ClaudeにKiwi.comのMCPをつないで航空券を検索する手順
Kiwi.comの航空券検索MCPをClaude CodeとClaude.aiにつなぐ手順です。ツールは1つだけで、予約はリンク先で行う点と、条件の伝え方を示します。
Kiwi.comの航空券検索MCPサーバーは、https://mcp.kiwi.com という1つのURLで公開されています。Claudeにつなぐと、行き先と日付を日本語で伝えるだけで、候補の便と予約リンクが返ってきます。
つなぎ方はClaude Codeなら1行のコマンド、Claude.aiやClaude Desktopなら画面からの登録です。この記事では、それぞれの手順と、頼み方のコツ、「予約まで行う」という説明の実際の範囲をまとめます。
Kiwi.com MCPとは何か — ツールはsearch-flightの1つ
Kiwi.com MCPは、Kiwi.comの航空券検索エンジンを呼び出すリモートMCPサーバーです。Kiwi.comのページによると、公開されているツールは search-flight だけです。
このツールが受け取れる条件は次のとおりです。
- 往復か片道か
- 出発地と目的地(都市または空港)
- 旅行日
- 日付の柔軟性(前後3日まで)
- 同行者の人数と区分(大人・子ども・幼児)
- 客室クラス(エコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネス、ファースト)
結果には、選ばれた便への予約リンクが付きます。説明文は「検索して予約する」と書かれていますが、ツールの一覧に決済や座席指定のための項目はありません。Claudeは支払いを代行せず、予約リンクを開いて自分で手続きします。
Kiwi.com MCPでClaudeが担う範囲
Claudeに任せる
条件の整理、search-flight の呼び出し、候補の比較、予約リンクの提示。
自分で行う
リンク先での運賃条件の確認、搭乗者情報の入力、支払い。
Claude CodeでKiwi.com MCPを追加する
Claude Codeでは、リモートHTTPサーバーとして追加します。Kiwi.comのページに載っているコマンドは次の1行です。
claude mcp add --transport http \
kiwi-com-flight-search https://mcp.kiwi.comkiwi-com-flight-search はサーバーにつける名前で、Kiwi.comのページがこの名前を使っています。別の名前でも動きますが、後述する mcp__<server>__<tool> 形式のツール名にこの名前が入るので、ページに合わせておくと手順書やチーム内の共有で食い違いません。
追加したら、Claude Codeの中で /mcp を実行して一覧に出ているかを見ます。シェルから確かめるなら claude mcp get kiwi-com-flight-search で接続状態を確認できます。
どのスコープに入れるか
claude mcp add の保存先は、何も指定しなければローカルスコープです。そのプロジェクトでだけ有効で、チームには共有されません。
| スコープ | 読み込まれる範囲 | チーム共有 | 保存先 |
|---|---|---|---|
| ローカル(既定) | 読み込まれる範囲追加したプロジェクトだけ | チーム共有なし | 保存先~/.claude.json |
| プロジェクト | 読み込まれる範囲そのプロジェクトだけ | チーム共有あり(バージョン管理経由) | 保存先プロジェクト直下の .mcp.json |
| ユーザー | 読み込まれる範囲自分の全プロジェクト | チーム共有なし | 保存先~/.claude.json |
航空券検索は旅行の相談をするどのディレクトリでも使いたいので、個人用なら --scope user を付けるのが向きます。
claude mcp add --transport http --scope user \
kiwi-com-flight-search https://mcp.kiwi.com出張手配をチームの定型業務にするなら、--scope project で .mcp.json に入れてリポジトリで共有する手もあります。ただし、共有した設定を初めて開いた人には承認の手順(Pending approval)が出ます。出張の検索から承認までを業務に組み込む例はExpedia Cowork連携の出張手配にあります。
Claude.aiとClaude Desktopでつなぐ
Claude.aiやClaude Desktopでは、カスタムコネクタとして登録するのが基本です。必要なのはサーバーのURL https://mcp.kiwi.com だけで、Kiwi.comのページにも認証情報の記載はありません。
Claudeのヘルプセンターによると、カスタムコネクタはFree、Pro、Max、Team、Enterpriseの各プランで使えます。ただしFreeは1つまでです。すでに別のコネクタを入れているFreeプランでは、Kiwi.comを足す前に何かを外す必要があります。
Kiwi.comのページはTeam向けの手順を載せ、ヘルプセンターはプランごとの手順を載せています。次は個人プラン(Pro・Max)の流れです。
個人プラン(Pro・Max)での登録
- 1
コネクタ画面を開く
設定のコネクタ一覧から「Add custom connector」を選びます。
- 2
名前とURLを入れる
名前は
kiwi-com-flight-search、URLはhttps://mcp.kiwi.comです。 - 3
認証設定を確認する
Claudeが検出した認証方式が表示されます。Kiwi.comのページに認証の記載はないので、通常は既定のまま進めます。
TeamとEnterpriseでは、組織としてコネクタを追加できる人が限られます。ヘルプセンターでは、TeamはOwnerとPrimary Owner、EnterpriseはOwnerとPrimary Owner、それに「Librariesの管理」を含むカスタムロールの持ち主です。Kiwi.comのページは「workspace owners and admins」と書いていますが、Teamの追加権限は管理者(Admin)ではなくOwner側です。Teamで管理者がボタンを押せないのは、追加権限がOwner側にあるためです。
追加後は、メンバーが各自でコネクタに接続して有効にします。
Claude Desktopの設定ファイルを使う場合
Kiwi.comのページには、Claude Desktopの claude_desktop_config.json に書く方法も載っています。npx mcp-remote https://mcp.kiwi.com でローカルからリモートサーバーへ中継する形で、Node.jsが必要です。
ヘルプセンターの説明では、設定ファイルに書くローカルMCPサーバーは手元のネットワークから接続し、Claude.aiやCoworkでは使えません。画面から登録するカスタムコネクタはAnthropicのクラウドから接続します。https://mcp.kiwi.com は公開URLなので、どちらの経路でも届きますが、Node.jsを用意したくなければコネクタ登録のほうが手数は少なくなります。
経路ごとの比較
| 経路 | 追加の手間 | 使える場所 | 注意点 |
|---|---|---|---|
claude mcp add | 追加の手間コマンド1行 | 使える場所Claude Code | 注意点スコープを選ぶ。既定は現在のプロジェクトだけ |
| カスタムコネクタ | 追加の手間画面でURLを入力 | 使える場所Claude.ai、Claude Desktop、Cowork | 注意点Freeは1つまで。Team/Enterpriseは権限が要る |
claude_desktop_config.json | 追加の手間設定ファイル編集 + Node.js | 使える場所Claude Desktopのローカル設定 | 注意点Claude.aiとCoworkでは使えない |
Claudeのヘルプセンターでは、claude.aiで登録したコネクタは、同じアカウントでログインしたClaude Codeでも自動で使えるとされています。そのため、Claude.aiで登録済みなら、Claude Codeで二重に追加する必要はありません。
検索の頼み方 — 条件を揃えてから呼ばせる
search-flight の入力は構造化されているので、曖昧な依頼ほどClaudeが推測で埋める箇所が増えます。出発地が都市か空港か、子どもの年齢区分、客室クラスの3点は、依頼文に入れておくと再検索が減ります。
次の依頼文は、例として書いたものです。
成田発、パリ行きの往復を探してください。
大人2人、子ども1人(8歳)、エコノミー。
出発は2026年12月20日前後、帰りは12月30日前後で、
どちらも前後3日までずらしてかまいません。
羽田発も比較したいので、成田と羽田の両方で検索してください。
結果は価格順に5件、予約リンクも添えてください。「成田と羽田の両方」のように空港を並べると、ツールを複数回呼ぶことになります。Claudeは呼び出しごとに許可を求めることがあるので、「許可する」を選ぶ前に、渡している日付と人数を確かめてください。
Claude Codeで条件を固定する
旅行相談を繰り返すなら、毎回同じ条件を書く手間を CLAUDE.md に移せます。次は断片の例です。
## 航空券検索のルール
- 検索は kiwi-com-flight-search の search-flight を使う
- 出発地は特に指定がなければ成田と羽田の両方で検索する
- 結果は価格・所要時間・乗り継ぎ回数を表にまとめ、予約リンクを添える
- 予約リンクは検索結果のものだけを示し、運賃条件は推測で書かない最後の1行が要です。検索結果に含まれない手荷物や変更条件を、Claudeが一般論で補ってしまうのを防ぎます。
呼び出しを許可するか迷うとき
Claude Codeの /mcp でKiwi.comのサーバーを選ぶと、ツールのフルネームが mcp__<server>__<tool> の形で見えます。ここでは mcp__kiwi-com-flight-search__search-flight です。許可ルールやhooksのマッチャーを書くときは、この名前を使います。サーバー名を長くするとこのフルネームも長くなり、上限は128文字を超えた場合の対処にあります。
このツールの入力項目は検索条件だけです。それでも、Claudeのヘルプセンターは「Allow always」を選ぶのは信頼できるサーバーとツールだけにするよう案内しています。
ページに書かれていないこと
Kiwi.comのMCPページは、設定手順の記述が中心です。次の点はページに記載がないため、使う前に自分で確かめる項目になります。
- 認証(アカウント登録やAPIキー)が要るか
- 利用回数や頻度の上限
- 返ってくる価格の通貨や、運賃に手荷物・手数料が含まれるか
- 予約リンクの有効期限と、検索時点の価格が予約画面でも保たれるか
とくに最後の2つは、会話の中で出た金額をそのまま信じず、予約リンク先の画面で総額を見直す理由になります。検索は無料の情報取得でも、価格は変動します。検索後の値動きを見張るならSlickTripの価格アラートが使えます。
つまずいたときの切り分け
Kiwi.com MCPが使えないときの順番
- QURLは https://mcp.kiwi.com になっていますか?答えが入力を直す答えがはい
末尾のスラッシュやパスを足すと別のURLになります。ページの記載どおりに入れ直します。
- QClaude Codeの /mcp に一覧が出ていますか?答えが再追加する答えがはい
claude mcp listで名前を確かめ、なければコマンドを再実行します。保存されなかったときはエラー表示が出ます。 - QFreeプランなら、カスタムコネクタの枠は空いていますか?答えが既存のものを外す答えがはい
Freeのカスタムコネクタは1つまでです。既存のものを外すか、有料プランを検討します。
それでも動かないとき
Teamでは追加権限の有無(OwnerかPrimary Ownerか)を、Claude Desktopの設定ファイル経由ではNode.jsの有無を見ます。
まとめ
Kiwi.com MCPは、ツールが search-flight の1つだけの小さなサーバーです。接続はURL1つで済み、検索の条件を丁寧に渡すほど結果の精度が上がります。
予約は、Claudeが払うのではなく、返ってきたリンクから自分で進めます。ページに載っていない上限や通貨は、最初の数回の検索で挙動を見ながら確かめてください。