ClaudeとBadger Mapsを連携して週間の訪問ルートを組む方法
Badger Maps(Standard)コネクタをClaudeにつなぎ、未訪問の取引先と期限切れのフォローを洗い出して1週間の訪問ルートを作り、訪問後のチェックインまで会話で回す手順と注意点をまとめます。
ClaudeとBadger Mapsの連携で何ができるか
Badger Maps(Standard)コネクタは、外回り営業向けの訪問管理ツールBadger Mapsの取引先・ルート・チェックインを、Claudeの会話から読み書きするためのConnectorです。開発元はBadger Maps, Inc.で、Connectorsディレクトリでは「Anthropic verified」、カテゴリはProductivityとSales & marketing、追加は2026年7月、サインインは必須と表示されています。
使いどころは、週明けの「今週どの客先をどの順で回るか」を決める場面です。Badger側の説明では、最終訪問日・フォロー状況・案件規模で訪問先に優先順位を付け、カレンダーの既存の予定を避けて1週間分のルートを組みます。
この記事では次の流れを扱います。
- 接続前に確かめる条件
- 接続とツールの権限設定
- 期限切れの取引先から週間ルートを作る会話
- 訪問後のチェックイン登録とフォローの確認
- 書き込み系ツールとBadger AIの自動送信を使うときの注意
接続前に確認する条件
接続前に確かめる点は、Badger側の契約とBadger AIの機能範囲です。
接続前に確かめる3点
Badgerのアカウント
コネクタのサインインは必須です。Badger Mapsを使っているユーザーが、自分のアカウントで認証します。
プランごとの機能
Badgerの料金ページでは、14日間の無料枠(Personal)に「MCP server, including ChatGPT plugin & Claude connector」と「AI-powered customer visit recommendations」が載っています。「AI features: route planning, email automations, voice-to-crm」と「AI scheduled tasks and agents」はBusinessプランの項目です。
CRM側のユーザー登録
料金ページには、Badgerを使う個人はCRM側にも対応するユーザーが必要という注記があります。CRM連携済みの組織では、先に管理者へ確認します。
Claude側は、Team・Enterpriseプランでは先にOwnerかPrimary Ownerが組織でコネクタを有効にします。有効化しても自動で全員が使えるわけではなく、各自がBadgerで認証する必要があります。
Claudeに接続する手順
接続はConnectorsディレクトリから行います。コネクタのURLはコネクタページに https://mcp.badgermapping.com/mcp と記載されています。
Claudeにつなぐ流れ
- 1
ディレクトリでBadger Maps (Standard)を開く
Customize > Connectorsからディレクトリを開き、説明と機能を確認します。
- 2
Connectを押して認証する
画面の案内に従い、Badgerのアカウントで認証します。
- 3
会話でコネクタをオンにする
入力欄の「+」を押すか「/」を入力し、Connectorsにカーソルを合わせて、Badger Mapsをオンにします。
認証に失敗するときは、Customize > Connectorsで切断してから接続し直します。コネクタが10個以上ある場合は、Tool accessを「On demand」にする選択肢もあります。
週間ルートを作る会話の組み立て方
コネクタページが挙げるツールは21個です。ルート作成の前段で使えそうなのは、取引先の検索・一覧、期限切れとこれから期限のフォロー、エリア内の取引先を扱う名前のツールです。
| 目的 | 関係しそうなツール名 |
|---|---|
| 取引先を探す | 関係しそうなツール名search_accounts / list_accounts / get_accounts_in_area |
| フォローの状況を見る | 関係しそうなツール名list_overdue_followups / list_future_followups |
| 訪問前に把握する | 関係しそうなツール名get_account / get_account_brief |
| ルートを作る・直す | 関係しそうなツール名create_route / list_routes / get_route / update_route |
ツールごとの引数や返す項目は、コネクタページに説明がありません。表は名前からの読み取りで、実際の挙動は接続後に確かめます。
ステップ1期限切れから候補を出す
最初は書き込まずに、候補だけを出させます。
Badger Mapsで、フォローが期限切れの取引先を一覧にして。
最終訪問日が古い順に並べ、案件規模とエリアも添えて。まだルートは作らないで。Badger AIの説明にある優先づけの軸は、最終訪問日・フォロー状況・案件規模の3つです。会話でも同じ軸を指定すると、Badgerの考え方に沿った並びになります。
ステップ2予定を渡してルート案を作る
Badger AIのルートプランナーは、カレンダーにある既存の予定を避けて週を組みます。デモ画面の依頼文は「来週、シカゴの主要取引先のうち期限切れの先を5ルート組んで。既存のカレンダーを避けて」という趣旨です。
コネクタのツール一覧にはカレンダーを読むものがありません。Claudeの会話で同じことをするなら、Google Calendarコネクタ(ディレクトリでBadger Mapsの関連コネクタとして並んでいます)をオンにするか、予定を文章で渡します。
来週月〜金で、上の期限切れ先を優先して訪問ルート案を作って。
月曜は10〜12時、水曜は午後が会議で埋まっている。1日あたり訪問は最大6件、
同じ日は同じエリアにまとめて。作成前に日ごとの訪問順だけ見せて。案を見て、順序やエリアの偏りを直してから「この案でBadger Mapsにルートを作成して」と指示します。ルートを作る create_route は書き込みです。作成後は list_routes で一覧を読み、日付と件数が案どおりか確かめます。
Badger AIの自動ルートとの違い
Badgerの画面側には、ルート作成を毎週決まった時刻に走らせる設定があります。Claudeの会話で組む方法は、条件をその場で言葉にして調整できる点が違いです。週の途中で急な大口の案件が出たときなどは、会話で組み直すほうが速くなります。
どちらがBadgerの内部で同じ処理を使っているかは、公開されたページには書かれていません。両方使う場合は、重複するルートが作られていないか画面で確かめます。
訪問後にチェックインとフォローを更新する
チェックインを登録する create_checkin や、取引先を更新する update_account など、更新系のツールも並びます。訪問後の入力を会話で済ませる流れです。
今日の訪問結果を登録して。
1件目: 見積もり提出済み、来週水曜に再訪。
2件目: 担当者不在、金曜午後に再訪したい。
登録前に、更新する取引先と内容を一覧で見せて。登録前の確認を指示文に入れておくと、誤った取引先への書き込みを防げます。CRMとつながるBadgerでは、チェックインの内容が連携先に反映されるかもしれません。反映範囲は組織の設定次第なので、最初は1件だけで試します。
その後は list_future_followups で、これから期限が来るフォローを読ませます。翌週のルートを組む前に、再訪の約束が落ちていないかを確かめる用途です。
書き込みと自動送信を扱うときの注意
更新系のツールが多いので、権限を最初に決めます。
- Team・Enterpriseの管理者: Customize > ConnectorsのTool permissionsで、ツールの種別ごとにAlways allow・Needs approval・Blockedを選べます。読み取りは許可し、書き込み・削除は「Needs approval」にする運用が現実的です
- 全プラン共通: 書き込みの前に内容を見せるよう、プロンプトに書きます
- 削除系:
delete_accountが並んでいます。取引先の削除を会話に任せる理由は薄いので、使わない方針なら止めておきます
もう1点、Badger AIのメール機能は別物です。コネクタページには、会議メモを読んで顧客へのフォローアップメールを自動で下書きし送信する機能と、訪問予定エリアの見込み客へ日程調整メールを送る機能が書かれています。どちらも「使う機能を選んで有効にする」という書き方で、既定でオンとは読めません。有効化するときは、送信先の範囲と文面の確認手順を先に決めます。
最初の1週間で試す順番
いきなり週全体を任せず、小さく確かめると失敗が見えます。
- 読み取りだけで、期限切れの取引先を一覧にさせ、Badgerの画面と件数を突き合わせる
- 1日分だけルート案を作らせ、訪問順が地図上で無理のない並びか目で見る
- 案を確定して
create_routeで1日分を作り、Badger側の画面に同じルートが出るか確かめる - 訪問後に1件だけチェックインを登録し、CRM側への反映を管理者と確認する
- 問題がなければ、1週間分に広げる
件数が合わないときは、検索の条件(エリア・担当者・期限の基準)が画面側と違うことが多いので、指示文に条件を明記し直します。
使い分けの目安
| やりたいこと | 向いている方法 |
|---|---|
| 毎週同じ条件でルートを組む | 向いている方法Badger AIのスケジュール実行 |
| 条件を変えながらルートを練る | 向いている方法ClaudeからBadger Mapsコネクタ |
| 訪問先を行動シグナルで選ぶ | 向いている方法ClaudeとCommon Roomの連携 |
| 訪問した企業のフォロー先を絞る | 向いている方法ClaudeとLeadfeederの連携 |
| 営業資料を探して共有する | 向いている方法ClaudeとHighspot・Seismicの連携 |
Badger Mapsは訪問の現場に近い位置にあり、他のコネクタは「誰に当たるか」を決める上流です。上流で絞った候補をBadgerのルートに載せる流れなら、役割が重なりません。
つまずきの切り分け
- ツールが出てこない: 会話の「+」メニューでBadger Mapsがオンか確認します
- 認証が通らない: Customize > Connectorsで切断して接続し直します
- 取引先が見つからない: CRM連携の有無とBadger側のユーザー設定を、管理者に確認します
- ルートが想定と違う: 予定とエリアの条件が文章に入っているか見直します
よくある質問
音声でCRMを更新する機能もありますか
Badgerの説明では、ボイスメモからCRMの項目を更新するVoice-to-CRMは「Coming soon」と表示されています。ツール一覧にも該当しそうな名前はありません。
まとめ
毎週同じ条件でルートを組むなら、画面側のスケジュール実行のほうが手間がかかりません。Claudeのコネクタが効くのは、エリアや優先づけの軸を変えながら案を練る週と、訪問後の記録を会話の流れでまとめて更新したいときです。どちらの場合も、書き込みの前に内容を見せさせる指示だけは外さないでください。