Remote ControlがProプランで使えない既知不具合の今
「Remote Control is not yet available on your plan」がProプランで出ていた既知issueの経緯と、いま同じ表示が出たときに確認する項目をまとめます。
Error: Remote Control is not yet available on your plan.というエラーは、2026年2月にPro・Maxプランの利用者から相次いで報告されました。文言だけを見るといまもProプランでは使えないように読めますが、これは機能を段階的に展開していた時期に出ていた一時的な表示で、現在の公式ドキュメントはPro・Max・Team・Enterpriseの全プランで利用可能と明記しています。何が起きていたのか、いま似た表示が出た場合に何を確認すべきかをまとめます。
「not yet available on your plan」とは
このエラーは、GitHub Issue #28817として2026年2月26日に報告されました。報告者の環境はmacOS(iTerm.app)、Claude Code v2.1.59、契約プランはPro、認証はclaude.aiアカウント(APIキーではない)というもので、claude auth logout・claude auth loginでの再認証とアップデートを試した後も解消しなかったと記載されています。claude remote-controlを実行すると、次のメッセージだけが返っていました。
Error: Remote Control is not yet available on your plan.投稿から数時間のうちに20件を超えるコメントが付き、Pro・Max($200/月のプラン含む)・Teamの各プランで同様の報告が続きました。表示される文言にはいくつかバリエーションがありました。
| 報告された文言 | 報告者の契約プラン |
|---|---|
Remote Control is not yet available on your plan. | 報告者の契約プランPro / Max |
Remote Control is not enabled for your account. Contact your administrator. | 報告者の契約プランPro |
Subscription: requires a Pro or Max plan. API keys are not supported. | 報告者の契約プランPro |
3つとも文面は違いますが、根は同じです。アカウント側にRemote Controlの提供フラグがまだ届いていない状態を、それぞれ別の実装箇所が別の言い回しで表示していました。@cbaldoは同じ端末でclaude remote-controlとclaude rc(エイリアス)を両方試し、コマンドによって表示される文言が違うことを報告しています。エイリアス経由か直接呼び出しかで、エラーを出す実装のパスが分かれていた時期があったことになります。
対処法の報告もばらばらでした。@MZAWebはログアウト・再ログインだけで直ったと報告した一方、@seanreynoldscsと@adamlahbibは同じ手順を試しても直らなかったと報告しています。@ihsandemirはさらに別の文言として、Subscription: requires a Pro or Max plan. API keys are not supported.が出たと報告しました。Proプランで契約しているにもかかわらず「Pro or Maxが必要」という趣旨のメッセージが出ること自体が、当時の利用者を混乱させた最大の要因です。
Proプランでも起きていた本当の原因
公式CHANGELOGを見ると、このissueが立ったv2.1.59の直前、v2.1.58に次の1行があります。
v2.1.58: Expand Remote Control to more usersRemote Control自体がこの時期、アカウント単位で段階的に展開されている最中の機能でした。issueのコメントでは、@andreagrandiが当時の公式ドキュメントを引用し、「Pro/Maxで使えると書かれているが、実際に動いているのはMaxプランだけだ」と指摘しています。つまり、ドキュメントの記述と、ロールアウトが実際に届いている範囲にズレがあった時期があったということです。
この間、@nodrejは~/.claude/settings.jsonを{"env": {}}にクリアしてから再ログインすると直ったと報告しています。カスタム設定が残っているとRemote Controlの表示自体がブロックされるケースもあったことがうかがえますが、他の利用者には同じ手順で直らないケースもあり、単一の原因には収束しませんでした。
バージョンを追うとロールアウトの進み方も見えます。@victorlucssはv2.1.62へ更新した時点でTeam・Maxプランでは解消したと報告しました。ところが同じv2.1.62を使っていた@andreagrandiは、その後もclaude rcで同じエラーが表示され続けたと返信しています。andreagrandiは「Anthropicはバッチ単位でロールアウトしているのだろう」と推測し、事前告知が無かった点にも触れています。1つのバージョン番号で一斉に直ったわけではなく、同じビルドを使っていてもアカウントによって解消のタイミングがずれていたことが、この2人のやり取りから読み取れます。ロールアウトが対象アカウントに届くのを待つしかない利用者が大半だったのが実態です。
現在の提供状況 — Pro・Max・Team・Enterpriseで利用可能
現在の公式ドキュメントのRequirements節は、次のように明記しています。
Subscription: available on Pro, Max, Team, and Enterprise plans. API keys are not supported.
プラン別の提供状況は次のとおりです。
| プラン | 利用可否 | 追加設定 |
|---|---|---|
| Pro | 利用可否利用可 | 追加設定不要 |
| Max | 利用可否利用可 | 追加設定不要 |
| Team | 利用可否利用可 | 追加設定管理者がAdmin settingsでトグルを有効化するまで既定オフ |
| Enterprise | 利用可否利用可 | 追加設定同上 |
| APIキー単体認証 | 利用可否非対応 | 追加設定claude.aiアカウントでのログインが必須 |
Team・Enterpriseの「管理者が有効化するまでオフ」という仕様は、ロールアウト時期の不具合とは別物です。組織側の設定によるオフと、当時のアカウント単位のロールアウト未到達を混同しないよう注意してください。プラン別に何ができて何ができないかの全体像はClaude Codeプラン別機能差一覧にまとめています。
メッセージの文言自体も、その後のバージョンで整理されました。CHANGELOGのv2.1.239には「Remote Control: clearer message and claude doctor wording when Remote Control isn't enabled for your account」という1行があり、アカウント単位で無効になっているケースの案内文が、issue当時のnot yet available on your planから書き換えられています。いま同じ状況に当たっても、当時とまったく同じ文言が出るとは限りません。
いま似た表示が出たら確認する4点
いまの版でProプランのユーザーが「使えない」系のメッセージを見た場合、原因はロールアウト未到達ではなく、たいてい次のいずれかです。公式のRequirements節が挙げる条件を、確認しやすい順に並べました。
| 確認項目 | 見る場所 | 引っかかる設定 |
|---|---|---|
| 認証方式 | 見る場所claudeを起動して/login済みか | 引っかかる設定APIキー単体運用ではRemote Controlは動作しない |
| APIエンドポイント | 見る場所ANTHROPIC_BASE_URLやBedrock/Vertex/Foundry経由の設定 | 引っかかる設定非api.anthropic.com経由だとv2.1.196以降ブロック対象 |
| feature-flag評価 | 見る場所DISABLE_TELEMETRY・DO_NOT_TRACK・CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC・DISABLE_GROWTHBOOK | 引っかかる設定いずれかが設定されているとRemote Controlの可用性判定自体が止まる |
| ワークスペース信頼 | 見る場所プロジェクトディレクトリでclaudeを一度起動しtrustダイアログを承認済みか | 引っかかる設定未承認だとclaude remote-controlが起動時点で終了する |
バージョンを最新化してから再現させるのも有効です。
claude update
claude remote-controlAPIエンドポイントが原因の場合の詳しい切り分けはRemote Controlが使えない「requires the Anthropic API」の意味で扱っています。ワークスペース信頼が原因の場合はWorkspace not trustedエラーを参照してください。
4点のうち見落としやすいのはfeature-flag評価です。テレメトリを切る目的でDISABLE_TELEMETRYを設定している組織は珍しくありませんが、この変数はRemote Controlの可用性判定そのものを止めてしまいます。エラー文言に「plan」や「account」といった単語が含まれていても、実際の原因が契約プランではなく、この変数によるフラグ評価の停止というケースは十分にありえます。~/.claude/settings.jsonのenvブロックとシェルの環境変数の両方を確認してください。
似た文面の他のRemote Controlエラーと区別する
Remote Controlの起動失敗にはこの他にも複数の文言があり、原因はそれぞれ別です。表示された文面をそのまま照合してください。
| メッセージ | 位置づけ |
|---|---|
Remote Control is not yet available on your plan.(本記事) | 位置づけ2026年2月のロールアウト期に限定された既知issue。現在は解消済み |
Remote Control is only available when using Claude via api.anthropic.com | 位置づけBedrock/Vertex/Foundryやカスタムエンドポイントが原因の現行エラー |
| 接続後に切れる・繋がらない系の表示 | 位置づけサインイン・組織ポリシー・ネットワークが原因。Remote Controlに接続できないときの見分け方と対処で扱う |
いま新規にProプランでセットアップしていて「使えない」と表示された場合、まず疑うべきは本記事の既知issueではなく、上の表にある現行の原因です。issue自体は2026年2月27日以降のコメントを最後に更新が止まっており、その後の版でのロールアウト完了によって収束したとみられます。
よくある質問
claude remote-controlとclaude rcで表示されるエラーが違うことはありますか
issue #28817では実際に、@cbaldoが同じ端末で両方のコマンドを試し、異なる文言が返ってきたと報告しています。claude rcはclaude remote-controlのエイリアスですが、エラーを出す実装のパスが完全に同じとは限りません。原因を切り分けるときは、どちらのコマンドで出たメッセージかも記録しておくと役立ちます。
ログアウト・再ログインだけで直りますか
直る利用者と直らない利用者の両方がissueに報告されています。ロールアウト未到達が原因だった当時は、再ログインでclaude.ai側の最新の権限情報を取り直せたアカウントだけが直りました。いまは前述の4点(認証方式・APIエンドポイント・feature-flag評価・ワークスペース信頼)のいずれかが原因であることが大半なので、再ログインで直らない場合はそちらを確認してください。
組織のTeamプランでRemote Controlがオフなのも同じ不具合ですか
いいえ、別の仕組みです。Team・Enterpriseでは管理者がAdmin settingsでトグルを有効化するまで既定でオフになっており、これは意図された仕様です。本記事で扱うのは、Pro・Maxのように追加設定なしで使えるはずのプランで、当時ロールアウトが届いていなかったケースです。
まとめ
Remote Control is not yet available on your plan.は、2026年2月の機能ロールアウト期にPro・Maxプランで報告された既知issueの文言です。当時は公式ドキュメントの記載とロールアウトの到達範囲にズレがあり、ログアウト・再ログインや設定ファイルのクリアで直る利用者と直らない利用者が混在していました。現在の公式ドキュメントはPro・Max・Team・Enterpriseの全プランでRemote Controlが利用可能と明記しています。いま同じような「使えない」系の表示が出た場合は、ロールアウト未到達を疑うのではなく、認証方式・APIエンドポイント設定・feature-flag関連の環境変数・ワークスペース信頼の4点を順に確認してください。