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Coworkのアプリブロックリスト設定 — Computer Useで守るアプリの選び方

Coworkのアプリブロックリスト設定 — Computer Useで守るアプリの選び方

CoworkのComputer Useが特定のアプリに触れないようにするブロックリストの設定場所と、対象外にできる範囲、登録するアプリの選び方をまとめます。

アプリブロックリストはどこで設定するか

アプリブロックリストは、Claude Desktopアプリの設定にあるDenied apps欄に、アプリを登録して使います。登録したアプリへの操作は、確認プロンプトを出さずに自動で拒否されます。Claudeがそのアプリを直接操作することはなくなります。

設定画面のパスは、公式ページによって書き方が違います。Claude Code Desktopのドキュメントでは、Denied appsはSettings > This computer > SystemのComputer use節にあります。一方、Coworkのサポート記事は有効化の手順をSettings > General(Desktop appの欄)としています。Denied appsの欄が見つからないときは、前者のComputer use節を開いてください。

同じ節には、もう1つ設定があります。Unhide apps when Claude finishesは、バックグラウンドで動かさないときにClaudeが他のウィンドウを隠し、終了後に戻すかどうかを決めます。macOS 15以降は、バックグラウンドで動かすのが既定です。画面を占有させたいときは、Settings > GeneralのWhen Claude requests access to an appをFull controlに切り替えます。

有効化の全手順や、アプリごとの権限はDesktop Computer Useの有効化にまとめています。

3つの安全策のなかでブロックリストが担うもの

Computer Useには、サンドボックスがありません。Claudeはあなたの実機のデスクトップ、アプリ、ブラウザーをそのまま操作します。サポート記事はその前提で、3つの安全策を挙げています。

まとめ

Computer Useの安全策

  • アプリごとの許可

    Claudeは、アプリを初めて操作する前に許可を求めます。投資・取引プラットフォームや暗号資産のアプリは、既定でブロックされます。

  • アプリブロックリスト

    登録したアプリへの操作は、すべて自動で拒否されます。許可の判断そのものを、最初から省く層です。

  • Action review

    Computer Useの実行中に、プロンプトインジェクションの兆候を検査します。新しいアプリへのアクセス前には、あらためて許可を求めます。

3つのうち、実行が始まる前に利用者が自分でアプリを切れるのはブロックリストだけです。

Claudeがアプリを選ぶ順番と、ブロックリストの出番

Computer Useは、Claudeが最後に選ぶ手段です。精度の高い手段から順に試します。サポート記事の制限事項には、画面操作はコネクターより遅いと書かれています。複雑なタスクは、2回目の試行が要ることもあります。

手順

Claudeが手段を選ぶ順番

  1. 1

    コネクターを探す

    GmailやSlackなどのコネクターがあれば、それを使います。最も速く、確実な経路です。

  2. 2

    ブラウザーで進める

    コネクターがなければ、Claude Desktopの内蔵ブラウザーか、Claude in Chromeで進めます。

  3. 3

    画面を直接操作する

    どちらでも届かないとき、初めてComputer Useが画面をクリックし、入力します。ブロックリストはこの段階で効きます。

Claude Codeのドキュメントでは、この順番にBashの実行とiOSシミュレーターのペインも加わります。どちらの手段も、画面操作は使いません。

既定の権限段階とDenied appsの関係

Denied appsを使わなくても、アプリの種類によって、Claudeに許される操作の範囲は決まっています。Claude Codeのドキュメントは、この段階を次のように示しています。

段階Claudeにできること対象
閲覧のみClaudeにできることスクリーンショットで見る対象ブラウザー、取引プラットフォーム
クリックのみClaudeにできることクリックとスクロール。入力とショートカットは不可対象ターミナル、IDE
フルコントロールClaudeにできることクリック、入力、ドラッグ、ショートカット対象それ以外のすべて

この段階はアプリのカテゴリで固定され、変えられません。ターミナル、Finder(Windowsではエクスプローラー)、システム設定のように到達範囲が広いアプリは、許可プロンプトに追加の警告が出ます。

取引プラットフォームの扱いは、2つのページで言い方が違います。Denied appsを使う前に、この差を知っておくと判断しやすくなります。サポート記事は「既定でブロックされる」と書き、Claude Codeのドキュメントは「閲覧のみ」の段階に分類しています。Claude Codeのドキュメントの分類では、閲覧のみの段階でもスクリーンショットで画面は見られます。ブラウザーも同じ段階なので、開いたままのページの中身は画面に映ります。Denied appsに登録したアプリには、Claudeが直接触れません。

登録するアプリの選び方

サポート記事は、銀行・医療・行政のような機微なアプリにComputer Useの権限を与えないよう勧めています。避けたい用途として、金融口座や投資の管理、法的文書や契約書の扱い、医療・健康情報の処理、他人の個人情報を含むアプリの操作を挙げています。Coworkの安全ガイドは、ブロックの例として医療ポータル、銀行、出会い系アプリを挙げています。

カテゴリ例登録を考える場面
金融例銀行アプリ、証券・暗号資産の取引画面登録を考える場面常時ログインしたままにしている
医療・健康例医療ポータル、健康情報を扱うアプリ登録を考える場面受診履歴や検査結果を開いたままにしている
行政例政府サービスのポータル登録を考える場面手続きの途中で画面を残している
法務例契約書を扱うアプリ登録を考える場面署名前の文書を開いている
他人の個人情報例他人の個人情報を含むアプリ、出会い系アプリ登録を考える場面顧客情報や連絡先を一覧表示している

迷ったときは、そのアプリを開いたまま放置しがちかどうかで分けると決めやすくなります。毎日開いていて、閉じ忘れやすいアプリは登録が向いています。たまに開くだけのアプリは、サポート記事の勧めどおり、Computer Useを使う前に閉じる運用でも足ります。

一方で、Claudeは株取引、機微なデータの入力、顔画像の収集を避けるよう訓練されています。サポート記事はこの回避を「絶対ではない」とし、アクセスを塞ぐ手段の代わりにしないよう求めています。

無人実行とDispatchでの注意

離席中に走らせるタスクでは、その場で画面を確認する人がいません。想定外のアプリにComputer Useが触れても、気づきにくくなります。ローカルで動く定期タスクは、Desktopアプリが起動していてパソコンが起きているときだけ動きます。そうした無人の実行を組む前に、ブロックリストを固めておく選択肢があります。定期実行タスクの設計はCowork Scheduled Tasksで定型レポートを自動化する実践パターンで扱っています。

Coworkの安全ガイドは、定期実行のタスクに機微なファイルを触らせないこと、取り消しにくい操作を任せないことも求めています。ブロックリストは、アプリ側からその線を引く手段です。

スマートフォンからタスクを投げるDispatchにも、似た事情があります。通常のセッションでは、アプリごとの許可が一度出ればセッション中ずっと有効です。Dispatchから起動したClaude Codeのセッションでは、許可が30分で切れて、あらためてプロンプトが出ます。プロンプトに答えられないと、そのタスクは先へ進めません。切り分けはCowork Dispatchで通知が来ないときの原因と対処法にまとめています。

適用範囲 — Desktopアプリの外では効かない

Computer Useが動くのは、macOSとWindowsのClaude Desktopアプリです。Linuxのデスクトップアプリでは、Computer Useを使えません。Denied appsの有無は、実行する面によって次のように変わります。

くらべる

DesktopとCLIでのDenied apps

macOS・Windows

Claude Desktop

設定画面にDenied appsの欄があります。CoworkとClaude Codeのタブから使う、デスクトップアプリ上のComputer Useが対象です。

macOSのみ

Claude Code CLI

/mcpでcomputer-useを有効にして使います。Denied appsの一覧はまだありません。

CLIでアプリを拒否するには、許可プロンプトでDenyを選びます。一覧で先に登録しておく使い方はできません。

似た名前の仕組みに、ブラウザー向けのサイト許可・ブロックの設定があります。Claude Code Desktopのドキュメントによれば、内蔵ブラウザーはClaude in Chrome拡張機能と同じサイトの許可リスト・ブロックリストに従います。止めたいのがアプリなのかWebサイトなのかで、設定の場所が変わります。

Coworkのセッションは、クラウド上の隔離環境で動きます。ローカルのファイルやブラウザー、アプリには、Claude Desktopアプリを経由して届きます。Desktopアプリがオフラインなら、セッションはあなたのコンピューターに届きません。

ブロックリストだけでは防げないこと

サポート記事は、この例について「Claudeがブラウザーのウィンドウを見ることは防げるが、リンクが開くこと自体は止められない」と説明しています。Action reviewにも限界があり、攻撃は進化し続けるため、サポート記事は注意を続けるよう求めています。データの扱いやセッションの隔離範囲はCoworkセキュリティで扱っています。承認モードとの組み合わせ方はCowork Approval Gatesを部門ごとに設計する考え方をご覧ください。

よくあるつまずき

Denied appsの欄が見当たらない

場所は冒頭で触れたComputer use節です。それでも見つからないときは、macOSまたはWindowsのデスクトップアプリで、ProかMaxのプランかを確かめたうえで、アプリを更新して再起動します。

Claude Code CLIで拒否リストが使えない

適用範囲の節のとおり、CLIにDenied appsの一覧はありません。

macOSでComputer Use自体が動かない

AccessibilityとScreen Recordingの2つのシステム権限が要ります。クリックや入力にはAccessibility、画面を見るにはScreen Recordingが必要で、どちらかが欠けるとトグルが効きません。

スリープ中やアプリを閉じているときに動かない

パソコンがスリープしておらず、Claude Desktopアプリが開いていることが前提です。どちらかが欠けている間は操作が止まります。

ブロックしたはずのアプリの内容が画面に映った

メールのリンクからブラウザーが開いた場合のように、許可した別のアプリを経由して開かれた可能性があります。

Team・Enterpriseプランで設定欄自体が見当たらない

Computer UseはPro・Maxプラン限定の機能で、TeamとEnterpriseのプランでは使えません。プラン別の対応状況と代替手段はCoworkのComputer Use対応プランと代替手段にまとめています。

まとめ

判断軸は2つです。開いたまま放置しがちなアプリを先に登録すること、離席中に動かすタスクを組む前にリストを固めておくことです。

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