限を受けるのは、Web検索・Fast mode・Auto mode・Advisor・Channels・Analytics dashboardなどサーバー側の能力に依存する機能です。加えてRoutines・Ultrareview・Code Review・Remote Controlのようなclaude.ai限定機能も、サブスクリプション認証でなければ届きません。既存のクラウド契約とセキュリティ境界を優先するか、claude.aiサブスクリプションの機能フルセットを優先するか。この判断軸で、選ぶ経路が変わります。

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