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Claude Code v2.1.274 — メモリー危機時の警告表示とエラーループの自動修復を追加

Claude Code v2.1.274 — メモリー危機時の警告表示とエラーループの自動修復を追加

Claude Code v2.1.274は108項目の更新で、うち71件が修正です。メモリー危機時の警告表示、MCP起動待ちを打ち切る環境変数、tool_use_idエラーでセッションが止まらなくなる不具合の自己修復が加わりました。

Claude Code v2.1.274は108項目の更新です。内訳は新機能・設定追加8件、修正43件、改善9件、仕様変更7件、VS Code拡張18件、Claude Code on the web 8件、Claude Tag(Slack連携)11件、Code Review 4件です。目玉は3つあります。メモリー使用量が危機的なときの警告表示、非対話ターンのMCP起動待ちを打ち切る環境変数、そして「unexpected tool_use_id」エラーでセッションが止まらなくなる不具合の自己修復です。

CVEへの対応は含まれていません。ただしMCP設定の${VAR}から解決されたシークレットが、接続エラーとMCP loginツールの説明文にそのまま出ていた不具合は直っています。ひとつ前のv2.1.273がLLMゲートウェイ向けヘッダーやMCP再接続通知を加えた更新だったのに対し、v2.1.274は不具合修正の比重がさらに大きく、108項目のうち71件(43件+ブラケット項目)が修正です。

このリリースで何ができるようになるか

メモリー使用量が危機的なときに警告が表示されるようになった

メモリー使用量が危機的な水準に達すると、対処手順つきの警告が表示されるようになりました。警告にはメモリーを解放する方法と、安全に再起動する手順が示されます。しきい値や表示形式は公式に説明されていません。長時間セッションやメモリー消費の大きいタスクで、動作が急に重くなったときの手がかりが増えたことになります。

非対話ターンのMCP起動待ちを環境変数で打ち切れるようになった

CLAUDE_CODE_MCP_STARTUP_WAIT_MSが追加されました。非対話モードの最初のターンが、接続中のMCPサーバーをどれだけ待つかを、この環境変数で上限設定できます。0を指定すると待たずに進みます。

export CLAUDE_CODE_MCP_STARTUP_WAIT_MS=0

CIやバッチ実行のように、MCPサーバーの接続完了を待たずに最初のターンを進めたい場面で使えます。

「unexpected tool_use_id」エラーでセッションが止まらなくなる不具合が直った

「unexpected tool_use_id」という400エラーを延々とリトライし続け、セッションが実質的に固まる不具合が直りました。壊れたトランスクリプトは可能な場合は自己修復されます。修復できない場合は、/rewindへのヒントを含む明確なエラーでループを終わらせます。以前は原因不明のまま操作不能になっていた場面が、復旧の手がかり付きで終わるようになります。

あなたの開発フローはどう変わるか

今回いちばん修正が集中したのはMCPまわりです。legacy HTTP+SSEしか話さないhttp設定のMCPサーバーが、最初のリクエストに422や他の4xxエラーで応じると接続に失敗していた不具合が直りました。Streamable HTTPのMCPツール呼び出しが、サーバー個別のtimeoutを長く設定していても約5分でタイムアウトしていた不具合も解消しています。サーバーがlistChangedを宣言せずに変更通知を送るケースで、promptsとresourcesが更新されない不具合も直りました。403 insufficient_scopeでMCPツール呼び出しが拒否されたとき、これまでサインイン切れとして報告されていたのが、不足している権限を名指しして/mcpでの再認証を案内する形に変わっています。MCPの動的なツール更新と再接続の基本的な仕組みはMCPのツール更新と接続断からの自動再接続の仕組みにまとめています。

自走中のセッションが途中で止まる不具合も2件直りました。ひとつは、hook駆動のセッション(/goalが動いているセッションなど)で、リアクティブなcompactionのあとにコンテキストが再びあふれたとき、圧縮されず「Prompt is too long」で終わっていた不具合です。もうひとつは、compaction済みのセッションを--continue--resumeで再開すると、動いていた/goalが失われていた不具合です。/goalコマンド自体の仕組みはClaude Codeの/goalコマンドで解説しています。

Bedrock・Vertex・Foundryには、バグ修正と仕様変更が1つずつ入りました。ひとつはバグ修正で、model: "opus"を指定したサブエージェントが、モデルIDからモデルファミリーを認識できないとき、セッション本来のモデルから外れてしまう不具合が直りました(ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODELを設定している場合を除く)。もうひとつは仕様変更で、Bedrock・Vertex・Foundryとテレメトリを無効化したインストールが、v2 MCPクライアントとMCP 2026-07-28ネゴシエーションを、直接HTTP接続するサーバーに対して既定で使うようになりました。他のインストールはすでにこの既定でした。従来の挙動に戻すにはMCP_SDK_GENERATION=v1またはMCP_PROTOCOL_NEGOTIATION=legacyを設定します。

export MCP_SDK_GENERATION=v1

Claude apps gatewayは、設定と運用の両面が変わりました。store.connect_timeout_secondsが追加され、Postgresの接続タイムアウト(既定5秒)を延ばせるようになりました。データベースに到達できないときの起動エラーも、store.postgres_urlと設定済みタイムアウトを指すよう改善されています。レプリカが一度に上流へ送る256件の上限を超えてリクエストを抱えたときの警告と、その上限を示す起動時のログ行も加わりました。運用面では、支出チェック中にPostgresの接続が切れてもgatewayが落ちなくなり、SIGTERM時はCLAUDE_GATEWAY_DRAIN_TIMEOUT_MS(既定25秒)まで処理中のリクエストを待ってから終了します。起動時のPostgres接続は最大3回まで試行してから終了するようになり、支出上限のチェックはデータベースへの往復が4回から1回に減りました。gateway設定の全項目はClaude apps gateway設定の全項目で確認できます。

Artifactツールでは、公開時の衝突検知が入りました。古いバージョンを土台にした公開処理は、送信前に止まり、最新ページとのマージを求められるようになりました。サインインしていない場合、ターミナルは最初の試行で気づき、Claudeにも早めのリトライ停止を伝えます。CoworkとClaude.aiのクラウドセッションで、ネットワークアクセスが有効でも、チームメイトのartifactを読む操作がネットワークアクセス無効時と同じ扱いになっていた不具合も直りました。

プラグインまわりは、気づきにくいが実害のある2件です。.zipから読み込んだプラグインが、複数回の重複したリロードのあとで古い展開内容のまま配信されていた不具合が直りました。独自のgitリポジトリを持たないプラグインまたはマーケットプレイスのディレクトリが、~/.claudeのような外側のgit管理リポジトリからバージョンを取得してしまう不具合も直っています。仕様変更もあります。プラグイン・マーケットプレイスのクローンはGit LFSファイルをポインタのまま残すようになり、実体が必要なときはgit lfs pullを自分で実行します。

/code-reviewは仕組みごと入れ替わりました。専用のチューニング設定を持たないモデルでは、多数のレビューsubagentを立ち上げる代わりに、軽量なインラインレビュープロンプトを使うようになっています。指摘の投稿も改善されました。誰が影響を受け、コードのどこが問題で、どう直すべきかを先に書く短い平文で伝える形になっています。修正済みの指摘のスレッドが、新しいレビューの下位の指摘によって開いたままになる不具合、GitHubや内部サービスの一時的な失敗でレビューが「Code review encountered an error」のまま終わる不具合も直りました。organizationの上限によってレビューがスキップされたときは、check-runカードとPRコメントで、原因ごとに対処できる管理ページへのリンクが出るようになりました。

主な変更点

Bash権限のすり抜けとシークレット表示を直した

Bashツールの権限チェックに2件の修正が入りました。特定の特殊なシェル変数をループで回したり代入したりするコマンドは、以前は権限チェックをすり抜けていましたが、今は確認を求めます。worktreeで隔離されたセッションにも、同じ方向の締め直しが1件あります。特定のネストしたシェル展開を含むBashコマンドは、以前は通っていたのが拒否されるようになりました。編集の許可プロンプトのプレビューは、マルチバイト文字を含むファイルで実際の編集箇所と異なる位置を示すことがありましたが、この不具合も直っています。MCP接続エラーとMCP loginツールの説明文に、MCP設定の${VAR}プレースホルダーから解決されたシークレットがそのまま表示される問題も同時に解消されました。Bash権限チェックの複合コマンド評価の詳しいルールはClaude CodeのBash権限ルールは複合コマンドをどう評価するかで扱っています。

セッションとサブエージェントの不具合をまとめて直した

claude agentsが、自動更新による再起動のあとに--model--effort--permission-mode--allow-dangerously-skip-permissions--agentの指定を失っていた不具合が直りました。言語サーバーがプロジェクト全体の診断情報を数千ファイル分まとめて発行する場面での、ターンごとの速度低下も解消しています。

サブエージェントまわりでは、複数の結果消失が直りました。ツールバッチの一部をメッセージ付きで承認した場合、resumeしたバックグラウンドエージェントが中断されたバッチの半分を保持し続けていた不具合。CLAUDE_CODE_RESUME_INTERRUPTED_TURNを使ったローカルのclaude -p --resumeが、前のプロセスが未完了のまま残したバックグラウンドタスクを報告していなかった不具合。バックグラウンドエージェントの通知が、実際にはまだ自分のバックグラウンドタスクを待って再開する予定なのに、ライブなバックグラウンド作業がないと誤って伝えていた不具合。サブエージェントの進行状況サマリーが、暴走した複数段落の返信に置き換わっていた不具合。サブエージェントから本体セッションに送られたメッセージが、Claude Desktopの再起動後にトランスクリプトから消えていた不具合。いずれも今回で直っています。

自己ホスト型ランナーのセッションが、数回のトークン更新失敗のあとに次の定期更新まで毎ターン401エラーで失敗し続けていた不具合も直りました。ランナーはリトライを続け、401を受け取った時点で新しいトークンを取得します。クラウドセッションの最初のターンで、まだ接続中だったSDKホスト型MCPサーバーのツールが欠けたまま始まることがあった不具合も直っています。

入力・表示の細かい修正

自分のメッセージで番号付きリストを打つと、番号が振り直されてしまう不具合(「3. 2. 1.」と打ったのに「3. 4. 5.」と表示される)が直りました。番号や「N)」形式のマーカーは、打った通りに表示されます。AskUserQuestionのプレビューでは、注記が選択中の項目ではなく直前に選んだ項目に付いてしまう不具合と、Enterで注記を送信するとハイライト中の選択肢が失われる不具合の2件が直りました。VS Codeなどfile://URIを要求するターミナルで、ローカルファイルパスへのクリック可能なリンクが反応しなかった不具合も直っています。フルスクリーンモードでは、折りたたまれたチームメイト・エージェントのメッセージをクリックで展開できるようになりました。

そのほかの修正・改善

Stop prompt hookが会話中のすべてのブロックで毎回プロンプト全文を送り直していた不具合が直りました。繰り返しのブロックは、今は500字のラベルで条件を示します。--strict-mcp-configと空の--mcp-configの組み合わせにも修正が入りました。付随的なMCPサーバーのために、最初の非対話ターンが最大MCP_TIMEOUTまで止まっていた不具合です。CursorやVS Codeのターミナル内、Linux・Wayland環境の起動時にも1件あります。空のエディタウィンドウが余分に開く不具合が、これで直っています。

パフォーマンス面では、プラグインをリロードするたびにBashツールがシェルプロファイルを再読み込みし、次のコマンドが数秒止まっていた不具合が直りました。今はプラグインのbin/ディレクトリが変わったときだけ再読み込みします。ヘッドレス・SDKセッションも変わりました。完了したバックグラウンドタスクごとに個別のモデル呼び出しをしていたのが、キュー済みの完了をまとめて1回の呼び出しで済むようになりました。マシンが軽度のメモリー圧迫下にあると、バックグラウンドコマンドが30分のアイドルで停止させられていた不具合もありました。今はメモリーが危機的な水準になったときだけ停止し、デバッグログに理由が記録されます。

テレメトリでは、claude_code.llm_requestのOTelトレーススパンにeffort属性が追加され、api_requestイベントと揃いました。地味だが運用には効く追加です。claude_code.managed_settings_resolvedイベントが新設され、managed-settingsの取得元とポリシーヘルパーの状態を記録します。秘匿処理済みの設定値とダイジェストの記録はOTEL_LOG_MANAGED_SETTINGS=1で有効にします。Claude DesktopとCoworkがgateway経由で送るテレメトリには、IdPのsubjectを示すenduser.subが加わりました。OTEL_LOG_RAW_API_BODIES=file:<dir>の出力にはindex.jsonlが新設され、request_body_idmessage.id属性でレスポンスをリクエストファイルとトランスクリプトのメッセージに紐付けられます。

仕様変更

.mcp.json・設定・プラグイン・エージェントファイルの"type": "sdk"というMCPエントリは、警告付きでスキップされるようになりました。インプロセスサーバーの登録はSDKホストアプリケーションだけができる操作です。ローカルセッションでのartifact監視も変わり、他所で公開された新しいバージョンはターンを開始させなくなりました。Claudeは後続のArtifactツールの結果から気づく形になります。自己ホスト型ランナーは、アクセスチェックでgitホストに拒否された読み取り専用リポジトリを、セッション開始を失敗させる代わりにスキップするようになりました。/statusのGitHub行は「Cloud sessions」という表記に変わり、/web-setup/ultrareview・teleportメッセージも「Claude Code on the web」でなく「cloud session」と表記するようになっています。

VS Code拡張

ウィンドウのリロードで中断されたステップが、チャットにラベル付きで継続表示されるようになりました。「Claude Code: Continue After Reload」設定でオフにできます。CustomizeメニューにMemoryとInstructionsの項目が追加され、Memoryでは自動メモリーのトグル・保存済みメモリー・メモリーフォルダーを、InstructionsではCLAUDE.mdファイルを編集できます。Claudeが開くエディタグループのロックを止めるclaudeCode.lockEditorGroups設定も加わりました。

修正は13件です。新しい会話の最初の数秒に送った/btwのサイドクエスチョンは、別セッションの履歴を表示してしまうことがありました。この不具合は直りました。グローバルなgitignoreファイルを最初に参照する際の一瞬のフリーズと、ツール実行中に送ったメッセージがウィンドウリロード後に会話から消える不具合も、今は起きません。Manage Pluginsの有効化トグルとMCPサーバーダイアログの行は、キーボード操作に対応しました。CLAUDE_CONFIG_DIRを環境変数設定で変更した後も、ターミナルでのサインイン・サインアウトはリロードを待たずに反映されます。

チャット内のEdit diffは、一部のパネル幅や長い折り返し行で下端が切れることがありました。この不具合は直りました。拡張機能からの重複した設定書き込みが~/.claude/settings.jsonをパース不能にしたり、設定を失わせたりする不具合もありました。これも解消済みです。細かな表示崩れは複数件、まとめて直っています。新しいタブで開く(Ctrl/Cmd+Shift+Esc)操作では、メッセージ入力欄にフォーカスが当たらないことがありました。この不具合も直りました。閉じたClaudeタブを再度開いたとき、ロックされたグループが他のClaudeタブとファイルを含む場合にエディタレイアウトが分割される不具合がありましたが、今は分割されません。New sessionがファイルタブと同じグループを共有するたびに別のロック済みエディタグループを開いてしまう不具合は、直りました。セッションピッカーで検索語を入力中にセッション名が横にずれる不具合は、これで見た目が安定します。

コメントが複数あるプランのレビューカードでは、Send feedbackボタンと理由欄が切れなくなり、コメント一覧はスクロールします。ハイコントラストテーマのインラインコードとコードブロックも読めるようになりました。スクリーンリーダーでの会話ナビゲーションも変わりました。各メッセージは「You」または「Claude」として読み上げられ、ツールの手順ではツール名も付きます。XDG_CONFIG_HOMEが絶対パスのときは、既定のグローバルgitignoreファイルに$XDG_CONFIG_HOME/git/ignoreを使います。

Claude Code on the web

クラウドセッションの差分表示に「Compare against」ブランチピッカーが加わりました。ベースブランチ以外の任意のブランチと比較できます。GitHubのトークン更新が一瞬エラーになったときのクラウドセッションでのgit操作失敗、資格情報のリフレッシュ直後に数分間コミットが署名エラーで失敗する不具合、この2つが直りました。ルーチンの編集が二重発火したり、一時停止したはずのルーチンが再有効化されたりする不具合もありましたが、今は起きません。GitHubトリガーをリンクできなかったときのトースト表示は、理由(リポジトリごとのトリガー上限など)でなく「edit to retry」としか出ないことがありました。これも直りました。既読にした直後にセッションが未読に戻る不具合は解消済みです。

仕様変更として、オーナーのGitHub連携が見つからないルーチンは、最初の失敗チェックで即座にオフにするのでなく、最大72時間は実行をスキップしてリトライするようになりました。サブスクリプションが一時停止しているときのルーチンの保留通知も、自動再開を約束する文言から、自分でルーチンをオンに戻すよう案内する文言に変わっています。

Claude Tag(Slack連携)

11件のうち目立つのは応答の取りこぼし系です。別のSlackアプリやbotが@Claudeにメンションすると応答しなかった不具合、数日間追跡を止めていたチャンネルで再度メンションされても起こされなかった不具合が直りました。別のアプリがSlackチャンネルが新しく作られた直後に送った@Claudeへのタグも、Claudeの参加後にはきちんと配信されます。単一チャンネル内のSlack検索が常にエラーで失敗していた不具合も直っています。数分後に送った補足メッセージがサイレントな編集として直前のメッセージに畳み込まれていた不具合も直り、ブロッカーのような遅れた更新は通知が届く新しい返信として投稿されます。

セーフティフィルターによる停止も変わりました。待っている人がいないスレッドのコンテキストを黙ってリセットしていたのが、常にその旨を伝え、実行中のバックグラウンド作業も取り消さなくなっています。ほかに、返信中のメールアドレスがmailto:プレフィックス付きで表示されていた不具合が直りました。組織全体で共有されたEnterprise Gridチャンネルを別ワークスペースから監視しようとすると拒否されていた不具合も直っています。admin設定のEnvironmentピッカーが、アーカイブ済み・アプリ作成の環境名を生のIDで表示していた不具合も直りました。Slackでのライブ進捗チェックリストは2,000字で頭打ちにし、活発なスレッドでは最短15分間隔での再投稿に制限しました。"Channel only"設定のチャンネルでcanvasを編集するたびに付いていた繰り返しのゲスト帰属注記も削除されています。管理者向けAdd channel・Add workspaceフォームにはGuests設定(Inherit・Allow・Channel only・Restrictを事前選択)が追加されました。

「unexpected tool_use_id」への対処は、v2.1.69とv2.1.274で方向が変わった

v2.1.69では、孤立したtool resultから始まる会話を再開したときに「unexpected tool_use_id found in tool_result blocks」というエラーが出る不具合が修正されました。同じv2.1.69では、ツールバッチの途中で中断したセッションを再開した際、autocompactや要約でAPIの400エラーが出る不具合も直っています。

v2.1.274で直ったのは、同じ「unexpected tool_use_id」を含む400エラーに、セッションがエンドレスにリトライし続けて止まる不具合です。今回は個別の再開シナリオをひとつずつ塞ぐのでなく、壊れたトランスクリプトを可能な場合は自己修復し、直せない場合は/rewindのヒント付きの明確なエラーでループを終わらせる、という対応になっています。

バージョンそのとき直したこと対応の性格
v2.1.69そのとき直したこと孤立したtool resultからの再開時のエラー、autocompact・要約時の400エラー対応の性格個別の再開シナリオを塞ぐ対応にとどまった
v2.1.274そのとき直したこと同じ「unexpected tool_use_id」文字列を含む400エラーの無限リトライ対応の性格症状後の被害を抑える方向(発生源側の対応はこの項目には書かれていない)

v2.1.69とv2.1.274のあいだには、バージョン番号にして205の隔たりがあります。同じエラー文字列を扱う修正が2度出てきたという事実だけで、原因が同一だったと断定はできません。会話のツール呼び出しIDと実際のtool_use・tool_resultの対応関係は、再開・要約・compaction・フォークなど複数の経路が書き換える対象で、経路が増えるほど食い違いの起きる余地も増えます。今回の対応は、個別の発生源を塞ぐより、症状が出た後の被害を抑える方向に重心を移したものと見ることもできます。

利用形態によってv2.1.274の効き方はどれだけ差が出るか

利用形態影響度具体的に変わること
MCPサーバーを日常的に使う開発者影響度明確な恩恵あり具体的に変わることlegacy SSEの4xx接続失敗、Streamable HTTPの5分タイムアウト、prompts/resourcesの更新漏れ、403の誤ったエラー表示が直る
/goalで自走させている開発者影響度明確な恩恵あり具体的に変わることcompaction後の「Prompt is too long」終了と、resume時に/goalが消える不具合が直る
Bedrock・Vertex・Foundryを使う組織影響度条件次第具体的に変わることMCPクライアントの既定がv2へ切り替わる。model: "opus"指定のバグ修正はANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL未設定の環境で効く
Claude apps gatewayを自前運用するチーム影響度明確な恩恵あり具体的に変わることPostgres接続タイムアウトの延長設定、SIGTERM時のドレイン、支出上限チェックの高速化が入る
Code Reviewを使うチーム影響度条件次第具体的に変わることチューニング設定のないモデルはレビュー方式そのものが変わる。指摘文の読みやすさは全体で向上
VS Code拡張・Claude Tag・Claude Code on the webを常用する人影響度明確な恩恵あり具体的に変わることウィンドウリロード・Slack応答漏れ・ルーチン誤動作など体感に直結する不具合が多数直る
ローカルの短時間セッションだけを使う個人利用影響度ほぼ影響なし具体的に変わること今回の追加・修正はMCP・gateway・組織運用・各種連携が中心

まとめ

v2.1.274は108項目の更新です。メモリー危機時の警告表示、非対話ターンのMCP起動待ちを打ち切るCLAUDE_CODE_MCP_STARTUP_WAIT_MS、「unexpected tool_use_id」エラーでセッションが止まらなくなる自己修復が目玉です。MCPサーバーの接続・タイムアウト・権限まわりの修正が特に厚く、Bedrock・Vertex・Foundryのv2 MCPクライアント既定化、/code-reviewの軽量インライン化という仕様変更も入りました。CVEはありません。ただしMCP設定で${VAR}にシークレットを渡している場合は、それが表示されていた不具合の修正が入っているため更新の価値があります。

恩恵が大きいのは、MCPサーバーや/goalを使う開発者、Claude apps gatewayを自前運用するチーム、VS Code拡張・Claude Tag・Claude Code on the webを常用する人です。ローカルの短時間セッションだけを使う場合、今回の変更が直接目に見える場面は多くありません。

更新方法はインストール手段で決まります。ネイティブインストールなら更新はバックグラウンドで適用され、次回起動時から有効になります。Homebrewの場合はインストールしたcaskに応じてbrew upgrade claude-codeまたはbrew upgrade claude-code@latest、WinGetの場合はwinget upgrade Anthropic.ClaudeCodeで更新します。

関連ガイド

このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Code完全ガイドでまとめて確認できます。

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