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Claude Code v2.1.243 — 契約単価をコストに反映する設定とキーレスサインインなど60項目

Claude Code v2.1.243 — 契約単価をコストに反映する設定とキーレスサインインなど60項目

Claude Code v2.1.243は60項目の更新です。契約単価をコストに反映するmodelPricingと、APIキー不要のキーレスサインインを追加しました。

Claude Code v2.1.243は60項目の更新です。内訳は新機能10件、修正33件、改善12件、仕様変更5件。新機能の中心は、契約単価をコスト表示に反映するmodelPricingと、APIキーを使わずにサインインできるConsoleアカウント連携です。プロンプトキャッシュのTTLを主会話とサブエージェントで別々に設定するpromptCacheTtlsubagentPromptCacheTtlも加わりました。

このリリースで何ができるようになるか

新機能10件のうち、組織のコスト管理と認証に関わる3件が中心です。

契約単価がそのままコスト表示に出る

modelPricingという管理設定が追加されました。組織が契約している各モデルの単価と割引率を、/cost・ステータス行・テレメトリーのコスト数値に反映できます。これまでは契約形態にかかわらずリスト価格で計算されており、実際の請求額とダッシュボード上の数字がずれる原因になっていました。管理設定なので、個々の開発者がsettings.json--settingsフラグで上書きすることはできません。組織側の設定手順や契約形態別のコスト可視化の全体像は、Claude Codeのコスト管理にまとめています。

APIキーを禁止している組織でもサインインできる

/loginにConsoleアカウントでのサインインが追加されました。画面には「Sign in with your Console account」という選択肢がAPIキー作成と並んで表示され、推奨として案内されます。APIキーの発行自体を禁止している組織のメンバーは、これまでサインインの手段がありませんでした。この状況の詳しい原因と組織側の設定範囲は、Claude Codeで組織がAPIキー認証を無効化したときの対処で扱っています。

プロンプトキャッシュのTTLを主会話とサブエージェントで分けられる

promptCacheTtlsubagentPromptCacheTtlという2つの設定が追加されました。課金形態を問わず設定できます。Claudeサブスクリプションは主会話が既定で1時間TTLですが、サブエージェントなど(Everything elseバケット)は既定5分です。subagentPromptCacheTtlはここを1時間へ伸ばす用途に使えます。一方、APIキー・Bedrock・Vertex・Foundryと、上限超過後のサブスクリプションは主会話も既定5分なので、promptCacheTtlで1時間に設定する用途が中心になります。詳しい経緯は後段で扱います。

このほかにも、/usageにLoopごとの消費内訳が表示されるようになりました。この内訳の行はタスクのプロンプトをキーに管理されるため、いったん止めて作り直しても集計は1行のまま続きます。/tasksにはサブエージェントが実際に使ったモデルとeffortレベルが表示されます。/statusには、優先度の高い管理設定に隠れて適用されなかった設定ソースを示すSkipped sourcesの行が加わりました。

あなたの開発フローはどう変わるか

影響の大きさは利用形態で分かれます。

利用形態影響度具体的に変わること
組織のコストを一元管理する管理者影響度明確な恩恵あり具体的に変わることmodelPricingで契約単価が/cost・ステータス行に反映される
APIキー発行を禁止している組織のメンバー影響度明確な恩恵あり具体的に変わることConsoleアカウントでキーレスサインインできる
APIキー・Bedrock・Vertex・Foundryで主会話のキャッシュを長く保ちたい開発者影響度明確な恩恵あり具体的に変わることpromptCacheTtlで主会話TTLを1時間に設定できる
Claudeサブスクリプションでサブエージェントを多用する開発者影響度明確な恩恵あり具体的に変わることsubagentPromptCacheTtlでサブエージェントのTTLを1時間に伸ばせる
/loopで長時間タスクを回す運用影響度明確な恩恵あり具体的に変わること/usageにLoop別の内訳が出て、空振りの待機表示もまとまる
workload identity federationでCIを組む組織影響度明確な恩恵あり具体的に変わること同一ジョブ内でトークンを使い回し、再交換の失敗が減る
hookのif条件でBashコマンドをマッチングしている運用影響度条件次第具体的に変わること$()やバッククォートを含むコマンドの誤マッチが直り、判定結果が変わりうる
サンドボックス化したBashでネットワーク許可ホストを運用するチーム影響度条件次第具体的に変わることプロンプトに許可ホスト一覧が出なくなり、未知ホストは実リクエストして承認する形になる
Remote Controlを日常的に使う開発者影響度条件次第具体的に変わることサーバー側の環境喪失や再起動後のスタックが解消される
VS Code拡張を使う開発者影響度ほぼ影響なし(表示・履歴の改善)具体的に変わること起動直後のセッションが既定権限モードで開く不具合などが直る
ネイティブインストール・自動更新を使う一般利用者影響度ほぼ影響なし(高速化)具体的に変わることダウンロードサイズがLinux x64で340MBから75MBへ縮小

主な変更点

新機能の残り、修正33件、改善12件、仕様変更5件の内容です。

新機能(10件)

上で扱った3件を含む全10件です。

追加機能内容
modelPricing内容契約単価と割引率を/cost・ステータス行・テレメトリーに反映(上で詳述)
Console keyless sign-in内容/loginからAPIキーなしでサインイン(上で詳述)
promptCacheTtl / subagentPromptCacheTtl内容主会話とサブエージェントでキャッシュTTLを別々に設定(上で詳述)
modelPicker内容/modelピッカーに表示するモデルの並び・ラベルを組織側で指定
/usageのLoopブレークダウン内容/loopタスクごとの実行回数・トークン消費・最終実行時刻を表示
/tasksのモデル表示内容サブエージェントが実際に使ったモデルとeffortレベルを表示
Skipped sources(/status)内容優先度の高い管理設定に隠れて適用されなかった設定ソースを一覧
managedマーカー(/mcp/plugins)内容組織が認証を管理しているclaude.aiコネクタを識別
GitHub接続状態の表示(/status)内容Claude Code on the webでGitHub連携済みかを表示
未接続時の/web-setupへの誘導内容GitHub未接続の場合に/web-setupでの接続手順を案内

modelPickerは、社内で使ってよいモデルだけを/modelの一覧に絞り込んだり、Vertex・Bedrockの内部IDに分かりやすいラベルを付けて並べたりする用途に使えます。既定の一覧に追加するか、丸ごと置き換えるかを選べます。設定値は管理設定(managed settings)・--settings・ユーザー設定のうち、値を定義しているもので最も優先度の高いものが丸ごと採用され、プロジェクト設定・ローカル設定の同じキーは無視されます。

修正(33件)

件数が多いカテゴリーから見ていきます。

Auto modeまわりでは2件です。サーバー側の一時的な無効化がキャッシュされたままフラグの再取得に失敗すると、起動時にauto modeが使えない状態が続いてしまう不具合が直りました。もう1件は、APIが一時的に混雑して再試行を求めてきた際、待ち始めてから約1分後にツール呼び出しが「一時的に利用できません」と拒否されてしまう不具合です。auto modeの分類器がどう判断しているかはClaude Codeのauto mode分類器は何を止めているかで扱っています。

hookのif条件では、Bash(cat *)のようなパターンが誤って広くマッチする不具合が直りました。コマンドに$()やバッククォートのコマンド置換と、その後の引数が含まれる無関係なBashコマンドまで一致させてしまう問題です。hookのマッチング精度はこれまでも版を重ねて調整されており、今回はコマンド置換を含む形が対象です。

信頼性に関わる修正が2件あります。Anthropic APIが応答をまったく開始しないまま、セッションが10分以上無反応になる不具合が直りました。リクエストは約3分でタイムアウトして1回リトライしたのち、API Error: No response from APIと表示されるようになります。認証エラーやモデル利用不可などクライアント側で生成されるエラーメッセージが、モデル出力のように描画されてしまう不具合も修正されています。

CI環境でworkload identity federationを使っている組織向けの修正もあります。同じジョブ内の複数プロセスが、使い捨てのトークンをそれぞれ再交換しようとして失敗していた問題が直り、今後は交換済みのトークンをプロセス間で共有します。交換自体が拒否された場合は、サーバーのエラーメッセージ付きで即座に失敗します。

セッション管理では、/resumeが直近50件のセッションしか一覧しなかった不具合が直り、スクロールで追加読み込みされるようになりました。ユーザー名前空間やrootlessコンテナ内では、v2.1.232のソケットディレクトリ強化以降クロスセッションメッセージングがエラーを出さずに無効になっていた不具合も修正されています。セッション間連携の仕組みはClaude Code @メンションでセッション間の連携を制御するにまとめています。最後のバックグラウンドBashタスクが終わってもサブエージェントが再開しない不具合も直りました。claude --teleportが未コミットの変更でエラー終了する不具合も修正され、セッションピッカーと同様にstashを提案するようになっています。

MCP関連は2件です。非対話(-p)セッションとSDKセッションで、リモートMCPサーバーの接続が切れたあと二度と復帰しない不具合が直り、自動再接続するか失敗として報告されるようになりました。デスクトップアプリから始めたMCPサーバーのサインインが「Invalid redirect URI」エラーになる不具合も修正されています。対象はクライアントID metadataドキュメントに対応するサーバー(Linearなど)です。

サンドボックスでは、ブロックされたコマンドが終了コード0で終わった場合に不具合がありました。curlがプロキシの403ページを出力するケースなどで、ネットワーク違反の詳細がBashツールの結果から欠落していた問題です。サンドボックスの設計全体はClaude Codeのサンドボックス設計で扱っています。

Remote Controlは2件です。サーバー側が環境を落とした際にclaude remote-control自体が終了し、接続中のRemote Controlセッションが取り残される不具合が直りました。Team・Enterpriseで管理者・オーナー権限を持たないメンバーが、停止と再起動を挟んだあとにセッションが固まる不具合も修正されています。

残りは、表示・プラグイン・その他細部の修正です。件数が多いので分野別に列挙します。

表示・入力の修正は7件です。

  • /loginのサインインURLなど、コンテナからはみ出すテキストが画面の再描画時に先頭の桁を失う不具合を修正
  • 絵文字の直後に入力した誤字をspellcheckが下線表示しない不具合を修正
  • ~/.claude/history.jsonlが壊れたエントリーを含んでいても、Ctrl+R履歴検索と上矢印履歴が動くようになりました
  • modifyOtherKeys/kitty protocolを使う端末でCtrl+[がvimのINSERTモードを抜けない不具合を修正
  • /clearしても/renameで付けたセッション名がプロンプトバーに残ります
  • localhostNO_PROXYに大文字混じりで指定されているとローカルIDE接続がHTTPS_PROXY経由になってしまう不具合を修正(両方の大小文字を認識するよう変更)
  • ウィンドウリセット後は、ステータス行のrate_limits/usageが新しい使用率を表示します

プラグイン・設定まわりは4件です。

  • marketplaceフィールド付きのプラグイン依存関係が--plugin-dir経由の同時読み込みで解決しない不具合を修正
  • 最後のLSPプラグインを無効化したあとも/reload-pluginsがLSPツールを保持してしまう不具合を修正(会話の再読み込みを伴うLSPプラグインの変更には事前に警告が出るよう変更)
  • --agentsが不正なJSONやエージェント定義をエラーを出さずに無視していた不具合を修正(--mcp-configと同様、明確なエラーで終了)
  • /status~/.claude.jsonのMCPサーバーエントリー不正時に「Found invalid entries in: .」とファイル名なしで表示していた不具合を修正

そのほかの修正は5件です。

  • /modelピッカーがUltracodeの選択を気づかないうちに無視していた不具合を修正(選択が現在のセッションに反映される)
  • クラウドセッションがターンの途中で再起動したあと、保留中のhookやバックグラウンドタスクの通知が通常の継続メッセージではなくプロンプトとして再送されていた不具合を修正
  • /web-setupgh auth tokenのない旧バージョンのGitHub CLIで、認証済みでも繰り返しログインを求める不具合を修正
  • 自動更新でセットアップ時のバージョンが消えるとClaude in Chromeが接続を失う不具合を修正(ネイティブホストは安定版のclaudeランチャー経由で起動)
  • サインインで始まったセッションで、サーバー管理のcompanyAnnouncementsが起動時に表示されない不具合を修正

VS Code拡張は2件です。

  • フィーチャーフラグ取得前に始まったセッションが、既定権限モードで開いてしまう不具合を修正
  • Focus viewで展開したセクションが、サブエージェントのツール実行中に勝手に折りたたまれる不具合を修正

改善(12件)

起動時間とネイティブビルドのサイズ・メモリー使用量に関する改善が中心です。

起動処理では、サンドボックスとMCPの初期化が最初のフレーム描画をブロックしなくなりました。素の起動時はサブコマンド登録を省略し、ワークフロー探索・設定読み込み・trust store処理も軽くなっています。ネイティブインストールと自動更新のダウンロードサイズはzstd圧縮により、Linux x64で約340MBから約75MBまで縮小しています。ネイティブバイナリ自体もバンドルされたスキルとプロンプトテキストの格納方式変更で約2MB小さくなりました。

メモリー使用量も2件改善しています。ネイティブビルドはコードを常時保持せずオンデマンドで読み込むようになり、セッションあたり約40〜70MB少ないメモリーで動きます。長時間実行セッションでは、ヒープが大きくなるほど早めにガベージコレクションが走るよう変更され、ピークメモリー使用量が下がりました。

そのほかの改善は5件です。ANTHROPIC_AUTH_TOKENでAnthropic APIに直接認証するセッションの使用量テレメトリーが、組織に正しく帰属するようになりました。SSH経由の/loginではサインインURLが即座に表示され、データのコピー状況も正確に報告されるようになっています。effort xhighmaxをthinking無効時に使おうとしたときのエラーメッセージは、レベル名・原因の設定・/effort highという対処法まで示すようになりました。/loopが何もせずに連続で再開したときの表示は、ターミナル上で1行にまとまります。Remote Controlを別の端末が握っているセッションを再開したときの通知も改善され、他のマシンのセッションからは参照も送信もできない、と明示されるようになりました。

VS Code拡張の改善は2件です。長いセッションでの履歴トリミングが、古いツール活動の行から優先的に削除されるようになりました。拡張自身の使用量テレメトリーも、Claudeアカウントでサインインしている場合に組織へ正しく帰属するようになっています。

仕様変更(5件)

  • サンドボックス化されたBashツールのプロンプトから、許可済みネットワークホストの一覧が表示されなくなりました。未知のホストは即座にブロックとみなさず、Claudeが実際にリクエストを試み、必要であれば新しいホストの承認を求める形に変わっています
  • macOSのcomputer useで、デスクトップ・Dock・Finderウィンドウをクリックする操作にも、他のアプリと同様にアクセス許可ダイアログでFinderへの権限付与が必要になりました
  • Bedrock・Vertex・Foundryを使う場合とテレメトリーが無効な場合、/model/fast/effortがターン終了まで待たずに即座に実行されるようになりました
  • クロスセッションメッセージングの受信ソケットが、30秒以内に完全な1行を送ってこない接続を切断するようになりました。このソケットにスクリプトから投稿している場合は、データの準備ができてから接続してください
  • /modelピッカーとバンドル済みclaude-apiスキルのSonnet 5価格表示が、期間限定プロモーションでなく1Mトークンあたり2ドル・10ドルの標準リスト価格になりました

promptCacheTtlは環境変数頼みのキャッシュ設定を引き継ぐ

promptCacheTtlsubagentPromptCacheTtlは、まったく新しい概念ではありません。プロンプトキャッシュの1時間TTLはv2.1.108で最初に入りました。当時はENABLE_PROMPT_CACHING_1Hという環境変数によるオプトインでした。

バージョン設定手段適用範囲
v2.1.108設定手段環境変数ENABLE_PROMPT_CACHING_1H適用範囲セッション全体で一律1時間(全プロバイダー共通)
v2.1.243設定手段設定promptCacheTtlsubagentPromptCacheTtl適用範囲主会話とサブエージェントを別々に設定可能(課金形態を問わない)

v2.1.108の環境変数は、セッション全体を一律で1時間TTLに切り替えるオン・オフの選択肢でした。サブエージェントを大量に呼ぶワークフローでは、短命なサブエージェントの会話にまで1時間分のキャッシュ枠を割り当てることになり、無駄が出やすい構成でした。v2.1.243の2つの設定は、主会話は長時間のキャッシュを維持しながらサブエージェントだけ5分に戻すという、環境変数の粒度ではできなかった使い分けを可能にしています。公式ドキュメントは、この2つの設定と対応する環境変数の要件をv2.1.242以降と案内しています。

環境変数からsettings.jsonの設定項目への移行は、この機能に限った話ではありません。modelPricingmodelPickerも管理設定として追加されており、Claude Codeの構成管理全体が環境変数からJSON設定へ重心を移している最中です。契約単価をコストへ反映する流れも同様で、modelPricingv2.1.239のデータレジデンシー課金対応を、通常契約にも広げた直系にあたります。

バージョンごとの項目数を並べると、v2.1.243の位置づけがより見えます。

バージョン項目数性格
v2.1.238項目数39性格プラグイン配布の認証とRemote Control安定化
v2.1.239項目数59性格データレジデンシー課金のコスト表示反映、Bedrock系でもフルスクリーン既定化
v2.1.240項目数明細非公開性格修正のみ(個別項目は非公開)
v2.1.241項目数明細非公開性格修正のみ(個別項目は非公開)
v2.1.243項目数60性格契約単価のコスト反映とキーレスサインイン(本記事)
v2.1.245項目数1性格glibc起動クラッシュの修正のみ
v2.1.246項目数61性格Auto mode可視化とバックグラウンド安定化

まとめ

Claude Code v2.1.243は60項目の更新です。内訳は新機能10件(modelPricing・Console keyless sign-in・promptCacheTtlなど)、修正33件、改善12件、仕様変更5件。公開されたCVEはありません。

直接効く新機能・修正が集まっているのは、組織のコストを一元管理する管理者とAPIキー発行を禁止している組織のメンバーです。/loopやworkload identity federationでCIを回す運用にも恩恵があります。hookのif条件やサンドボックスのネットワーク許可を細かく運用しているチームは、挙動の変化点として仕様変更の内容を確認しておくと安心です。それ以外の利用は、通常の更新サイクルで取り込めば十分です。

関連ガイド

このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Code完全ガイドでまとめて確認できます。

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