Claude CodeとCodex CLIの料金比較ガイド
Claude CodeとCodex CLIのサブスクリプション価格とAPIキー従量課金の単価を並べて比較します。同一ワークロードでの概算コストも計算し、料金差がどこで効いてくるかを具体的に示します。
Claude CodeとCodex CLIの料金比較 — 結論から
Claude CodeとCodex CLIは、サブスクリプション経路とAPIキー従量課金経路の両方を持つ点が共通しています。個人利用ならどちらも月20ドル前後のプランにCLIが含まれ、価格だけを見れば差は小さい。差が出るのはAPIキーでの従量課金です。同じ入出力トークン量で比べると、Claude Code側のSonnet 5はCodex CLI側のGPT-5.6 Terraより出力単価で約17%安く、上位モデル同士(Opus 5とSol)でも相対的な差は同じ約17%です。ただし1階層あたりの単価そのものは高いため、絶対額の差は$2から$5へと広がります。
料金比較は3層で構成されています。①CLIを使うためのサブスクリプション価格②APIキーで払う場合のトークン単価③実際のワークロードでの概算コスト。
比較するのは2つのCLIと2つの支払い方式
Claude Codeは、claude.aiのアカウント(Pro / Max / Team / Enterprise)にサインインするか、Anthropic APIキーで認証します。Codex CLIも同じ構造で、ChatGPTのプラン(Go / Plus / Pro / Business / Enterprise)にサインインするか、OpenAI APIキーで認証します。どちらも「サブスクリプションに含まれる無制限に近い利用枠」と「トークン単位の従量課金」という2つの支払い方式を選べる点は同じです。
本記事では、この2つの支払い方式それぞれで公式価格を並べます。CursorのようなIDE型ツールは比較対象に含めません(IDEと2つのCLIをまとめて比較したい場合はAIコーディングツール比較を参照してください)。
サブスクリプションプランの価格を並べる
個人向けプランを月額換算で並べると次のとおりです。
| プラン | Claude(claude.ai) | Codex(ChatGPT) |
|---|---|---|
| 無料 | Claude(claude.ai)Free: $0(Claude Codeは含まれない) | Codex(ChatGPT)Free: $0(Codexも含まれる) |
| 最小有料 | Claude(claude.ai)Pro: $17/月(年払い)、$20/月(月払い) | Codex(ChatGPT)Go: $8/月 |
| 標準 | Claude(claude.ai)— | Codex(ChatGPT)Plus: $20/月 |
| 上位 | Claude(claude.ai)Max: $100/月〜(Proの5倍または20倍の利用枠) | Codex(ChatGPT)Pro: $100/月〜(Plusの5倍または20倍のレート制限) |
| APIキー | Claude(claude.ai)従量課金(下表) | Codex(ChatGPT)従量課金(下表) |
ここで無視できない非対称があります。Claude Codeを使うにはPro以上の有料プラン、またはAPIキーが必須で、Free会員はclaude.aiのチャット機能は使えてもCLIには手が届きません。一方Codex CLIはFreeプランの段階から「軽いコーディングタスクの体験用」として利用でき、Goプラン($8/月)でも継続利用ができます。CLIを課金なしで触ってみたいだけなら、この時点でCodex CLI側に分があります。Max 5xとPro 5xはどちらも「From $100/月」という同じ価格帯から始まりますが、利用枠の算定方法(トークン量ベースか、メッセージ数ベースか)が異なるため、金額が同じでも実際に使える量は単純比較できません。
チーム向けプランも価格の並びが近く、比較の余地があります。
| プラン | Claude Team | Codex Business |
|---|---|---|
| 標準シート | Claude Team$20/席/月(年払い)、$25/席/月(月払い) | Codex Business$20/ユーザー/月(年払い、2名以上)、$25/ユーザー/月(月払い) |
| 上位シート | Claude TeamPremium: $100/席/月(年払い)、$125/席/月(月払い) | Codex Business明示的な上位シート区分なし(Enterprise&Eduへ移行) |
| Enterprise | Claude Teamシート料金+API単価での従量課金 | Codex Business個別見積もり |
標準シートの価格が$20(年払い)・$25(月払い)で完全に一致しているのは偶然というより、業界標準として定着した価格帯と見るのが自然です。ただし「その$20/席で何ができるか」の利用枠は各社が個別に設計しているため、金額の一致を機能の同等性と読み替えるのは早計です。
APIキー従量課金の単価表
サブスクリプションを使わずAPIキーで従量課金にする場合、料金は入出力トークン数に直接連動します。Claude Codeが標準で使うモデルはSonnet 5(日常のコーディング用)とOpus 5(複雑な推論用)、Codex CLIが標準で使うモデルはGPT-5.6 Terra(日常用)とGPT-5.6 Sol(高難度用)です。この対応する2階層で単価を並べます(100万トークンあたり、短いコンテキスト・標準処理速度)。
| モデル | 入力 | キャッシュ読み込み | 出力 |
|---|---|---|---|
| Claude Sonnet 5 | 入力$2 | キャッシュ読み込み$0.20 | 出力$10 |
| GPT-5.6 Terra | 入力$2 | キャッシュ読み込み$0.20 | 出力$12 |
| Claude Opus 5 | 入力$5 | キャッシュ読み込み$0.50 | 出力$25 |
| GPT-5.6 Sol | 入力$5 | キャッシュ読み込み$0.50 | 出力$30 |
入力トークンとキャッシュ読み込みの単価は、日常用モデル同士(Sonnet 5とTerra)・高難度モデル同士(Opus 5とSol)のどちらの階層でも完全に一致しています。差が出るのは出力トークンだけで、Claude側がSonnet 5・Opus 5のどちらの階層でも約17%安くなります(Codex側から見ると約20%高い計算です)。エージェント型の開発では出力トークン(生成されるコードやツール呼び出しの結果)が入力トークンより多くなりやすいため、この出力単価の差は実際の請求額に反映されやすい違いです。
実際にいくらかかるか — 利用シーン別の目安
単価だけでは実感が湧きにくいので、同じワークロード(入力5万トークン・出力1.5万トークン、キャッシュなし)を4モデルすべてに当てはめて概算します。
| モデル | 計算式 | 概算コスト |
|---|---|---|
| Claude Sonnet 5 | 計算式50,000×$2 + 15,000×$10(いずれも/1,000,000) | 概算コスト$0.25 |
| GPT-5.6 Terra | 計算式50,000×$2 + 15,000×$12(いずれも/1,000,000) | 概算コスト$0.28 |
| Claude Opus 5 | 計算式50,000×$5 + 15,000×$25(いずれも/1,000,000) | 概算コスト$0.625 |
| GPT-5.6 Sol | 計算式50,000×$5 + 15,000×$30(いずれも/1,000,000) | 概算コスト$0.70 |
1回のセッションでは数十セント差にしかならず、個人利用の体感には表れにくい金額です。差が効いてくるのはCIやバッチ処理のように同じ処理を大量に繰り返すときで、1回あたり数セントの差でも月間数千回実行すれば数十ドル単位の差になります。
Claude Codeについては、公式が企業導入の実測値を公開しています。エンタープライズ規模の導入では開発者1人あたり1日平均約13ドル、月150〜250ドルが目安とされ、90%のユーザーは1日あたり30ドル未満に収まっています。Codex CLI側は同様の集計値を公式には公開していないため、この粒度での直接比較はできません。自チームで比較したい場合は、両ツールとも/usage相当のコマンドでセッションごとのトークン消費を確認できるので、同じ作業を両方で試して実測するのが確実です。実測の値付けそのものはClaude Codeの料金ガイドにプラン選びの判断基準としてまとめています。
キャッシュを使うとどれくらい安くなるか
CLAUDE.mdやAGENTS.mdのような共通コンテキストは、セッションをまたいで同じ内容を送り続けることが多く、プロンプトキャッシュの効果が出やすい領域です。先ほどと同じ入力5万トークン・出力1.5万トークンのワークロードで、入力のうち4万トークンがキャッシュ読み込みに切り替わったと仮定すると次のようになります。
| モデル | 計算式(未キャッシュ入力1万+キャッシュ読み込み4万+出力1.5万) | 概算コスト | キャッシュなしからの削減率 |
|---|---|---|---|
| Claude Sonnet 5 | 計算式(未キャッシュ入力1万+キャッシュ読み込み4万+出力1.5万)10,000×$2 + 40,000×$0.20 + 15,000×$10 | 概算コスト$0.178 | キャッシュなしからの削減率約29% |
| GPT-5.6 Terra | 計算式(未キャッシュ入力1万+キャッシュ読み込み4万+出力1.5万)10,000×$2 + 40,000×$0.20 + 15,000×$12 | 概算コスト$0.208 | キャッシュなしからの削減率約26% |
| Claude Opus 5 | 計算式(未キャッシュ入力1万+キャッシュ読み込み4万+出力1.5万)10,000×$5 + 40,000×$0.50 + 15,000×$25 | 概算コスト$0.445 | キャッシュなしからの削減率約29% |
| GPT-5.6 Sol | 計算式(未キャッシュ入力1万+キャッシュ読み込み4万+出力1.5万)10,000×$5 + 40,000×$0.50 + 15,000×$30 | 概算コスト$0.520 | キャッシュなしからの削減率約26% |
キャッシュ読み込みの単価が両社とも入力単価の10分の1に揃っているため、削減率もほぼ同じ水準に収まります。この試算はキャッシュの書き込み料金(初回のみ発生する追加コスト)を含めていない簡易計算なので、実際の請求額はセッションの繰り返し回数によって変わります。長時間のセッションを日常的に回すなら、単価差そのものよりキャッシュ設計の方が総コストへの影響が大きいと考えてよいでしょう。
料金以外に効く違い
料金表だけでは見えない違いも、選定には影響します。CodexのPlanは「Sol / Terra / Luna」の3階層で、Lunaは高速・大量処理向けの最安モデルとして明確に用意されています。Claude Codeにもhaikuエイリアスで同等の軽量モデルを指定できますが、Codex側ほど「日常タスクの主力モデル」として前面に出されてはいません。バッチ処理や分類のような軽量タスクを大量にこなす用途では、Lunaの単価(入力$0.20 / 出力$1.20)がもう1段安い選択肢として効いてきます。
認証面では、Codex CLIのAPI Keyプランはクラウド連携機能の一部が制限される代わりにCI向けの割り切った設計になっているようです。Claude CodeのAPIキー認証についても同様の傾向があると考えられますが、どの機能がどう制限されるかの詳細は公式ドキュメントで最新情報を確認してください。
利用上限の見せ方も違います。Codex CLIはPlusプランの利用上限を、モデルごとに「5時間あたりのローカルメッセージ数」で具体的な数値レンジとして公開しています。たとえばSolは10〜100件、Terraは25〜200件、Lunaは250〜2,000件です。一方Claude Codeは、/usageでプラン利用枠に対する消費割合を表示する方式のようで、「あと何メッセージ送れるか」という数値そのものは前面に出していないようです。上限を数値で厳密に把握してから使い方を設計したい場合はCodex側の情報が具体的で、日々の使用感から肌で覚える運用ならどちらでも実用上の差は小さくなります。
同時に2つのCLIを併用してコスト配分を管理したいチームには、Claude CodeとCodex CLIの併用ワークフローで契約単位ごとのコスト配分の設計手順を扱っています。
使い分け早見表
| 利用シーン | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 課金なしでCLIを試したい | おすすめCodex CLI(Free) | 理由Claude CodeはFreeプランに含まれない |
| 日常のコーディングを月極で | おすすめClaude Code Pro / Codex Plus | 理由同額$20/月でCLIが使い放題に近い枠に含まれる |
| CIで大量にAPIを叩く | おすすめClaude Code(Sonnet 5) | 理由同一階層の出力単価がやや安い |
| 軽量タスクを大量処理 | おすすめCodex CLI(Luna) | 理由Claude側のhaikuエイリアスより単価がもう1段安い |
| 既存契約(Claude/ChatGPT)がある | おすすめ既存契約側 | 理由サブスクに同梱される分、追加費用なしで試せる |
よくある質問
Max 20xとPro 20xはどちらが安いですか
公式サイトはどちらも具体的な月額をトップページで明示していません(Max 5x / Pro 5xは「From $100/月」)。20x階層は利用枠の拡大幅を示す倍率表記であり、価格はプラン詳細ページか契約時の案内で確認する必要があります。
無料プランだけで両方試せますか
Codex CLIは試せますが、Claude Codeは試せません。Codex CLIのFreeプランは軽いコーディングタスクの体験用として明示的に用意されている一方、Claude CodeはPro以上の有料プランかAPIキーが前提で、claude.aiのFreeプランには含まれていません。Claude Codeを課金なしで触りたい場合は、Anthropic Consoleで取得したAPIキーを使い、少額の従量課金として試すのが現実的です。
為替レートで日本円に換算するといくらですか
本記事のドル建て金額はすべて公式ページの原表記のままです。日本円での実額は契約時の為替レートとクレジットカード会社の手数料に左右されるため、正確な金額は決済時の明細で確認してください。
まとめ
サブスクリプションだけを見れば、Claude CodeとCodex CLIの価格帯はほぼ横並びです。$20/月クラスのプランにCLIが含まれ、$100/月クラスで利用枠が広がる構造も共通しています。差が出るのはAPIキー従量課金の出力トークン単価で、同じ階層のモデル同士で比べるとClaude側が約17%安価です。ただしトークナイザーの違いで消費トークン数自体が変わる場合があるため、単価表だけでなく実際のワークロードでの概算、可能なら実測での比較を組み合わせて判断するのが確実です。
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