Bedrock/Vertex/FoundryでClaude Codeが使えない機能一覧
Claude CodeをBedrock・Google CloudのAgent Platform・Foundry経由で使うと、claude.aiサブスクリプション認証と比べて何が使えなくなるか。提供状況表と1Mコンテキストの扱いで確認します。
使えない機能にぶつかったときの切り分け
Claude CodeをAmazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundryのどれかで動かすと、使えない機能が出ます。原因は、認証経路・ANTHROPIC_BASE_URL・モデル・バージョンの4つのどれかに絞れます。
機能が見つからないときの確認順
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認証経路を見る
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK・CLAUDE_CODE_USE_VERTEX・CLAUDE_CODE_USE_FOUNDRYのどれかが立っていれば、claude.aiサブスクリプション限定の機能は届きません。Routines・Remote Control・Ultrareviewなどが該当します。 - 2
ANTHROPIC_BASE_URLを見る
api.anthropic.com以外を指していると、転送先の提供状況に加えて、Claude Code自身が止める機能が出ます。Remote Controlとserver-managed settingsが例です。 - 3
モデルを見る
Bedrock・Agent Platform・FoundryではAuto modeがSonnet 5以降・Opus 4.7以降・Fableに限られます。Anthropic APIとClaude Platform on AWSではOpus 4.6以降・Sonnet 4.6以降・Fableが対象です。Web searchやツール検索もモデル世代に左右されます。
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バージョンを見る
セッション間メッセージングはv2.1.248以降、Auto modeの既定起動はv2.1.283以降が条件です。1Mコンテキストの既定もv2.1.287で変わりました。
以降は、この4点が効く順に機能を並べます。
Claude Codeを動かす6つの認証経路
認証経路は6つです。
- claude.aiサブスクリプション: Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれかでclaude.aiにサインイン
- Anthropic Console: Anthropic APIキーで認証
- Amazon Bedrock:
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCKを設定し、Bedrockのモデルカタログを利用(Mantleエンドポイント経由のCLAUDE_CODE_USE_MANTLEも同じ列で扱われる) - Claude Platform on AWS: AWS Marketplace経由で購入しつつAnthropic APIを呼ぶ形態、
CLAUDE_CODE_USE_ANTHROPIC_AWSを設定 - Google CloudのAgent Platform(旧Vertex AI): Google運営、
CLAUDE_CODE_USE_VERTEXを設定 - Microsoft Foundry: Anthropic運営、
CLAUDE_CODE_USE_FOUNDRYを設定
後ろの3つは、既存のクラウド契約とセキュリティ境界の中でClaude Codeを使うための経路です。CLIをローカルで動かす部分はどの経路でも変わらず、差が出るのはサーバー側の能力に頼る機能です。
全プロバイダー共通で使える機能
CLI本体とローカルで完結する機能は、どの経路でも動きます。
- CLI本体とAgent SDK、VS Code拡張とJetBrains拡張
- サブエージェント、フック、コマンド、スキル
- CLAUDE.mdによるメモリー、プラグイン、MCPサーバー
- チェックポイント、サンドボックス化、Workflows
- OpenTelemetryメトリクスとmanaged settingsファイル
このうち3つは、プロバイダーで細部が違います。
MCPサーバーは、claude.aiのconnectorsがサブスクリプション認証のときだけ読み込まれます。ツール検索はANTHROPIC_BASE_URLが非Anthropic系のホストを指すと既定でオフになります。Google CloudのAgent PlatformではClaude 4.5世代より前のモデルで、AzureにホストされたMicrosoft Foundryのデプロイでも、ツールが起動時にまとめて読み込まれます。デプロイ操作をMCPに任せる例はHeroku MCPサーバーでアプリをデプロイ・スケーリングするにあります。
サブエージェントでは、メインの会話がFableのときの組み込みExploreサブエージェントが違います。サブスクリプション・Anthropic Console・ANTHROPIC_BASE_URL経由のゲートウェイではOpusで動き、Claude Platform on AWSを含む他のプロバイダーではFableで動きます。また、Bedrock・Claude Platform on AWS・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundryでは、Anthropicへのエラー報告とテレメトリ送信が既定でオフです。
コマンドにも差があります。/design-syncとclaude import形式の/importは、4つのクラウド経路のどれでも使えません。/voiceはclaude.aiアカウントが必須です。/list-agents(別名/peers)は、セッション間メッセージングが有効な場合に限られます。
claude.aiサブスクリプションでしか使えない機能
次の機能はclaude.aiアカウントでのサインインが前提で、Anthropic APIキーやサードパーティプロバイダーからは届きません。
- Claude Codeのクラウドセッション、モバイル、Slack連携
- Claude Code Desktop
- Routines(
/schedule) - Ultrareview
- Code Review(TeamとEnterpriseプラン)
- Remote Control
- Chrome拡張機能
- Computer use(ProとMaxプラン)
- Artifacts(Pro・Max・Team・Enterpriseプラン)
- 音声文字起こし
Desktopは部分的な例外です。ゲートウェイルーティングをアプリ内か管理者が設定でき、Enterpriseでは管理者向け設定ファイル経由でGoogle CloudのAgent Platformやゲートウェイへ振り向けられます。サードパーティ版のClaude Desktop on 3Pなら、CodeタブをBedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundry・セルフホストのLLMゲートウェイ経由で動かせます。ultrareviewを含むCode Reviewの経路はClaude Codeコードレビューの4つの実行経路で詳しく扱っています。
CLI機能の提供状況をプロバイダー別に見る
ローカルCLIの機能でも、サーバー側の能力に頼るものは提供状況が分かれます。
| 機能 | claude.aiサブスクリプション | Amazon Bedrock | Google CloudのAgent Platform | Microsoft Foundry |
|---|---|---|---|---|
| Web検索 | claude.aiサブスクリプション✓ | Amazon Bedrock✗ | Google CloudのAgent PlatformClaude 4以降のモデルのみ | Microsoft FoundryAnthropicホスト型デプロイのみ |
| Fast mode | claude.aiサブスクリプション✓(使用クレジットが必要) | Amazon Bedrock✗ | Google CloudのAgent Platform✗ | Microsoft Foundry✗ |
| Auto mode | claude.aiサブスクリプション✓ | Amazon BedrockSonnet 5以降・Opus 4.7以降・Fableのみ | Google CloudのAgent PlatformSonnet 5以降・Opus 4.7以降・Fableのみ | Microsoft FoundrySonnet 5以降・Opus 4.7以降・Fableのみ |
| Advisor | claude.aiサブスクリプション✓ | Amazon Bedrock✗ | Google CloudのAgent Platform✗ | Microsoft Foundry✗ |
| Channels | claude.aiサブスクリプション✓ | Amazon Bedrock✗ | Google CloudのAgent Platform✗ | Microsoft Foundry✗ |
| GitHub Actions | claude.aiサブスクリプション✓ | Amazon Bedrock✓ | Google CloudのAgent Platform✓ | Microsoft Foundry✓ |
| GitLab CI/CD | claude.aiサブスクリプション✓ | Amazon Bedrock✓ | Google CloudのAgent Platform✓ | Microsoft Foundry✗ |
| Analytics dashboard | claude.aiサブスクリプション✓(Team/Enterprise) | Amazon Bedrock✗ | Google CloudのAgent Platform✗ | Microsoft Foundry✗ |
| Server-managed settings | claude.aiサブスクリプション✓(Team/Enterprise) | Amazon Bedrock✗ | Google CloudのAgent Platform✗ | Microsoft Foundry✗ |
| Zero Data Retention | claude.aiサブスクリプション✓(対象Enterprise) | Amazon Bedrockクラウド契約次第 | Google CloudのAgent Platformクラウド契約次第 | Microsoft Foundryクラウド契約次第 |
クロスセッションメッセージング(自分の別セッションを見つけて連携する機能)は、4つのクラウド経路すべてで同一マシン上のセッション間に限られ、v2.1.248以降が条件です。他のマシンやクラウドセッションを見つけるには、claude.aiサインインとRemote Controlへの接続が別途要ります。仕組みはClaude Codeのセッション間メッセージングにあります。
Web検索は、名前の似たAWS上の2経路でも結果が逆になります。Amazon Bedrockでは使えず、Claude Platform on AWSでは使えます。GitHub Actionsは逆で、Bedrockは使え、Claude Platform on AWSは使えません。両者の課金の違いはBedrockのClaude料金で比べられます。
Fast modeは、Opusの応答を最大2.5倍速くする代わりにトークン単価が上がる機能で、サブスクリプションかAnthropic Console(提供枠のある組織)から使います。サブスクリプション(Pro・Max・Team・Enterprise)では使用クレジット経由のみで、サブスクリプションのレート制限には含まれません。Team・EnterpriseではOwnerが有効化し、クレジットを有効にするまで、/fastは「Fast mode requires usage credits」と返します。仕組みはClaude Codeのfast modeとはにあります。Advisorの代わりに助言を得る使い方はClaude Code advisorでFable/Opus/Sonnetの助言を得るが参考になります。
Auto modeは第三者プロバイダーで何度も条件が変わった
Auto modeの扱いは、バージョンごとに変わってきました。古いバージョンのまま動かしている環境では、今のドキュメントと挙動が合いません。
第三者プロバイダーでのAuto modeの変遷
- v2.1.158〜v2.1.206環境変数が必要
CLAUDE_CODE_ENABLE_AUTO_MODE=1を設定しないと、Bedrock・Agent Platform・FoundryでAuto modeが使えませんでした。defaultMode: "auto"も無視されました。 - v2.1.207既定で使える
環境変数は不要になりました。変数は互換のために受け付けますが、効果はありません。
- v2.1.278分類器の確認をサーバーへ
クラウドプロバイダーや
ANTHROPIC_BASE_URLのゲートウェイ経由でも、アクションの安全確認をサーバー側に頼むのが既定になりました。サーバーが確認しない場合は、Claude Code自身が分類器へ問い合わせます。 - v2.1.283ターミナルとVS Codeの起動時モードがAuto
組み込みの起動時モードがAutoになりました。それ以前は、サードパーティ経由だとManualから始まるのが基本でした。
- v2.1.284全プランと全プロバイダーに拡大
権限モードを設定していない対話型ターミナルとVS Codeのセッションが、全プランと全プロバイダーでAutoから始まるようになりました。
- v2.1.285claude -pとAgent SDKも対象
サードパーティプロバイダー経由、またはテレメトリをオフにした
claude -pとPython Agent SDKのセッションも、Autoから始まります。--permission-modeを指定すればそちらが優先されます。
起動時モードがAutoでも、セッションのモデルが非対応ならManualで始まります。Autoにならないときは、まず表のモデル条件に当てはまるかを確かめます。
管理者がdisableAutoModeを"disable"にした環境では、Shift+Tabの切り替えからAutoが消えます。--permission-mode autoで起動してもManualで始まります。
1Mコンテキストは、モデルごとに[1m]の要否が違う
v2.1.287(2026年10月1日)で、Opus 4.7以降とFableはBedrock・Vertex・Foundryでも[1m]なしのまま1Mコンテキストで動くようになりました。Amazon BedrockとGoogle Cloudのページは今も、手動でピン留めしたモデルに[1m]を付ける手順を載せています。model-configの圧縮の節は、Opus 4.8以降がBedrockなど200Kで動く場合を挙げています。実際の挙動はv2.1.287以降のchangelogに従います。
v2.1.286以前とv2.1.287以降
v2.1.286以前
ピン留めしたモデルIDに[1m]を付けたときだけ、1Mで動きました。
v2.1.287以降
200Kに抑えたいときはCLAUDE_CODE_DISABLE_1M_CONTEXT=1を設定します。
[1m]が今も要るのはOpus 4.6とSonnet 4.6です。Sonnet 5はこの3プロバイダーで常に1Mで、[1m]は不要です。[1m]は変数ごとに読まれ、付けていない変数で呼ぶとOpus 4.6は200Kのままです。
export ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL='claude-opus-4-6[1m]'ANTHROPIC_DEFAULT_*_MODELを設定しないと、エイリアスの解決先も変わります。Microsoft FoundryではopusがOpus 4.6に解決されるため、[1m]なしだと200Kです。Foundryには起動時のモデルチェックもなく、ピン留めは設定で先に済ませる前提です。1Mの全体像はClaude 1Mコンテキストの実務活用に、Foundryの設定手順はClaude Code Microsoft Foundry設定ガイドにあります。
この差を埋める代替手段
機能が使えないこと自体より、代わりに何を使うかが実務では重要です。公式が挙げる代替は3つあります。
/schedule(Routines)が使えない場合は、代わりに/loopでスケジュール実行を組む- クラウドセッションが必要な場合は、GitHub ActionsかGitLab CI/CDを使う(Microsoft FoundryはGitLab CI/CD非対応、Claude Platform on AWSはGitHub Actions非対応)
- Web検索が使えない場合は、URLを指定するWebFetchツールで代替する
LLMゲートウェイ経由で認証している場合、機能の提供状況は転送先のプロバイダーに準じます。ただしANTHROPIC_BASE_URLがapi.anthropic.com以外を指すときは、Remote Controlやserver-managed settingsのようにClaude Code自体がオフにする機能もあり、ゲートウェイの転送内容とは無関係に無効化されます。AdvisorのようなAnthropic専用機能は、ゲートウェイがリクエストをそのままAnthropic APIへ転送する場合だけ動きます。
Bedrock・Vertexのセットアップ手順はClaude Code BedrockセットアップとClaude Code Vertex AIセットアップにあります。
使い分け早見表
どの経路を選ぶかは、機能の充足度だけでなく契約とセキュリティ要件で決まります。
| 経路 | 向いている組織 | 割り切ること |
|---|---|---|
| claude.aiサブスクリプション | 向いている組織Web版・モバイル・Slack連携やRoutinesまで使いたいチーム | 割り切ること既存のAWS/GCP/Azure契約とは別請求になる |
| Anthropic Console | 向いている組織サブスクリプションのアプリ層は不要で、APIキー管理だけで足りる開発者 | 割り切ることclaude.ai限定機能はすべて対象外 |
| Amazon Bedrock | 向いている組織AWS契約に一本化し、IAMでアクセス制御したい組織 | 割り切ることWeb検索・fast mode・Channels・Advisorが使えない |
| Google CloudのAgent Platform | 向いている組織GCPのガバナンス配下でClaudeを使いたい組織 | 割り切ることWeb検索はClaude 4以降のみ、fast mode・Channelsは不可 |
| Microsoft Foundry | 向いている組織Azure契約とセキュリティ境界を優先する組織 | 割り切ることGitLab CI/CD非対応、Web検索はAnthropicホスト型のみ |
まとめ
経路の決め手は、Web検索とclaude.ai限定機能を手放せるかで、Web検索が要るならAgent PlatformかFoundryのAnthropicホスト型、不要ならIAM一本化のBedrockが候補になります。挙動が合わないときは、セッション間メッセージングのv2.1.248、起動時Autoのv2.1.283〜285、1M既定のv2.1.287と、機能ごとの版を見ます。