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ClaudeとFelt Mapsを連携する方法 — 地図作成と空間分析を会話で進める

ClaudeとFelt Mapsを連携する方法 — 地図作成と空間分析を会話で進める

Felt MapsのコネクタをClaudeにつなぐ手順と、Business以上のプラン条件、Felt AIクレジットを使う3つのツール、削除系の取り消せない操作をまとめます。

Felt MapsをClaudeにつなぐとできること

Feltは、インタラクティブな地図を作り、分析し、共有するGIS(地理情報システム)のプラットフォームです。そのMCPサーバーをClaudeにつなぐと、地図の作成、データの追加、SQLでの空間クエリ、レイヤーのスタイル変更を、会話から進められます。

地図系の連携には、Mapboxもあります。Feltは作った地図を共有・分析する面、Mapboxは地図表示をアプリに組み込む面、と役割が違います。後者の作り方はMapbox MCPで地図・ルート検索を作る手順にあります。

Claudeのコネクタディレクトリでは「Anthropic verified」と表示され、2026年6月に追加されました。カテゴリはData & analyticsで、サインインが必要です。説明文は「Map and analyze your geospatial data」です。

MCP経由でできることは次のとおりです。

  • 地図の作成と共有、地図画像の書き出し
  • データの追加(URL、ファイル、インラインのCSV・GeoJSONなど)
  • データベースと地図レイヤーに対するSQLクエリ
  • 地物(フィーチャー)と列の編集
  • レイヤーのスタイル設定
  • 注釈(ピンや多角形など)の描画

一方、ダッシュボード部品の読み取りと作成、拡張機能、独自HTMLのポップアップ、印刷レイアウトの作成はできません。ダッシュボード部品が必要なときは、Felt内蔵のAIアシスタントを使う前提です。

コネクタのページは、接続先としてDatabricks、Snowflake、BigQuery、PostgreSQL、S3を挙げています。境界、人口統計、インフラ、気候といった公開データのライブラリも使えます。BigQueryのデータを会話で分析する流れは、GA4のBigQueryをClaudeで分析する手順が参考になります。

使うための条件 — プランと権限

接続の前に、2つの条件を確かめます。

項目内容
Feltのプラン内容BusinessまたはEnterprise
コネクタURL内容https://felt.com/mcp
認証内容OAuth(APIキーは使わない)
通信方式内容Streamable HTTP
Claude側のサインイン内容必須

Felt側で有効にする設定はありません。接続すると、ブラウザが開いてFeltにログインし、AIツールが作業するワークスペースを選びます。

プランにMCPが含まれていない場合、動くのは who_am_i、help_center、developer_docs の3つだけです。接続は成功したのに地図が作れないときは、まずワークスペースのプランを疑います。

権限はFeltでの自分の権限がそのまま上限になります。Claudeが見られるのも変えられるのも、自分に許されている範囲だけです。たとえばレイヤーを追加するには、その地図の編集権限が要ります。

claude.aiで接続する手順

手順は次のとおりです。

手順

claude.aiからの接続

  1. 1

    コネクタを開く

    Claudeのコネクタディレクトリで、Felt Mapsのコネクタを開きます。

  2. 2

    Connectを押してFeltにログイン

    「Connect」をクリックすると別のブラウザウィンドウが開くので、Feltにログインします。

  3. 3

    ワークスペースを選ぶ

    認可の途中で、Claudeが作業するワークスペースを選びます。

接続後は、Claudeのウェブ版、デスクトップ版、モバイル版でFeltのツールが使えるとされています。

ディレクトリに載っていない形で入れる方法もあります。Claudeのカスタムコネクタ(リモートMCP)として https://felt.com/mcp を登録する形です。Teamプランでは、コネクタを組織に追加できるのはOwnerとPrimary Ownerだけです。追加後に、各メンバーが自分のFeltアカウントで接続します。

Claude Codeで接続する

Claude Codeでは、1行で追加できます。コマンドは次のとおりです。

claude mcp add --transport http felt \
  https://felt.com/mcp --scope user

--scope user を付けると、Feltがすべてのプロジェクトで使えます。特定のリポジトリだけで使うなら、このオプションを外します。接続の確認は、Claude Code内で /mcp を実行するか、ターミナルで claude mcp list を実行します。

認証が切れたときや失敗したサーバーの再接続は、/mcp reconnect allの使い方にまとめています。組織の管理設定がMCPの追加を止めている場合は、claude mcp addが失敗する原因を参照してください。

ほかのクライアントでも、同じ https://felt.com/mcp を指定します。ヘルプにはChatGPT、Cursor、VS Code、Codex、Gemini CLI、Databricksの手順があります。

ツールの全体像 — 49個を用途で見る

Felt MCPサーバーのツールは49個で、用途別に分かれています。Claudeに頼むときの粒度を考える目安になります。

ツール

Feltのツールの用途別グループ

  • 地図とプロジェクト

    create_map、list_maps、get_map、render_map、update_map、share_map、export_map_image など。list_projects と get_project でプロジェクトも辿れます。

  • レイヤーの検索と確認

    get_map_layers、inspect_layer、browse_felt_library、list_felt_servers。inspect_layer は列のスキーマと要約統計を返すので、分析の前に呼ばせると構造が分かります。

  • レイヤーの追加

    import_layer_from_url はArcGISサービス、WMS、GeoJSON、Shapefileなどを取り込みます。upload_contents_to_map は小さなCSVやGeoJSON向けです。

  • データソースとSQL

    list_data_sources、browse_data_source_tables、get_tabular_data_from_data_source など。SQLの方言は get_sql_guidance で確認させます。

  • 編集と整理

    edit_features、edit_layer_attributes、organize_layers、set_visibility、delete_layer など。

  • スタイルと注釈

    generate_fsl がFSL(Felt Style Language)を生成します。注釈は list_annotations、upsert_annotations、delete_annotation です。

SQLで地物を作るツールには2系統あります。データベースに対しては create_layer_from_data_source、地図上の既存レイヤーに対しては create_layer_from_felt_layers です。どちらもクエリにgeometry列を含める必要があります。読み取りだけなら、地図に何も描かない get_tabular_data_from_* の系統が使えます。

Felt AIクレジットを使うのは3つだけ

料金面で押さえたいのは、クレジットを消費するツールの範囲です。ワークスペースのFelt AIクレジットを使うのは次の3つです。

ツール役割
generate_fsl役割レイヤーのスタイルを書く
help_center役割ヘルプセンターの内容から質問に答える
developer_docs役割開発者ドキュメントから質問に答える

それ以外のツールは、Feltを直接読み書きするだけでクレジットを使いません。クレジットが尽きると、この3つはリセットか管理者による追加購入まで止まりますが、残りのツールは動き続けます。

つまり、スタイル生成を頼む操作は対象になり、データを足して集計する操作は対象外です。スタイルを繰り返し作り直させる使い方では、generate_fsl の呼び出し回数が増えます。方針を固めてから呼ばせる進め方もあります。

取り消せない操作とデータの扱い

Feltのヘルプは、delete_map、delete_layer、delete_annotation、edit_features を取り消せない操作として警告しています。AIツールに実行前の確認機能があるなら、これらは確認をオンにしたままにする、という趣旨です。

Claude Codeで実運用するなら、読み取り系のツールだけを許可し、削除・編集系を毎回確認にする設定が考えられます。Claude Codeの許可ルールは mcp__<サーバー名>__<ツール名> の形で書けます。例として、次のような形になります。

{
  "permissions": {
    "allow": [
      "mcp__felt__list_maps",
      "mcp__felt__get_map",
      "mcp__felt__get_map_layers",
      "mcp__felt__inspect_layer",
      "mcp__felt__get_tabular_data_from_felt_layers"
    ]
  }
}

許可リストに載せなかったツールは、呼ばれるたびに承認を求められます。edit_features と各 delete_* は載せない、というのが最小の運用です。ツール名はサーバー側が決めるため、実際に表示される名前は /mcp で確認してから書いてください。

データについては、Feltは「AIツールは自分のFelt権限の範囲でしか見られず、変えられない」と説明しています。Felt AIはAmazon Bedrock上のフロンティアモデルで動き、Felt AIで処理したデータはモデルの学習に使われないとされています。

公式ページ同士で食い違う点

Feltのヘルプとコネクタのページは、同じサーバーを説明していますが、数字と名前が揃っていません。

項目FeltのヘルプClaudeのコネクタページ
ツールの総数Feltのヘルプ49個Claudeのコネクタページ「Show all 34 tools」
列を調べるツールFeltのヘルプinspect_layerClaudeのコネクタページinspect_layer_columns
データソースの一覧Feltのヘルプlist_data_sourcesClaudeのコネクタページbrowse_data_sources

コネクタページの一覧には render_map、export_map_image、generate_fsl などが載っていません。ただし表示されているのは一部で、全34個は折りたたまれています。ツールは追加や改名が起こり得るので、どちらの名前が現行かは、接続後に /mcp やClaudeのツール一覧で確かめるのが確実です。許可ルールをツール名で書くなら、なおさらです。

頼み方の型と、つまずいたとき

最初の依頼は、データの構造を見せる→小さく作る→確認する、の順に分けると失敗が減ります。

Feltに「店舗商圏」という新しい地図を作ってください。
まずワークスペースのデータソースを一覧して、使える
テーブルの列を見せてください。まだレイヤーは追加せず、
私が選んだテーブルだけを地図に載せてください。

例えば上のように、先に列の構造を確認させてから追加させる流れです。出力はClaudeの回答に依存するため、同じ体裁が毎回返るとは限りません。

レイヤーを追加した直後に地図が空に見えるときは、処理が非同期で終わっていない可能性があります。対処は、poll_layer_processing_status で完了を待たせてから、render_map をもう一度呼ぶことです。

切り分け

Feltのツールが動かないとき

  1. QツールがワークスペースのプランにMCPが含まれないと言っていますか
    答えが言っていません

    ワークスペースの管理者がプランを上げるまで、使えるのは who_am_i、help_center、developer_docs だけです。

    答えがはい
  2. Q権限エラーが返っていますか
    答えが返っていません

    Claudeは自分の権限でしか操作できません。レイヤーの追加には、その地図の編集権限が必要です。

    答えがはい
  3. Q追加したレイヤーが空、または描画されませんか
    答えがされています

    poll_layer_processing_status で処理の完了を待たせ、render_map を再実行します。

    答えがはい

それでも解決しないとき

help_center に、操作したい内容をそのまま質問させる手があります。ただしこのツールはFelt AIクレジットを使います。

SQLで作ったレイヤーの更新にも注意が要ります。create_layer_from_felt_layers で作ったレイヤーは、クエリを実行した時点の結果を保持します。元のレイヤーが変わっても自動では更新されず、クエリをもう一度走らせる必要があります。データソース由来のレイヤーなら refresh_data_source_layer で更新できます。

地図の画像が必要な場合は、export_map_image がPNG、JPG、PDFで書き出し、期限付きのダウンロードリンクを返します。render_map はAIツールの中に対話型のスナップショットを出すもので、画像ファイルは返しません。レポートやスライドに貼るなら前者です。

まとめ

Felt Mapsのコネクタは、OAuth接続でFeltの地図、レイヤー、データソース、注釈に届きます。使えるのはBusinessとEnterpriseのワークスペースで、プランに含まれない場合は3つのツールしか動きません。

運用で先に決めたいのは2点です。削除と地物編集は取り消せないので承認制にすること、スタイル生成を何度も繰り返さないこと。最初の依頼は、データの列を確認させるところから始めると、地図が壊れる心配が小さくなります。

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