ClaudeとOpenSEOを連携する方法 — 順位計測と監査を会話で回す
OpenSEO MCPをClaudeに接続し、キーワード調査・順位計測・サイト監査・被リンク確認を会話で扱う手順です。プラグインとカスタムコネクタの違い、クレジットの消費、セルフホストの費用構造まで扱います。
OpenSEOはSEO向けのMCPサーバーを公開しており、ClaudeからキーワードのSERP確認、順位計測、サイト監査、被リンクの概要確認を会話で呼び出せます。接続先は https://app.openseo.so/mcp で、初回にOpenSEOへのログインが入ります。
Claude Code・Cowork・Claude Desktopで接続の入口が違います。有料プランならプラグイン、無料プランならカスタムコネクタが基本です。
OpenSEO MCPで何ができるか
OpenSEO MCPは、AIクライアントがOpenSEOのツールを呼べるようにするサーバーです。ドキュメントに並ぶ範囲は次のとおりです。
- キーワード調査(検索ボリューム・難易度・CPC)とGoogleのオーガニックSERP取得
- ドメインやページ単位の順位行、SERP上の競合比較
- 近隣のローカルビジネス検索、Google Business Profileの監査、Googleマップ上の順位グリッド確認
- 保存済みキーワードの一覧と追加、順位トラッカーの設定と最新順位の読み取り
- ドメインのオーガニック全体像、被リンクと参照ドメインの概要
- ChatGPTなどの回答と引用元を調べるAI可視性の調査
- Google Search Consoleのクリック数・表示回数・CTR・掲載順位、URL単位のインデックス状況(1回10 URLまで)
- IndexNowによるBingなどへの更新通知
- プロジェクト共通の背景情報(事業内容・目標・競合・重要ページ)とHTMLレポートの保存
順位計測や被リンクの確認は、SEO担当者が毎週のように開く画面です。それを「先週から落ちたキーワードを出して」と頼む形に置き換えるのが、この連携の使いどころです。
ドキュメントのMCPページはツールを機能ごとに説明しており、個々のツール名の一覧は載っていません。順位トラッカーの追加や被リンク概要も、機能の説明として書かれています。実際のツール名は、接続後にClaude側のツール一覧で見るのが確実です。
接続方法は契約プランで3通りに分かれる
OpenSEOの案内では、Claudeからの接続は次の3つです。
| 使い方 | 向く環境 | 入るもの |
|---|---|---|
| OpenSEOプラグイン | 向く環境Claude Code、Cowork、Claudeデスクトップ(有料プラン) | 入るものMCPとSEOスキル12個 |
| カスタムコネクタ | 向く環境Claudeの無料プラン、セルフホスト | 入るものMCPのみ |
claude mcp add | 向く環境Claude Codeで単体接続したいとき | 入るものMCPのみ |
プラグインは、有料のClaudeプラン(Pro・Max・Team・Enterprise)で使えます。組織によっては追加できるマーケットプレイスが制限されている場合があります。
Claude Codeにプラグインを入れる
Claude Codeでは、次の2コマンドで入ります。
/plugin marketplace add every-app/open-seo
/plugin install openseo@openseoインストール後に /reload-plugins を求められたら実行します。ログインの画面が出ないときは /mcp を開いてOpenSEOの接続を承認します。
入るスキルは、SEOプロジェクト設定、SEOコーチ、SEO監査、AI可視性監査、AIプロンプト調査、キーワード調査、キーワードクラスタリング、競合の全体像、競合分析、ローカルSEO、リンク獲得先探し、SEOレポートの12個です。プラグイン経由ではスキル名に名前空間が付き、/openseo:seo-audit のように呼びます。
CoworkとClaudeデスクトップにプラグインを入れる
スラッシュコマンドではなく、画面から入れます。
Coworkでの導入手順
- 1
Customizeを開く
左サイドバーのCustomizeを開きます。Coworkでは先にCoworkタブを選びます。
- 2
マーケットプレイスを追加する
Plugins、続いて「+」またはAddから、Add marketplace、Add from a repositoryの順に進み、
https://github.com/every-app/open-seoを入力します。 - 3
OpenSEOをインストールする
新しく出たマーケットプレイスからOpenSEOを選んで入れ、OpenSEOへのサインインを承認します。
- 4
動作を確かめる
新しいタスクで
/を入力し、OpenSEOのスキルが並ぶか見ます。
プロジェクト一覧が返るのにスキルが出ないなら、入っているのはコネクタだけでプラグインではありません。その場合はプラグインを入れたうえで、Customizeのコネクタに残る旧カスタムコネクタを外し、接続を1本にします。
無料プランやセルフホストはカスタムコネクタ
無料プランではプラグインが使えません。ClaudeデスクトップのCustomizeからConnectorsを開き、Add custom connectorで https://app.openseo.so/mcp を貼ります。カスタムコネクタは無料プランでも使えますが、無料プランで登録できるのは1つです。
この方法で入るのはMCPだけで、スキルは付きません。SEOスキルが欲しいなら、CustomizeのSkillsにスキルファイルを自分でアップロードします。
認証の選び方
通常はOAuthでログインします。CIなどヘッドレスな環境では、OpenSEOの設定画面で発行するAPIキーも使えます。Claude Codeでの追加は次の形です。
claude mcp add --transport http --scope user openseo \
https://app.openseo.so/mcp \
--header "Authorization: Bearer oseo_YOUR_KEY"キーは個人に紐づきます。エージェントがそのキーで行う操作は、あなたとしてワークスペースに作用します。キーは作成時にしか表示されないため、控えを残さずにコマンドへ入れ、履歴やリポジトリに残さない運用が前提です。
接続後にまず確かめること
OpenSEOの案内は、最初に「OpenSEOで接続を確認して、プロジェクトを一覧して」と頼む手順を示しています。内部では whoami と list_projects という読み取りが走り、クレジットは消費しません。
プロジェクトが0件でも、接続の確認としては成功です。そのときは、サイトのドメインを伝えて create_project でプロジェクトを作らせます。プロジェクトの作成もクレジットを使いません。
「接続されている」ことと、「このセッションでツールが使える」ことは別です。プラグインを入れた直後はツールが読み込まれておらず、新しいセッションを開き直して初めて見えることがあります。
SEO担当者の業務に当てはめる
OpenSEOのスキルとMCPを、週次・月次のSEO業務に当てはめると次のようになります。
初回は「プロジェクト設定」で背景を一度だけ渡す
SEOプロジェクト設定スキルは、サイトの目標・ポジショニング・競合・重要ページをインタビュー形式で聞き、OpenSEOのプロジェクト文脈に保存します。以降のスキルはこの文脈を再利用します。毎回の会話で競合を説明し直す手間が消えるのが利点です。
月次の監査はレポートまで任せる
SEO監査スキルは、サイトのクロール、重要ページ、リンク、検索での見え方を確認し、HTMLレポートを1枚作ります。レポートはOpenSEOのプロジェクトのReportsページに保存され、チームが開いたりPDFに印刷したりできます。
監査には次の性質があります。
- 確認できた事実と仮説を分けて書く
- 簡単な修正や大きな検索ボリュームだけで優先度を決めない
- 候補は「Do this」と「Why」の短い箇条書きと証拠の表で示し、検討して見送ったものも一覧に残す
- 専門用語は初出で平易に説明する
サイト監査自体は全プランに含まれ、無料プランでは50ページまでです。被リンク・ドメイン・順位・ライブ検索・キーワードの照会はクレジットを消費します。
Shopifyのストアは注意が要ります。許可のないクローラーにはレート制限がかかり、監査が途中で止まることがあります。ストアの持ち主なら、Shopify管理画面のOnline Store、Preferences、Crawler accessで署名を作り、OpenSEOに貼る方法があります。署名は対象ドメインごとで、有効期間は最長3か月、更新はできません。
競合の動きは「競合分析」と「リンク獲得先探し」で
競合分析スキルは、1社のキーワード・ページ・被リンク・コンテンツのテーマを調べます。競合の全体像スキルは、市場の主要プレイヤーを並べるのに向きます。リンク獲得先探しスキルは、SERPや競合の被リンクから、アプローチ先の候補を探します。
順位の下落はSearch Consoleと突き合わせる
順位トラッカーの最新順位と、Search Consoleのクリック・表示回数・掲載順位を同じ会話で見られます。OpenSEOの外のサードパーティデータではなく、自サイトの実測を足せる点が、下落の原因切り分けに効きます。
Claude側で決めておくルール
MCPをつなぐと、Claudeは頼まれた範囲を超えて広く調べにいくことがあります。クレジットを使う照会が混ざるため、使い方の約束をCLAUDE.mdに書いておくと照会の範囲を絞れます。次は例です(OpenSEOの仕様ではなく、運用ルールの一案です)。
## OpenSEO利用ルール
- 最初に list_projects で対象プロジェクトを確定する
- クレジットを使う照会(被リンク・順位・ライブ検索)の前に、
何をいくつ調べるかを一文で述べて承認を待つ
- キーワード調査は1回あたり対象を絞り、全件取得をしない
- 結果は事実と推測を分けて報告するSEO監査スキルには調査の予算を伝えられます。プロンプトで「今回の調査は〇クレジットまで」と伝えると、その上限に沿って動きます。
費用の見通し
OpenSEOの課金は、ClaudeやChatGPTの購読とは別です。ドキュメントから読み取れる範囲は次のとおりです。
AI可視性の費用の目安
プロンプト調査
約$0.25
1キーワードあたりのクレジット
接続確認・プロジェクト作成
0
クレジット消費なし
AI可視性(ChatGPTなどの回答に自社が出るか)の機能は、トラッキングの開始前に費用の見積もりが表示され、チェックごとに課金されます。クレジットが尽きるとチェックは止まります。ホスト版では、プロンプト調査とプロンプトエクスプローラーが有料プラン限定で、トラッキングはクレジットだけで使えます。
AI可視性の調査にはClaude自身も対象エンジンに含まれます。ただし、トラッキングが消費者向けサイトから回答を集めるのはChatGPTとGeminiで、ClaudeとPerplexityはモデルAPIへの問い合わせになり、1回あたりの費用が高くなります。
セルフホストなら自分で外部APIの費用を持つ
自前で動かす道もあります。Dockerは個人利用向け、Cloudflareはチームやマルチデバイス向けで、Cloudflareの無料プランでも動くと説明されています。SEOデータの取得にはDataForSEOのAPIキーが必要です。新規アカウントには$1の無料クレジットがあり、最低のチャージ額は$50です。ホスト版はDataForSEOへのリクエストに28%の手数料を載せるため、セルフホストは少し安くなります。
ただし、OpenSEOのプラグインが接続できるのはホスト版だけです。セルフホストの場合は、自分のエンドポイントをカスタムコネクタに登録します。
つまずきやすい点
| 症状 | 見る場所 |
|---|---|
| 接続できない | 見る場所URLが https://app.openseo.so/mcp と完全に一致しているか |
| 認可が失敗する | 見る場所クライアント側でOpenSEOを一度切断し、追加し直してログインをやり直す |
| プロジェクトが見つからない | 見る場所まずプロジェクト一覧を頼み、返ったIDを以降の呼び出しに使う |
| スキルが出ない | 見る場所/plugin list でスコープを確認する。/reload-plugins が0 skillsと表示しても失敗ではない |
| プラグインが消えない | 見る場所claude plugin uninstall openseo@openseo --scope user のようにスコープを指定する |
Codexで認可エラーが出る場合は、Codexのバージョンが原因になることがあります。0.143から0.146ではOAuthの応答が欠けるため、0.147.0以降への更新か、APIキー接続が案内されています。Claudeを使う場合には当たらない注意ですが、同じSEO業務をCodexでも回すチームでは覚えておく価値があります。
レポートの共有にも注意があります。ホスト版で保存したレポートは、最初は非公開です。公開するには、エージェントに set_report_sharing(public: true)の実行を明示的に頼みます。取り消すときは public: false にします。クライアントに渡す前に、公開範囲を確かめる習慣が要ります。
同じ領域の他のコネクタとどう分けるか
SEOデータをClaudeに引かせる選択肢は他にもあります。Semrushは大規模なキーワード・被リンクのデータベースを持つ有料のAPI契約が前提で、手順はClaudeとSemrushの連携記事にあります。Ubersuggestを手軽に使いたい場合はClaudeとUbersuggestの連携記事が参考になります。
OpenSEOは、AI可視性の調査やSEOスキル一式、セルフホストの選択肢を含む点で、ツールの組み合わせが違います。すでにAhrefsで月次監査を回しているなら、その流れはAhrefsとClaudeの月次SEO監査の記事と見比べると、どの業務をどこに任せるかを決めやすくなります。
まとめ
OpenSEO連携は、接続自体より「どの入口で入れるか」と「どの照会がクレジットを使うか」の見極めが分かれ目です。有料プランならプラグインで12個のスキルごと入れ、無料プランならカスタムコネクタでMCPだけを入れます。
最初の一歩は、読み取りだけの接続確認に留めます。そのうえで、CLAUDE.mdに照会の約束を書き、SEO監査のような1つのワークフローから始める進め方が、費用の見通しを立てやすい形です。