Claude Media
Claude Code機能はいつ入ったか — 導入時期一覧

Claude Code機能はいつ入ったか — 導入時期一覧

Hooks・Sub-agents・Plugins・Skills・Workflowsなど主要機能がどのバージョンで入ったかを、公式changelog380バージョンを横断して1つの表にまとめました。

「Hooksっていつからあったっけ」「Skillsとカスタムサブエージェント、どっちが先」。Claude Codeの機能は380バージョンに少しずつ紛れ込むため、導入時期は探しにくいものです。公式changelogの380バージョン(v0.2.21v2.1.251)を1件ずつ読み、主要機能の初出バージョンを1つの表にまとめました。

調査方法 — 380バージョンをどう照合したか

方法は単純です。raw.githubusercontent.comのCHANGELOG.mdをバージョン番号の見出し(## )で分割し、機能名で全文検索して最も古いヒットを探しました。0.x系が37バージョン、1.x系が82バージョン、2.0系が59バージョン、2.1系が202バージョンで、合計380バージョンです。2.1系は現在も更新が続いており、この数字は今後も伸びます。

見出しの多くは「Added」「Fixed」「Improved」で始まる一行なので、「新設」なのか「既存機能の改善」なのかは文面で判断が必要です。判断に迷うバージョンは前後の複数バージョンを読み、初出と確定できたものだけを表に載せています。断定できなかったものは「確認できる範囲で最古」と明記しました。

コア機能の初出バージョン一覧

機能初出バージョン何ができるようになったか
MCP初出バージョン確認できる範囲でv0.2.31v0.2.32何ができるようになったかサーバー追加ウィザード・デバッグモードなど周辺コマンドが確認できる最古のバージョン。プロトコル自体はさらに前から存在した可能性が高い
Hooks初出バージョンv1.0.38何ができるようになったかツール実行の前後に任意コマンドを差し込む仕組みを公開
カスタムSub-agents初出バージョンv1.0.60何ができるようになったか/agentsで専用コンテキストのサブエージェントを定義
Output styles初出バージョンv1.0.81何ができるようになったかシステムプロンプトの人格を差し替える仕組みを公開
SlashCommand tool初出バージョンv1.0.123何ができるようになったかClaude自身がスラッシュコマンドを呼び出せるように
Plugin System初出バージョンv2.0.12何ができるようになったかcommands・agents・hooks・MCPサーバーをマーケットプレイス経由で配布
Claude Skills初出バージョンv2.0.20何ができるようになったかSKILL.mdベースの技能パッケージに対応
Bashサンドボックス初出バージョンv2.0.24何ができるようになったかファイルシステム・ネットワークの二層分離をLinux/macOSで提供
Claude Code for Desktop初出バージョンv2.0.51何ができるようになったかOpus 4.5と同時に公開されたデスクトップアプリ
バックグラウンドエージェント初出バージョンv2.0.60何ができるようになったかエージェントを手元の作業と並行してバックグラウンドで実行
Claude in Chrome(ベータ)初出バージョンv2.0.72何ができるようになったかChrome拡張機能を通じたブラウザ操作
LSPツール初出バージョンv2.0.74何ができるようになったかgo-to-definitionなどコードインテリジェンス機能
Agent Teams初出バージョンv2.1.32(リサーチプレビュー)何ができるようになったか複数エージェントによるチーム連携。公式ドキュメント上も引き続き実験的機能の扱い
Remote Control(外部ビルド)初出バージョンv2.1.51何ができるようになったかclaude remote-controlサブコマンドでローカル環境をリモートから操作可能に
動的ワークフロー(/workflows)初出バージョンv2.1.154何ができるようになったか数十〜数百のエージェントをバックグラウンドでオーケストレーション

MCPだけは他と性質が違います。今回参照したCHANGELOG.mdはv0.2.21から記録が始まっており、それより前の履歴は含まれていません。v0.2.31v0.2.32の時点ですでに「MCPサーバー追加ウィザード」「デバッグモード」という周辺機能が登場しているため、コア機能自体はさらに前、記録の範囲外で導入されたと見るのが自然です。断定はできないので、確認できる最古のバージョンとして扱っています。

1.0より前の0.x系で生まれた基礎機能

「Claude Codeの機能」というと1.x以降を思い浮かべがちですが、いま当たり前に使っている基礎の一部は1.0.0より前の0.x系で生まれています。

機能初出バージョン内容
カスタムスラッシュコマンド初出バージョンv0.2.31内容.claude/commands/のMarkdownファイルがスラッシュコマンドとして使える
Todoリスト初出バージョンv0.2.93内容Claudeが自分でタスクを管理する仕組み
Web検索初出バージョンv0.2.105内容Claudeが会話中にウェブを検索できるように
CLAUDE.mdのファイル分割読み込み初出バージョンv0.2.107内容@path/to/file.mdで別ファイルを読み込める

0.x系はメジャーバージョン未満の期間ですが、37バージョンだけで4つの基礎機能を生んでいます。1.xがHooksとSub-agentsという「拡張の仕組み」を作った期間だとすれば、0.x系は「日常的に使う機能」そのものを作った期間だったと言えます。

サブエージェントの種類も段階的に増えた

「サブエージェント」とひとくくりにされがちですが、種類が増えたタイミングは1つではありません。ユーザーが定義するカスタムSub-agentsがv1.0.60で最初に入り、コードベース探索に特化したHaiku搭載の「Explore」がv2.0.17、計画づくりに特化した「Plan」がv2.0.28で加わっています。3種類とも役割が異なり、後から追加された2つは既存のカスタムSub-agentsの仕組みを土台に、用途を絞った専用エージェントとして設計されました。

利用場所を増やした機能も別系統で育った

CLIとVS Code拡張だけだった時代から、Claude Codeを使う場所自体を増やす機能も並行して育っています。Claude Code for Desktopはv2.0.51にOpus 4.5と同時公開され、ブラウザを直接操作するClaude in Chrome(ベータ)はv2.0.72で加わりました。Remote Controlはさらに複雑な経緯をたどっています。claude.aiからセッションを再開・設定する/teleport/remote-envv2.1.0で先に入りました。外部ビルド向けのclaude remote-controlサブコマンドは、51バージョン後のv2.1.51でようやく追加されています。1つの機能名の裏で、Web版・CLI・外部ビルドの3方向から接続経路が別々のタイミングで整備されていました。

現在は姿を消した機能・置き換えられた機能

新設だけでなく、退場・改名した機能も検索されやすいポイントです。本稿はあくまで初出バージョンを横断する一覧なので、退場・改名した機能を網羅的に掘り下げたい場合はClaude Code廃止機能の一覧を参照してください。ここでは本稿の趣旨に沿って、初出バージョンとセットで押さえておきたいものだけを挙げます。

機能・コマンド状況バージョン
/allowed-tools状況/permissionsに改名バージョンv1.0.7
claude configコマンド状況非推奨化 → 完全撤去バージョン非推奨v1.0.7 / 撤去v2.0.0
.claude.jsonallowedTools状況settings.jsonに統合され読まれなくなるバージョンv2.0.8
レガシーSDKエントリポイント状況@anthropic-ai/claude-agent-sdkに一本化バージョンv2.0.25
AgentOutputTool/BashOutputTool状況統合されTaskOutputToolバージョンv2.0.64
Output styles(機能自体)状況非推奨化 → 2バージョン後に撤回バージョン非推奨v2.0.30 / 撤回v2.0.32
単体の/output-styleコマンド状況/configに統合バージョン非推奨v2.1.73 / 削除v2.1.91
ワークフロー起動語「workflow」状況workflowという語では起動しなくなり、ultracodeに変更バージョンv2.1.160

Output stylesは同じ機能が2回別の形で揺れています。まず機能そのものがv2.0.30で非推奨化され、コミュニティの反応を受けてv2.0.32でわずか2バージョン後に撤回されました。機能自体は生き延びましたが、その後v2.1.73で今度は単体の/output-styleコマンドだけが非推奨になり、v2.1.91で削除されています。1つの機能名の裏に、機能全体の非推奨化とコマンドインターフェースだけの整理という、性質の異なる2つの出来事が重なっていました。

「workflow」という単語自体が起動キーワードとして機能していた時期も短く、v2.1.154で導入されてからわずか6バージョン後のv2.1.160で見直されています。workflowという語では起動しなくなり、キーワードはultracodeに変更されました。ただし自然な言葉で依頼する分には引き続き動作します。

1.xが拡張の仕組みを、2.x以降が配布単位と実行モデルを積み上げた

版数あたりの新機能数を単純に比べてペースの優劣を論じるのは、分母の取り方次第で結論が変わるため筋が良くありません。本稿のコア機能表だけを数えても1.x(82バージョン)には4件、2.x以降(261バージョン)には10件が載っており、数え方を変えれば0.x系を含めた37バージョンで4件という区間も出てきます。どの区間を「中核」と見るかで倍率はいくらでも動くため、ペースが速い・遅いという主張はここでは避けます。

代わりに系譜として言えるのは、拡張ポイントに限ればHooks(v1.0.38)とカスタムSub-agents(v1.0.60)という2つが1.xの段階で先に用意されたことです(1.x全体で新設された機能はこれに限りません)。ツール実行に任意のコマンドを差し込む仕組みと、専用コンテキストのサブエージェントを定義する仕組みがすでにあったからこそ、2.x以降はそのうえに新しい配布単位(Plugins・Skills)や実行モデル(バックグラウンドエージェント・動的ワークフロー・Agent Teams)を積み重ねられました。拡張ポイントが先に固まっていたことが、その後の機能の載せ方を決めています。

この一覧をどう使うか

「この機能はいつからあるか」を調べる目的なら本稿の表で足ります。設定方法やコマンド一覧まで必要な場合は、機能ごとの完全ガイドに進んでください。Hooks完全ガイドSub-agents完全ガイドプラグイン完全ガイドSkills完全ガイドにそれぞれ実例と設定項目をまとめています。1.x・2.0系それぞれの区間で何が生まれ何が消えたかを詳しく追うなら、Claude Code 1.x系の変遷Claude Code 2.0で何が変わったかを参照してください。

よくある質問

表に載っていない機能の初出も調べられますか

方法は同じです。raw.githubusercontent.com/anthropics/claude-code/main/CHANGELOG.mdを取得し、機能名やコマンド名で全文検索して最も古いバージョン見出しを確認すれば、本稿と同じ精度で調べられます。ヒットが複数の言い回しに分かれる機能(例: MCP・skill・plugin)は、類義語も含めて検索したほうが取りこぼしを防げます。

MCPの正確な導入バージョンは分かりませんか

分かりません。参照した公式changelogがv0.2.21から始まっているため、それより前の記録は追えません。確認できる最古の関連コマンドはv0.2.31v0.2.32です。

Workflowsは今も実験的機能ですか

いいえ。動的ワークフロー(/workflows)は公式ドキュメント上で実験的機能の注記が付いておらず、通常機能として案内されています。実験的機能として明記されているのはAgent Teamsのみです。

Exploreサブエージェントとカスタムサブエージェントは別物ですか

別物です。カスタムSub-agentsはユーザーが自分で定義する汎用の仕組み(v1.0.60)、Exploreはコードベース探索専用にAnthropicが用意した組み込みサブエージェント(v2.0.17)です。役割が異なるため、両方を併用できます。

Plugin SystemとSkillsはどちらが先に入りましたか

Plugin Systemがv2.0.12、Skillsがv2.0.20で、Plugin Systemのほうが8バージョン先です。ただし両者は独立した機能で、後から公開されたSkillsをPlugin経由で配布することもできます。導入順と依存関係は別の話として扱ってください。

この表は今後も更新されますか

版番号は事実なので変わりませんが、新しい主要機能が入れば追記します。個々のバージョンの全変更点を追いたい場合は、リリースノート各記事を参照してください。

まとめ

Claude Codeの主要機能はHooks(v1.0.38)→カスタムSub-agents(v1.0.60)→Plugin System(v2.0.12)→Skills(v2.0.20)→Bashサンドボックス(v2.0.24)→動的ワークフロー(v2.1.154)という順で入っています。MCPだけは記録の範囲外で導入されたため正確な初出は特定できません。退場した機能も/allowed-toolsからclaude config、旧SDKエントリポイントまで複数あり、機能は増える一方ではなく統合・置き換えを繰り返しながら現在の形になっています。

この記事を共有:XはてブLinkedIn