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Coworkが手段を選ぶ優先順位 — Connectors→ブラウザ→画面操作

Coworkが手段を選ぶ優先順位 — Connectors→ブラウザ→画面操作

Coworkはタスクを進めるとき、Connectors・ブラウザ・画面操作(Computer Use)の順で最も速い手段を選びます。3段階の判断基準と、それぞれの中身をまとめます。

Coworkは、タスクを渡されると「最も精密なツールを最初に使う」方針で手段を選びます。Connectors、ブラウザ、画面操作の順に試し、デスクトップを直接動かす画面操作は原則として最後に回ります。

優先順位

Coworkが手段を選ぶ順序

  1. 1

    Connectors

    Gmail・Google Drive・Microsoft 365・Slackのような接続先があれば、まずこれを使います。最も速く、最も信頼できる経路とされています。

  2. 2

    ブラウザ

    使いたいツールにConnectorが無いとき、Claude Desktopに内蔵されたブラウザか、優先ブラウザに設定したChrome(Claude in Chrome)で進めます。

  3. 3

    画面操作(Computer Use)

    クリック・入力・デスクトップアプリの操作まで、画面を直接動かします。

Pro・Maxプランでは、チャットとCoworkの選択肢が表示されない新しい画面に順次切り替わっています。その画面では手順の見た目が本文と違うことがあります。Team・EnterpriseはチャットとCoworkが従来のままです。

Connectorsが先に使われる理由

SlackのメッセージをConnector経由で取得すると数秒で終わります。同じ作業を画面操作でSlackを操作させると、時間がかかるうえに失敗もしやすくなります。Claudeは通常この「最も速い方法」を優先します。

裏を返すと、Connectorが存在しないサービスや、社内の独自ダッシュボードのように接続先が無いツールでは、1段目が成立しません。その場合に次の2段階のどちらへ進むかが、この記事の主題です。画面操作に落ちる場面を減らしたいなら、よく使うツールのConnectorを先につなぐのが近道です。公式ヘルプにも、可能ならよく使うツールをつないでおくよう書かれています。Connectorの種類はClaude CoworkのConnectors一覧にまとめています。

内蔵ブラウザとClaude in Chromeの使い分け

Connectorが無く、作業がWebサイト上で完結するなら、Coworkはブラウザを使います。選択肢は2つあります。

くらべる

Webを触らせる2つの経路

手を離したいとき

内蔵ブラウザ

Claude Desktopのサイドパネルで開く、Cowork専用のブラウザです。インストール不要で、利用者本人のタブやログインには触れません。Web部分を任せて、自分は別の作業を続けたいときに向きます。

目の前のページを任せたいとき

Claude in Chrome

利用者自身のChromeで、拡張機能を通じて動きます。いま開いているページと、ログイン済みのアカウントをそのまま使えます。

内蔵ブラウザの機能はClaude in Chromeと同じで、ページを開き、読み、クリックし、入力し、フォームを埋めます。作業は横のパネルで見えるので、ウィンドウを切り替える必要はありません。タスクの記録内のリンクも同じパネルで開きます。提供先はPro・Max・Teamと、オーナーが有効化したEnterpriseで、macOS・Windows・Linux(ベータ)のデスクトップアプリで動きます。

切り替えは「Settings > Cowork」の「Preferred browser」で行い、「Built-in browser」か「Chrome (Claude in Chrome)」を選びます。すでにClaude in Chromeを使っている人はそれが既定のままです。拡張機能を持たない人や、ブラウザ機能を使い始める人には内蔵ブラウザが使われます。

指定した方が使えないときの動きは、頼み方で分かれます。「ブラウザで」と一般的に頼んでいれば、使えないことを伝えてもう一方に切り替えます。「このブラウザで」と名指しなら、切り替える前に確認が入ります。どちらも安全対策は共通で、初めてのサイトで操作する前に許可を求め、高リスクのサイトはブロックし、操作ごとに依頼内容との照合を行います。ただしプロンプトインジェクションは完全には防げないため、結果が重いタスクは近くで見守るよう案内されています。内蔵ブラウザの展開範囲や安全対策はClaude Coworkの内蔵ブラウザとはにまとめています。

内蔵ブラウザのログインはどう扱われるか

初回起動時に、ブラウザからCookieをインポートして保存済みのログインを持ち込む選択肢が出ます。インポートはサイトごとに選べ、銀行・メール・SSOのサイトは既定でチェックが外れています。対応するのは、macOSのChrome・Edge・Firefoxと、WindowsおよびLinux(ベータ)のFirefoxです。Safariからは取り込めません。

インポートしなくても、使いながらサインインできます。一度サインインしたサイトはCoworkのセッションをまたいで記憶されます。つまり内蔵ブラウザでサインインしたサイトは、そのパソコン上の以後のセッションでもClaudeから使える状態です。金銭や個人情報を扱うサイトは、どこにサインインするかを意識しておく価値があります。

Web・モバイルから始めたタスクはどちらのブラウザを使うか

Coworkのセッションはクラウドで動きますが、内蔵ブラウザはデスクトップアプリの中にあります。そのためWebやモバイルから始めたタスクの扱いは、優先ブラウザによって条件が変わります。

優先ブラウザClaude Desktop補足
内蔵ブラウザClaude Desktop起動していてオンライン補足閉じていると使えない
Claude in ChromeClaude Desktop起動していなくてよい補足セッションがデスクトップに接続されている必要がある

最後の手段としての画面操作(Computer Use)

ConnectorもWebブラウザも使えないとき、Coworkは画面操作に進みます。ローカルアプリの操作、Connector非対応の社内ダッシュボード、開発中のアプリをシミュレーターで動かすUX確認などがこれに当たります。複数の情報源のデータを整形して競合分析のレポートにまとめる、といった使い方も挙げられています。APIレベルでWeb操作とデスクトップ操作をどう使い分けるかは、Claude APIのBrowser use toolとはで扱っています。

手順

Computer Useを有効にする手順

  1. 1

    Claude Desktopを最新にする

    claude.com/downloadでダウンロードまたは更新します。

  2. 2

    設定でトグルをオンにする

    「Settings > General」(Desktop app欄)の「Enable computer use」をオンにします。

  3. 3

    セッションを始める

    デスクトップアプリでCoworkかClaude Codeのセッションを開き、手元のアプリが絡む作業を頼みます。アプリへのアクセスは、そのつど許可を求められます。

動作の前提は、Claude Desktopが起動していて、パソコンがスリープしていないことです。macOS 15以降では、Claudeはバックグラウンドのウィンドウで作業します。ポインターやキーボードは奪わず、入力中なら待つのが基本です。セッションごとに最初の1回、画面全体が必要な作業の前に許可を求められます。

画面ごと任せたい場合は、「Settings > General」の「When Claude requests access to an app」を「Full control」にします。Computer UseはClaude DesktopのmacOS版とWindows版で使えます。Computer Useは、Claude Desktop内のClaude Codeでも同じ仕組みが共有されています。

サンドボックスが無いことの意味

Computer Useの重要な特徴は、画面操作とClaudeの間にサンドボックスが存在しないことです。公式ヘルプは「Computer use has no sandbox between Claude and your applications」と明記しています。Claudeはスクリーンショットで画面を読み取るので、画面に映っている個人情報や機密文書も見えてしまいます。

対策として、アプリごとの許可確認、投資取引・暗号資産アプリの既定ブロック、ブロックリストへの追加、プロンプトインジェクションの兆候の検査が用意されています。いつでも操作を止められます。ブロックリストの詳細はCoworkのアプリブロックリスト設定にあります。

許可していないアプリの影響が出る例も示されています。メールアプリのリンクをクリックするとChromeが開くことがあり、Chromeへの許可がなくても、リンクが開くこと自体は止められません。Claudeに見せないことはできても、開くことは防げないということです。

訓練上は、株式取引や投資、機密データの入力、顔画像の収集を避けるよう作られています。ただしこれらは絶対ではなく、ブロックの代わりにはなりません。銀行・医療・行政のアプリには、そもそも許可を与えないよう勧められています。最初は調べ物や整理のような単純な作業から始め、依頼文は意図しない操作が起きないよう具体的に書くのが公式の推奨です。複雑な多段階の作業は、一度でうまくいかないことがあります。

Computer UseはPro・Maxプランのベータ機能です。Team・Enterpriseでは、Cowork自体は使えてもComputer Useだけは対象外になります。代替手段はCowork Computer Use対応プランで扱っています。

自分の状況ではどの手段になるか

読者の状況ごとに、どの手段が当たるかを並べます。

状況当たる手段注意点
Gmail・Slackなど接続済みサービスの操作当たる手段Connectors注意点最優先で使われる
Connector無しのWeb作業を任せて別の作業を続けたい当たる手段内蔵ブラウザ注意点Claude Desktopの起動が必要
いま開いているページ、ログイン済みアカウントで作業したい当たる手段Claude in Chrome注意点拡張機能の導入が必要
ローカルアプリや社内ダッシュボードを動かしたい当たる手段Computer Use注意点Pro・Max限定のベータ
Team・Enterpriseでローカルアプリを動かしたい当たる手段Computer Useは使えない注意点ConnectorとブラウザだけでCoworkを使う

画面操作が最後に置かれる理由

3段階は速さの順ですが、権限の大きさの順という見方もできます。画面操作はデスクトップを直接動かし、Claudeとアプリの間にサンドボックスもありません。最も強い手段を、ほかの手段が使えない場面に絞る並びです。

この見方に立つと、画面操作に頼る場面が減るほど、事故の及ぶ範囲も狭くなる可能性があります。Connectorを増やし、Webで済む作業はブラウザに寄せる運用は、安全側に働く選択肢のひとつです。

まとめ

Coworkは、Connectorが使える作業はConnector、Webで済む作業はブラウザ、それ以外のローカルアプリ操作だけを画面操作に回します。Team・Enterpriseでは画面操作が使えないので、Connectorとブラウザの組み合わせで足りるかどうかが導入の分かれ目です。

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