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ClaudeでSteamストアページを整える — アセット規格の確認と文面の起こし方

ClaudeでSteamストアページを整える — アセット規格の確認と文面の起こし方

Steamのカプセル画像とスクリーンショットの規格をスクリプトで測り、文字ルールをClaudeに照合させる。機能の箇条書きから説明文とタグ候補を起こす手順です。

Steamのストアページ作りでClaudeに任せやすいのは、画像規格の突き合わせと、文面の下書きです。ピクセル寸法はスクリプトで測り、画像内の文字ルールはClaudeに見せて照合し、説明文は機能の箇条書きから起こします。公開ボタンを押す判断だけは、人の側に残します。

規格表をClaudeの手元に置く

Steamのカプセル画像は、置かれる場所ごとに寸法が違います。Steamworksのドキュメントでは、2024年8月に大きいサイズへ改定され、旧寸法は受け付けられなくなっています。古い記事の数字を覚えたまま作ると、アップロードで弾かれます。

ストアページ用の必須アセットは次のとおりです。

アセット寸法使われる場所
ヘッダーカプセル寸法920×430使われる場所ストアページ上部、おすすめ欄、Big Pictureの一覧
スモールカプセル寸法462×174使われる場所検索結果、売れ筋、新作などの一覧
メインカプセル寸法1232×706使われる場所ストアトップのカルーセル
縦型カプセル寸法748×896使われる場所セール時のトップなど
スクリーンショット寸法1920×1080以上、16:9使われる場所ストアページ。最低5枚

任意のページ背景は1438×810です。バンドルを作るなら、バンドルヘッダーとして707×232も要ります。ライブラリ側にも別の必須アセットがあります。

ライブラリ側のアセット寸法・形式
ライブラリカプセル寸法・形式600×900
ライブラリヒーロー寸法・形式3840×1240、PNG
ライブラリロゴ寸法・形式幅1280または高さ720、PNG
ショートカットアイコン寸法・形式256×256、.icoまたは.png
アプリアイコン寸法・形式184×184、.jpg

この表をそのままClaudeの前提に固定しておくと、毎回の指示が短くなります。ProjectsのカスタムインストラクションやCLAUDE.mdに、次のような断片を置く形です。

# Steamアセット規格(Steamworks「Graphical Assets - Overview」より)
- header: 920x430 / small: 462x174 / main: 1232x706 / vertical: 748x896
- screenshot: 1920x1080以上、16:9、最低5枚
- library_capsule: 600x900 / library_hero: 3840x1240 PNG
- 寸法は画像を見て推測しない。測定結果(スクリプトの出力)だけを根拠にする
- 規格にない項目は「Steamworksの該当ページで確認」と返す

最後の2行が効きます。画像を見たClaudeに「この画像は920×430くらいですね」と言わせると、数字が外れても気づけません。寸法は機械で測り、Claudeには測定値の読み合わせを任せます。

ピクセル寸法はスクリプトで測る

Claude Codeに、フォルダ内の画像を規格表と突き合わせるスクリプトを書かせます。次はそのひな形の一例です(Pillowが必要です)。

from pathlib import Path
from PIL import Image
 
SPEC = {
    "header": (920, 430),
    "small": (462, 174),
    "main": (1232, 706),
    "vertical": (748, 896),
    "library_capsule": (600, 900),
    "library_hero": (3840, 1240),
}
 
IMAGE_SUFFIXES = {".png", ".jpg", ".jpeg"}
 
for path in sorted(Path("store_assets").iterdir()):
    if path.suffix.lower() not in IMAGE_SUFFIXES:
        continue
    kind = path.stem.split("_", 1)[0]
    w, h = Image.open(path).size
    if path.stem.startswith("screenshot"):
        ok = w >= 1920 and h >= 1080 and w * 9 == h * 16
        want = "1920x1080以上 16:9"
    else:
        want = SPEC.get(kind)
        ok = want == (w, h)
    print(f"{'OK ' if ok else 'NG '} {path.name}: {w}x{h} (期待: {want})")

ファイル名は header.png、small.png、screenshot_01.png のように、アセット名を頭に付けておきます。実行は次のとおりです。

pip install pillow
python check_assets.py

出力の NG 行を貼れば、Claudeは「縦型カプセルが748×900になっている。縦を4px削るか、キャンバスを作り直す」のように直し方まで返せます。スクリーンショットは5枚そろっているかも、screenshot_ の件数で数えさせると漏れません。

落とし穴

16:9の判定を「1920×1080ちょうど」にしない

スクリーンショットの規格は「1920×1080以上、16:9」です。4K画面で撮った3840×2160は規格を満たします。ちょうど1920×1080だけを合格にするスクリプトにすると、満たしている画像を再撮影することになります。

画像内の文字ルールはClaudeに見せて照合する

寸法が合っていても、中身が規則に反していれば差し戻されます。Steamのグラフィックアセット規則では、ストアのカプセルに載せてよいのはゲームのアートワーク、ゲーム名、公式のサブタイトルです。次のものは載せられません。

  • レビュースコア(Steamのレビューも外部メディアのものも)
  • 受賞名や受賞ロゴ
  • 「セール中」などの割引文言
  • 「ウィッシュリスト追加」「予約受付中」などの行動を促す文言
  • 他タイトルの宣伝(続編やシリーズ作を含む)

受賞やレビュー引用を伝えたい場合は、置き場所が別にあります。プレスのレビュー引用、レビュースコア、特別な賞には、ストアページ上にそれぞれ専用の表示枠があり、カプセルに焼き込む代わりにそこへ載せる仕組みです。枠の入力方法はStore Page Accoladesのドキュメントにあります。Claudeに「受賞を目立たせるカプセル案」を頼まず、受賞は専用枠に回すと伝えておくと、案がそもそも禁止事項に寄りません。

ライブラリヒーローは文字を一切入れないアートだけの画像、ライブラリロゴは透明背景のロゴタイプだけ、という規則もあります。ここは画像を読めるClaudeの得意分野です。カプセルを全部アップロードして、次のように頼みます。

添付のカプセル画像それぞれについて、次の観点で違反の可能性がある箇所を挙げてください。
1. ゲーム名・公式サブタイトル以外の文字が入っていないか
2. スコア、受賞、割引、行動喚起、他タイトルの宣伝が含まれていないか
3. ライブラリヒーローに文字が入っていないか
画像ごとに「問題なし」か「要確認(該当箇所)」で答え、断定できないものは要確認にしてください。

画像の入力には上限があります。claude.aiでは1回のメッセージに20枚、1枚10MBまでで、APIでは1枚あたりの最大寸法が8000×8000pxです。ライブラリヒーロー(3840×1240)は収まりますが、1メッセージに画像を詰め込みすぎないほうが指摘も読みやすくなります。

ここでの判定は一次審査の代わりにはなりません。Claudeの「問題なし」は、見落としがないことの保証ではないためです。「要確認」を拾わせて人が見る、という使い方に留めます。

時限のイベントなど、文字を入れたい場合は別の手段があります。アートワークオーバーライドという機能で、期限付きの差し替え画像を上げます。期間は最長1か月で、入れる文字はゲームが対応する言語すべてにローカライズが必要です。「Wishlist now!」や「Available Oct 4th」のような行動喚起や発売日の告知は、オーバーライドでも認められません。

機能の箇条書きから説明文を起こす

文面は、開発者が持っている機能の箇条書きを材料にします。Claudeに渡す前に、事実だけの箇条書きにそろえておくと、盛った表現が混ざりにくくなります。

# ゲーム概要(事実のみ)
- ジャンル: ローグライク・デッキ構築
- 1ランは約30分、ランごとにマップが変わる
- カード130枚、ボス4体
- 対応: Windows、Steam Deck(動作検証済みかは未確認)
- 日本語・英語のUI
 
# 依頼
上の事実だけを使い、次を作ってください。
1. 短い説明(Steamの編集画面の字数上限に収まる長さ。上限は私が伝えます)
2. 詳細説明(見出し・箇条書き付き。誇張・最上級表現・他作品名は入れない)
3. 事実の箇条書きにない内容を足した箇所があれば、末尾に列挙

3つ目の指定が重要です。「Steam Deck対応」のように、箇条書きでは未確認と書いた項目を文面で断言してしまうのが、下書きで起きやすい事故です。足した箇所を列挙させれば、削る判断が早くなります。

詳細説明には、Steam側の書き方の規則もあります。Claudeに前提として渡しておきます。

  • 他のウェブサイトへのリンクを入れない(SNSも含む。リンク専用の欄がある)
  • SteamのUIやボタン、カプセルに似せた画像を入れない
  • Steam上の他のゲームを宣伝する画像・リンク・ウィジェットを入れない

これを知らないまま「公式サイトはこちら」という一文を含む下書きが出てくると、そのまま貼って差し戻されます。プロンプトの冒頭に3項目を書いておけば、生成の段階で避けられます。

タグは文案ではなく候補として出させる

タグは文章ではなく、Steamのタグウィザードで選ぶものです。公開前に最低5個が必須で、上限の目安は20個。ユーザーに見えて、おすすめの算出に使われるのも上位20個までです。

重みの扱いは次のとおりです。

  • 上位5個のタグが、ゲームの説明にも使われる
  • 一部のストアフィルタは上位15個を優先する
  • 「インディー」「シングルプレイヤー」のような情報量の少ないタグは下位に置かれる

Claudeには、箇条書きから「ジャンル・視点・ビジュアル・テーマと雰囲気・機能」の5分類で候補を挙げさせ、優先度順に並べさせます。ウィザードの選択肢にない語が混ざることがあるため、最終的な選択は画面側の候補から人が行います。類似ゲームのタグを調べて見比べるやり方も、ドキュメントが勧めています。Claudeに類似作品名を挙げさせるより、実在のストアページを自分で見たほうが確実です。

他言語のストアページを用意する

Steamは29言語を公式にサポートし、ユーザーの60%以上が英語以外の言語で使っています。ストアページの説明文は、編集画面の言語プルダウンで言語ごとに入力します。画像も、スクリーンショットのサムネイルにファイルを重ねて、言語別の版を足せます。

翻訳の下書きはClaudeの得意分野ですが、固有名詞は先に固定します。カード名やスキル名の訳が説明文とゲーム内でずれると、購入後の印象が悪くなります。用語集を表で渡し、「この表にない固有名詞は原文のまま残す」と指定すると安定します。

優先する言語は、ウィッシュリストの地域別データで決められます。ドキュメントは「英語から離れた言語ほどリターンが大きい」とも述べています。公開後に言語を足す場合も、更新として追加する流れです。

公開前に見る場所

Steamworksのストアページ編集には、変更を公開前に確かめるためのベータモードがあります。編集画面右上の「Preview changes in store」から開きます。

公開は別の操作です。アプリのトップから「Edit Store Page」で編集し、「Publish」タブで版を比べてから「Prepare for Publishing」を押すと、公開の手続きが始まります。公開前に必須項目(各タブの * 印)を埋めておくと、製品をレビューに提出できます。リリース後の編集も同じ「Publish」タブからで、公開した変更はすぐストアページに反映されます。公開したくない編集は、下部の「Save」だけで止めておけます。未公開の変更があるあいだは、ページ上部に赤いバーが出ます。

公開操作で注意したいのは、ストアページの全データとアセットが、スクリーンショットやトレーラー、ライブラリアセットまで含めてSteamの公開サーバーに移る点です。未発表のゲームや隠しDLCでも同様で、第三者に抜き出される可能性があります。Claudeに作らせた文面や画像も同じです。公開前の最終確認は、ベータモードで人の目で行います。

よくあるつまずき

落とし穴

アセット規則に外れると、露出が制限される

グラフィックアセットの規則に沿わないゲームは、ストア内での表示が制限され、公式のセールやイベントの特集対象からも外れることがあります。規則は2022年9月1日に適用されたもので、編集画面の「graphical assets」タブで手元の一式を見直すよう案内されています。アートワークオーバーライドを使っている場合は、そちらも見直しの対象です。Claudeの「問題なし」だけで済ませず、公開前に自分の目でも確かめます。

  • ベータモードに購入ボタンが出ない: 未リリースのあいだは、ベータモードでも購入ボタンとパッケージは表示されません。価格とパッケージ名は、アプリのトップの「Store packages, pricing, & release dates」で確認します。
  • 作っていないDLCが並んで見える: 作成済みのDLCは、ベータモードでは全部ストアページに並びます。リリース前のものは、一般の利用者には表示されません。
  • スクリプトが画像以外で落ちる、判定が外れる: フォルダに .DS_Store や下書きのメモが混ざると、画像として開けずに止まります。上のスクリプトは画像の拡張子だけを対象にしています。ファイル名の頭が header や small になっていないと、規格の行が見つからず NG で出ます。
  • ゲーム名を後から直せない: 審査前の段階を通ったあとは、ゲーム名を変更できません。ローカライズ名も同じ制限の対象です。説明文の下書きでタイトル表記を揺らさないよう、名称は先に固定してから文面を起こします。

まとめ

ClaudeでSteamストアページを整える作業は、役割をこう分けると事故が減ります。

  • 寸法の確認はスクリプト、画像内の文字ルールはClaudeの目視照合、最終判断は人
  • 文面は事実の箇条書きを材料にし、足した内容を必ず列挙させる
  • タグは候補止まりで、選ぶのはタグウィザード上

ゲーム本体の制作側は、Claude CodeでGodotゲーム開発を始める手順やClaude Artifactsでゲーム制作する方法にあります。告知文を別途書く場合は、Claudeでプレスリリースの文面を下書きする手順の考え方がそのまま使えます。

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