Claude Media
ClaudeとGleanを連携する方法 — 管理者のMCP設定から社内検索まで

ClaudeとGleanを連携する方法 — 管理者のMCP設定から社内検索まで

GleanのMCPサーバーをClaudeのTeam・Enterpriseに追加し、社内ナレッジをClaudeから引くまでの管理者向け手順と、権限・ネットワーク・つまずきどころをまとめます。

GleanのMCPサーバーをClaudeにつなぐと、Claudeの会話の中からGleanの検索・チャット・文書読み取りを呼び出せます。Gleanは社内の文書やチャット、コードを横断して検索する製品で、MCPサーバーはGlean側の環境に最初から組み込まれています。

つなぐ作業は2段階です。Glean側でMCPサーバーとOAuthが有効かを確かめ、Claude側でOwnerがサーバーURLを組織に登録します。登録後、メンバーは各自のGleanアカウントでサインインして使い始めます。この記事は、その手順と、権限・ネットワークまわりのつまずきどころを順に扱います。

接続の全体像 — Glean側とClaude側で何を用意するか

Glean MCPサーバーは、GleanのKnowledge Graphの権限をそのまま効かせる窓口として働きます。Claudeは「MCPホスト」にあたり、サーバーが公開するツールを呼びます。

作業する人場所やること
Gleanの管理者場所Glean Admin consoleやることMCPサーバーとOAuth認可サーバーが有効か確認する
ClaudeのOwner場所Organization settings > ConnectorsやることGleanのリモートMCPのURLをカスタムコネクタとして追加する
各メンバー場所Customize > Connectorsやること一覧のGleanで「Connect」を押し、Gleanにサインインする

Claudeのディレクトリには、Glean製のコネクタも載っています。「Anthropic verified」の表示があり、サインインが必要です。ディレクトリの説明によると、コネクタは社内の文書・wiki・コードリポジトリの横断検索や、社員検索、メールと会議情報の参照を扱います。Team・Enterpriseで管理者がURLを直接登録する方法は、Glean側の公式ガイドが手順を書いています。以下はこの経路を扱います。

手順

Claude Team・Enterpriseで社内検索を使えるようにするまで

  1. 1

    Glean側の前提を確かめる

    Admin consoleで、MCPサーバーとGlean OAuth認可サーバーが有効かを見ます。

  2. 2

    ファイアウォールを開ける

    Anthropicのクラウドから、自社のGlean環境へ入る通信を許可します。

  3. 3

    ClaudeのOwnerがURLを登録する

    Organization settings > Connectorsからカスタムコネクタとして追加します。

  4. 4

    メンバーがConnectして動作を確かめる

    各自がサインインし、簡単な検索で動作を確認します。

Glean側の準備 — MCPサーバーとOAuthの確認

Glean MCPサーバーは、Gleanのインスタンスに組み込まれたマネージドのサーバーです。Gleanは、新規顧客と、まだMCPを有効にしていなかった顧客に対して、OAuthつきで既定で有効にしています。管理者が手動で有効にしなくても、対応するAIツールから使える設計です。以前にMCPや独自のOAuthを設定していた顧客は、その設定が維持されます。

既定でオンになるのは次の2つです。

  • Glean OAuth認可サーバー: MCPのためのOAuth認証を担います
  • 承認済みアプリケーションの許可リスト: 動的クライアント登録(DCR)を、Glean管理の審査済みクライアントだけに限ります

Claude Desktop向けのガイドは、前提を次の3つにしています。

  1. OAuth認可サーバーが有効なこと(Admin console > Users & permissions > Third-party access (OAuth))
  2. MCPサーバーが有効なこと(Admin console > Platform > Glean MCP servers)
  3. AnthropicからGleanのインスタンスへの接続をファイアウォールが許すこと

Glean側で新しいマネージドMCPサーバーが追加されたときは、最初は「Off」で、接続を受け付けません。使うには同じ画面でサーバーを開いてオンに切り替えます。

サーバーのURLは、サーバーごとに分かれます。Gleanのセキュリティ文書には …/mcp/default、…/mcp/chatgpt、…/mcp/eng のような例があり、管理者が用途別に作れます。ChatGPT向けのURLは https://<tenant_id>-be.glean.com/mcp/chatgpt の形です。Claude向けに登録するURLは、自社インスタンスで表示されるものを使います。公式の例では、/mcp/default は検索や文書取得のような参照中心のツールを持つ汎用サーバーとして挙がっています。

ClaudeのOwnerがGleanのURLを登録する

Claudeの側で追加できる人は限られます。TeamプランではOwnerとPrimary Ownerだけです。Enterpriseでは、これに加えて「Libraries」の管理権限を持つカスタムロールの人も追加できます。

手順は次のとおりです。

  1. Organization settings > Connectorsを開く
  2. 「Add」を押し、「Custom」にカーソルを合わせて「Web」を選ぶ
  3. コネクタ名を入れる(メンバーに見える名前になります)
  4. GleanのリモートMCPサーバーのURLを入れて「Continue」を押す
  5. Claudeが検出した認証設定を確かめる
  6. Authenticationで、サインインの方式を選ぶ(「Sign in now」「Sign in when needed」「No sign in」)
  7. OAuth clientで、Claudeの名乗り方を選ぶ(「Use Claude's published identity (Recommended)」「Register automatically」「Use your own OAuth client」)
  8. 「Add」で完了する

GleanはOAuth 2.1で認証するため、サインインの方式は「No sign in」以外から選びます。Glean側は、MCPホストが実行時にGleanを見つけて自分を登録するDCRに対応しています。Claude側の「OAuth client」の選択肢のうち、どれをGleanの運用に合わせるかは、Gleanの管理者と決めてください。Gleanのセキュリティ文書は、ClaudeのTeam・Enterpriseについて「Enterprise Managed Auth」を使う方法も挙げています。これはIdPが特定のAIアプリにGleanへの到達を許す仕組みで、ベータ版で、対応はOktaと組み合わせたClaude(Team・Enterprise)です。

登録しても、メンバーが自動でGleanにつながるわけではありません。共有の認証情報を使うコネクタを除き、メンバーは各自の画面でConnectして認証します。これにより、Claudeが触れるのは、本人がGleanで見られる範囲に限られます。

メンバー側の操作

メンバーはCustomize > Connectorsを開き、Ownerが追加したGleanを探して「Connect」を押します。ラベルが「Custom」と出ることがあります。サインインはGleanの通常のSSOです。会話ごとに使うかどうかは、入力欄の「+」から「Connectors」を開くと切り替えられます。

動作確認 — 最初に頼む一言

つないだら、簡単な検索で確かめます。Gleanのユーザーガイドは「Search Glean for …」や「Read this document in Glean …」のような頼み方を挙げています。

Gleanで「就業規則 テレワーク」を検索して、上位3件のタイトルと更新日を教えてください

ツールの選択はプロンプトの書き方に左右されます。使いたいデータやツールを明示する、ドキュメントのリンクやIDがあれば渡す、Claudeにどのツールを使うつもりか説明させる、の3つが選択の精度を上げる手です。Slackなど複数のコネクタをつないでいる環境では、どのサービスの情報を引きたいかを書いておくと意図が伝わります。

ディレクトリのページに載っているツールは8つです。

ツールページの分類
searchページの分類組織のデータ横断検索
code_searchページの分類コード検索
employee_searchページの分類社員の名前・役割・専門性での検索
chatページの分類Glean上のチャット
gmail_search / outlook_searchページの分類メール検索
meeting_lookupページの分類会議情報の参照
read_documentページの分類特定の文書の読み取り

GleanのClaude Desktop向けガイドは、サポート対象のツールとして search、chat、read_document を挙げています。ディレクトリのコネクタが持つ8つとは範囲が一致しません。カスタムコネクタとして登録した場合に見えるツールは、Glean側のサーバー設定で決まります。ツールの一覧は、接続後にClaudeの画面で確かめてください。

権限はどこで効くか

Gleanのセキュリティ文書は、MCPサーバーがGleanの権限モデルを迂回しないと説明しています。search は本人がGleanですでに見られる項目だけを返し、read_document は本人が直接開ける文書だけを取得します。人物・組織・コードのツールも、元のディレクトリ、HR、リポジトリの権限に従います。トークンはMCPスコープを持ち、単一のGleanテナントに束縛されます。

つまり、ClaudeでGleanを呼んだ結果は、Gleanの画面で同じ人が検索した結果を超えません。管理者側で絞る手段もあります。

  • どのツールを各MCPサーバーで公開するか(サーバー単位)
  • OAuthクライアントの設定(クライアントID・リダイレクトURIの制限。テナント単位で全サーバーに及ぶ)
  • 静的OAuthクライアントの許可スコープ(Admin consoleで管理)

Claude側にもツール単位の権限設定があり、Ownerが読み取り系・書き込み系を種別ごとに止められます。Gleanのコネクタ権限の2層構造はClaudeとGleanの比較で比較の観点から扱っています。権限設定のつまずきはClaude Connectorsの権限設定でよくある失敗と対策が詳しいです。

退職・異動のとき

Gleanの管理者は、Admin UIからユーザーをすべてのセッション(MCPホストのセッションを含む)からサインアウトさせられます。IdPでEnterprise Managed Authを使う場合は、IdP側でユーザーやグループを割り当てから外せば止まります。この場合はリフレッシュトークンが発行されないため、現在のアクセストークンの期限が切れた時点で使えなくなります。

つながらないときの切り分け

接続の失敗は、次の順で見ると原因を絞れます。

切り分け

Gleanにつながらないときの切り分け

  1. QGleanのAdmin consoleで、MCPサーバーとOAuth認可サーバーがどちらも有効ですか?
    答えがいいえのとき

    Platform > Glean MCP serversと、Users & permissions > Third-party access (OAuth)を有効にします。

    答えがはい
  2. Q登録したURLは自社インスタンスのものですか?
    答えがいいえのとき

    インスタンス名はAdmin console > About Gleanで確かめます。URLの綴りも見直します。

    答えがはい
  3. QAnthropicのクラウドから自社のGleanに届く通信を許可しましたか?
    答えがいいえのとき

    カスタムコネクタはAnthropicのクラウドから接続するため、AnthropicのIPアドレスの範囲を許可します。

    答えがはい
  4. Qメンバー自身がGleanで有効なアカウントを持っていますか?
    答えがいいえのとき

    有効なGleanアカウントと、適切な権限が必要です。

    答えがはい

それでも出ないとき

ツールが表示されないときは、サーバー設定でツールが有効かを確かめ、Claude Desktopを再起動して接続を更新します。

この経路はclaude.ai、Claude Desktop、Cowork、モバイルのどれでも同じです。VPNの内側や、許可リストのあるネットワークにあるサーバーは、そのままではつながりません。自分のPCからGleanに入れてもコネクタが失敗するなら、まずここを疑えます。Glean側の汎用の要件には、*.glean.com へのHTTPS通信の許可とプロキシ設定の確認も挙がっています。

個人でClaude Codeから使う場合

Claude Codeは、管理者の登録とは別に、各自がMCPサーバーを足せます。Claude CodeのドキュメントにあるHTTPサーバーの追加コマンドは次の形です。

claude mcp add --transport http glean https://<tenant_id>-be.glean.com/mcp/default

このコマンドの <tenant_id> と末尾のパスは、自社のインスタンスで案内されるURLに置き換えます。URLの確認には、Gleanの画面でプロフィールのアイコン > Your settings > Installタブの「MCP Configurator」を開きます。ホストごとの設定の案内とOAuthの設定がここにまとまっています。Claude Codeはユーザー自身が追加するホストにあたります。

Gleanは、Cursor、Claude Code、Codex向けのプラグインも提供しています。プラグインはスキルとツールを必要なときに探し、Gleanの統制されたゲートウェイを通して実行します。標準のMCP接続と併用でき、リクエストごとに適した接続が使われます。管理者の導入手順は、Glean公式の「Glean plugin for coding hosts」にあります。

使い始める前に確かめておくこと

  • 料金: Gleanの文書は、この機能が使用量ベースの課金の対象で、FlexCreditの追加条件が適用されると書いています。単価はページにありません。契約中のGleanの条件で確かめてください
  • 提供段階: サポート窓口はBeta中と一般提供後で異なると書かれており、Beta中は開発者コミュニティ(Gleaniverse)に投稿します
  • 利用状況の確認: 利用者数、ホストの内訳、ツールの利用頻度は、Gleanのアカウント担当に問い合わせる形で提供されます
  • ツールの信頼: ディレクトリのページは、コネクタを提供する開発者を信頼できる場合だけ使うよう注意しています。カスタムコネクタは、Anthropicが検証していないサービスにも接続できてしまいます

まとめ

GleanをClaudeから使う道は2つあります。ディレクトリのGleanコネクタを使う方法と、Gleanの管理者ガイドに沿ってOwnerがURLを組織に登録する方法です。どちらでも、見える範囲はGleanの権限で決まり、ClaudeはGleanの画面で本人が見られる範囲を超えません。

詰まりやすいのは設定画面ではなく、通信の経路です。Anthropicのクラウドから自社のGleanに届くかどうかを、最初に確認してください。

参照した一次ソース

この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。

  1. docs.glean.com/administration/platform/mcp/about
  2. docs.glean.com/administration/platform/mcp/enable-mcp-servers
  3. docs.glean.com/administration/platform/mcp/host-guides/claude-desktop
  4. docs.glean.com/administration/platform/mcp/security
  5. claude.com/marketplace/connectors/glean
  6. support.claude.com/en/articles/11175166-get-started-with-custom-connectors-us…
  7. code.claude.com/docs/en/mcp
この記事を共有:XはてブLinkedIn