ClaudeでKahootクイズを作成 — メモやPDFから練習問題を作る手順
KahootコネクタをClaudeにつなぎ、学習メモやPDFから選択式の練習クイズを作る手順です。接続、プロンプトの型、ツール権限の設定、作った問題の点検までを扱います。
ClaudeにKahoot! のコネクタをつなぐと、学習メモやPDFをもとにした選択式のクイズをKahoot側に作れます。コネクタの提供元はKahoot! ASAで、Anthropic verifiedの表示があります。ディレクトリへの追加は2026年8月です。
この記事では、接続から問題の作成、プレビュー、編集画面での手直しまでを順に説明します。あわせて、問題の質を保つプロンプトの型と、書き込み系ツールの権限設定も扱います。
Kahootコネクタで何ができるか
コネクタの説明文は、トピック・文書・リンクから対話型の学習セッションを作るものだと述べています。PDFのアップロード、会議メモの貼り付け、アイデアの説明のいずれからでも、選択式のアクティビティを自動生成する、という書き方です。
用途として挙がっているのは、形成的評価を設計する教師、準備なしでアイスブレイクを回す管理職、個人用の復習カードを作る学生の3つです。本記事の「独学の復習」と「勉強会の確認問題」は、この3つめと2つめに近い使い方です。
公開されているツールは次の5つです。
| ツール名 | 名前から推せる役割 |
|---|---|
| create_or_update_kahoot | 名前から推せる役割作成・更新 |
| get_kahoot | 名前から推せる役割取得 |
| get_kahoot_editor_url | 名前から推せる役割編集画面のURL |
| get_workspaces | 名前から推せる役割ワークスペース一覧 |
| preview_kahoot | 名前から推せる役割プレビュー |
コネクタのページにはツール名だけが載っていて、引数・問題数の上限・設問形式の説明がありません。表の役割は名前からの推量です。細かい仕様は、Kahootのページから辿れるDocumentationのリンク先で確かめられます。
オンボーディング用に載っているプロンプトは、たとえば次のとおりです(原文は英語)。
- 学習メモを、練習できるKahootにして
- この記事から10問のゲームを作って
- チーム向けの簡単な理解度チェックを作って
接続の手順
Claudeのコネクタは、ディレクトリから選んで認証を通す流れです。サポート記事の手順は次のとおりで、Kahootも同じ流れに乗ります。KahootのページにはSign-in: Requiredとあり、Kahootのアカウントでログインして許可する手順が入ります。
Kahootコネクタを接続して使うまで
- 1
ディレクトリでKahootを選ぶ
コネクタのディレクトリでKahoot! を開き、説明と機能を確認します。
- 2
Connectを押して認証する
「Connect」または「Install」から、Kahootのアカウントでの認証に進みます。
- 3
会話でコネクタを有効にする
チャット左下の「+」(または「/」)からConnectorsを開き、Kahootをオンにします。
- 4
資料を渡して依頼する
メモを貼るかPDFを添付して、作りたいクイズを頼みます。
Webコネクタは、Claude・Cowork・Claude Desktop・モバイルの全ユーザーが使えるとサポート記事に書かれています。TeamとEnterpriseでは、Ownerがまず組織に対してコネクタを有効にします。有効化しても自動で全員に権限が付くわけではなく、各メンバーが個別に認証します。
資料からクイズを作るプロンプトの型
コネクタを有効にした会話で「クイズを作って」とだけ頼むこともできます。ただ、選択式の練習問題は、誤答の選択肢が甘いと復習の役に立ちません。資料の範囲、問題数、難度、根拠の扱いを先に指定したほうが、手直しの量が減ります。
次の指示は、公式の例に沿って組み立てた一例です。
添付のPDF(第3章)の内容だけから、選択式のクイズを10問作ってください。
- 各問に正解1つと、もっともらしい誤答3つを付ける
- 正解の根拠になった章・節を、問題ごとに併記する
- 資料に書かれていない内容は出題しない
- まずこの会話に一覧で出し、私が確認してからKahootに作成する最後の1行が要点です。Claudeが会話で下書きを出し、こちらが確認してからcreate_or_update_kahootに進めば、Kahoot上に誤った問題が残る回数を減らせます。コネクタが書き込みを行う前に、人の目を一度挟む運用です。
作成からプレビュー、手直しまで
確認が済んだら「この内容でKahootを作成して」と頼みます。作成後は、プレビューと編集画面のURLを求めると流れが閉じます。
作成したKahootをプレビューして、編集画面のURLも教えてください。preview_kahootとget_kahoot_editor_urlの役割は名前から推せますが、実際に呼ばれたツールは会話のツール呼び出し表示に出ます。
手直しは2通りあります。
- 会話で直す: 「第4問の誤答を、数値の取り違えに変えて」のように頼み、Claudeに更新させる。ツール名がcreate_or_updateなので、既存のKahootを直す依頼から試せます
- 編集画面で直す: get_kahoot_editor_urlで開いた画面で、文言や選択肢を直接変える。少数の修正なら、画面上で直接変えるだけで済みます
作成先のワークスペースが複数あるアカウントでは、作成先を依頼文に書いておくと迷いません。get_workspacesの挙動は公式ページに説明がないため、実際の画面で確かめてください。
書き込みツールの権限を設定する
Claudeのコネクタは、ツール単位で権限を決められます。サポート記事によると、コネクタのTool permissionsには読み取り系と書き込み・削除系の分類が出て、それぞれAlways allow、Needs approval、Blockedから選べます。
Kahootの場合、作成と更新を担うcreate_or_update_kahootは書き込み系です。まずNeeds approvalにしておけば、作成のたびに承認の確認が入ります。読み取り系のget_kahootなどは常に許可でも困りません。
注意が2点あります。1つは、Claudeで許可しても、Kahoot側のアカウントが持つ権限を超えて操作できるわけではないことです。もう1つは、TeamとEnterpriseでOwnerが書き込みを制限した場合、個々のメンバーは上書きできないことです。
資料の扱いで気をつける点
PDFやメモの中身は、会話を通じてコネクタの提供元に渡ります。コネクタのページには「信頼できる開発元のコネクタだけを使う」旨の注意があり、ツールの内容はAnthropicが管理していないとも書かれています。
業務の機密資料や、他人の個人情報を含む答案・名簿をクイズの材料にするのは避けたほうが無難です。社内研修向けに使うなら、組織のルールで外部サービスに送ってよい資料か先に確かめてください。
作った問題の正しさは、コネクタが保証するものではありません。資料の記述を取り違えた設問や、正解が複数読み取れる設問は、公開前に自分で潰す必要があります。
用途別の頼み方
同じコネクタでも、独学・勉強会・社内研修では資料の渡し方と問題の狙いが変わります。公式のオンボーディング用プロンプトをもとに、頼み方の違いを一例として並べます。
| 場面 | 渡す資料 | 依頼に足すとよい一言 |
|---|---|---|
| 独学の復習 | 渡す資料自分のノート、教科書の章 | 依頼に足すとよい一言間違えやすい箇所を重点的に、誤答は取り違えやすい用語で |
| 勉強会 | 渡す資料当日の担当範囲のレジュメ | 依頼に足すとよい一言範囲外から出題しない、問題数は時間に合わせて |
| 社内の確認テスト | 渡す資料手順書、研修資料 | 依頼に足すとよい一言社外に出してよい資料か確認済みであること |
独学なら、解いた後に間違えた問題だけをClaudeに伝え、同じ論点の別問題を作り直させる回し方もあります。作り直した問題は、更新の依頼として既存のKahootに足せるか、新しいKahootにするかを、最初に決めておくと混ざりません。
うまくいかないときの見直し先
- ツールが呼ばれない: 会話の「+」メニューでKahootがオンになっているか確かめます。接続しただけでは、その会話では使われません
- 接続済みなのに候補に出ない: 同じ「+」メニューのConnectorsにあるTool accessで、読み込み方式を確かめます。サポート記事ではAutoが既定で、有効なコネクタが10個以上ならOn demandへの切り替えが挙げられています
- 作成の承認が出続ける: Tool permissionsがNeeds approvalのままです。意図した設定なら、そのまま承認します
- 問題が資料から外れる: 依頼文に「資料に書かれていない内容は出題しない」と章の指定を足し、会話で下書きを出させてから作成に進みます
- 認証が切れた: Kahootのアカウントでの再認証が必要になります。設定のコネクタ一覧から接続を確認してください
点検の観点
プレビューで問題を見るときは、次の4点を見ると効率的です。
- 正解が資料の記述と一致しているか
- 誤答の選択肢の中に、実は正しいものが混じっていないか
- 設問文だけで、資料を知らない人にも意味が通るか
- 数値・日付・固有名詞が資料の表記と同じか
法令や試験制度のように改正がある分野は、資料が古いと古い内容で出題されます。この点は資格試験の過去問から問題を作らせて自己採点する使い方と共通です。そちらは問題を会話の中で出して自己採点する手順で、Kahootに作る本記事とは、問題をどこに置くかが違います。
似た用途のコネクタとの違い
アンケートや集計が目的なら、Jotformのコネクタのほうが近い場面もあります。取引先向けの設問票を作って集計する流れは、ClaudeとJotformの連携で取引先アンケートを作り集計するで扱っています。Kahootは学習と確認の場を作る用途、Jotformは回答を集めて分析する用途、という分担です。
コネクタ全般の追加方法や種類は、Claude Connectorsとはにまとまっています。
まとめ
Kahootコネクタは、資料から選択式クイズを作り、プレビューと編集画面で整える入口になります。作成前に会話で下書きを確認し、書き込みツールは承認制にしておくと、誤った問題が残る手間を減らせます。
引数や上限は公式ページに説明がないので、最初は短い資料と数問で試し、会話に出るツール呼び出しで動きを確かめてから本番の資料に進むのが堅実です。