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ClaudeとPromptlessをMCPでつなぎ、ドキュメントの検索と更新を会話で回す

ClaudeとPromptlessをMCPでつなぎ、ドキュメントの検索と更新を会話で回す

PromptlessのMCPサーバーをClaude.aiとClaude Codeにつなぐ手順です。2つのサーバーURLの違い、ドキュメントの検索と編集ができる範囲、編集が書き込む先、権限の絞り方をまとめます。

ClaudeとPromptlessをつなぐと何ができるか

Promptlessは、技術文書の担当者を支えるAIエージェントです。コードの変更やサポートの会話を手がかりに、ドキュメントの更新が必要かを調べ、根拠つきの更新案をレビュー用の提案かプルリクエストとして出します。製品ドキュメントのほか、社内ドキュメントやエージェント向けの指示書、スクリーンショットも対象に含まれます。

PromptlessにはMCPサーバーがあり、Claudeから使えます。つなぐと、会話の中で次の4つができます。

  • ドキュメント更新のタスクを起動し、結果のプルリクエストまで追う
  • 最近のタスクの状況を確認する
  • 組織のドキュメントを検索し、ファイルを読む
  • 出てきた提案を見直し、修正を依頼し、閉じる

「検索・読み取り・編集」をClaudeに任せるには、サーバーURLの選び方に条件があります。ここを外すと編集系のツールが出てきません。接続の手順と、任せる範囲の決め方を順に見ます。

Claudeのコネクタ全般の仕組みはClaudeのコネクタとはにあります。ドキュメント検索用のMCPならMicrosoft Learn MCPが、読み書きまで任せる業務SaaSの例ならDay AIが近い題材です。

接続前に確かめる3つの前提

Promptless側とClaude側の両方に条件があります。

前提

接続前の確認事項

  • Promptlessの組織

    組織のセットアップが済んでいることが前提です。済んでいないと、ツールは「この組織はセットアップを完了していません」と返します。組織のメンバーなら誰でも接続を承認できます。

  • Claudeのプラン

    Claude.aiでは、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseのどのプランでもカスタムコネクタを追加できます。Freeはカスタムコネクタが1つまでです。TeamとEnterpriseでは、先に管理者権限のあるOwnerが組織に追加します。

  • Promptlessの契約

    料金ページでは、Startupが月額500ドルで200ページまで、14日間の無料トライアルつきです。Growthは月額500〜4,000ドルでページ数に応じ、Jira・Linear・Confluence・Notionなどが加わります。MCPの利用条件がプランで分かれるかは、MCPのページに記載がありません。

どちらのURLを使うか — 編集系の6ツールは別URL

Promptlessには、用途の違う2つのサーバーURLがあります。

URLツール数向く使い方
https://api.gopromptless.ai/mcpツール数11向く使い方日常の運用。Promptlessが更新案を作り、人が見直す
https://api.gopromptless.ai/mcp/with-direct-editsツール数17向く使い方Claude自身がドキュメントを検索・読み取り・編集する

標準のURLには、タスクの起動や状況確認、提案の修正依頼・更新・クローズといった11のツールがあります。direct-editsのURLは、これに6つを足します。ドキュメントを一覧するもの、1ファイルを読むもの、全文検索するもの、提案の差分を見るもの、ファイルを書くもの、ファイルの一部を置換するものです。

編集用のツールが増える分、クライアントのコンテキストを多く使います。そのため、直接編集が終わったら標準のURLに戻す運用が示されています。Claude.aiのチャットには手元のリポジトリがないので、チャットアプリには検索・読み取り・編集つきのURLを使うよう案内されています。

2つのURLは別々の接続です。片方だけ承認しても、もう片方のツールは使えません。

Claude.aiに追加する手順

個人プラン(Free・Pro・Max)の手順です。

手順

Claude.aiでPromptlessを追加する

  1. 1

    コネクタ設定を開く

    Claude.aiで「Customize」の「Connectors」を開き、「+」から「Add custom connector」を選びます。

  2. 2

    名前とURLを入れる

    名前に Promptless、URLに https://api.gopromptless.ai/mcp/with-direct-edits を入れます。「Advanced settings」は変えません。Claudeが自分で登録するため、OAuthのクライアントIDとシークレットは要りません。

  3. 3

    接続を承認する

    追加したコネクタで「Connect」を押すとPromptlessのタブが開きます。ログインして組織を選び、承認します。

  4. 4

    会話で有効にする

    会話の「+」から「Connectors」を開き、Promptlessをオンにします。

TeamとEnterpriseでは、Ownerが「Organization settings」の「Connectors」でカスタムのWebコネクタとして同じURLを追加します。その後、各メンバーが自分のPromptlessアカウントで「Connect」を押します。承認は一人ずつなので、各接続の権限はその人のPromptlessの権限になります。

承認ページでは、確認の行が1つあります。ページに表示されるアドレスが claude.ai か claude.com であることを見てください。アプリが名乗る名前ではなく、このアドレスで判断します。違うときは「Cancel」を選びます。

Claude Codeに追加する手順

Claude Codeでは1コマンドで登録できます。標準のURLを使う例です。

claude mcp add --transport http promptless \
  https://api.gopromptless.ai/mcp

登録後、/mcp を開いて promptless を選ぶと、ブラウザが開いて承認の画面になります。ローカルのエディタからの接続では、承認ページの「Returns to」の行に 127.0.0.1:54321 のようなローカルアドレスが出ます。自分が始めた接続でなければキャンセルしてください。

直接編集のツールも使いたいときは、末尾を /mcp/with-direct-edits に変えた別名で登録します。2つを同時に登録しても構いませんが、承認は別々です。

接続が消えるまでの期間にも注意が要ります。承認した接続は90日で切れ、以降は再承認が必要です。Claude.aiの「Connectors」から「Connect」を押し直すか、Claude Codeなら /mcp で選び直します。

自分から接続を解除するには、Claude.aiなら「Customize」の「Connectors」からコネクタを削除し、Claude Codeなら promptless サーバーを外します。Promptlessのダッシュボードにある「Editor connection (MCP)」の欄は設定手順の表示だけで、解除はできません。接続は本人ごとの管理で、管理者が他のメンバーの接続を代わりに解除することもできません。組織のメンバーでなくなると、接続は自動で解除されます。

直接編集の仕組み — 書き込み先は「開いている提案のブランチ」

direct-editsで一番誤解しやすいのは、書き込み先です。Claudeが編集したファイルは、公開中のドキュメントにはすぐ反映されません。

会話

「編集した」のに公開ページが変わらない

  1. 後輩

    Claudeに頼んでドキュメントを直したのに、公開ページが変わりません。

  2. 先輩

    編集が入るのは、開いている提案のブランチです。ドキュメントのデフォルトブランチには書き込まれません。

  3. 後輩

    では、提案がないときは?

  4. 先輩

    先に submit_documentation_task でタスクを起動して、提案を作らせます。タスクが終わって提案の最初のコミットが記録されるまで、書き込みは拒否されます。完了を待ってから編集し、update_suggestion でプルリクエストを開きます。

書き込みには次のルールがあります。

  • 編集は、開いている提案のブランチにだけ入ります。閉じた提案は編集できません。
  • タスクが実行中の提案には書き込めません。提案の最初のコミットが記録されるまで拒否されるので、完了を待って再試行します。
  • 扱えるファイルは256KBまでです。超えるファイルやバイナリは、読み書きとも拒否されます。
  • edit_documentation_file の old_text は、ファイル内で1か所だけに一致させます。0か所でも複数か所でも、その呼び出し全体が拒否されます。
  • 1回の書き込みが1コミットになり、コミットは Update from <メールアドレス> via <クライアント名> の形で、本人とクライアント名に紐づきます。
  • 読み取りの対象は、組織が管理対象に設定したパスだけです。範囲外のパスの読み取り・書き込みは断られます。
  • ファイルの削除ツールはありません。ページを消したいときは、request_changes で削除を依頼します。
  • 編集の結果、ベースブランチとの差分がなくなると、提案とプルリクエストは自動で閉じられます。

読み取りでは、結果に ref が付き、中に sha が入っています。編集時に expected_head_sha として渡すと、読んだあとにブランチが動いていた場合に書き込みが拒否されます。エラーは stale_head で、読み直してから再試行する流れです。

実際の頼み方と確認プロンプト

承認できたら、まず読み取りだけの依頼で動作を確かめます。Promptlessの案内にあるプロンプトを日本語にした形で試せます。

依頼使われるツール期待する結果
Promptlessのドキュメントコレクションを一覧して使われるツールlist_doc_collections期待する結果組織のコレクション名の一覧
最近のPromptlessのタスクを見せて使われるツールlist_recent_tasks期待する結果新しい順のタスク一覧
Promptlessのドキュメントで「install」を検索して使われるツールsearch_documentation期待する結果該当する行とファイルパス

3つ目で「そのツールはない」と返るなら、標準のURLでコネクタを作っています。コネクタを削除し、direct-editsのURLで作り直してください。

動作が確認できたら、更新依頼に進みます。一例として、次のような依頼を想定できます。

クイックスタートのページの誤字を直すタスクをPromptlessに依頼して、
完了するまで追って。結果の差分も見せて。

この依頼では submit_documentation_task が呼ばれ、実行には数分かかります。応答には次に呼ぶべきツールが next_call として入っていて、クライアントはそれに従って wait_for_task_update で完了まで追います。タスクの実行中に「エラー応答も扱って」と足したいときは、send_task_message で指示を追加できます。タスクが終わったあとは受け付けないので、その場合は新しく起動します。タスクが確認の質問を残して終わると、next_call が answer_task_question を指します。質問には普通の文で答えれば、Claudeがそのツールを呼んで作業が新しいタスクとして続きます。

試しにタスクを起動したあとで消したいときは、「その提案を閉じて」と頼めば close_suggestion が働きます。

権限を絞る — 読むものは自動、書くものは毎回確認

承認した接続は、承認した本人と同じ権限で動きます。承認画面に権限の選択肢はありません。しかも更新系の操作は、他のメンバーが作った提案にも効きます。MCPのアクセスを特定のメンバーやロールに限定することもできません。

ですから、Claude側のツール承認で歯止めをかけます。

Claude.aiの場合

「Customize」の「Connectors」でPromptlessを選ぶと、ツールごとに「Ask each time」「Always allow」「Blocked」を設定できます。Promptlessの案内では、次の分け方が推奨されています。

  • list_doc_collections や get_task_status のような読み取り専用は「Always allow」
  • submit_documentation_task や edit_documentation_file のような起動・変更系は「Ask each time」

TeamやEnterpriseでは、Ownerが組織の設定で特定のツールを全員分ブロックできます。

Claude Codeの場合

Claude Codeの権限ルールでは、mcp__<サーバー名>__ の接頭辞の後ろにだけワイルドカードを使えます。読み取り系を自動承認する設定は、次のような形になります。

{
  "permissions": {
    "allow": [
      "mcp__promptless__list_*",
      "mcp__promptless__get_*",
      "mcp__promptless__search_*",
      "mcp__promptless__read_documentation_file"
    ]
  }
}

wait_for_task_update も読み取り専用です。タスクを追う間に確認が何度も出るのが煩わしければ、これも加えます。一方、書き込み系の write_documentation_file と edit_documentation_file、そして submit_documentation_task や close_suggestion は、許可リストに入れず毎回確認のままにするのが無難です。

つまずいたときの切り分け

切り分け

Promptlessのツールが動かないとき

  1. QClaude.aiの会話で、Promptlessをオンにしていますか?
    答えがいいえのとき

    会話の「+」から「Connectors」を開いてオンにします。

    答えがはい
  2. Q対象のツールは「Ask each time」か「Always allow」になっていますか?
    答えが「Blocked」になっている

    「Customize」の「Connectors」でツールごとの設定を確認し、「Blocked」を外します。

    答えがはい
  3. Q`search_documentation` を呼べますか?
    答えがないと言われる

    標準のURLで接続しています。direct-editsのURLで作り直します。

    答えがはい

それでも出るエラー

stale_head は読み直して再試行、閉じた提案への書き込みは別の開いた提案を選ぶか新しくタスクを起動します。

承認の期限切れにも注意が要ります。承認リクエストは30分で失効し、承認ページに「リクエストはもう有効ではない」と出ます。その場合は、Claude側から接続をやり直してください。

組織が違うときは、いったん切断してから再接続し、承認ページの組織の選択で正しい組織を選び直します。1つの接続は1つの組織にだけ紐づきます。

どんなチームに向くか

この連携が効くのは、ドキュメントの更新依頼が会話の途中で発生するチームです。仕様の議論をClaudeとしている最中に「これはドキュメントに反映が必要だ」と気づいたとき、画面を切り替えずに更新タスクを起こせます。サポート担当が顧客の質問を整理している最中に、該当ページを検索して現状の記載を確かめる使い方もできます。

逆に、ドキュメントの更新をコードの変更やSlackの会話だけで起こしたいなら、MCPは必須ではありません。Promptlessの標準の入口はGitHubのプルリクエストやコミット、SlackやTeamsのメッセージ、APIイベントで、MCPは「会話を開いたまま手で頼む」ための入口です。

また、Claude側で承認に時間をかけられるかも判断材料になります。書き込みを毎回確認する設定は安全ですが、大量のページを直す場面では確認が連続します。そうした作業は、Promptlessのタスクに任せて提案を見直す流れのほうが向いています。

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