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ClaudeとDay AIを連携する方法 — CRMの検索・更新・メール下書きを会話で回す

ClaudeとDay AIを連携する方法 — CRMの検索・更新・メール下書きを会話で回す

Day AIのMCPサーバーをClaudeにつなぐ手順です。有料Agent tierの前提、OAuthと権限の継承、Claude Codeでの登録、メール送信や更新系ツールを任せる前の運用をまとめます。

Claude Day AI連携とは何か

Day AI連携は、AIネイティブCRMのDay AIが提供するMCPサーバーを、Claudeに接続する仕組みです。Day AIはメール、チャット、会議を構造化したCRMデータに変換して保持するサービスで、Claudeはそのデータを検索し、レコードを更新し、メールの下書きまで作れます。

Connectorsディレクトリでは「Day AI」の名前で、開発元Day AIの「Anthropic verified」表示付きで掲載されています。カテゴリはCommunication、Productivity、Sales & marketingで、追加時期は2025年11月、サインインは必須です。接続先のURLは https://day.ai/api/mcp です。

読むだけのコネクタではありません。ツール一覧には、商談の作成・更新、メール送信、通知送信といった書き込み系の名前が並びます。使いどころと、任せる前の線引きを順に見ていきます。

Connector全般の仕組みはClaude Connectorsの解説にまとめています。同じCRM領域では、Attio MCPの接続手順とClaude HubSpot連携が近い構成です。

接続前に確かめること:有料のAgent tierが要る

最初の関門は料金プランです。Day AIのMCP紹介ページには、前提として有料のDay AI Agent tierが必要だと書かれています。さらに、Agent tierのツール、モデル、上限がすべてのMCP接続に適用されます。

つまりClaude側のプランとは別に、Day AI側の契約が接続の可否と使える範囲を決めます。Day AIの無料の範囲でMCPが使えるかは、紹介ページに書かれていません。接続して権限エラーが出たら、まずDay AIのワークスペースの契約を見てください。

権限は次の3つから継承されます。

権限

MCP接続が引き継ぐ3つの制約

  • Agent tier

    使えるツールと機能は、契約している有料tierに合わせて決まります。

  • ワークスペースのロール

    データへのアクセスは、Day AIのワークスペース上の権限に従います。

  • APIの上限

    tierごとのレート制限とクォータが、MCP経由の呼び出しにも掛かります。

ロールで見えないレコードは、Claudeからも見えません。「Claudeだけが全顧客を見られる」状態にはならない設計です。

ClaudeのWeb・Mobile・Desktopから接続する手順

ディレクトリから入れる方法が最短です。設定ファイルを書く必要はなく、画面操作だけで終わります。

手順

Day AIをConnectorとして追加する流れ

  1. 1

    コネクタの追加画面を開く

    Claude(Web、Mobile、Desktop)の設定でConnectorsを開き、コネクタの追加を選びます。

  2. 2

    Day AIを検索して追加する

    「Day AI」で検索し、追加します。

  3. 3

    OAuthでワークスペースに接続する

    Claudeの案内に沿ってDay AIにサインインし、接続を承認します。

Claude Teamを使っている場合、一覧にDay AIが出ないことがあります。その場合は、チームの管理者がClaudeの設定のConnectors画面で、先にDay AIを有効にする必要があります。メンバー側の操作では解決しません。

Claude Codeから接続する手順

Claude CodeではCLIで登録します。紹介ページのコマンドは次のとおりです。

claude mcp add day-ai --transport http \
  https://day.ai/api/mcp

登録後に新しいセッションを始め、Day AIのツールを初めて使うと、ブラウザが開いてOAuth認証に進みます。登録の状態は次のコマンドで確かめられます。

claude mcp get day-ai

コマンドを使わず、~/.claude.json に直接書く方法もあります。プロジェクト単位で共有したいときは、プロジェクトのルートに .mcp.json を置き、同じ書式で書きます。

{
  "mcpServers": {
    "day-ai": {
      "type": "http",
      "url": "https://day.ai/api/mcp"
    }
  }
}

チームで共有する .mcp.json に入れるのは、URLだけで済みます。トークンはOAuthの認証後に各自の環境へ保存されるので、キーをリポジトリに置く心配はありません。JSONでの登録の詳細はclaude mcp add-jsonの手順で扱っています。Claude Code自体の全体像はClaude Codeの完全ガイドにあります。

Cursorなど他のクライアントも、同じURLをHTTP形式で指定すれば接続できます。Cursorの設定例は紹介ページに載っています。

認証と権限:何が保存され、何を取り消せるか

認証はOAuth 2.0です。初回接続時に、Day AIのOAuthプロバイダーで認証し、クライアントにトークンが渡されます。紹介ページは、トークンが保存される点を踏まえて「信頼できるアプリにだけDay AIをつなぐ」ように注意しています。

セキュリティ面の記載は次の3点です。

  • トークンはローカルのホームディレクトリに保存され、第三者へは送信されない
  • OAuthトークンは自動で更新される
  • アクセスはDay AIのワークスペース設定からいつでも取り消せる

退職者や委託先の端末にトークンが残るリスクを考えるなら、取り消しの手段がワークスペース側にあることが要点です。Claudeの側のコネクタを外すだけでなく、Day AI側の設定で失効させる運用にしておくと確実です。

使えるツール:名前から読める3つの塊

ディレクトリのツール一覧は25個で、折りたたみを開く前に見えるのは24個です。個別の説明文はなく、名前だけが並びます。以下は名前の動詞と対象から読み取れる範囲での分類です。

塊ツール名の例名前から読める用途
読む・探すツール名の例keyword_search / search_related_objects / read_crm_schema / read_object_history / web_search名前から読める用途レコードの検索、スキーマと履歴の参照、Web検索
作る・更新するツール名の例create_or_update_person_organization / create_or_update_opportunity / create_or_update_pipeline_stage / create_custom_property / update_property_definition / create_page / update_page / create_view / create_chart名前から読める用途人・組織・商談・ステージの作成更新、独自プロパティ、ページ、ビュー、グラフ
外に出す・動かすツール名の例create_email_draft / send_email / send_notification / create_action / get_assistant_actions / update_assistant名前から読める用途メールの下書きと送信、通知、アクション、アシスタント設定

そのほか open_sidebar、get_share_url、analyze_before_create_or_update、dismiss_objects が並んでいます。analyze_before_create_or_update は名前のとおりなら、作成や更新の前に内容を点検する段階です。ただし、実際にどう動くかを説明した文はありません。

紹介ページは、できることを3つに整理しています。CRMデータの検索と分析、自然文でのレコード更新(変更は追跡・監査される)、Day AI Agentと同じツールの実行です。例文は次のとおりです。

  • 30日間連絡していないエンタープライズ案件の連絡先を出す
  • 商談のステージを「Negotiation」に更新し、今日の価格交渉のメモを足す
  • 第4四半期のパイプラインレポートを作り、期待売上の上位3件を挙げる

なお、同じページのSDK紹介には「20以上のMCPツール」とあります。ディレクトリの一覧は25個で、数え方の基準が違う可能性があります。ツール数を設計の前提にせず、接続後にClaudeが実際に見えているツールを確かめてください。

業務での使いどころ:商談前の下調べと更新の連続処理

CRMは入力が面倒で、更新が遅れがちです。Day AIはメールや会議からデータを組み立てる設計なので、Claudeに任せるのは「読む」と「確認しながら直す」が中心になります。

商談前に顧客の文脈をまとめる

商談の直前には、その顧客とのやり取り、案件の段階、直近の接触日を一度に見たくなります。履歴の参照ができる名前のツールが揃っているので、次のように頼めます。以下は公式の例文を元にした依頼の形です。

○○社の案件について、現在のステージと直近の接触を整理してください。
最後の連絡から30日以上空いている担当者がいれば挙げてください。
変更はせず、読み取りだけで報告してください。

最後の一文で書き込み系のツールを呼ぶ余地を減らせます。営業資料の準備まで広げる流れはClaudeの商談準備にもあります。

会議後の更新をまとめて入れる

会議が終わったら、ステージの更新とメモの追記をまとめて頼めます。更新系のツールには追跡と監査が付くと書かれているので、あとから変更の履歴を追えます。履歴があることと、間違いを防げることは別です。頼む前に対象の商談を特定させ、変更内容を箇条書きにして見せる手順を挟むと、別の案件を書き換える事故を避けられます。

書き込み系を任せる前の運用

send_email と send_notification は、実行した瞬間に社外へ届く可能性があります。下書きの create_email_draft と送信を分けて使うのが基本線です。依頼文には「下書きまで。送信はしない」と明記します。

Claude Codeなら、権限設定で送信系のツールを手動承認にできます。MCPのツールは mcp__<サーバー名>__<ツール名> の形で指定します。サーバー名は登録時の day-ai です。

{
  "permissions": {
    "ask": [
      "mcp__day-ai__send_email",
      "mcp__day-ai__send_notification",
      "mcp__day-ai__create_or_update_opportunity"
    ]
  }
}

これは .claude/settings.json に置く例です。ask に入れたツールは、呼ぶたびに確認が出ます。読み取り系は許可のままにして、外へ出る操作と商談の書き換えだけを止める構成です。

CLAUDE.mdに入れる規約の例も添えます。文言は自社の運用に合わせて変えてください。

## Day AI MCPの扱い
- 検索・参照は確認なしで実行してよい
- 商談・人・組織の作成更新の前に、対象と変更内容を示して承認を待つ
- メールは下書きまで。送信は人が行う

よくあるつまずき

接続まわりでつまずきやすいのは、次の3か所です。

  • Day AIが一覧に出ない:Claude Teamでは管理者がConnectorsで有効化していないと、メンバーには表示されません。
  • 接続できても使えるツールが少ない:契約しているAgent tierがツールの範囲を決めます。ツール一覧にあるのに呼べないときは、tierを疑います。
  • 見えるはずのレコードが見えない:ワークスペースのロールが足りない可能性があります。Day AI上で同じレコードが開けるかを確かめます。

Claude Codeで接続後にツールが見えないときは、/mcp で状態を見て再接続を試します。複数サーバーをまとめて再接続する方法は、/mcp reconnect allの解説にあります。

Day AI連携が向く場面

Day AIをすでにCRMとして使っている営業チームなら、Claudeの画面から離れずに案件を確認し、更新できます。Day AIの画面を開く回数が減るのが主な利点です。

逆に、Day AIを導入していないチームがこのコネクタだけを入れても、得るものはありません。有料のAgent tierが前提なので、導入は先にCRM側の契約から始まります。SalesforceやHubSpotから乗り換える判断材料は、この連携の有無ではなく、Day AI自体の機能と費用で決まります。既存のCRM連携との違いはClaude Salesforce連携と見比べると分かります。

自社のアプリにDay AIを組み込みたい開発者には、別の入口もあります。Day AIはSDKを公開していて、OAuth認証、MCPクライアント、Electron、React Native、Vercelのテンプレートが同梱されています。コネクタを使う会話型の運用とは目的が違い、定期レポートや通知のような自前のアプリを作るときの選択肢です。

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