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ClaudeにWix MCPを接続する手順 — WebとClaude Codeの設定

ClaudeにWix MCPを接続する手順 — WebとClaude Codeの設定

Wix MCPのエンドポイントはhttps://mcp.wix.com/mcp。Claude Webのカスタムコネクタ、Claude Code、npx経由の3経路での設定と、サイト操作に使えるツールの範囲を扱います。

Wix MCPは、Wixが提供するリモートMCPサーバーです。接続先はhttps://mcp.wix.com/mcpの1本で、Claudeに繋ぐとWixのドキュメント検索、Wixプラットフォーム向けのコード作成、サイトに対するAPI呼び出しができるようになります。

Claudeからの繋ぎ方は大きく3つあります。claude.aiのカスタムコネクタ、Claude Codeのclaude mcp add、そしてリモートMCPに非対応のクライアント向けのnpx経由です。この記事は経路ごとの手順と、繋いだあとにClaudeが触れる範囲、事故を避ける権限設定をまとめます。

Wix MCPで何ができるのか

Wixのドキュメントは、Wix MCPを「ドキュメントの検索、Wixプラットフォーム向けのコード作成、WixサイトへのAPI呼び出し」をAIクライアントにやらせるためのサーバーと位置づけています。作業の種類は、サンプルプロンプトの節立てで見るとつかみやすくなります。

作業の種類

Wix MCPで頼める作業の3系統

  • サイトの操作

    商品の割引、データコレクションの作成、ブログ記事の作成と公開、スタッフの追加、顧客へのメール送信といった、運営中のサイトへの書き込みです。

  • Headlessサイトの開発

    Wix Headlessのプロジェクト作成、ログインページの実装、イベント参加登録のコード作成など、ローカルのコードを編集する作業です。

  • アプリ向けのコード取得

    Members APIやBookingsのコード例を、Node.jsやPythonで出させる使い方です。ダッシュボードのページ編集もここに入ります。

3系統の違いは、Claudeが触るのが本番のサイトなのか、手元のファイルなのかという点です。前者は取り消しにくい操作になり得るので、後述の権限設定が効いてきます。

接続の前に確認すること

経路によって前提が変わります。

  • Node.js: npx経由で繋ぐ場合のみ、19.9.0以上が必要です。リモート接続(URLを直接指定する方式)では使いません
  • アカウント: 認証は、Wixアカウントでサインインする方式が基本です。APIキーとWixのアカウントIDを使う方式も用意されており、n8nのようなツール向けとされています
  • Claudeのプラン: カスタムコネクタはFree・Pro・Max・Team・Enterpriseで使えます。Freeは1つまでです。Team・Enterpriseでは、組織の管理者が先に追加する必要があります

claude.aiにカスタムコネクタとして追加する

Claude WebやClaude Desktopから使う場合は、カスタムコネクタ(リモートMCP)として追加します。Wixのドキュメントも、Claude Webの手順としてこのカスタムコネクタの案内を挙げています。

手順

Pro・Maxプランでの追加手順

  1. 1

    コネクタ画面を開く

    Customize > Connectorsを開き、「+ Add」から「Add custom connector」を選びます。

  2. 2

    名前とURLを入れる

    名前は一覧に表示される呼び名です。Wixのように、後で見て分かるものにします。URLにはhttps://mcp.wix.com/mcpを入れて「Continue」を押します。

  3. 3

    認証方式を確認する

    Claudeが検出した認証設定が表示されます。Authenticationは「Sign in now」「Sign in when needed」「No sign in」から選べます。Wixアカウントでサインインして使うので、通常は前の2つのどちらかです。

  4. 4

    追加してサインインする

    「Add」で完了です。Wixのサインイン画面が出たら、操作させたいアカウントで認可します。

追加した後は、チャット左下の「+」から「Connectors」を開くと、会話ごとにオン・オフを切り替えられます。サイト運営に使う会話でだけWixを有効にしておけば、無関係な会話で誤ってツールが呼ばれる余地を減らせます。

Team・Enterpriseプランの場合は流れが違います。まずOwnerがOrganization settings > Connectorsから同じ要領で追加し、そのあと各メンバーがCustomize > Connectorsで「Connect」を押して個別に認証します。この仕組みのため、Claudeが触れるのはメンバー本人のWix権限の範囲になります。ただしAPIキーのような共有の認証情報を使う構成では、そのコネクタを使う全員が同じ権限を持ちます。

落とし穴

追加済みコネクタの編集はできず、削除してやり直しになる

カスタムコネクタの設定を後から変えたいときは、いったん削除して、新しい内容で追加し直します。URLや認証方式を間違えたまま運用せず、早めに作り直すのが近道です。

リモートMCPの仕組みそのものや社内システム向けの作り方は、Coworkカスタムコネクタ自作ガイドで扱っています。

Claude CodeでWix MCPを使う

Claude CodeはリモートHTTPサーバーをclaude mcp addで追加できます。Wix MCPのURLをそのまま渡す形です。

claude mcp add --transport http wix https://mcp.wix.com/mcp

追加したら、claude mcp listで状態を見ます。Needs authenticationと出ていれば未認証です。Claude Codeの中で/mcpを開いてWixを選ぶと、ブラウザでサインインできます。ツール名はmcp__wix__で始まる形になります。

設定を3つのスコープのどれに置くかは、次のとおりです。

スコープ読み込まれる範囲チーム共有保存先
local(既定)読み込まれる範囲追加したプロジェクトのみチーム共有しない保存先~/.claude.json
project読み込まれる範囲追加したプロジェクトのみチーム共有する(バージョン管理)保存先プロジェクト直下の.mcp.json
user読み込まれる範囲自分の全プロジェクトチーム共有しない保存先~/.claude.json

Wixの運営と開発を同じ作業場所でやるなら、既定のlocalで十分です。複数のリポジトリで使い回すなら--scope userを付けます。.mcp.jsonに置くと、リポジトリを共有する全員の環境でWix MCPが読み込まれる点に注意が必要です。サイト操作の権限を持たない人にまで設定が配られます。

Wixのドキュメントが挙げるJSON設定は、リモートMCP対応のクライアント向けにはこの形です。

{
  "mcpServers": {
    "wix-mcp-remote": {
      "type": "http",
      "url": "https://mcp.wix.com/mcp"
    }
  }
}

typeに指定できるのは"sse"と"http"で、クライアントによって選び方が変わります。Claude Codeでは、他のクライアント向けに書かれたこのmcpServersブロックの中身をclaude mcp add-jsonに渡す方法も使えます。ラッパーのキー(mcpServers)は付けず、中のオブジェクトだけを渡します。

OAuth接続が日をまたいで切れる場合の切り分けは、MCP OAuthが毎日Connection expiredになる原因にまとめています。

リモートMCPに対応しない環境ではnpx経由にする

リモート接続に対応しないクライアントでは、@wix/mcp-remoteというパッケージをnpxで起動し、橋渡しにします。Claude Desktopのローカル設定ファイル(claude_desktop_config.json)に書くのは、この形です。

{
  "mcpServers": {
    "wix-mcp-remote": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@wix/mcp-remote@latest",
        "https://mcp.wix.com/mcp"
      ]
    }
  }
}

ここでNode.js 19.9.0以上が必要になります。なおclaude_desktop_config.jsonで入れたローカルのMCPサーバーは、claude.aiやCoworkには引き継がれない別の仕組みです。Webでも使いたいなら、前節のカスタムコネクタを別に追加します。

APIキーで認証する場合は、--headerでAuthorizationとアカウントIDを渡す構成が用意されています。キーは設定ファイルに直書きせず、envに環境変数として置く形が例示されています。

接続後にClaudeが使えるツール

接続すると、Claudeには次のツールが渡されます。全ツールが既定で有効です。

役割ツール
入口ツールWixREADME(多くの管理作業で最初に呼ばれ、適切なツールやレシピへ振り分ける)
ドキュメント検索ツールSearchWixWDSDocumentation / SearchWixRESTDocumentation / SearchWixSDKDocumentation / SearchBuildAppsDocumentation / SearchWixHeadlessDocumentation
ドキュメント参照ツールWixBusinessFlowsDocumentation / BrowseWixRESTDocsMenu / ReadFullDocsArticle / ReadFullDocsMethodSchema / SearchWixAPISpec
サイトの特定ツールListWixSites / GetSiteContext
サイトへの書き込み・API実行ツールCallWixSiteAPI / ExecuteWixAPI / ManageWixSite / UploadImageToWixSite
フィードバックツールSupportAndFeedback

注意したいのは、最後から2番目のグループです。

  • CallWixSiteAPIは、指定したアカウントと選んだサイトに対して、REST APIを1回呼びます
  • ExecuteWixAPIは、複数のAPI呼び出しをつないだり、ループやページ送りをしたりするスクリプトを実行します。Bookings、Stores、CMSのようなサイト単位の業務データを扱うAPIでは、これが既定の呼び方とされています
  • ManageWixSiteは、サイトの作成・更新・公開といったアカウント単位の操作用です。認証がアカウントレベルのみで、サイトごとの業務データは読み書きできません。そちらは上の2つにsiteIdを付けて行います

つまり、検索系のツールは読み取りだけで済みますが、サイトを書き換える経路はCallWixSiteAPI、ExecuteWixAPI、ManageWixSite、UploadImageToWixSiteの4つです。ドキュメントには、MCPの権限スコープを個別に絞る設定の説明が載っていません。許可の範囲は、サインインに使うWixアカウントが何を操作できるかで決まると考えて運用するのが安全です。

本番サイトを守る権限設定

Wixのサンプルプロンプトの記事は、AIクライアントがローカルのコードや公開中のサイトを意図せず変更しないよう、自動実行モードを切ることを勧めています。ツール実行のたびに許可を求める状態にして、内容を確認してから進める運用です。

Claude Codeでこれを実現するには、書き込み系のツールをaskルールに入れます。サーバー名をwixで追加した場合のツール名はmcp__wix__<ツール名>です。

{
  "permissions": {
    "ask": [
      "mcp__wix__CallWixSiteAPI",
      "mcp__wix__ExecuteWixAPI",
      "mcp__wix__ManageWixSite",
      "mcp__wix__UploadImageToWixSite"
    ]
  }
}

この設定を.claude/settings.jsonや~/.claude/settings.jsonに置くと、askに入れた4つのツールは、モードに関係なく毎回確認が出ます。検索系ツールも確認なしで動かしたいときは、allowにmcp__wix__Search*などを足します。丸ごと許可するならmcp__wixと書きます。allowのワイルドカードはmcp__<server>__の接頭辞の後ろにだけ付けられます。

書き込み系ツールの扱いは、読み取り中心のNotion MCPサーバーや、デプロイ基盤に繋ぐVercel MCPサーバーとは違い、本番の店舗・予約・会員データに直接届く点がWix固有です。

頼み方で精度が変わる

サンプルプロンプトの記事は、うまくいかないときの工夫を4つ挙げています。

  1. 曖昧な依頼を避ける: 新しい会話の最初は「Wixのサイトで」「Wix APIを使って」のように「Wix」と書き、MCPを使わせる合図にします
  2. ビジネスソリューションを指名する: Wix Restaurants、Stores、Eventsはいずれも注文(Orders)のAPIを持つので、「EventsのOrders APIで」のように名前を添えます
  3. やってほしい範囲を言い切る: コード例だけが欲しいなら「サンプルコードを書いて」、ファイルに書かせたいなら「members.tsxに追加して」と言い分けます。ファイルが意図せず変わるのを防げます
  4. テンプレートから始める: アプリやHeadlessサイトを作るなら、Wixのテンプレートから始めたほうが文脈が増えて精度が上がるとされています

サイトを指すときは、サイト名をそのまま書く例が並びます。たとえば「Party Costume Storeというサイトの全商品に、今日から1週間、15%の割引を適用して」と頼むと、クーポンが作られる想定です。サイト名からIDを引くListWixSitesとGetSiteContextが使えるので、名前で指定できます。

つながらないときの切り分け

Wixのトラブルシューティングは、次の順に確かめる構成です。

切り分け

Wix MCPに繋がらないときの順序

  1. QIDEやクライアントのログにエラーが出ているか
    答えが出ていない

    まずログを読み、パッケージマネージャー絡みのエラーか確認します。

    答えがはい
  2. Qnpxで繋いでいるなら、Nodeは最新版が既定になっているか
    答えが古い

    Nodeを更新し、設定にフルパスを書いたうえでクライアントを再起動します。-yとnpxの引数の綴りも見直します。

    答えがはい
  3. QMCPサーバーを一度ログアウトして入り直したか
    答えがまだ

    クライアントの設定でWixサーバーをログアウトし、サインインし直します。

    答えがはい

それでも動かないとき

コマンドラインでnpx -y @wix/mcp-remote@latest https://mcp.wix.com/mcpを直接実行し、エラーを見ます。

長く使わなかった後や、認証するWixアカウントを切り替えた後に接続が切れることもあります。このときは~/.mcp-auth(Macの場合。WindowsはC:\Users\<ユーザー名>\.mcp-auth)を削除すると直る場合があります。これはnpxのmcp-remoteが認証情報を置くフォルダーに関する手順なので、カスタムコネクタやClaude Codeの直接接続には当てはまりません。

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