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Oak National AcademyをClaudeに連携する方法 — 接続手順と授業準備での使い方

Oak National AcademyをClaudeに連携する方法 — 接続手順と授業準備での使い方

英国の無償教材Oak National AcademyをClaudeのConnectorでつなぐ手順、使えるツールの名前、授業準備での頼み方と、ライセンス・個人情報まわりの注意をまとめます。

Oak National AcademyのConnectorをClaudeにつなぐと、英国(イングランド)のナショナルカリキュラムに沿った無償の教材を、会話の中から引いて授業準備に使えます。接続はOakのサイトの「Try in Claude」ボタンから進めるのが最短で、手動なら設定のConnectorsから追加します。

この記事は、接続手順、会話ごとのオン・オフ、ツール名から見える守備範囲を順に説明します。そのうえで、教材を引かせる頼み方と、ライセンス表記・個人情報の扱いを説明します。

Oak National Academy Connectorとは — 提供元・接続先・対象

Oak National Academyは、英国教育省(Department for Education)が後ろ盾になっている公的資金の独立機関です。ClaudeのConnectorsディレクトリには「Anthropic verified」の表示付きで載っています。カテゴリはEducation、提供元はOak National Academy、サインインは必須です。ディレクトリへの追加は2026年8月で、接続先のURLは https://mcp.thenational.academy/mcp です。

ディレクトリの説明によると、Claudeが引ける教材の範囲は次のとおりです。

  • イングランドのナショナルカリキュラムに沿った、順序立てて設計された教材
  • 17教科、Key Stage 1から4まで(小学校低学年から16歳ごろまでに当たる段階)
  • キーワード、よくある誤解、前提となる既習事項、質の高い説明、クイズ問題、学年をまたぐトピックなど

つまり、授業の「ゼロから生成」ではなく、専門家が作って品質確認した教材を土台にして、Claudeに組み立てや言い換えを頼む構成です。日本の学習指導要領とは別の体系なので、日本の学校の授業にそのまま当てはめる教材庫ではありません。英語の授業素材、理科・数学の説明の型、英国の学校との交流など、英国の枠組みに意味がある場面で使うと噛み合います。

Oakの教材は誰でも無料で使えます。Oakのヘルプ記事にもConnectorsディレクトリの説明にも、Connector利用の追加料金は載っていません。組織アカウントでの有効化は、このあとの「アカウント別の注意」で触れます。

接続手順 — 「Try in Claude」から数クリック

Oakのヘルプ記事が案内する手順は、次の3段です。

手順

Oak National Academy Connectorの接続

  1. 1

    OakのサイトでTry in Claudeを押す

    Claudeが新しいタブで開き、送信用のメッセージが入力済みの状態になります。

  2. 2

    オレンジの矢印で送信する

    チャットにインストール用のカードが出ます。

  3. 3

    カードのInstallを押し、Oakの認可を通す

    認可が済むと、ClaudeがOakのカリキュラムを引ける状態になります。

入力欄が空のまま開いたときは、次の英文を貼って送信します。

Install the Oak National Academy plugin and its connector.

手動で追加する方法もあります。Claudeの設定のConnectorsからOak National Academyを探します。Claude側のサポート記事では、設定画面は「Customize > Connectors」と案内され、「+」ボタンからディレクトリを開けます。画面の呼び名は時期で変わりやすいので、見つからなければ設定内のConnectorsを探してください。

Oakのヘルプ記事は、ConnectorとPluginを併記しています。同じ名前のものが「コネクタ(外部の教材にアクセスする部分)」と「プラグイン(それを含む導入単位)」の両方で語られている、と読めます。作業としては、上の手順で出るカードを通せば足ります。

接続しただけでは使われない

ここが最初のつまずきどころです。Oakのヘルプには、次の趣旨の注意があります。

  • インストールは「使える状態にする」だけで、会話ごとにオンにする必要がある
  • Claudeは、質問がOakの内容で良くなると判断したときだけConnectorを使う。すべての発言でOakを調べるわけではない

会話での有効化は、次のように行います。

  1. 新しい会話を始める
  2. 入力欄の近くにあるツールまたはConnectorのアイコンを押す
  3. Oak National Academyがオンになっていることを確かめる
  4. いつもどおり質問する

「使うかどうかはClaudeが決める」仕組みなので、Oakの教材を確実に引かせたいときは、依頼文に「Oak National Academyの教材を使って」と書くのが確実です。実際に引かれたかは、会話に出るツール呼び出しの表示で見分けられます。

切断の仕方

外すときは、設定のConnectorsでOak National Academyを探し、Disconnectを押します。いつでも自分で外せます。

見えているツール名から読む守備範囲

ディレクトリのページには、ツール名の一覧が載っています。「Show all 40 tools」の表示があり、折りたたまれていない状態で見えるのは24個です。残り16個の名前は、このページからは分かりません。

見えている24個を、名前から大まかに分けると次のようになります。各ツールの引数や返り値の説明はページに載っていないので、役割は名前からの推測です。

系統見えているツール名
探す・掘り下げる見えているツール名browse-curriculum / explore-topic / fetch
教材の中身見えているツール名get-lessons-summary / get-lessons-transcript / get-lessons-quiz / get-lessons-assets / download-asset
構造をたどる見えているツール名get-key-stages / get-programmes / get-programmes-units / get-key-stages-subject-units / get-key-stages-subject-lessons
問題・資産の一括取得見えているツール名get-key-stages-subject-questions / get-key-stages-subject-assets / get-programmes-questions / get-programmes-assets
概念のつながり見えているツール名get-keywords / get-keyword-graph / get-misconception-graph / get-prior-knowledge-graph / get-curriculum-model
更新履歴見えているツール名get-changelog / get-changelog-latest

名前の接頭辞がほぼ get- と browse / explore / fetch / download で、見えている範囲に作成・更新・削除を思わせる名前はありません。残り16個の名前はディレクトリのページに載っていないため、書き込み系のツールがあるかどうかは、提供元のヘルプか会話中のツール呼び出しの表示で確かめられます。

カリキュラムを見渡す入口になりそうなのは、名前からは browse-curriculum と explore-topic です。その先で、授業の要約、字幕(transcript)、クイズ、誤解のグラフ、既習事項のグラフといった、授業設計に効く粒度の情報へ降りていく構造に見えます。

授業準備での頼み方 — 依頼文の型

Connectorがあっても、依頼があいまいだと一般論の回答に戻ります。次は、公式の説明に沿った依頼文の例です(出力の保証ではなく、頼み方の型です)。

Oak National Academyの教材を使って、Key Stage 3の理科から
「光合成」の単元を探してください。
1. 単元に含まれるレッスンの一覧
2. その単元で押さえるキーワードと、よくある誤解
3. 前提となる既習事項
を出してください。Oakから引いた内容と、あなたが補った内容は
分けて書いてください。

ディレクトリの説明が「キーワード、よくある誤解、前提となる既習事項」を挙げているので、この3点は依頼として筋が通ります。最後の1文が要点です。引用部分と補足部分を分けさせると、教室に出す前にどこを自分で確かめるかが見えます。

繰り返し使うなら、Claudeのプロジェクトの指示文に条件を固定しておく方法があります。次は書き方の例です。

- 教材はOak National Academyのコネクタから引くこと
- 引いた内容には出典としてOak National Academyと明記すること
- Oakにない内容は「Oak以外の補足」として分けること
- 生徒の氏名や個人情報は扱わないこと

3行目の分離と2行目の出典明記は、次の節で述べるライセンスの条件に直結します。

使う前に押さえる条件 — ライセンス・範囲・個人情報

ディレクトリの説明に書かれている条件は次の4点です。

条件

使う前に確認する4点

  • 帰属表示が必要

    Oakのコンテンツはオープン・ガバメント・ライセンスv3.0で提供され、Oakの帰属表示が求められます。配布する資料には出典を入れてください。

  • 一部の教材は引けない

    著作権・ライセンス上の制限で、ごく一部の教材はこのConnector経由では使えません。

  • AIの出力はOakの保証ではない

    出力はAIが生成したもので、Oakが承認したものではありません。生徒の状況に合うかを、教師が確かめる前提です。

  • 個人情報は入れない

    Oakのヘルプは、生徒の氏名、個人情報、保護(safeguarding)に関わる情報、学校の機密データを、Claudeを含むサードパーティのAIサービスに入力しないよう求めています。学校のAI方針に従う旨も書かれています。

ディレクトリには、Oakはこの接続を通じて教師や生徒の個人情報を保存しない、とも書かれています。ただし、これはOak側の説明です。Claudeに入力した内容の扱いは、ClaudeのプランやPrivacyの設定の話になり、Connectorとは別です。

アカウント別の注意 — 個人アカウントと学校アカウント

Oakのヘルプ記事の対象は「自分の個人のClaudeアカウントを使う教師」です。学校や組織のアカウントなら、先にIT担当かアカウント管理者に確認するよう書かれています。管理者側でConnectorを有効にしないと、自分では入れられない場合があるためです。学校や学校法人全体への導入は、別のヘルプ記事(Oak AI plugin FAQs)の担当です。

Claude側の仕組みも同じ方向です。サポート記事によると、TeamとEnterpriseでは、Ownerがまず組織のConnector設定で有効化します。有効化しても全員に権限が付くわけではなく、各メンバーが個別に認証します。Ownerはコネクタごとに、できる操作の範囲を組織全体で絞ることもできます。学校のアカウントでConnectorが使えないときは、この組織側の設定も疑う価値があります。

つながらない・引かれないときの切り分け

切り分け

Oakの教材が引かれないときの順番

  1. Q設定のConnectorsにOak National Academyが載っていますか?
    答えがいいえのとき

    「Try in Claude」からやり直すか、上の英文を貼って送信します。学校のアカウントなら、管理者がConnectorを有効にしているか確認します。

    答えがはい
  2. Q今の会話でOak National Academyがオンになっていますか?
    答えがいいえのとき

    入力欄の近くのツールまたはConnectorのアイコンから、オンに切り替えます。

    答えがはい
  3. Q依頼文にOakの教材を使うと書きましたか?
    答えがいいえのとき

    「Oak National Academyの教材を使って」と明記して、もう一度頼みます。Claudeは質問ごとに使うかどうかを判断します。

    答えがはい

それでも引かれないとき

ツール呼び出しの表示を確かめ、Oakのサポート(support@thenational.academy)に問い合わせます。

似た教育系Connectorとの使い分け

教材づくりに使えるConnectorはほかにもあります。Oakは「素材の供給源」で、クイズを作って配る機能ではありません。作った問題をクイズ形式で配布するなら、ClaudeでKahootクイズを作成する手順が受け皿になります。配布物のデザインまで仕上げるなら、Claude Canva連携の使い方が近い選択肢です。Connector全般の仕組みと追加方法は、Claudeのコネクタとはにまとめています。

組み合わせるときは、Oakで引いた内容に出典を残したまま次のConnectorへ渡す点に気をつけてください。変換のたびに帰属表示が落ちやすいためです。

使う前の確認

Oak National Academy Connectorは、公的機関が作った無償の英国カリキュラム教材を、Claudeの会話に呼び込む仕組みです。対象は英国の枠組みで、日本の学習指導要領ではありません。接続は数クリックで済みますが、会話ごとのオンと、依頼文での明示がないと引かれにくい点が、運用上の分かれ目になります。

出典を残す手間は、教材を配るたびに発生します。英国の枠組みに意味がある授業、たとえば英語の読解素材、理科・数学の説明の型、英国の学校との交流授業に絞って使うと、その手間に見合う場面になります。日本の授業全般の教材庫として期待すると、Oakの対象範囲とずれます。

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