Remote Controlが使えない「requires the Anthropic API」の意味
「Remote Control requires the Anthropic API」の原因になるBedrock・Vertex・ゲートウェイ構成と、解除の手順をまとめます。
Remote Control is only available when using Claude via api.anthropic.comは、いま起動しているセッションがAnthropicのAPIに直接つながっておらず、claude.ai側にペアリング相手がいないために出るエラーです。ログインの状態やサブスクリプションの有無ではなく、どの経路でモデルにリクエストを送っているかが原因になります。
この文面が出る5パターン
エラーメッセージは·の後ろに、何が原因でAnthropic APIから外れたかを名指しします。該当するのは次の5パターンです。
| 原因 | 名指しされる変数・状態 | ブロックの性質 |
|---|---|---|
| Amazon Bedrock経由 | 名指しされる変数・状態CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK | ブロックの性質仕様上Remote Control自体が非提供 |
| Google Cloud's Agent Platform経由 | 名指しされる変数・状態CLAUDE_CODE_USE_VERTEX | ブロックの性質仕様上Remote Control自体が非提供 |
| Microsoft Foundry経由 | 名指しされる変数・状態CLAUDE_CODE_USE_FOUNDRY | ブロックの性質仕様上Remote Control自体が非提供 |
| カスタムエンドポイント | 名指しされる変数・状態ANTHROPIC_BASE_URLがapi.anthropic.com以外を指す | ブロックの性質v2.1.196以降でRemote Controlをブロック |
企業のクラウドゲートウェイ経由の/login | 名指しされる変数・状態変数はなし。ゲートウェイ自体が非対応 | ブロックの性質解除できる変数なし |
上位3つはクラウドプロバイダー経由の利用で、Remote ControlのAPIエンドポイント自体がBedrock・Vertex・Foundryでは提供されていません。4つ目はLLMゲートウェイや社内プロキシをANTHROPIC_BASE_URLで挟んでいる構成で、claude.aiでサインインしていてもブロックされます。5つ目だけは解除できる変数が無く、IdP連携のゲートウェイ経由でサインインしたセッションそのものがRemote Control非対応です。
Remote Controlは、CLIのセッションとclaude.ai/code・モバイルアプリをclaude.aiのバックエンドがペアリングすることで成立する機能です。Bedrock・Vertex・FoundryへのリクエストはそれぞれAWS・GCP・Azure自身の推論基盤を経由し、Anthropicのサーバーには届きません。ペアリング相手であるclaude.aiのセッションがそもそも存在しないため、ログインの有無に関わらずRemote Controlは成立しない設計です。カスタムのANTHROPIC_BASE_URLやゲートウェイ経由でも同じ理屈で、モデルへのリクエストがAnthropicの外を経由する限り、claude.ai側にペアリングできるセッションが立ちません。
Bedrock・Vertex・Foundryでは仕様上使えない
3つのクラウドプロバイダー経由の利用では、Remote Controlに限らずclaude.ai connectorsもclaude.aiバックエンドが前提の機能で、同じ理由で使えません。ローカルで設定したMCPサーバーはこの制限の対象外で、引き続き動作します。
回避策としてよくあるのは、Bedrock/Vertex経由のセッションとは別に、直接Anthropic APIへつながるセッションを用意する方法です。Remote Controlで操作したい作業だけそちらに寄せる運用になります。両方のセッションを同じ端末で切り替えながら使うことも可能です。設定を切り替える手間を惜しまなければ、日常の作業に支障は出ません。同じ組織内でBedrock/VertexとAnthropic直接契約を併用しているケースでの料金・請求の違いは、AWS BedrockのClaude料金は直接APIとどう違うかで扱っています。
カスタムBase URL・ゲートウェイ経由の場合の直し方
ANTHROPIC_BASE_URLが原因の場合は、変数を解除して再起動すればRemote Controlが有効になります。
unset ANTHROPIC_BASE_URLシェルで変数が見当たらないのにこのエラーが出るなら、設定ファイルのenvキーを確認してください。組織のmanaged settingsやプロジェクトの.claude/settings.jsonでこの変数が配布されていると、シェル側では何も設定していなくても、起動したセッション全体に適用されます。設定の優先順位や配置場所はClaude Code環境変数リファレンスにまとめています。
企業のクラウドゲートウェイ経由でサインインしている場合は、解除できる変数がありません。Remote Controlを使いたいセッションは、ゲートウェイを経由しない通常のclaude.aiログインまたはConsoleのAPIキーで起動する必要があります。
Claude Codeが扱う認証情報には、複数の種類があります。claude.aiアカウント・Claude APIキーのほかに、Microsoft Foundry Auth・Bedrock Auth・Vertex Auth・IdP連携ゲートウェイのセッショントークンが、それぞれ別の資格情報として保存されます。Remote Controlが求めているのは、このうちclaude.aiアカウントまたはConsole APIキー由来の資格情報だけです。Bedrock AuthやVertex Authでサインインしている限り、同じ端末に有効なclaude.aiログインが残っていても、実際に使われている資格情報の種類が対象外なのでエラーは解消しません。
メッセージの書式が版で変わっている
このエラーの書式はv2.1.219で変わりました。それより前は見出しの1文だけで、原因を名指しする2文目はありませんでした。古いバージョンを使っている場合、Remote Control is only available when using Claude via api.anthropic.comとだけ表示されます。原因の特定は自分でシェルの環境変数(CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK・CLAUDE_CODE_USE_VERTEX・ANTHROPIC_BASE_URL)を1つずつ確認する必要があります。原因の名指しまで表示させたい場合は、claude updateで更新してから再現させると切り分けが早くなります。
他のRemote Controlエラーと混同しない
Remote Controlの起動時エラーはこの他にも複数あり、原因は別物です。文面が似ているため、api.anthropic.comという語句だけを見て本記事のケースだと早合点しないよう注意してください。表示された文面をそのまま照合してください。
| メッセージ | 原因 |
|---|---|
Remote Control requires a claude.ai subscription | 原因claude.aiアカウントでサインインしていない |
Remote Control is not yet enabled for your account | 原因ロールアウトがアカウントに届いていない、または権限情報が古い |
Remote Control is disabled by your organization's policy | 原因組織またはデバイス管理でRemote Control自体がオフ |
Remote Control is only available when using Claude via api.anthropic.com(本記事) | 原因セッションがAnthropic APIに直接つながっていない |
この文面と復旧手順は、CLI・Desktop app・Claude Code on the webのいずれでも共通です。3つとも同じClaude Code CLIをラップしているため、片方の面だけで直る・直らないという差はありません。
もう1つ紛らわしいのがRemote Control requires feature-flag evaluationです。こちらはDISABLE_TELEMETRY・DO_NOT_TRACK・CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC・DISABLE_GROWTHBOOKのいずれかが設定されていると出るエラーで、原因はAnthropic APIへの到達経路ではなく、Remote Controlの可用性を判定するfeature-flag評価そのものがこれらの変数でブロックされていることにあります。同じ「環境変数が原因」でも、本記事のエラーとは止まっている場所が違います。
よくある質問
claude.aiでサインインしているのに出るのはなぜですか
サインインの有無とは無関係です。このエラーはモデルへのリクエストがどの経路を通っているかで決まるため、claude.aiアカウントでログイン済みでも、ANTHROPIC_BASE_URLがAnthropic以外を指していればブロックされます。
Bedrockの設定を全部消さずにRemote Controlだけ使えますか
セッション単位で構いません。CLAUDE_CODE_USE_BEDROCKをそのシェルだけunsetしてclaudeを起動すれば、そのセッションはAnthropic API経由になりRemote Controlが有効になります。他の端末やシェルのBedrock設定は残したままで問題ありません。
envキーに変数があるかはどこで確認しますか
~/.claude/settings.json、プロジェクト直下の.claude/settings.json、組織が配布するmanaged settingsファイルのenvブロックを順に確認します。複数箇所に設定がある場合の優先順位はClaude Code環境変数リファレンスで扱っています。
MCPサーバーもBedrock経由では使えませんか
ローカルで設定したMCPサーバーはそのまま使えます。使えなくなるのはclaude.aiのバックエンドを前提にした機能で、Remote Controlとclaude.ai connectorsの2つが該当します。
なぜBedrock経由だと成立しないのですか
Remote Controlは、手元のCLIセッションとモバイル・Web側をclaude.aiのバックエンドがペアリングして初めて動きます。Bedrock・Vertex・Foundry経由のリクエストはAnthropicのサーバーを経由せず、それぞれのクラウドプロバイダーの推論基盤で完結するため、ペアリングする相手のclaude.aiセッションが存在しません。ログインしているかどうかとは別の、リクエストの経路そのものに起因する制約です。
まとめ
このエラーはログインの失敗ではなく、セッションがAnthropic APIに直接つながっていないことが原因です。Bedrock・Vertex・Foundry経由なら仕様上Remote Control自体が提供されておらず、ANTHROPIC_BASE_URLがカスタムホストを指している場合はv2.1.196以降でブロック対象になりました。変数が原因ならシェルまたは設定ファイルのenvキーを確認して解除し、企業ゲートウェイ経由のサインインが原因なら、そのセッションではRemote Controlを使わずに通常のclaude.aiログインへ切り替えるのが唯一の道です。似た文面の他のRemote Controlエラーとは原因が異なるため、表示されたメッセージの2文目まで必ず読んで切り分けてください。1文目だけを見て対処法を決めると、無関係な設定を疑って時間を浪費することになります。