Claude Code Desktopの内蔵ブラウザで外部サイトを操作する
Claude Code Desktopの内蔵ブラウザで外部サイトを開き操作する使い方と、Claude in Chrome・Computer Useとの違いをまとめます。
Claude Code Desktopの内蔵ブラウザとは何か
内蔵ブラウザは、Claude Code DesktopのCodeタブに組み込まれたブラウザです。devサーバーのプレビューと同じBrowserペインを使い、ドキュメントやデザイン、Issueトラッカーなど外部サイトを開いて読み書きできます。2026年7月のWeek 28アップデート(v2.1.202〜v2.1.206)で追加されました。
このブラウザはサンドボックス化されており、ブラウジングセッションを端末に残すかどうかを選べます。外部サイトでのアクションは安全性分類器がレビューする仕組みで、Claudeはdevサーバーを検証するときと同じツール(スクリーンショット撮影・DOM確認・クリック・フォーム入力)を外部サイトにも使います。devサーバーのプレビュー方法とlaunch.jsonの設定自体はClaude Code DesktopアプリプレビューでWebアプリを検証するにまとめているので、本記事では外部サイトを開いて操作する使い方を中心に扱います。
内蔵ブラウザを使うための前提条件
内蔵ブラウザを含むペインレイアウトは、Claude Desktop v1.2581.0以降が対象です。古いバージョンでは表示自体が無く、macOSはClaude → Check for Updates、WindowsはHelp → Check for Updatesから更新すると使えるようになります。
内蔵ブラウザを開く3つの方法
Browserペインの開き方は3通りあります。ショートカットとチャット内のリンクのどちらからでも呼び出せます。
- macOSはCmd+Shift+B、WindowsはCtrl+Shift+BでBrowserペインを開閉します
- セッションツールバーのViewsメニューから選ぶこともできます
- チャット内の外部リンクをクリックすると選択肢が表示され、Open in appならBrowserペイン内で、Default browserなら普段使いのブラウザーで開きます
macOSはCmd、WindowsはCtrlを押しながらリンクをクリックすると、選択肢を出さずに直接システムのブラウザーへ開けます。ペイン内の要素を指し示したいときはCmd+Shift+S(Windowsも同じキー)で要素選択モードに切り替えられます。Browserペイン内では各サイトにサインインでき、GoogleのOAuthのようなポップアップ型のログインフローにも対応します。ただしこのペインは普段使いのブラウザーとは別プロファイルで動くため、保存済みのログイン情報や履歴は引き継がれません。
ブラウジングセッションを端末に残すかどうかはサーバードロップダウンのPersist sessionsで切り替えます。有効にすると、devサーバーを再起動してもCookieとlocalStorageが引き継がれ、外部サイトでも毎回サインインし直す手間が省けます。
承認フローと安全設計の概要
Claudeが外部サイトで初めてアクションを起こすと、承認カードが表示されます。選べるのはAllow once(その場限りで許可)・Always allow(その端末で常に許可、Settingsから取り消し可能)・Deny(拒否)の3つです。承認はサイトごとに必要で、サブドメインが変われば改めて求められます。
承認済みのサイトであっても、Claudeは購入操作・アカウント作成・CAPTCHA突破を利用者の指示なしには行いません。クリックや入力といった書き込み系の操作は、auto modeが使う安全性分類器がどの権限モードでも確認します。Auto modeとBypass permissions以外の権限モードでは、新しいサイトへ移動する前にドメインの許可リストも事前にチェックされます。承認カードの詳しい挙動はClaude Code DesktopアプリプレビューでWebアプリを検証するでも扱っています。
Claude in Chrome拡張機能との使い分け
内蔵ブラウザとClaude in Chrome拡張機能は、どちらもClaudeにWebページを操作させる手段ですが、使うプロファイルが違います。ログイン状態を引き継ぐかどうかで選ぶのが基本です。
| 観点 | 内蔵ブラウザ(Browserペイン) | Claude in Chrome拡張機能 |
|---|---|---|
| プロファイル | 内蔵ブラウザ(Browserペイン)専用のクリーンなプロファイル。保存済みログイン・履歴なし | Claude in Chrome拡張機能普段使いのChromeプロファイルをそのまま使う |
| 向く用途 | 内蔵ブラウザ(Browserペイン)アプリのビルド・検証や、本人確認が不要なサイトの閲覧 | Claude in Chrome拡張機能ログイン済みの自分のアカウントとしてClaudeに操作させたい場合 |
| 安全モデル | 内蔵ブラウザ(Browserペイン)承認カードと安全性分類器を共有 | Claude in Chrome拡張機能同じ安全性分類器を使う |
| 動作場所 | 内蔵ブラウザ(Browserペイン)Claude Code Desktop内のペイン | Claude in Chrome拡張機能Chromeブラウザーの拡張機能 |
ログイン済みのサービスを自分の代わりに操作させたい場合は、内蔵ブラウザではなくClaude in Chrome拡張機能を使います。逆にビルド中のアプリや初めて訪れるドキュメントサイトのように、自分の識別情報が不要な場面では内蔵ブラウザで完結します。
Computer Useのブラウザ操作とは別物
内蔵ブラウザと、Computer Use経由でブラウザーアプリを操作する場合は仕組みが異なります。Computer Useの操作範囲はアプリのカテゴリーで固定されており、ブラウザーはView only(閲覧のみ)ティアに分類されるため、画面操作でChromeなどを直接動かしても画面を見るだけ(スクリーンショットの取得)にとどまります。
一方、内蔵ブラウザは承認済みのページに対して、クリック・入力・スクロールまで含めたツールをそのまま使えます。フォーム入力や複雑な操作が必要な外部サイトでは、Computer Useより内蔵ブラウザやClaude in Chrome拡張機能が向いています。Computer Useを有効にする手順と操作ティアの一覧はDesktop Computer Useの有効化にあります。
Coworkタブの内蔵ブラウザとは別物
同じClaude DesktopアプリのCoworkタブにも似た名前のブラウジング機能がありますが、これは別物です。Coworkは「Connectors→ブラウザ→画面操作」という優先順位でタスクを進め、対応するConnectorが無いときに内蔵ブラウザかClaude in Chrome拡張機能を使います。本記事が扱うのはCodeタブのBrowserペインで、Coworkが手段を選ぶ優先順位ではCoworkタブでの挙動と優先順位を詳しく扱っています。
組織で外部ブラウジングを制限する
組織の管理者は、外部ブラウジングを2段階のmanaged settingsで制御できます。Claudeのツールだけを止めるか、遷移そのものを止めるかで使い分けます。
| 設定キー | 効果 | 利用者自身の手動閲覧 |
|---|---|---|
browserExternalPageTools | 効果Claudeのツールだけを外部ページで無効化する | 利用者自身の手動閲覧できる |
disableBrowserExternalNavigation | 効果外部サイトへの遷移自体を止める(localhostは影響なし) | 利用者自身の手動閲覧できない |
Claudeのツールだけを止めたい場合は次のように設定します。
{
"browserExternalPageTools": "disabled"
}外部ブラウジング自体を完全に止めたいときは、こちらの設定を使います。
{
"disableBrowserExternalNavigation": true
}どちらもmanaged settingsのスコープで、ユーザー側の設定ファイルに書いても反映されません。browserExternalPageToolsを読むのはDesktopアプリだけで、ターミナルのCLIはこのキーを無視します。CLIだけを使っているメンバーには効果が及ばないため、組織全体でルールを統一したい場合はDesktopアプリの利用状況もあわせて把握しておく必要があります。disableBrowserExternalNavigationもDesktopアプリのBrowserペインだけが対象で、CLI上のClaude Codeの挙動には関与しません。Claude in Chrome拡張機能にすでにサイトの許可リストやブロックリストを設定している組織では、内蔵ブラウザにも同じリストが自動的に適用されます。
よくあるつまずき
外部サイトを開くたびに許可を求められる
承認はサブドメインごとに必要な仕様です。同じサイトで繰り返し聞かれたくない場合は、承認カードでAlways allowを選びます(取り消しはSettingsから)。
ログイン状態が引き継がれない
内蔵ブラウザは普段使いのブラウザーとは別のクリーンなプロファイルで動くため、既存のログイン・Cookie・履歴は最初から持っていません。ログイン済みの状態でClaudeに操作させたい場合はClaude in Chrome拡張機能を使います。
画面操作(Computer Use)を有効にしても外部サイトの操作範囲が広がらない
Computer Use経由でブラウザーアプリを操作する場合はView onlyティアに固定されているため、画面を見るだけ(スクリーンショットの取得)にとどまります。フォーム入力まで必要な場合は内蔵ブラウザかClaude in Chrome拡張機能に切り替えます。
組織の管理設定を変えたのに反映されない
browserExternalPageToolsとdisableBrowserExternalNavigationはどちらもmanaged settingsのスコープです。ユーザーの設定ファイルに書いても反映されません。
まとめ
Claude Code Desktopの内蔵ブラウザは、devサーバーのプレビューと同じBrowserペインで外部サイトを開き、操作できる機能です。開き方はショートカット・Viewsメニュー・チャット内リンクのクリックの3通りで、外部サイトでの操作は承認カードと安全性分類器で保護されています。ログイン済みの自分のアカウントとして操作させたい場合はClaude in Chrome拡張機能、GUI専用アプリの操作はComputer Useと役割が分かれるため、目的に応じて使い分けます。組織で制限したい場合はbrowserExternalPageToolsかdisableBrowserExternalNavigationのどちらかをmanaged settingsに設定します。Desktopアプリ全体の3タブ構成やCLIとの使い分けはClaude Code Desktopとはにまとめています。