Cowork Computer Use対応プラン — Team・Enterpriseでは使えない
CoworkのComputer UseはPro・Max限定の機能で、Team・Enterpriseプランでは座席があっても使えません。プラン別・利用面別の対応表と、Team・Enterpriseで今できる代替手段をまとめます。
CoworkのComputer Use(Claudeがローカルの画面を直接操作する機能)は、Pro・Maxプラン限定です。Team・Enterpriseプランでは、座席を割り当てられていても使えません。Cowork自体はTeam・Enterpriseでも契約でき、Connectorsやスケジュール実行など大半の機能は普通に動きます。制限されているのはComputer Useという1機能だけです。
対応プランの早見表と、Team・Enterpriseの組織で今すぐできる代替手段をまとめます。
Computer Use対応プラン早見表
| プラン | Computer Use(ローカル画面操作) | Cowork自体 |
|---|---|---|
| Pro | Computer Use(ローカル画面操作)○ 利用可(リサーチプレビュー) | Cowork自体○ |
| Max | Computer Use(ローカル画面操作)○ 利用可(リサーチプレビュー) | Cowork自体○ |
| Team | Computer Use(ローカル画面操作)✕ 利用不可 | Cowork自体○(通常どおり契約・利用可) |
| Enterprise | Computer Use(ローカル画面操作)✕ 利用不可 | Cowork自体○(管理者が有効化した範囲で利用可) |
Computer Useは、macOS/WindowsのClaude Desktopアプリを使い、Claudeにマウス・キーボードで実機を直接操作させる機能です。CoworkとClaude Codeの両方から同じ仕組みを共有しています。公式ヘルプは「Team and Enterprise plans don't have access to computer use at this time」と明記しています。リサーチプレビュー段階の制限です。組織で座席を持つメンバーが個人でPro・Maxを別契約していても、組織アカウント側のCoworkセッションでComputer Useが使えるようになるわけではありません。
なぜTeam・Enterpriseだけ制限されているのか
公式ヘルプはTeam・Enterpriseを外している理由を明言していませんが、Computer Useの性質から読み取れる事情はあります。Computer Useには他のCoworkツールのような許可チェックの壁がなく、承認したアプリの範囲内であれば実機に直接触れます。個人が自分のリスク許容度で判断できるPro・Maxのセルフサーブ契約とは事情が違います。Team・Enterpriseでは組織のメンバー全員が同じ制限のない画面操作機能に触れることになり、情報システム部門が事前に把握・制御したい対象が増えます。
Team・EnterpriseにはCoworkの他機能についても、組織単位でオン・オフを切り替える管理者設定が用意されています。実際、内蔵ブラウザー(built-in browser)もEnterpriseでは既定オフから2026年9月10日にオンへ切り替わる予定で、個人向けプランで先行させてから組織向けプランへ後追いで展開する順序が繰り返されているという見方もできます。
Team・Enterpriseの組織で今できる代替手段
Computer Useが使えない状況でも、同じ作業を別の手段でカバーできる場合があります。
- Connectors経由の連携に置き換える: Computer Useが最後の手段として使われる場面の多くは、対応するConnectorがあれば代替できます。Google Drive・Slack・GmailなどはConnectors経由の方が高速かつ安定します
- 内蔵ブラウザー(built-in browser)やClaude in Chromeを使う: 画面操作ではなくWeb操作で完結する作業なら、内蔵ブラウザーかClaude in Chromeサイドパネルで対応できることがあります。どちらもTeam・Enterpriseで管理者が有効化していれば利用できます
- 個人のPro・Maxアカウントで作業してから成果物を共有する: 組織のCoworkセッションではなく、個人のPro・Maxアカウントで一時的にComputer Useを使い、結果物だけを共有フォルダやチャットで渡す運用も選択肢です。ただし機密データを扱う業務ではセキュリティ・コンプライアンス部門の確認が先です。組織のポリシーで個人アカウントの業務利用が禁じられている場合は選択肢になりません。Computer Use自体はDesktopアプリを起動し続けている間しか動かないため、この方法は無人での放置運用には向きません
- 情報システム部門経由で提供時期を確認する: リサーチプレビューの拡大時期は公式ロードマップとして公開されていません。組織の窓口を通じてAnthropicの営業・サポートに状況を確認するのが最も確実です
Team・Enterpriseの他のCowork関連設定はどうなっているか
Computer Use以外にも、Team・Enterpriseでは既定値がPro・Maxと違う設定がいくつかあります。組織の管理者が把握しておくと、Computer Use以外の「使えないと思ったら実は設定次第だった」という混乱を避けられます。
| 設定 | Team既定 | Enterprise既定 |
|---|---|---|
| Cowork自体 | Team既定オン(管理者が無効化可) | Enterprise既定オン(管理者が無効化可) |
| Coworkをクラウドで実行 | Team既定オン(オーナーがいつでも無効化可) | Enterprise既定オフ(オーナーが有効化した上でグループへ権限付与) |
| 内蔵ブラウザー(built-in browser) | Team既定オン(ロールアウト中) | Enterprise既定オフ(2026年9月10日からオンが既定に変更予定) |
Team・Enterpriseの利用面(Desktop/Web/Mobile/Claude in Chrome)ごとの対応も差があります。Desktopアプリはどの有料プランでも使えますが、Web版・Mobile版・Claude in Chromeサイドパネルは、Enterpriseでは管理者が有効化した範囲でのみ使えます。組織単位のオン・オフ設定とロール別の権限管理はClaude CoworkのRBAC運用にまとめています。
組織側で他にも絞れる自律性の設定がある
Computer Useが解禁されたときに備え、Team・Enterpriseの管理者が組織単位で自律性を絞れる設定も把握しておくと安心です。「Automatically approve」モードの利用可否を組織全体で切り替えられる設定があり、オフにするとメンバーのモードセレクターから自動承認モード自体が消えます(既定はオン)。書き込み系のConnectorツールについても「毎回確認せず常に許可する」を組織単位で制御する設定があり、こちらは既定がオフです。オフの状態ではConnectorの権限がタスクごとに確認を求め続け、読み取り専用と注釈されたツールだけが例外的に確認を省略できます。
Computer Useの制限とあわせて見ると、Team・Enterpriseでは「メンバー個人の判断だけで自律性の上限を決めさせない」という設計が一貫しています。管理者側の承認設計はCowork Approval Gatesを部門ごとに設計する考え方で詳しく扱っています。
よくある質問
個人でPro・Maxアカウントを契約していれば、Team・Enterprise組織のCoworkセッションでもComputer Useを使えますか
使えません。Computer Useの制限はプラン単位で、Team・Enterprise組織のセッションである以上、メンバー個人が別途Pro・Maxを契約していても対象外です。
Team・EnterpriseでComputer Useが使えるようになる予定はありますか
公式ヘルプでは具体的な提供時期は示されていません。現在はPro・Maxに限定したリサーチプレビューとして提供されています。
Linux版のClaude Desktopアプリでも制限されますか
Linux版はプランを問わずComputer Use自体がまだ実装されていません。macOSとWindowsのみのリサーチプレビューです。
Claude Code側のComputer UseもTeam・Enterpriseで使えませんか
はい、同じ制限です。CoworkとClaude Codeは同じComputer Use機能を共有しているため、Claude Code DesktopでもTeam・Enterpriseプランでは利用できません。有効化手順や権限ティアの詳細はDesktop Computer Useの有効化にまとめています。
Team・Enterpriseで使えるようになったら、アプリの操作範囲を制限する設定は必要ですか
必要です。Computer Useが解禁された場合に備えて、事前に確認すべき設定はCoworkアプリブロックリスト設定にまとめています。個人プランで先行利用しているメンバーがいる組織では、今のうちに確認しておくと安全です。
Claude in Chromeサイドパネルの対応状況もプランで違いますか
はい。Max・Teamプランでは利用でき、Proプランは順次展開中です。Enterpriseプランでは管理者が組織設定で有効化した場合のみ使えます。Computer Useとは別の機能ですが、いずれもプラン・管理者設定の両方を確認する必要がある点は共通しています。
まとめ
CoworkのComputer UseはPro・Max限定のリサーチプレビューで、Team・Enterpriseプランでは座席の有無に関わらず使えません。制限されているのはComputer Useという1機能だけで、Cowork自体やConnectors・スケジュール実行といった大半の機能はTeam・Enterpriseでも通常どおり利用できます。今すぐ同等の作業をしたい場合は、Connectors経由の連携やbuilt-inブラウザーへの置き換えが現実的な代替手段です。CoworkとClaude Codeの使い分け全体像はCoworkとClaude Codeの違い、Enterpriseプラン自体の契約条件はClaude Enterpriseとはで扱っています。