Claude Haiku 5はまだ無い — 現行の最速モデルはHaiku 4.5
Claude Haiku 5はまだ登場しておらず、現行の最速モデルはHaiku 4.5です。Fable 5・Opus 5・Sonnet 5がそろった後もHaikuだけ4.5世代のままの理由と、今後の見通しをまとめます。
Claude Haiku 5は登場していません。現行の最速・最安モデルはClaude Haiku 4.5(APIモデルID claude-haiku-4-5-20251001)で、この事実は変わっていません。Fable 5・Opus 5・Sonnet 5という「5」が付くモデルは、2026年6月から7月にかけて相次いで登場しました。一方、公式のモデル一覧・料金ページ・Claude Codeの変更履歴のいずれにもHaiku 5への言及はありません。
「5」が付く3モデルとHaikuの導入時期を比べる
2026年に入ってClaudeの上位3系統は立て続けに新モデルへ入れ替わりました。Claude Codeの変更履歴で確認できる導入時期は次のとおりです。
| モデル | 導入時期 | Claude Codeでの初出 |
|---|---|---|
| Claude Haiku 4.5 | 導入時期2025年10月 | Claude Codeでの初出v2.0.17 |
| Claude Fable 5 | 導入時期2026年6月9日 一般提供開始 | Claude Codeでの初出v2.1.170 |
| Claude Sonnet 5 | 導入時期2026年6月30日 | Claude Codeでの初出v2.1.197(既定モデルに) |
| Claude Opus 5 | 導入時期2026年7月24日 | Claude Codeでの初出v2.1.219(既定Opusに) |
| Claude Haiku 5 | 導入時期未発表 | Claude Codeでの初出— |
3系統が1か月半のあいだに次々と切り替わったのに対し、Haikuだけは2025年10月に登場したHaiku 4.5のまま据え置かれています。ただし、この表の並びから「Haikuだけ取り残されている」と読むのは早計です。後述のとおり、Haikuの命名はもともとOpus・Sonnetと同じ周期で動いていません。
Claude Haiku 4.5の仕様と料金
Haiku 4.5は、公式ドキュメントが「近フロンティア級の知能を持つ最速モデル」と位置づける現行モデルです。他の3系統と並べると、仕様の違いがはっきりします。
| 項目 | Claude Haiku 4.5 | Claude Sonnet 5(参考) |
|---|---|---|
| Claude APIモデルID | Claude Haiku 4.5claude-haiku-4-5-20251001 | Claude Sonnet 5(参考)claude-sonnet-5 |
| コンテキストウィンドウ | Claude Haiku 4.5200Kトークン | Claude Sonnet 5(参考)1Mトークン |
| 最大出力 | Claude Haiku 4.564Kトークン | Claude Sonnet 5(参考)128Kトークン |
| 料金(入力 / 出力、per MTok) | Claude Haiku 4.5$1 / $5 | Claude Sonnet 5(参考)$3 / $15(標準。2026年8月31日までは導入価格の$2 / $10が適用) |
| thinkingの方式 | Claude Haiku 4.5extended thinking(手動指定) | Claude Sonnet 5(参考)adaptive thinking(自動) |
Haiku 4.5だけがモデルIDに -20251001 という日付を持ち、コンテキストウィンドウも200Kと他の3系統(1M)より小さいままです。thinkingの方式もHaiku 4.5だけがadaptive thinkingに未対応で、budget_tokens を指定する従来型のextended thinkingのみ使えます。つまりHaiku 4.5は、仕様面でも「5世代」の3モデルとは別の枠に立つモデルです。
Amazon Bedrockでは anthropic.claude-haiku-4-5-20251001-v1:0、Google Cloudでは claude-haiku-4-5@20251001 というIDで同じモデルを呼び出せます。Claude APIでは、日付なしの短縮エイリアス claude-haiku-4-5 も使用できる仕組みです。ただしこれはあくまで4.5を指すエイリアスで、Haiku 5を指す claude-haiku-5 のようなIDは存在しません。
Haikuの命名はOpus・Sonnetと歩調がそろっていない
「Fable・Opus・Sonnetが5になったのにHaikuだけ4.5」という違和感は、Haikuの命名がもともと他の2系統と同じ刻みで進んでこなかったことに起因します。
Opusは4 → 4.1 → 4.5 → 4.6 → 4.7 → 4.8 → 5、Sonnetは4 → 4.5 → 4.6 → 5と、どちらも中間バージョンを複数回はさんで5に到達しました。一方でHaikuは、料金ページに現行モデルとして残っているのがHaiku 4.5とHaiku 3.5(退役済み)の2つだけです。Opus・Sonnetのように複数の中間バージョンを重ねた形跡がなく、3.5から4.5へ、間の「4」を飛ばして進んでいます。
つまりHaikuは元々、Opus・Sonnetより少ない回数の更新で世代を進めるモデルです。「他の2つが5になったから、Haikuも近いうちに5になるはず」という外挿は、過去の更新間隔だけからは裏付けられません。
Haikuという枠組み自体は、モデルの世代とは別に組織の設定でも特別扱いされています。Claude Codeの availableModels で利用モデルを絞り込むポリシーでも、Haiku系統だけは常に選択肢として残り、無効化できません。どのメンバーにも最低1つ使えるモデルを確保する仕組みで、次のHaikuが5になろうと4.5のままだろうと、この扱いは変わりません。
Claude Code側でもHaikuの既定の使われ方は縮小気味です。組み込みのExploreサブエージェントは、2026年7月1日のv2.1.198まで既定でHaikuを使っていました。同バージョンからは、メインセッションのモデルを継承する方式(上限Opus)に変わっています。Haikuを明示的に指定する設定自体は残っていますが、Claude Code側の既定挙動としてはHaikuに自動的に処理を回す場面が1つ減っています。
Haiku 5が出るとしたら何が変わるか
Anthropicは次のHaikuモデルについて公式にまだ何も述べていません。ここから先は確定情報ではなく、Fable 5・Opus 5・Sonnet 5の3例から読み取れる傾向にもとづく見立てです。
直近3モデルの共通点は、日付なしの短いモデルID(claude-opus-5 のような形式)、adaptive thinkingへの一本化、そして1Mトークンのコンテキストウィンドウです。Haiku 5が同じ設計方針を引き継ぐなら、日付付きIDから claude-haiku-5 形式への移行が考えられます。extended thinkingからadaptive thinkingへの切り替えが起きる可能性もあります。
ただしHaikuは速度とコストの低さが売りの系統で、これまでも上位2系統と仕様を完全に一致させてきたわけではありません。速さと安さで選ばれてきたモデルだからこそ、コンテキストウィンドウや料金が上位系統と同水準になる保証はなく、Opus 5・Sonnet 5の仕様をそのままHaikuに当てはめる予測は危ういままです。
Claude Codeで「Haiku」を指定するときに紛らわしい点
Haiku 5を探して設定をいじる過程で、次の3点は特に混同されがちです。
モデルエイリアス haiku は、常に許可された最新のHaikuに解決されます。/model haiku や --model haiku を指定しても、Haiku 5というモデルが存在しない以上、Haiku 4.5が使われる仕組みです。組織の availableModels でモデルを制限している場合も同様に、許可リストの中で最新のHaikuが選ばれます。
ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL はHaikuエイリアスの解決先を変える環境変数で、Haiku 5を指定する手段ではありません。この変数は「haiku という指定が来たときにどのモデルIDへ振り向けるか」を制御するもので、指定できるのは実在するモデルIDだけです。古い記事やブログでは前身の ANTHROPIC_SMALL_FAST_MODEL が紹介されていることがありますが、こちらは非推奨で、公式ドキュメントは ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL への置き換えを案内しています。
{
"env": {
"ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL": "claude-haiku-4-5-20251001"
}
}Sub-agentの model: haiku 設定も、実行時にHaiku 4.5へ解決されます。判定基準が明確な抽出・分類タスクをHaikuに回す設計自体は有効で、Claude Code Sub-agentsのモデル選択で解説しているコスト最適化の考え方はHaiku 5の有無に左右されません。
Haikuの動作確認は、次のようにモデルIDを直接指定すると解決の揺れを避けられます。
claude --model claude-haiku-4-5-20251001よくある質問
Haiku 5が登場したら、今のHaiku指定はどうなりますか
モデルエイリアス haiku を使っている設定は、Haiku 5が登場すればそのまま新しいバージョンへ自動的に解決されるようになります。設定を変更する必要はありません。一方、ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL に claude-haiku-4-5-20251001 のような具体的なモデルIDを指定して固定している場合は、Haiku 5が登場しても自動では切り替わりません。エイリアスに任せる運用か、モデルIDを固定する運用かで、次のHaikuへの追随のしかたが変わります。
Claude 5世代とはFable・Opus・Sonnet・Haikuの4つを指しますか
いいえ。本稿で「Claude 5世代」と呼んでいるのは、2026年6月から7月に登場したFable 5・Opus 5・Sonnet 5の3モデルです。Haiku 4.5はモデルIDにも仕様にも「5」の要素がなく、4.5世代のモデルとして現行ラインアップに残っています。
claude-haiku-5 というモデルIDを指定するとどうなりますか
存在しないモデルIDのため使えません。エイリアスの haiku を指定した場合は自動的にHaiku 4.5へ解決されますが、claude-haiku-5 のような具体的なID文字列は実在するモデルIDと完全一致する必要があり、綴りが近いだけでは解決されません。
Haiku 4.5とHaiku 3.5は何が違いますか
Haiku 3.5は退役済み(Amazon BedrockとGoogle Cloudを除く)で、現行モデルはHaiku 4.5です。Haiku 4.5はHaiku 3.5より最大出力が8,192トークンから64Kトークンへ広がり、料金体系も別建てになっています。Haiku 3.5からの移行では、レート制限がHaiku 4.5と別枠になる点の確認が必要です。
Haikuの代わりにSonnet 5を使うと何が変わりますか
コンテキストウィンドウがHaiku 4.5の5倍(1M対200K)になり、adaptive thinkingにも対応しますが、料金は入力・出力とも数倍高くなります。分類・抽出のように判定基準が明確で呼び出し回数が多い処理では、Haiku 4.5の単価の低さが効いてくるため、精度要件と処理量を見てから判断する形になります。
まとめ
Claude Haiku 5は公式にどこにも登場していないモデル名です。Fable 5・Opus 5・Sonnet 5が相次いで刷新されたことで生まれた期待とは裏腹に、現行の最速モデルはHaiku 4.5のまま変わっていません。Haikuはもともと他の2系統と異なる更新周期で進んできたモデルで、命名の並びだけから次の登場時期を見積もることはできません。Haiku 4.5を使う設定自体は、モデルエイリアスの解決先も含めて今までどおり有効です。
Claude Fable 5・Opus 5との仕様差を含めた現行4モデルの全体像は、Claudeモデル一覧にまとめています。上位モデルの詳細はClaude Opus 5の仕様とClaude Fable 5の仕様解説を参照してください。