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ClaudeとParallel Search MCPを連携する方法 — キー不要の検索を足す

ClaudeとParallel Search MCPを連携する方法 — キー不要の検索を足す

Parallel Search MCPをClaude.aiとClaude Codeにつなぐ手順です。キーなし・OAuth・APIキーの違い、旧と新のURLの選び方、組み込みの検索との使い分けを扱います。

Parallel Search MCPは、Webの検索とページ取得を2つのツール(web_searchとweb_fetch)としてClaudeに足すリモートMCPサーバーです。Claude.aiとClaude Desktopではコネクタ一覧から追加でき、Claude Codeならclaude mcp addの1行で済みます。

最大の特徴は、APIキーもサインインも要らずに使い始められることです。ただしParallelには接続先のURLが2系統あり、いま新しくつなぐならどちらを選ぶかで迷いやすい点があります。この記事では、URLの選び方、各画面での接続手順、認証の3段階、Claude標準の検索との使い分けを順にたどります。

Parallel Search MCPで増えるツールと、無料で使える範囲

Parallel Search MCPとは、Parallel Web Systemsが提供する検索用のMCPサーバーです。Claudeのコネクタ一覧では「Anthropic verified」の表示が付き、カテゴリは開発者ツール、サインインは不要と記載されています。

ツールは2つです。

ツール役割使いどころ
web_search役割推論の途中でWebを検索する使いどころ最新情報や、複数の角度の情報源が要るとき
web_fetch役割指定したURLの内容をMarkdownで取る使いどころ検索で絞った候補や、手元のURLを読み込むとき

無料の範囲は「キーなしの匿名接続」です。匿名の検索はfastモードで動き、1回のツール呼び出しで返る抜粋は合計約25,000文字に抑えられます。レート制限は低めで、本番運用や高い上限が要るときはParallelのアカウントを作り、APIキーかOAuthで認証します。

数字

匿名接続の前提

  • ツール数

    2

    web_search と web_fetch

  • 検索モード

    fast

    匿名接続の既定

  • 1回の抜粋

    約25,000文字

    ツール呼び出し単位の上限

キーなしで使い始めるときの条件

旧Search MCPと新Parallel MCP、どちらのURLにつなぐか

接続先のURLは2系統あります。ここが最初の分かれ目です。

くらべる

Parallelの2つのMCPエンドポイント

search.parallel.ai

旧: Search MCP

https://search.parallel.ai/mcp。既存ユーザー向けに動き続けていますが、ドキュメントには「legacy」と明記され、新規には後継の利用が案内されています。Claudeのコネクタ一覧に載っているのもこのURLです。

mcp.parallel.ai

新: Parallel MCP

https://mcp.parallel.ai/mcp。web_searchとweb_fetchは同名のまま、web_research(認証が必要)とweb_decisionsが加わります。新規インストールではこちらが案内されています。

後継への移行時に気をつける差が3つあります。

  • OAuth用のURLが変わります。旧は/mcp-oauth、新は/mcp?loginです
  • 検索設定の渡し方が変わります。旧はURLクエリやx-parallel-search-configヘッダー、新はx-parallel-mcp-configヘッダーで、新サーバーは旧クエリパラメータを無視します
  • 新サーバーでは末尾にスラッシュを付けたhttps://mcp.parallel.ai/mcp/が404を返します

claude.aiのコネクタ一覧から「Add to Claude」で追加する場合は、旧URLのコネクタがそのまま入ります。新規でCLIやカスタムコネクタから足すなら、新URLが素直な選択です。以降の手順は新URLを基準にし、旧URLの違いは該当箇所で補います。

claude.aiとClaude Desktopに追加する

画面操作で足す方法は2通りあります。

手順

コネクタ一覧から追加する(最短)

  1. 1

    コネクタの掲載ページを開く

    Claudeのコネクタ一覧にある「Parallel Search」を開き、「Add to Claude」を押します。Settings → Connectors → Browse connectorsで「Parallel Search」を検索しても同じです。

  2. 2

    接続を許可する

    サインインは不要なので、追加するだけでweb_searchとweb_fetchが使えるようになります。掲載ページのコネクタURLはhttps://search.parallel.ai/mcpです。

新URLを使いたい、あるいはOAuthで認証したい場合は、Settings → Connectors → Add Custom Connectorから手入力します。

Name: Parallel
URL: https://mcp.parallel.ai/mcp?login

?loginを付けるとClaudeのOAuthサインインが始まり、Parallelアカウントでログインしたトークンをクライアントが保管します。キーなしで試すだけなら?loginなしのURLで構いません。組織のプランによってはカスタムコネクタを追加できないことがあり、その場合は管理者への依頼が必要です。

旧URLでOAuthを使うときの落とし穴

旧サーバーでは/mcpはOAuthを提示しません。Claude DesktopやClaude.aiのカスタムコネクタは、このURLではログインを促してくれません。ログイン方式にしたいときは/mcp-oauthを指定します。/mcp-oauthは認証必須で、匿名のリクエストは401になります。

Claude Codeに追加する

Claude Codeでは、HTTPのリモートサーバーをclaude mcp add --transport http <名前> <URL>で登録します。Parallelの場合は次のとおりです。

claude mcp add --transport http parallel https://mcp.parallel.ai/mcp

登録後はClaude Code内で/mcpを実行し、サーバーがconnectedになっているかを確かめます。旧URLの場合は次の形です。

claude mcp add --transport http "Parallel-Search-MCP" \
  https://search.parallel.ai/mcp

認証を足す2つの方法

高いレート制限が要るときは、OAuthとAPIキーのどちらかで認証します。

OAuthは、URLに?loginを付けて登録し、/mcpで対象サーバーを選んでブラウザでサインインします。?は多くのシェルで特殊文字なので、URLは引用符で囲みます。

claude mcp add --transport http parallel \
  'https://mcp.parallel.ai/mcp?login'

APIキーは、ParallelのPlatformで発行したキーを--headerで渡します。キーを設定に直書きしないよう、環境変数から読む形にします。

export PARALLEL_API_KEY="..."   # Platformで発行したキー
claude mcp add --transport http parallel https://mcp.parallel.ai/mcp \
  --header 'Authorization: Bearer ${PARALLEL_API_KEY}'

ヘッダーにはx-api-key: YOUR_PARALLEL_API_KEYの形も使えます。OAuthに対応していないクライアントや、自作コードから呼ぶ場合に向く方式です。

認証の3段階を比べる

方式使えるツール向く場面
キーなし使えるツールweb_search web_fetch web_decisions向く場面まず試す。低いレート制限を許容できる
OAuthサインイン使えるツール上記に加えてweb_research。レート制限も上がる向く場面個人で継続的に使う
APIキー使えるツール同上向く場面OAuth非対応のクライアント、スクリプトからの呼び出し

OAuthまたはAPIキーで行った呼び出しは、Parallelアカウントに課金されます。各ツールの結果には、SKUごとのcountとcost_usdが_meta["parallel/usage"]で付きます。キーなしの呼び出しは無料で、利用量も報告されません。

組み込みの検索とどう使い分けるか

ClaudeにはもともとWeb検索の機能があります。claude.aiには検索のトグル、Claude Codeには独立したWebSearchツールがあり、両者の違いはClaude Web検索の有効化と面ごとの違いにまとめています。Parallelを足すと、同じ会話に検索の手段が2つ並ぶことになります。

判断軸

Parallelを足す理由になりうる3つの場面

  • 検索の挙動を固定したい

    認証した接続では、検索モードや対象ドメインを接続単位で固定する設定が使えます。毎回の検索に同じ条件を掛けたい場合は、組み込み検索にない制御です。

  • 本文の取得も任せたい

    web_fetchは最大20件のURLをまとめて読み、目的に沿った抜粋かページ全文のMarkdownを返します。検索から取得までを1つのサーバーで通せます。

  • 検索経路を組織で一本化したい

    Team・Enterpriseの管理者は、標準のWeb検索を無効にしてParallelへ寄せられます。誰がどの経路で検索したかを揃えたい運用向けです。

最後の場面は、管理者が手を入れる範囲が広いので順に見ておきます。管理者がAdmin settings → Capabilitiesで標準のWeb検索を切ると、ワークスペース単位で無効になり、メンバーが個別に戻すことはできません。このとき接続先は/mcpでなく/mcp-oauth(新サーバーなら/mcp?login)にして、APIキーかOAuthが必須の状態にします。全呼び出しが組織のアカウントに紐づく構成になります。

2つの検索を共存させるとき

標準検索を切らずに両方を残すと、Claudeはどちらを呼ぶかをツールの説明から判断します。使い分けを固定したいなら、CLAUDE.mdに方針を書いておくのが手堅い方法です。

## Web検索の方針
- 一般的な調べ物は標準のWebSearchを使う
- 特定ドメインの一次情報や、複数ページの本文が要るときは
  mcp__parallel__web_search と mcp__parallel__web_fetch を使う

ツール名はmcp__<サーバー名>__<ツール名>の形で、上の例はclaude mcp addでサーバー名をparallelにした場合です。名前を変えて登録したなら、書き換えが必要です。検索の呼び出しを権限で管理するなら、settings.jsonで個別に許可できます。

{
  "permissions": {
    "allow": [
      "mcp__parallel__web_search",
      "mcp__parallel__web_fetch"
    ]
  }
}

標準検索の回数上限が気になる場合は、WebSearchの上限を変える環境変数も確認してください。別の検索系MCPとの違いが知りたいときは、TavilyのMCPサーバーの記事が同じ型の接続を扱っています。

検索の挙動を接続単位で固定する

認証した接続では、検索の挙動を接続ごとに固定できます。匿名の接続では効きません。ここは新旧で書き方が違います。

新Parallel MCPでは、x-parallel-mcp-configヘッダーにJSONを入れます。次の例は、web_searchをbasicモードに固定します。

claude mcp add --transport http parallel https://mcp.parallel.ai/mcp \
  --header "Authorization: Bearer $PARALLEL_API_KEY" \
  --header 'x-parallel-mcp-config: {"web_search":{"override":{"mode":"basic"}}}'

資格情報なしでこのヘッダーを付けると、HTTP 400が返ります。使えるツールを絞りたいだけなら、URLにtoolsパラメータを付ける方法もあります。

https://mcp.parallel.ai/mcp?tools=web_search
https://mcp.parallel.ai/mcp?login&tools=web_search,web_research

toolsの指定は既定の一覧を置き換えるので、見せたいツールをすべて書きます。未知のツール名や、toolsの重複指定はHTTP 400です。

旧Search MCPでは、URLクエリでmodeやadvanced_settings.source_policy.include_domainsなどを渡せました。ただし旧の上書きは匿名では無視されるため、/mcpにBearerのAPIキーを付けるか、/mcp-oauthを使います。

ドメインや日付の絞り込みは、設定で固定するより、検索の目的文に自然文で書くほうが勧められています。「apple.comの直近1か月の発表」のような書き方です。ソースポリシーは強いフィルターで、結果の質を大きく下げることがあります。接続全体に効くので、セッション全体で守る要件だけに使います。

つまずきやすい点

接続後に動かないときは、次の順に見ます。

切り分け

つながらない・使えないときの切り分け

  1. QURLの末尾にスラッシュを付けていませんか?
    答えが付けていない

    新サーバーではhttps://mcp.parallel.ai/mcp/は404です。末尾のスラッシュを外します。

    答えがはい
  2. QOAuthのつもりで旧URLの/mcpにつないでいませんか?
    答えがつないでいない

    旧サーバーの/mcpはOAuthを提示しません。旧を使い続けるなら/mcp-oauthに、新規なら/mcp?loginに変えます。

    答えがはい
  3. Q上書き設定を匿名の接続に付けていませんか?
    答えが付けていない

    上書きは認証が前提です。APIキーかOAuthを足します。

    答えがはい

それでも出ないとき

Claude Codeでは/mcpで接続状態を確認し、サーバーを選んで再接続します。

もう1つ、web_fetchのfull_contentは既定がfalseです。trueにするとページ全体がMarkdownで返り、長いページでは数万トークンに達してクライアントの出力上限を超えることがあります。まず抜粋で読み、全文が必要なページだけに使うのが安全です。

session_idにも注意点があります。旧サーバーでは会話ごとに固定のIDを生成して使い回す設計で、会話の途中で変えると無料枠のレート制限の集計が分かれます。新サーバーでは、直前のweb_searchかweb_fetchの結果が返したIDを次の呼び出しに渡す形です。いずれもClaudeが自動で扱うため、手で設定する場面は通常ありません。

認証まわりの操作はclaude mcp login/logoutでCLIから行えます。

まとめ

試すだけなら、キーなしでclaude mcp addの1行か、コネクタ一覧の「Add to Claude」で足ります。続けて使うなら、OAuthかAPIキーで認証して上限と課金の管理を自分のアカウントに寄せるのが分かれ目です。新規の接続先はmcp.parallel.ai、一覧から足したコネクタは旧search.parallel.aiが入るという差は、設定を共有する前に把握しておくと混乱を避けられます。

参照した一次ソース

この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。

  1. docs.parallel.ai/integrations/mcp/search-mcp
  2. docs.parallel.ai/integrations/mcp/quickstart
  3. claude.com/marketplace/connectors/parallel-search
  4. code.claude.com/docs/en/mcp
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