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ClaudeとOpenReplayを連携してセッションリプレイを調べる手順

ClaudeとOpenReplayを連携してセッションリプレイを調べる手順

OpenReplay MCPの入れ方、ブラウザ認可でのログイン、検索・ファネル・ジャーニー・リプレイの頼み方と、手順書の対応クライアントが食い違う点を示します。

OpenReplayは、ユーザーの操作を録画して再生できるセッションリプレイと、プロダクト分析を組み合わせたオープンソースのツールです。クラウド版とセルフホスト版があります。そのOpenReplayのデータを、管理画面ではなくClaudeとの会話から引けるのが、OpenReplay MCPです。セッションの検索、ファネルのグラフ、ユーザーの遷移、リプレイの再生までを、チャットの中で完結させます。

この記事は、導入の手順と、導入後に何をどう頼めるかをまとめたものです。手順書の対応クライアントの書き方に差がある点も、先に示します。

OpenReplay MCPでできること

ドキュメントの概要は、OpenReplay MCPを「OpenReplayのインスタンスをMCP対応のチャットホストにつなぐアプリ」と説明しています。対応するホストはClaude Desktop、Claude Code、ChatGPT、Codexで、そのほかのMCP対応ホストでも動きます。クラウド版にも、セルフホスト版にも向けられます。

Claudeのコネクタ一覧にも「OpenReplay」の名前で載っています。説明文は「自然言語でOpenReplayのデータを問い合わせる」もので、セッションの検索と再生に加え、傾向の追跡、ウェブ分析、ユーザージャーニー、ファネル、Web Vitals、エラー、遅いクエリをカードとして作れると書かれています。掲載は2026年8月で、Anthropic verifiedの表示が付いています。

機能

チャットから頼める操作

  • セッション検索

    OpenReplayのUIと同じ条件で絞り込み、結果をチャット内の一覧で表示します。

  • グラフと分析

    時系列、ファネル、Top of X、ユーザージャーニー、Web Vitalsを描きます。

  • リプレイ再生

    チャット内の埋め込みプレイヤーで、一時停止やシークができます。

画面の録画だけでなく、検索から再生までを一続きにできる点が、単なるダッシュボードの代わりではない部分です。

導入前に押さえる、手順書の対応範囲

ここで食い違いがあります。概要ページの互換性の節には、Claude Desktop(macOS、Windows)、Claude Code、ChatGPT、Codexが並び、標準のMCPをstdioで話すと書かれています。一方、セットアップのページが具体的な手順を書いているのはClaude Desktopだけです。

Claude Desktopの手順は、openreplay.mcpb をリリースページからダウンロードし、ダブルクリックしてInstallを押すというものです。JSONの設定ファイルも、Node.jsの環境構築も要りません。ChatGPTとCodexには、環境変数 OPENREPLAY_BACKEND_URL でURLを渡すと書かれています。

Claude Codeについては、セットアップのページに登録コマンドの記載がありません。Claude Codeで使いたい場合は、claude mcp add で自分のMCP設定に加える形になり、起動コマンドやパッケージ名の指定は、OpenReplayのリリースページにある配布物を見て決めることになります。コネクタ一覧のほうは「Add to Claude」から追加する経路で、mcpbとの関係(同じ実体なのか別の提供形態なのか)はドキュメントに記載がありません。コネクタから入れた場合にインスタンスの指定やログインが要るかどうかも記載がないので、最初に「List my OpenReplay projects」を頼んで、接続の状態を見るのが確実です。

落とし穴

自社インスタンスのURLを入れ忘れると何も引けない

接続先は、ブラウザで使っているアドレスを指定します。クラウド版なら https://app.openreplay.com、セルフホスト版なら自社のドメインです。APIのホストはMCPが自動で導きます。後から切り替えたいときは、チャットで「use OpenReplay at https://openreplay.mycompany.com」と伝えれば変えられます。

接続して最初にログインする

Claude Desktopの場合、拡張機能の設定パネルを開き、OpenReplay URLの欄に先ほどのアドレスを入れます。そのうえでログインします。パスワードをチャットに貼る必要はなく、ブラウザで認可する方式です。

手順

ブラウザ認可でログインする流れ

  1. 1

    ログインを頼む

    チャットで「Log me in to OpenReplay」と伝えます。

  2. 2

    認可リンクを受け取る

    Claudeが login_browser ツールを呼び、…/mcp/authorize?state=… という形のURLを返します。多くの環境では、既定のブラウザで自動的に開きます。

  3. 3

    Authorizeを押す

    OpenReplayのタブで、必要ならサインインし、アクセス要求のAuthorizeを押します。

  4. 4

    Claudeに戻って伝える

    「I authorized it」と伝えると、Claudeが complete_login ツールでログインを完了し、トークンが発行されたことを知らせます。

トークンはローカルに保存され、次のチャットでは繰り返す必要がありません。ブラウザを開けないホストでは、メールアドレスとパスワードでのログインも使えますが、ブラウザ認可が優先と書かれています。チャットにパスワードを書かないで済む方式を選ぶほうが、会話の履歴にも認証情報が残りません。

ログインできたら、接続の確認として「List my OpenReplay projects」と頼みます。プロジェクト名とIDが返れば、配線は通っています。

頼み方の実例

以降の依頼文は、ドキュメントの例を日本語で言い直した形です。プロジェクトは名前でもサイトIDでも指定でき、指定を省くと直前に話題にしたプロジェクトが使われます。

目的頼み方の例
最近のセッションを見る頼み方の例MyAppの直近のセッションを20件見せて
失敗したリクエストを探す頼み方の例/api/usersへのリクエストが失敗したセッションを探して
離脱を測る頼み方の例/pricingから /signupへの先週の遷移率は
ページ別の傾向頼み方の例今週よく見られているページを教えて
性能を見る頼み方の例モバイルユーザーのCore Web Vitalsを見せて
再生する頼み方の例セッション7891234567890のリプレイを見せて

絞り込みに使える条件は、ブラウザ、OS、デバイス、国、URLパス、クリック、入力、ネットワークリクエスト、エラー、メタデータ、ユーザーID、セッションの長さです。管理画面で使っているフィルタと同じものが、そのまま文章で書けます。

ファネルの離脱を、リプレイまで掘り下げる

この連携が効くのは、一つの質問から次の質問へつなぐときです。ドキュメントの例には、検索から再生、要約までを一度に頼む型があります。

今週の /checkout で JavaScript の例外に遭ったセッションを探して、
いちばん新しいもののリプレイを再生し、何が起きたかを要約して

ファネルから入る型もあります。

/pricing → /signup → /dashboard のファネルを出して、
離脱がいちばん大きい段階で離脱したセッションを5件見せて

ここで見ておきたいのは、集計の数字と個々のセッションを往復する流れです。ファネルは「どの段階で落ちるか」を教え、リプレイは「その段階で何が起きたか」を教えます。ダッシュボードでは画面を行き来する作業ですが、Claudeは途中の結果を踏まえて次の呼び出しを決められるので、会話の中で完結します。

日付ごとの異常を追う型も紹介されています。国別のセッション数を時系列で描かせ、急増があればその日のセッションをいくつか見つけて、行動を要約させます。

ただし、Claudeの要約はリプレイを見た結果の解釈です。要約だけで原因を決めず、気になる箇所は埋め込みプレイヤーで実際の操作を確かめるほうが安全です。

類似ツールとの違いと使い分け

セッションリプレイをClaudeから引ける製品は、ほかにもあります。LogRocketはClaude Codeのプラグインとして、Microsoft ClarityはMCPコネクタとして使えます。OpenReplayの特徴は、セルフホストに対応していて、リプレイがチャット内の埋め込みプレイヤーで再生される点です。自社の環境に録画データを置く必要がある場合に、候補に入ります。

なお、Clarityの記事で触れているように、リプレイが「なぜ離脱したか」の手がかりを与えるのに対し、流入元ごとの成果を測るのはGA4のほうが得意です。併用するなら、GA4をClaude Codeから引く手順が参考になります。変更後の効果を判定したいときは、A/Bテストの有意差をClaudeに検定させる記事の手順で数字を渡します。

つまずいたときの切り分け

接続やログインで止まったときは、次の順に確かめると原因を絞れます。

切り分け

OpenReplay MCPに接続できないとき

  1. Qプロジェクト一覧を頼んで、プロジェクト名が返るか?
    答えが返らない

    URLの欄がブラウザで使っているアドレスと一致しているかを確かめます。セルフホスト版は自社ドメインを指定します。

    答えがはい
  2. Q認可のリンクは開いたか?
    答えが開かない

    ホストがブラウザを開けない環境です。リンクを手でブラウザに貼って認可するか、メールとパスワードでのログインに切り替えます。

    答えがはい

接続完了

プロジェクト名とIDが返れば準備は整っています。検索や分析の依頼に進みます。

それでも解決しないときは、ドキュメントの案内どおり、OpenReplayのSlackコミュニティに問い合わせる経路があります。

まとめ

OpenReplay MCPは、セッションの検索から再生までを、チャットの一続きの会話にまとめる連携です。Claude Desktopなら .mcpb の拡張機能を入れ、URLを設定し、ブラウザで認可するだけで使い始められます。Claude Codeも対応ホストに挙がっていますが、セットアップの手順書がDesktop向けしかないので、登録コマンドは自分で組むことになります。使い始めたら、ファネルで落ちる段階を見つけ、その段階のセッションをリプレイで確かめる流れから試すのが、いちばん早く効果を確かめられます。

参照した一次ソース

この記事の記述は、次の一次ソースと照合しています。更新時に参照先が変わった場合は一覧も更新します。

  1. docs.openreplay.com/en/mcp
  2. docs.openreplay.com/en/mcp/setup
  3. docs.openreplay.com/en/mcp/capabilities
  4. claude.com/marketplace/connectors/openreplay
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