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Coworkのアプリブロックリスト設定 — Computer Useで守るアプリの選び方

Coworkのアプリブロックリスト設定 — Computer Useで守るアプリの選び方

CoworkのComputer Useが特定のアプリに触れないようにするブロックリストの設定場所と、業務で実際に登録すべきアプリの選び方をまとめます。

アプリブロックリストの設定場所

Coworkのアプリブロックリストは、DesktopアプリのSettings > GeneralにあるDenied apps欄に設定します。ここにアプリ名を登録すると、Claudeがそのアプリを操作しようとしても確認プロンプトを出さずに自動で拒否されます。CoworkタブとCode(Claude Code)タブで共有される設定なので、どちらのタブから登録しても両方に効きます。

この設定が要るのは、Computer Useがサンドボックスを介さずあなたの実機画面を直接操作する仕組みだからです。クリック・入力・画面遷移を、他のCoworkツールにあるような許可チェックを経ずに直接実行します。Anthropicはこの差を埋めるために、アプリごとの許可プロンプト・アプリブロックリスト・プロンプトインジェクションを検知するAction reviewという3種類の安全策を組み合わせています。ブロックリストはこの3つのうちの1つで、他の2つだけでは防げない「特定のアプリには最初から一切触らせない」というニーズを担います。有効化の手順や権限の3段階ティアはDesktop Computer Useの有効化にまとめています。

アプリブロックリストとは何か

Computer Useには、Claudeに触らせたくないアプリをあらかじめ拒否リストへ登録しておく機能があります。登録済みのアプリへアクセスしようとするリクエストは、確認プロンプトを出さずに自動で拒否されます。

この機能はAnthropicのサポート記事では「App blocklist」、Claude Code Desktopの公式ドキュメントでは「Denied apps(拒否リスト)」と呼ばれています。指している設定は同じもので、呼び方が資料によって違うだけです。

通常、Claudeが初めて触れるアプリには確認プロンプトが出て「Allow for this session」か「Deny」を選ぶ流れになります。ブロックリストに登録済みのアプリはこの確認プロセスごと省略されます。Computer Use自体がオンになっていなければDenied appsの登録も意味を持たないため、まだ有効化していない場合は先にオンにしておきます。

Coworkはタスクを進める手段として、Connector・ブラウザー操作・画面操作の順で優先度を持たせています。同じ結果を得るのにより安全な手段があればそちらを優先し、Computer Useによる実機操作は他の手段で届かないときの最後の選択肢という位置づけです。ブロックリストは、この最後の選択肢が特定のアプリに及ぶこと自体を事前に断つ設定と捉えられます。

Coworkのタスクで実際に何を止めるべきか

Anthropicの安全ガイドは、Computer Useに次のようなアプリへのアクセスを与えないよう明確に勧めています。

カテゴリ具体例理由
金融・投資具体例銀行アプリ、証券・仮想通貨の取引プラットフォーム理由資金移動や投資判断を伴う操作は誤操作の影響が大きい
医療・健康具体例健康保険ポータル、医療記録アプリ理由機微な医療情報が画面に映り込む
行政・政府系具体例政府サービスのポータル理由本人確認情報や公的手続きに関わる
法務・契約具体例契約書管理ツール理由法的拘束力のある文書を扱う
その他の個人情報具体例出会い系アプリ、他人の個人情報を含むアプリ理由プライバシー性の高い情報が画面に出る

一般ユーザー向けの推奨と重なる内容ですが、Coworkではこの判断がより重くなります。Scheduled Tasksで定期実行するタスクや、離席中に走らせるタスクではその場で画面を確認する人がいないため、想定外のアプリにComputer Useが触れても気づきにくくなります。定期実行タスクの設計はCowork Scheduled Tasksで定型レポートを自動化する実践パターンで扱っているので、無人実行を組む前にブロックリストを固めておくと安心です。

スマートフォンからタスクを投げるDispatchも、無人実行の一種として注意が要ります。通常のセッションではアプリごとの許可が一度出ればセッション中ずっと有効なのに対し、Dispatchから起動したClaude Codeセッションでは許可が30分で切れて再度プロンプトが表示される仕様です。外出先からタスクを投げたまま画面を見ていない時間が続くと、切れた許可プロンプトに誰も答えられず、意図しない待機状態のままタスクが止まることもあります。事前のブロックリスト登録は、この「誰も見ていない」時間帯の安全策として効いてきます。許可プロンプトが宙に浮いたまま気づかない状況は、完了通知が来ないトラブルとしても現れます。原因の切り分け方はCowork Dispatchで通知が来ないときの原因と対処法にまとめています。

適用範囲 — Desktopアプリの外では効かない

アプリブロックリストが意味を持つのは、Desktopアプリ上でComputer Useが動いているときだけです。この仕組みはmacOSとWindowsのClaude Desktopアプリでのみ提供されています。Web版のCowork(claude.ai)やMobile版のCoworkアプリからタスクを投げても、ブロックリストが対象にするようなアプリ操作自体が発生しません。クラウド上でセッションが動いているあいだは、そもそもClaudeがあなたの実機画面に触れる経路が存在しないためです。

似た名前の設定に、built-inブラウザーやClaude in Chromeが使う「高リスクサイトのブロックリスト」があります。こちらは投資・金融系サイトなど特定のWebサイトへのアクセスを止める仕組みで、Denied appsとは別物です。止めたいのがアプリなのかWebサイトなのかで、確認すべき設定画面が変わります。

Denied appsに何も登録していない状態でも、証券・仮想通貨の取引プラットフォームのような一部のアプリは、Anthropicの安全設計によって既定で操作対象から外れています。Denied appsは、この既定の防御を自分の業務で使う個別のアプリにまで広げるための追加設定と捉えると位置づけが分かりやすくなります。

ブロックリストだけでは防げないこと

ブロックリストに登録したアプリへ、Claudeが直接操作を行うことはできなくなります。ただし、許可済みのアプリを経由して間接的に影響が及ぶケースまでは防げません。

Computer Useには、画面上の内容からプロンプトインジェクションの兆候を検知する仕組み(Action review)も備わっていますが、これも万能な防御ではありません。ブロックリストは「最初から触らせない」層、Action reviewは「動作中の異常を検知する」層と、役割の異なる2つの安全策として組み合わせて考えます。Coworkのデータの扱いやセッションの隔離範囲はCoworkセキュリティで、承認モードとの組み合わせ方はCowork Approval Gatesを部門ごとに設計する考え方で扱っています。

よくあるつまずき

ブロックリストに登録したのに確認プロンプトが出る

Computer Use自体がオフになっている可能性があります。Settings > GeneralでComputer Useのトグルがオンになっているかをまず見ます。

アプリ名を登録したのに反応が変わらない

表記ゆれが原因になりがちです。確認プロンプトに実際表示されるアプリ名と、登録した文字列が完全に一致しているか見直します。

macOSでComputer Use自体が動いていない

AccessibilityとScreen Recordingの2つのシステム権限が要ります。どちらか一方でも許可していないと、ブロックリストの設定以前にComputer Use自体が機能しません。

スリープ中やアプリを閉じているとComputer Useが動かない

Computer Useは、パソコンがスリープしておらず、Claude Desktopアプリが開いていることを前提にしています。どちらかが満たされていない間は操作が止まるため、無人実行を組むときはスリープ設定とアプリの起動状態をあわせて確認しておきます。

ブロックしたはずのアプリの内容が画面に映った

許可した別のアプリを経由して間接的に開かれた可能性があります。Denied appsが防ぐのは直接操作だけで、間接的な波及までは対象にしていません。

Team・Enterpriseプランで設定欄自体が見当たらない

Computer Use自体がPro・Maxプラン限定の機能で、Team・Enterpriseプランでは現時点で提供されていません。プラン別の対応状況と代替手段はCoworkのComputer Use対応プランと代替手段にまとめています。

まとめ

CoworkのアプリブロックリストはDesktopアプリのSettings > GeneralにあるDenied apps欄で設定し、登録したアプリへのアクセスはプロンプトなしで自動拒否されます。金融・医療・行政・法務など機微な情報を扱うアプリはあらかじめ登録しておくと安全で、特に無人で走らせるScheduled Tasksでは効果が大きくなります。ただし許可済みアプリを経由した間接的な影響までは防げないため、Action reviewや承認モードの設計と組み合わせて考える必要があります。

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