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ClaudeでMicrosoft Learn MCPを使う手順 — 公式ドキュメントを根拠に回答させる

ClaudeでMicrosoft Learn MCPを使う手順 — 公式ドキュメントを根拠に回答させる

Microsoft Learn MCPサーバーをClaudeとClaude Codeにつなぎ、Azureや.NETの公式ドキュメントを検索・取得させる手順です。認証不要の接続、3つのツール、トークン上限の絞り方、更新の遅れまでまとめます。

Microsoft Learn MCPサーバーは、Microsoftの公式ドキュメントを検索して本文まで取得できるリモートMCPサーバーです。ClaudeやClaude Codeにつなぐと、AzureやMicrosoft 365、.NETの質問に、学習済みの記憶ではなく公式ページの内容で答えさせられます。認証は要らず、利用は無料です。

この記事では、Claudeのコネクタ画面からつなぐ方法と、Claude Codeにコマンドで追加する方法、つないだあとの使わせ方を順に説明します。

Microsoft Learn MCPでClaudeに何をさせられるか

Microsoft Learn MCPサーバーは、Learnの知識サービスにMCP経由で問い合わせる窓口です。この知識サービスはAsk LearnやCopilot for Azureの裏側と同じものです。

提供されるツールは3つです。

ツール

Learn MCPが提供する3つのツール

  • microsoft_docs_search

    Learnのドキュメントを意味検索します。まず候補のページを探す入口です。

  • microsoft_docs_fetch

    指定したページを取得し、Markdownに変換して返します。検索で見つけた記事を全文で読ませるときに使います。

  • microsoft_code_sample_search

    コードサンプルに絞って検索します。APIの呼び出し例や設定例を探す用途です。

リリースノートによると、検索ツールが2025年6月、取得ツールが同年8月、コードサンプル検索が9月に加わり、11月に一般提供になりました。検索と取得を組み合わせると、複数回のやり取りで深く調べる使い方ができます。

つなぐ価値が出やすいのは、更新の速いMicrosoft製品を扱う場面です。Azureのサービス名や設定項目は変わりやすく、Claudeの記憶だけだと古い手順が混ざります。ツールで最新ページを引かせれば、根拠のURLつきで答えさせる運用に寄せられます。

Microsoft製品以外のドキュメントを引かせたいなら、別のMCPがあります。公開リポジトリ向けはDeepWiki MCPをClaude Codeで使う手順、Web全体の検索はExaのMCPサーバーが受け持ちます。

接続前に知っておく条件

接続の条件は次のとおりです。

項目内容
エンドポイント内容https://learn.microsoft.com/api/mcp
通信方式内容リモートMCP(Streamable HTTP)
認証内容不要
料金内容無料
取り扱う内容内容公開されているドキュメント

ブラウザでエンドポイントを直接開いても使えません。MCPクライアントから呼ぶ前提で、手で開くと405 Method Not Allowedが返ることがあります。接続確認はブラウザではなく、後述のClaudeの画面かコマンドで行います。

利用にあたってはMicrosoft Learnの利用条件への同意が前提です。

Claudeのコネクタ画面からつなぐ

Microsoft LearnはClaudeのコネクタディレクトリに「Anthropic verified」で掲載されています。提供元はMicrosoftで、カテゴリは開発者ツール、掲載は2026年2月です。サインインは「Not required」と書かれています。

手順

ディレクトリのコネクタを追加する流れ

  1. 1

    Customize > Connectorsを開く

    Claudeの設定からCustomizeを開き、Connectorsに進みます。

  2. 2

    Microsoft Learnを探して追加する

    ディレクトリで「Microsoft Learn」を探し、「Add to Claude」を押します。

  3. 3

    会話で有効にする

    チャット左下の「+」から「Connectors」を開き、Microsoft Learnのトグルをオンにします。会話ごとに切り替えられます。

Team・Enterpriseプランでは、組織へのコネクタ追加は管理者側の操作です。メンバーはConnectorsの一覧から自分で有効にします。

ディレクトリに出ないときはカスタムコネクタで追加する

一覧に見つからない場合は、リモートMCPのURLを直接登録するカスタムコネクタが使えます。カスタムコネクタはFree、Pro、Max、Team、Enterpriseのどのプランでも使えますが、Freeは1つまでです。

Pro・Maxプランの手順は次のとおりです。

  1. Customize > Connectorsで「+ Add」から「Add custom connector」を選ぶ
  2. 名前にMicrosoft Learn、URLにhttps://learn.microsoft.com/api/mcpを入れて「Continue」
  3. 検出された認証設定を確認する。このサーバーは認証不要なので、Authenticationは「No sign in」を選ぶ
  4. 「Add」で完了

「No sign in」を選ぶと、OAuthクライアントの項目は表示されません。ヘッダーに入れる認証情報も不要です。

登録後は、ディレクトリ経由の場合と同じく「+」から「Connectors」で会話ごとにオンにします。

Claude Codeにコマンドで追加する

Claude Codeなら、1コマンドでHTTPサーバーとして登録できます。

claude mcp add --transport http microsoft-learn \
  https://learn.microsoft.com/api/mcp

登録先は、--scopeを付けなければローカルスコープです。チームで共有するなら--scope projectを付けるか、プロジェクト直下の.mcp.jsonに書いてコミットします。

Microsoftの開発者向けドキュメントにある設定形式を.mcp.jsonに置き換えると、たとえば次の形になります。

{
  "mcpServers": {
    "microsoft-learn": {
      "type": "http",
      "url": "https://learn.microsoft.com/api/mcp"
    }
  }
}

登録できたかは、次のコマンドで確かめます。

claude mcp list

一覧には各サーバーの状態が出ます。✔ Connectedなら接続できています。✘ Failed to connectはClaude Codeがサーバーに届かなかったことを示すので、URLの打ち間違いと社内プロキシを疑います。セッション中は/mcpでも状態を見られます。

認証がないため、! Needs authenticationは通常出ません。出たときはURLが別のサーバーを指していないかを見直してください。

つないだあとに公式ドキュメントを根拠にさせる

つなぐだけでは、Claudeがツールを呼ぶかどうかは質問の内容しだいです。根拠をLearnに固定したいなら、指示で頼みます。

会話で使うプロンプト例

次のように、検索と取得の2段階を指定すると、要約でなく原文に当たらせやすくなります。

Azure Functionsの従量課金プランで、タイムアウトの既定値と上限を知りたい。
Microsoft Learnのツールで検索し、該当ページを取得して本文を読んだうえで、
ページのURLを添えて答えて。ページに書かれていない値は推測せず、書かれていないと伝えて。

コードを書かせるときは、コードサンプル検索を名指しします。

BlobServiceClientでSASトークンを発行するC#のコードを書きたい。
microsoft_code_sample_searchで公式サンプルを探し、それを土台に書いて。

返ってくる内容は、そのときのドキュメントしだいです。出典のURLが付いているか、引用が本文と合っているかは、毎回目で確かめると安心です。

CLAUDE.mdに検索の方針を書く

Claude CodeでMicrosoft系のコードを書くなら、プロジェクトのCLAUDE.mdに方針を置くと毎回の指示を省けます。例えば次のような書き方です。

## Microsoft製品のドキュメント参照
- Azure・Microsoft 365・.NETのAPIや設定値を書く前に、
  microsoft_docs_search で公式ページを探す
- 値や手順を使うときは microsoft_docs_fetch で本文を読んでから使う
- 実装例は microsoft_code_sample_search の結果を優先する
- 公式ページに載っていない仕様は断定せず、確認が必要と書く

ツール名はMCPが返すリストをもとにしています。Microsoftのベストプラクティスは、ツール名やパラメータを固定で決め打ちしないよう勧めています。ツールは追加や改名がありえるためです。CLAUDE.mdに書くときも、役割(検索、取得、コード検索)を主にして、名前が変わったら書き換える前提にしておくと安全です。

検索結果が長すぎるときはトークン上限を付ける

検索結果が長くてコンテキストを圧迫するときは、エンドポイントのURLにmaxTokenBudgetを付けると、検索結果の本文を切り詰められます。

https://learn.microsoft.com/api/mcp?maxTokenBudget=2000

この値は検索結果にだけ効き、取得ツールは常にページ全体を返します。何度も検索を繰り返すエージェント的な使い方では小さめに、1回で厚い結果が欲しいときは大きめにします。

設定の入れ替え方は、つなぎ方で変わります。

  • Claude Code: claude mcp remove microsoft-learnで消してから、URLを変えてclaude mcp addで登録し直す
  • カスタムコネクタ: 登録したコネクタのURLを書き換える

上限を付けたい場合は、URLを自分で指定できるカスタムコネクタとして登録するのが確実です。

引き当てられない・古いと感じたとき

Learn MCPの制約は次の3点です。

  • 取り扱うのは公開ドキュメントで、研修の受講履歴やユーザープロフィールは含まれない
  • 知識サービスは、コンテンツ更新に合わせて差分で更新され、1日1回は全体を更新し直す
  • ツールの種類や入出力の形式は変わりうるため、クライアントは初期化のたびにツール一覧を取り直す前提になっている

公開直後や修正直後の記述が、検索結果にすぐ反映されないことがあるのは、この更新方式によるものと考えられます。最新の記述を確かめたいときは、取得ツールにURLを渡して、ページそのものを読ませる手もあります。

トラブル時の切り分けは次の順で進めます。

  1. claude mcp listでConnectedか見る
  2. 会話でツールが有効になっているか(「+」のConnectorsのトグル)を見る
  3. 質問が曖昧すぎて検索語が定まっていないなら、製品名とバージョンを足して聞き直す

Claudeがツールを呼ばずに記憶で答えているように見えるときは、先ほどのプロンプト例のように「ツールで検索し、取得してから答えて」と明示します。

MCP以外の入口

Microsoftは2026年3月に、同じ検索・取得・コードサンプル検索をMCPクライアントなしで呼べるCLI(@microsoft/learn-cli)を公開しています。同月には、MCPサーバーへの接続をまとめたプラグインも、対応クライアント向けに出しています。

Claude Codeからシェルを使える環境なら、CLIでも同じ情報を引けます。CLIの引数や出力形式は、CLI自身のヘルプで確かめられます。MCPのほうがツールの定義をClaudeが自動で受け取れるので、まずMCPで試すと手間が少なく済みます。

ドキュメントを検索して社内の修正に使う流れは、Mintlifyとの連携でも扱っています。学習カタログの検索ならDataCampとの連携が近い題材です。

まとめ

Microsoft Learn MCPは、認証も料金も要らないので、試すハードルが低い公式ドキュメント検索です。Azureや.NETを触る日は、コネクタ画面かコマンド1本でつないでおき、質問のたびに「検索して、取得して、URLつきで答えて」と頼むと、記憶頼みの回答を減らせます。

更新が差分反映と1日1回の全体更新で動く点と、公開ドキュメント以外は引けない点だけは、結果を読む側が頭に置いておく必要があります。

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