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Claude Code 2.0で何が変わったか — 1.xからの移行点

Claude Code 2.0で何が変わったか — 1.xからの移行点

Claude Code 2.0は設定ファイル移行やSDK刷新などbreaking changeを含みます。Plugin System・Skillsまで、59バージョンの変更点を移行の勘所ごとにまとめました。

Claude Codeのv2.0.0からv2.0.76までは59バージョンです。この区間で設定・SDK・ツール名まわりが4件破壊的に変わり、Plugin System・Skills・Bashサンドボックスという3つの新しい仕組みが入りました。1.xから上げる際に何が壊れ、何が新しく使えるようになるかを59バージョン分のchangelogから追います。

2.0.0自体は新機能が少ない — メジャー番号と機能追加のタイミングはずれる

v2.0.0のchangelogを見ると、目立つのはネイティブVS Code拡張の刷新・/rewind/usage・スティッキーなThinkingトグルです。もう1つの柱が、claude configコマンドの完全撤去でした。Plugin SystemもSkillsもまだありません。2.0.0はメジャーバンプでも中身は主に整理でした。

Plugin Systemが入るのは12バージョン後のv2.0.12、Skillsはさらに8バージョン後のv2.0.20です。メジャーバージョンの番号が上がったタイミングと、目玉機能が実際に使えるようになるタイミングは一致しません。2.0系を「Pluginsが目玉のリリース」と捉えるなら、そう呼べるのはv2.0.12以降からになります。

壊れるもの — 1.xから上げる前に確認する4点

変更バージョン何が壊れるか
claude configコマンドの撤去バージョンv2.0.0何が壊れるかv1.0.7で非推奨化されていたコマンド自体が使えなくなる。settings.json直接編集が唯一の方法に
.claude.jsonの旧キー削除バージョンv2.0.8何が壊れるかallowedToolsignorePatternsenvtodoFeatureEnabledが読まれなくなる。settings.jsonへの移行が必須
レガシーSDKエントリポイントの削除バージョンv2.0.25何が壊れるか旧SDKパッケージが動かなくなる。@anthropic-ai/claude-agent-sdkへの移行が必要
AgentOutputTool/BashOutputToolの廃止バージョンv2.0.64何が壊れるか個別ツール名を直接参照するスクリプトが失敗する。統合されたTaskOutputToolに一本化

SDKの名称変更自体はv2.0.0で先に起きています(Claude Code SDK→Claude Agent SDK)。パッケージの実体が切り替わるのはその25バージョン後です。名前が変わった時点とインポート先が変わる時点にずれがあるため、「名前が変わったから」だけでは移行漏れに気づけません。

なお、2.0系全体を通じて完全に撤去された機能(コマンドやフラグ単位)の一覧はClaude Code廃止機能の一覧にまとめています。上表は「1.xから上げるときに確認すべき互換性の壁」に絞った抜粋で、撤去済み機能の網羅はそちらが担当します。

新しく使えるようになったもの

機能初出バージョン内容
Plugin System初出バージョンv2.0.12内容commands・agents・hooks・MCPサーバーをマーケットプレイス経由で配布
Claude Skills初出バージョンv2.0.20内容SKILL.mdベースの技能パッケージに対応
Bashサンドボックス初出バージョンv2.0.24内容ファイルシステム・ネットワークの二層分離をLinux/macOSで提供
バックグラウンドエージェント初出バージョンv2.0.60内容エージェントを手元の作業と並行してバックグラウンドで動かす
LSPツール初出バージョンv2.0.74内容go-to-definitionや参照検索などコードインテリジェンス機能

Bashサンドボックスは権限モデルの歴史の中でも大きな転換点です。操作ごとに許可を判断するのではなく、先に安全な範囲を区切ってその内側では確認しない設計で、詳しい経緯はClaude Code権限モデルの変遷Claude Codeのサンドボックス設計にまとめています。Plugin Systemは1.xで先に生まれていたHooksとカスタムSub-agentsを配布可能な単位にまとめ直したもので、この系譜はClaude Code 1.x系の変遷で扱っています。

サブエージェントとHooksも2.0で拡張された

Plugin SystemやSkillsほど目立ちませんが、1.xで生まれたサブエージェントとHooksも2.0系のあいだに機能を増やしています。サブエージェントはv2.0.17でHaiku搭載の「Explore」が標準搭載されました。v2.0.28では「Plan」サブエージェントが加わり、同時にClaudeが自分でサブエージェントを再開したり使用モデルを動的に選んだりできるようになっています。v2.0.59では--agentフラグでセッション全体のエージェント設定を切り替えられます。

Hooks側はv2.0.43SubagentStartイベントが加わりました。v2.0.45v2.0.54ではPermissionRequestフックが権限リクエストを自動承認・自動拒否できるようになっています。v2.0.37ではNotification系イベントにマッチャーが追加され、フックが反応できる場面がさらに細かくなりました。1.xで生まれた仕組みが土台のまま、2.0系でも継続して拡張され続けていることが分かります。

配布形態も広がった

機能だけでなく、Claude Codeを使う場所そのものが増えたのも2.0系の特徴です。v2.0.51ではOpus 4.5の提供開始と同時にClaude Code for Desktopが公開されました。v2.0.72ではClaude in Chrome(ベータ)によるブラウザ操作も加わっています。CLIとVS Code拡張の2択だった1.x時代から、デスクトップアプリ・ブラウザ連携へと利用形態が枝分かれしました。デスクトップ版とCLI・Webの使い分けはClaude Code Desktopとはを参照してください。

さらにv2.0.64では名前付きセッション(/renameで命名し/resume <name>で復帰)と、.claude/rules/ディレクトリによるルール分割管理が加わっています。サードパーティ環境の対応も並行して進み、v2.0.45でMicrosoft Foundryのサポートが始まりました。同じv2.0.45では、メッセージの先頭に&を付けるだけでバックグラウンドタスクをClaude Code on the webへ送れるようにもなっています。ローカルとWeb版の作業を行き来する導線も、このバージョンで整えられました。

権限UIも作り直された

権限モデル自体の大きな転換(サンドボックス)とは別に、日々目にする確認ダイアログのUIも2.0系で刷新されています。v2.0.27で権限プロンプトの見た目が一新され、v2.0.30ではカスタムエージェント定義にdisallowedToolsフィールドが加わり、明示的にツールを禁止できるようになりました。同じv2.0.30ではプロンプトベースのStopフックにも対応しています。個々の変更は小粒ですが、確認ダイアログの体験を整える作業がPlugin SystemやSandboxの裏側でずっと続いていたことになります。

モデルのラインアップも2.0系で刷新された

機能追加と並行して、使えるモデル自体も2.0系のあいだに入れ替わっています。Haiku 4.5はv2.0.17でモデルセレクターに追加され、v2.0.21でProプランのユーザーにも開放されました。Opus 4.5はv2.0.51で公開され、v2.0.51時点のProは追加購入での利用でしたが、v2.0.58でサブスクリプションの範囲内に入りました。新機能の追加とモデル世代の切り替えが同じ59バージョンの中で同時並行に進んでいたことになります。

一度撤回された変更 — Output stylesの非推奨化

すべての変更が最後まで残ったわけではありません。v2.0.30でOutput stylesは一度非推奨になり、代替として--system-prompt-fileやCLAUDE.md、pluginsの利用が案内されました。ところが2バージョン後のv2.0.32で「コミュニティの反応を受けて」非推奨が撤回されています。Output stylesという機能自体は生き残りました。ただし単体の/output-styleコマンドは後のv2.1.73で改めて非推奨になり、v2.1.91で削除されています。現在は/configから切り替える形に落ち着きました。現行の操作手順はClaude Code output styleの切り替えは/configで行うにまとめました。

1.x → 2.0早見表

観点1.x(v1.0.0v1.0.126)2.0.x(v2.0.0v2.0.76)
配布・拡張の単位1.x(v1.0.0〜v1.0.126)Hooks・Sub-agentsが個別に存在2.0.x(v2.0.0〜v2.0.76)Plugin Systemで一括配布
設定ファイル1.x(v1.0.0〜v1.0.126).claude.jsonの旧キーが一部残存2.0.x(v2.0.0〜v2.0.76)settings.jsonに完全統一(v2.0.8)
SDK1.x(v1.0.0〜v1.0.126)Claude Code SDK2.0.x(v2.0.0〜v2.0.76)Claude Agent SDK(パッケージも刷新、v2.0.25)
実行形態1.x(v1.0.0〜v1.0.126)対話・ヘッドレスが中心2.0.x(v2.0.0〜v2.0.76)バックグラウンドエージェントが追加(v2.0.60)
権限モデル1.x(v1.0.0〜v1.0.126)allow/ask/denyルールが中心2.0.x(v2.0.0〜v2.0.76)Bashサンドボックスが追加(v2.0.24)
利用場所1.x(v1.0.0〜v1.0.126)CLI / VS Code拡張2.0.x(v2.0.0〜v2.0.76)+ Desktopアプリ・Claude in Chrome

よくある質問

1.xの設定はそのまま2.0で使えますか

settings.jsonのallow・ask・denyルールはそのまま引き継がれます。ただし.claude.jsonに残っていたallowedToolsignorePatternsenvtodoFeatureEnabledv2.0.8で読まれなくなります。事前にsettings.jsonへ移していないと、設定が消えたように見えます。

SDKを使ったスクリプトは書き直しが必要ですか

パッケージのimport元を@anthropic-ai/claude-agent-sdkに変更する必要があります。v2.0.25でレガシーエントリポイントが削除されているため、アップグレード前に依存関係を確認してください。

Plugin SystemとSkillsはどちらから触るといいですか

配布・共有が目的ならPlugin System、個別の技能を定義するだけならSkillsから触るのが近道です。両者は独立した機能で、SkillsをPlugin経由で配布することもできます。それぞれの書き方はClaude Codeプラグイン完全ガイドClaude Code Skills完全ガイドにまとめています。

Exploreサブエージェントは何のために追加されましたか

コードベースを効率よく探索するための専用サブエージェントで、Haikuで動くため通常のコンテキストを消費せずに検索・調査を任せられます。v2.0.17で標準搭載されました。

Bedrock・Vertex経由の利用でも2.0の新機能は使えますか

機能によります。確認できている範囲では、Haiku 4.5のモデル自動アップグレードはv2.0.17時点でBedrock・Vertex(3P)は対象外で、ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODELによる手動設定が必要でした。v2.0.8ではBedrockの既定Sonnetモデルが更新され、v2.0.31ではVertexでのWeb検索対応が追加されています。Bashサンドボックスなどそれ以外の機能がプロバイダごとにどう扱われるかはchangelogに個別記載がなく、本稿では確認できていません。サードパーティ経由で使う場合は、CLIの一般的な変更点だけでなくプロバイダ別の注記も確認したほうが安全です。

各バージョンの全項目はどこで見られますか

本稿は移行の勘所に絞った横断視点です。1バージョンずつの全変更点はv2.0前期総まとめv2.0後期総まとめに分けて記録しています。

まとめ

2.0系の59バージョンは、claude config撤去(v2.0.0)・.claude.json旧キー削除(v2.0.8)・レガシーSDK削除(v2.0.25)・AgentOutputTool/BashOutputTool廃止(v2.0.64)という4つの破壊的変更を進めた区間でした。同時に、Plugin System(v2.0.12)・Skills(v2.0.20)・Bashサンドボックス(v2.0.24)という3つの新機能も並行して届いています。目玉機能はメジャー番号が上がった瞬間ではなく、そこから10〜20バージョン離れた地点で順に届いています。アップグレード作業は「2.0になったから」ではなく、この記事の早見表にある個別のバージョン番号を基準に進めるのが確実です。

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