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ClaudeとFinancial Datasetsを連携する方法 — 米国株の財務を会話で引く

ClaudeとFinancial Datasetsを連携する方法 — 米国株の財務を会話で引く

Financial Datasetsコネクタで米国株の財務諸表・大量保有・インサイダー取引・SEC提出書類をClaudeから引く手順です。サインインだけの接続と、APIキーが要る経路の違い、Claude Codeの権限設定も押さえます。

Financial Datasetsコネクタとは — 米国株の一次資料に近いデータをClaudeから引く入口

Financial Datasetsコネクタは、Financial Datasets, Inc.が提供する株式市場データのコネクタです。ディレクトリでは「Anthropic verified」と表示され、カテゴリはData & analyticsとFinancial services、追加時期は2026年9月、コネクタURLはhttps://mcp.financialdatasets.ai/です。サインインは必須です。

コネクタページの説明では、米国の上場・上場廃止を合わせた27,000超のティッカーが対象です。株価、SEC提出書類、財務諸表と指標、決算、事業KPI、ニュース、インサイダーと機関投資家の保有、インデックスファンドの構成銘柄、金利、スクリーニングまでを扱えます。

財務数値をClaudeに答えさせるとき、いちばん怖いのは数字の出どころが曖昧になることです。このコネクタは財務諸表をSEC提出書類から直接取り込むと説明しています。ClaudeがEDGARの数字を自分で思い出すのではなく、ツールで引いて答える形にできます。

この記事は、米国株の調査や社内の投資・M&A検討で、決算数値と大量保有の動きを手早く確かめたい人を想定しています。接続方法、ツールの分類、依頼文の型、Claude Codeでの権限設定の順に進めます。

同じ金融系の連携では、ClaudeとFactSetを連携して競合比較表を出典つきで作る手順が競合比較の入口を扱っています。決算説明会の書き起こしを引く場合はClaudeとQuartrを連携する方法が近い使い方です。

接続の手順 — claude.aiとClaude Codeで入口が違う

Financial Datasetsのドキュメントには、Claudeの接続手順が2種類あります。どちらもAPIキーは要らず、ブラウザーでサインインして認可します。

くらべる

Claudeの2つの接続経路

ディレクトリから追加

claude.aiとClaude Desktop

Connectors Directoryから公式コネクタを追加します。Webアプリとデスクトップアプリの両方で使えます。

コマンドで追加

Claude Code

claude mcp addでHTTPのMCPサーバーとして登録し、/mcpでブラウザーのサインインを済ませます。

claude.aiとClaude Desktopの場合

手順

ディレクトリからの追加

  1. 1

    コネクタを開く

    ドキュメントのリンクからFinancial Datasetsのページを開くか、「Customize」→「Connectors」でFinancial Datasetsを検索します。

  2. 2

    接続してサインインする

    「Connect」を押し、サインインを完了します。

  3. 3

    会話で有効にする

    新しいチャットで「+」を押し、Connectorsの下にあるFinancial Datasetsを有効にします。

Team・Enterpriseプランの扱いは、カスタムコネクタのサポート記事に書かれています。組織への追加はOwnerやPrimary Ownerなどの権限が必要で、追加後は各メンバーが自分で接続して有効にします。ディレクトリのコネクタを組織で使えるかは、管理者に尋ねると確実です。コネクタ全般の仕組みはClaudeのコネクタとはにまとめています。

Claude Codeの場合

claude mcp add --transport http \
  financial-datasets https://mcp.financialdatasets.ai/

登録したら、Claude Codeの中で/mcpを入力し、ブラウザーでサインインを完了します。接続状況はclaude mcp listでいつでも見られます。登録コマンドの引数やスコープの違いはClaude Code MCP設定ガイドで扱っています。

/apiエンドポイントだけはAPIキーが要る

ドキュメントは、スクリプトや本番のエージェント向けに別のエンドポイントhttps://mcp.financialdatasets.ai/apiを用意しています。こちらはサインインではなくAPIキーで認証します。キーはFinancial Datasetsの無料登録後、ダッシュボードで発行します。

経路URL認証
claude.ai・Claude Desktop・Claude CodeURLhttps://mcp.financialdatasets.ai/認証ブラウザーでサインイン
スクリプト・ノートブックURLhttps://mcp.financialdatasets.ai/api認証X-API-KEYヘッダーのAPIキー
AnthropicのマネージドエージェントURLhttps://mcp.financialdatasets.ai/api認証static_bearerのvault認証情報

会話で使うだけならサインインの経路で足ります。キーが必要になるのは、Pythonからget_stock_priceのようなツールを直接呼ぶ場面や、サインインできないバッチ実行です。コネクタ自体の利用に料金が要るかは、コネクタページとドキュメントの該当ページに記載がありません。無料枠の範囲はFinancial Datasets側の契約で決まるため、使う前に提供元の案内を見てください。

ツールは用途別に7つの束で見る

ドキュメントの一覧には27個のツールが載っています。ディレクトリのコネクタページは「Show all 28 tools」と表示しており、数が1つ違います。ドキュメントの一覧にある27個を、用途で分けます。

用途主なツール
会社の基本情報主なツールget_company_facts
財務諸表と指標主なツールget_income_statement / get_balance_sheet / get_cash_flow_statement / get_financial_metrics / get_financial_metrics_snapshot / get_segmented_financials
決算とKPI主なツールget_earnings / get_kpi_metrics / get_kpi_guidance / get_kpi_non_gaap
提出書類主なツールget_filings / get_filing_items / list_filing_item_types
保有と取引主なツールget_beneficial_owners / get_beneficial_ownership / get_insider_ownership / get_insider_trades / get_institutional_investors / get_institutional_holdings / get_index_fund
相場とマクロ主なツールget_stock_price / get_stock_prices / get_interest_rates / get_macro_data / get_news
絞り込み主なツールscreen_stocks

押さえておきたい仕様は3つです。

  • 財務諸表の3ツールはas_reported: trueで、標準化した項目ではなく提出書類に載ったままの行を返せます。この指定では年次と四半期だけが使え、ttmは年次として扱われます。
  • 大量保有は、SEC Schedule 13Dと13Gの5%超の持ち分です。type=activistで13Dの物言う株主、type=passiveで13Gを分けます。history=trueなら訂正の履歴をすべて返します。
  • 機関投資家の保有は13F、インサイダーの保有は書式3と5、売買は別のツールです。ドキュメントはインサイダー保有を「状態」、売買を「イベント」と整理しています。

get_beneficial_ownershipは、tickerで「この会社を誰が持っているか」、filer_cikで「この保有者が何を持っているか」を引けます。先にget_beneficial_ownersで名前からfiler_cikを探す流れです。

依頼文の型 — 銘柄の特定から検算までを段で分ける

Claudeには最初から1本の長い依頼を渡さず、段ごとに確認すると崩れません。ドキュメントの例文を土台にした流れを示します。次の文面は、公式の例に沿って組んだ依頼の一例です。

Financial Datasetsで、Teslaの直近4四半期の損益計算書を引いてください。
売上高・営業利益・純利益を表にし、各行の期末日と
どのツールから取った値かを併記してください。

大量保有の確認は、会社側から入るか、保有者側から入るかで依頼が変わります。

Financial Datasetsで、BlackBerryに物言う株主の持ち分があるか調べてください。
13Dの現在の状態を一覧にし、訂正の履歴が残る場合は
最新の提出日と、その前の状態との差を書いてください。

リスク要因の確認なら、get_filing_itemsで10-Kの特定の節を引かせます。ドキュメントの例には「Microsoftの最新10-KからRisk Factorsを探す」があります。どの節が取れるかはlist_filing_item_typesで先に一覧させると、節の名前を外しません。

数字を検算させる一文を付ける

財務の依頼では、答えの末尾に次の一文を付けると取り違えを拾えます。

回答の数値ごとに、元のツール名・対象期間・通貨を書いてください。
ツールから取れなかった数値は推測で埋めず、取れなかったと書いてください。

標準化した値と提出書類のままの値は、行の名前や集計の範囲が違うことがあります。会計上の数字を資料に載せるときは、as_reportedで取った行と突き合わせるよう頼むのが安全です。

Claude Codeで使うときの権限と手順書

Claude Codeでは、コネクタのツールがmcp__サーバー名__ツール名の形で現れます。一覧のツールはいずれも取得系の名前です。確認のダイアログを減らしたい場合は、使うツールだけを許可に入れられます。

{
  "permissions": {
    "allow": [
      "mcp__financial-datasets__get_stock_price",
      "mcp__financial-datasets__get_income_statement",
      "mcp__financial-datasets__get_filing_items"
    ]
  }
}

許可ルールはサーバー名を具体的に書く必要があり、mcp__*のような書き方は何も承認されません。書き方の差はClaude Code MCP権限ルールに詳しく書いています。上のサーバー名は先ほど登録したfinancial-datasetsに合わせた例です。別の名前で登録したなら、その名前に置き換えます。

調査の手順をCLAUDE.mdに残しておくと、毎回の依頼文が短くなります。

## 米国株の調査ルール
- 数値はFinancial Datasetsのツールで取り、記憶から答えない
- 回答には、ツール名・期間・通貨を併記する
- 財務諸表を資料に載せる前に、as_reported: true で取り直して突き合わせる
- 取れなかった項目は推測で埋めず、取れなかったと書く

この規約は、Claudeが記憶から数字を書く経路を塞ぐためのものです。ツールが落ちたときも、推測で埋めずに止まる前提をそろえます。

対象市場と出どころの限界

使う前に、対象外のものを押さえてください。

  • 市場: Market Coverageの表では、米国と英国が利用可能です。インド、EU、日本、韓国は提供予定の扱いです。日本株を引く依頼を組む前に、この表で日本の状態が変わっていないかを見てください。
  • 英国のデータ: 年次のみで、通貨は報告のままです。財務指標には、時価総額や評価倍率のような株価ベースの値がまだ入りません。
  • 株価: SEC由来のデータと違い、株価はDatabentoという市場データの提携先から来ています。出どころは項目ごとに違うことを念頭に置きます。
  • ニュース: 公開されているニュースフィードの記事で、ティッカーとの対応づけはFinancial Datasets側が行います。

投資判断はClaudeの出力に任せず、数字の根拠をツールの返り値で確かめる使い方が前提です。

接続できないときの切り分け

切り分け

つながらない・ツールが出ないときの順番

  1. QClaude Codeで/mcpの一覧にfinancial-datasetsが出ているか?
    答えがいいえのとき

    claude mcp addをもう一度実行し、claude mcp listで登録を確認します。

    答えがはい
  2. Qサインインは完了しているか?
    答えがいいえのとき

    /mcpからブラウザーのサインインをやり直します。

    答えがはい
  3. Qclaude.aiの会話でコネクタを有効にしたか?
    答えがいいえのとき

    チャットの「+」からConnectorsを開き、Financial Datasetsをオンにします。

    答えがはい

それでも出ないとき

Team・Enterpriseでは、組織の管理者にコネクタが有効かを尋ねます。

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