ClaudeとMeetGeekを連携する方法 — 接続経路の選び方と8つのツール
MeetGeekのコネクタは、会議の文字起こし・要約・ハイライトをClaudeの会話に持ち込みます。クラウド版とセルフホスト版の違い、接続手順、ツールの一覧、つまずきやすい点をまとめます。
MeetGeekをClaudeにつなぐ経路は2つあります。OAuthでサインインするクラウド版と、手元でNode.jsのサーバーを動かすセルフホスト版です。同じMeetGeekの会議データを扱いますが、認証方式もツール名も違います。最初にどちらを使うかを決めると、迷わず進めます。
MeetGeekコネクタでできること
MeetGeekは、会議を録音・文字起こし・分析するAI会議アシスタントです。MeetGeekのコネクタは、その会議データをClaudeの会話から呼び出すためのMCPサーバーで、提供元はMeetGeek.aiです。Claudeのコネクタディレクトリでは「Anthropic verified」の表示があり、追加時期は2026年4月と記載されています。
接続すると、Claudeは次のデータにアクセスできます。
- 会議の一覧と詳細(タイトル・時刻・参加者・録画の状態)
- 話者名とタイムスタンプ付きの文字起こし
- AI要約(主な話題・決定事項・アクションアイテム)
- ハイライトとインサイト(感情・話題の内訳・発言時間の配分)
- チーム単位の会議一覧
- 録画ファイルのアップロードと非同期の分析依頼
コネクタ全般の仕組みはConnectorsの概要で説明しています。会議系ではFathomやWebex、Zoomにも同じ型の連携があります。MeetGeekの違いは、読み取りだけでなく録画のアップロードまで用意されている点です。
どの接続経路を選ぶか
MeetGeekの案内には、接続の入口が複数あります。使うClaudeの面と運用の都合で選びます。
| 経路 | 認証 | 向く場面 |
|---|---|---|
| ディレクトリのコネクタ(Claude Desktop) | 認証Google/Microsoftでサインイン | 向く場面とにかく手早く試したい |
| カスタムコネクタ(claude.ai) | 認証同上 | 向く場面Webで使いたい |
| Claude Code | 認証OAuth | 向く場面開発環境から会議データを引きたい |
| セルフホスト(GitHub) | 認証MeetGeekのAPIキー | 向く場面ローカルで完結させたい、改造したい |
クラウド版のエンドポイントは https://mcp.meetgeek.ai/mcp です。MeetGeekの案内では、クラウド版を使うClaude側の条件はPro・Team・Enterpriseのいずれかで、MeetGeekのアカウントはFreeプランでも足ります。
迷ったらクラウド版から始めます。セルフホスト版はリポジトリのREADMEが「Node.jsとnpm、MCP対応クライアント、APIキー」を前提にしており、手順が一段増えるためです。
クラウド版の接続手順
Claude Desktopから接続する
Claude DesktopでMeetGeekに接続するまで
- 1
ディレクトリでMeetGeekを探す
AnthropicのMCPディレクトリを開き、MeetGeekを見つけます。
- 2
Connectを押してサインインする
Connectを選び、GoogleまたはMicrosoftのアカウントで認証します。
- 3
権限を許可する
MeetGeekが求める権限を確認して許可します。許可の対象は、会議の閲覧、文字起こしと要約へのアクセス、分析用の録画アップロードです。
claude.aiのWebから接続する
MeetGeekの案内では、Web版のClaudeはディレクトリからではなく、カスタムコネクタとして追加します。
claude.aiにカスタムコネクタを追加する
- 1
コネクタ設定を開く
claude.aiのSettingsからConnectorsを開き、Add Custom Connectorを選びます。
- 2
エンドポイントを入力する
URLの欄に
https://mcp.meetgeek.ai/mcpを入力します。 - 3
認証する
GoogleまたはMicrosoftでサインインし、権限を許可します。
Claude Codeから接続する
MeetGeekのヘルプには、Claude Codeからの接続について「ローカル環境からOAuthで直接つなぐ。localhostのコールバックに対応」という説明があります。一方、同じページの対応プラットフォーム一覧では、Claude Codeは「coming soon」の扱いです。ページ内で記述がそろっていないので、試すときは動作を自分で確かめる前提で進めます。
MeetGeekのページにClaude Code用のコマンドは載っていません。Claude Codeの汎用手順に沿うなら、リモートのHTTPサーバーとして追加します。
claude mcp add --transport http meetgeek https://mcp.meetgeek.ai/mcp追加後はセッション内で /mcp を実行し、MeetGeekの認証を行います。Claude Codeの手順では、OAuthが必要なリモートサーバーの認証は /mcp から進めると説明されています。コマンドの仕組みはclaude mcp add-jsonの使い方も参考になります。
セルフホスト版の接続手順
セルフホスト版は、MeetGeekが公開しているオープンソースのMCPサーバーです。READMEでは「Self-hosted open source MeetGeek MCP」と紹介され、Node.js v14以上が前提です。
APIキーを取得する
READMEの手順は次のとおりです。
- MeetGeekにログインする
- Integrationsを開く
- Public API Integrationを探す
- APIキーを生成してコピーする
ビルドして設定ファイルに書く
リポジトリを取得してビルドします。
git clone https://github.com/meetgeekai/meetgeek-mcp-server
cd meetgeek-mcp-server
npm install
npm run buildClaude Desktopでは claude_desktop_config.json に次の形で書きます。macOSでは ~/Library/Application Support/Claude/、Windowsでは %APPDATA%\Claude\ にあるファイルです。
{
"mcpServers": {
"MeetGeek": {
"command": "node",
"args": ["/absolute/path/to/meetgeek-mcp-server/dist/index.js"],
"env": {
"MEETGEEK_API_KEY": "your_meetgeek_api_key_here",
"MEETGEEK_BASE_URL": "https://api.meetgeek.ai"
}
}
}
}args のパスは絶対パスで書きます。書き換えたあとは、クライアントの再起動が必要です。APIキーは設定ファイルに平文で入るので、リポジトリに入れないように管理します。
Claude Codeでこのサーバーを使う場合は、同じ command・args・env をstdioサーバーとして登録します。JSONからの登録はclaude mcp add-jsonの記事の流れで進められます。
使えるツール8種と名前の違い
MeetGeekのクラウド版ガイドが挙げるツールは8つです。ディレクトリの掲載ページとGitHubのREADMEでは、同じ機能が別の名前で並んでいます。
| クラウド版ガイドの名前 | 掲載ページ・READMEの名前 | できること |
|---|---|---|
| list_user_meetings | 掲載ページ・READMEの名前meetings | できること自分の過去の会議を一覧 |
| list_team_meetings | 掲載ページ・READMEの名前teamMeetings | できることチームの会議を一覧 |
| get_meeting_details | 掲載ページ・READMEの名前meetingDetails | できること会議の詳細メタデータ |
| get_meeting_transcript | 掲載ページ・READMEの名前transcript | できること話者・時刻付きの全文 |
| get_meeting_summary | 掲載ページ・READMEの名前summary | できること要約・決定事項・アクション |
| get_meeting_highlights | 掲載ページ・READMEの名前highlights | できること重要な場面と引用 |
| get_meeting_insights | 掲載ページ・READMEの名前insights | できること感情・話題・発言時間など |
| upload_recording_for_analysis | 掲載ページ・READMEの名前uploadRecording | できること録画をURL経由で分析に回す |
READMEのAPIリファレンスには、パラメーターも載っています。
meetings:cursor、limit(どちらも任意)meetingDetails:meetingId(必須)transcript:meetingId(必須)、cursorとlimit(任意)teamMeetings:teamId(必須)、cursorとlimit(任意)uploadRecording:download_urlとlanguage_code(必須)、template_name(任意)
READMEの機能リストとAPIリファレンスの表には insights に相当する項目がありません。一方、掲載ページとMeetGeekのヘルプは insights を含む8つを挙げています。セルフホスト版で insights が使えるかは、ビルドしたサーバーのツール一覧で確かめます。
業務での使いどころ
ツールが会議データの取得に寄っているので、使いどころは「会議の後処理をClaudeに任せる」に集まります。MeetGeekの案内とREADMEが挙げる質問例を、場面別に並べ直します。
- 直近の会議を探す:「先週の会議で価格を議論したものを出して」のように、条件で絞って一覧させる
- アクションアイテムを拾う:「昨日の顧客との会議のアクションアイテムは何か」と聞き、要約とハイライトから担当・期限の候補を出させる
- 話し方を振り返る:「今月の顧客との会議で、自分の発言時間を比べて」と依頼し、インサイトの発言時間を比較させる
- 全文を引く:「四半期計画の会議の文字起こしを出して」と頼み、話者ごとの発言を確認する
- 録画を分析に回す:ダウンロードできるURLを渡し、文字起こしと要約を作らせる
Claudeの側で価値が出るのは、取得したあとの加工です。例えば、次のような依頼を続けて出します。
先週の顧客との会議のうち価格に触れたものを一覧にしてください。
その中から1件を選び、要約の決定事項とアクションアイテムを
担当者・期限の列がある表にしてください。期限が会議中に
出ていないものは「未定」と書いてください。最後の一文は、会議で言及されていない期限をClaudeが補ってしまうのを避けるための指示です。表の内容は、元の文字起こしと見比べて確かめます。他の資料と組み合わせたい場合は、Claudeに渡してあるメモや議題リストと会議の内容を同じ会話に置くと、差分を挙げさせる使い方ができます。
つまずきやすい点
接続まわりで引っかかりやすい点は次のとおりです。
- APIキーの要否の食い違い:クラウド版のガイドは冒頭で「APIキーは不要」と書く一方、Claude Desktopの手順には「MeetGeekのAPIキーを貼り付ける」という工程があります。キーの入力を求められたら、MeetGeekのIntegrationsにあるPublic API Integrationで発行して入力します。
- Webだけ手順が違う:ディレクトリからのConnectはDesktopの手順で、Webはカスタムコネクタとして追加します。ディレクトリにMeetGeekが見つからないときは、使っている面を見直します。
- 録画のアップロードが失敗する:URLは直接ダウンロードできるリンクにします。Google DriveやDropboxのプレビューページ、ストリーミングサービスのリンクは使えません。対応形式はMP3・MP4・WAV・M4A・WEBMです。
- SAML SSOを使う組織:Microsoft Entraを使っている場合は、管理者がMeetGeekのアプリにIDとリプライURLを追加する作業が要ります。通常のMeetGeekへのログインには影響しないと説明されています。
- セルフホストでツールが見えない:設定のパスが絶対パスか、
npm installとnpm run buildが済んでいるかを確かめます。READMEには「設定やコードを変えたらクライアントを再起動する」とあります。 - 利用上限:MCP専用の上限はなく、MeetGeekのプランの上限が適用されると案内されています。
導入前に押さえる点
MeetGeekは「会話データを保存せず、依頼に必要な会議データだけを取得する」と案内しています。取得した内容はClaudeの会話に入るため、社外秘の会議を扱う場合は、Claudeのプランのデータ設定と組織のルールを先に確認します。ディレクトリの掲載ページにも、信頼できる開発元のコネクタだけを使うよう注意書きがあります。
選び方をまとめます。Claude DesktopかWebで試すだけならクラウド版で十分です。APIキーで自前の環境に閉じたい、サーバーを改造したいという条件があるときにだけセルフホスト版を選びます。