ClaudeとLeadfeederを連携して訪問企業のフォロー先を絞る方法
Leadfeederコネクタで自社サイトを訪れた企業を絞り、閲覧ページの確認から連絡先の補完、リスト化までをClaudeに任せる手順と、メール送信前の法的な線引きをまとめます。
Leadfeederコネクタは、自社サイトを訪れた企業を会話で探し、閲覧ページの確認、連絡先の補完、リストやタグの作成までをClaudeに任せるための連携です。起点は「サイトを見に来た企業」で、冷たい名簿ではありません。この記事は、接続から「誰にフォローするかを決める」までの流れを追い、メールを送る前の個人情報と特定電子メール法の線引きを並べます。法的助言ではなく、社内で確認する論点の整理です。
Leadfeederコネクタとは — 何を会話で引けるか
コネクタ紹介ページの説明では、Leadfeederは自社サイトを訪れている企業と、その企業が理想の顧客像にどれだけ合うかを示すサービスです。Claudeにつなぐと、今週関心を示している適合企業を探し、閲覧したページを確認し、適切な連絡先で補完し、リストを作ってタグを付け、利用状況を確認する依頼を書けます。
基本情報は次のとおりです。
紹介ページに載っている基本情報
認証
サインイン必須
Leadfeederのアカウントで認証
掲載時期
2026年6月
Anthropic verifiedの表示あり
ツール数
58本
紹介ページの一覧に出るのは24本
カテゴリはData & analytics、Productivity、Sales & marketingです。接続先のURLは https://mcp.leadfeeder.com/mcp で、開発元はLeadfeeder自身です。
ツールの一覧は24本までが表示され、残りは「Show all 58 tools」で開く形です。表示されている名前は、役割の見当がつく系統に分かれています。個々のツールの引数や挙動の説明は紹介ページにないため、名前から読み取れる範囲にとどめます。
ツール名から見える5つの系統
リストとタグ
create_list、add_company_to_lists、create_tag、assign_tags_to_companyなど。フォロー対象の仕分けに使う系統です。企業と連絡先の補完
create_company_enrichment_job、create_find_contact_data_job、enrich_ipなど。実行前に見積もりを出すestimate_*のツールも並びます。訪問データの出力
create_web_visits_custom_feedとdelete_web_visits_custom_feed。訪問データを切り出すフィードを作る系統とみられます。理想の顧客像とキャンペーン
get_buyer_persona、get_buyer_personas、get_campaign、get_campaign_statsなど。絞り込みの基準と成果の参照に使う系統です。アカウントとカスタム項目
get_account_info、create_custom_field、delete_custom_fieldなど。利用状況の確認や、自社の管理項目の追加に関わります。
削除系のツール(delete_list、delete_tag など)が含まれる点は押さえておきます。Leadfeederの案内では、データを変更する操作は実行前に確認を求められます。
同じ「連絡先を引く」系でも、Lushaの連絡先調査は個人の連絡先から入り、ZoomInfoコネクタは名簿の検索から入ります。Leadfeederは自社サイトへの訪問という事実が先にあり、その後で補完へ進みます。
Claudeにつなぐ手順
Leadfeederのドキュメントが示すClaude(デスクトップまたはWeb)の接続は、4手順です。
Claudeでの接続
- 1
コネクタの画面を開く
CustomizeのConnectorsを開き、AddからBrowse connectorsを選びます。
- 2
Leadfeederを探す
Leadfeederで検索して選びます。 - 3
接続してサインインする
Connect to Claudeを押し、Leadfeederのアカウントでサインインします。APIキーを貼る作業はありません。
- 4
会話で有効にする
会話ごとにLeadfeederのコネクタを有効にしてから依頼を書きます。
TeamとEnterpriseでは、先にOwnerがOrganization settingsのConnectorsで追加し、そのあと各メンバーが自分のアカウントで接続します。管理者が組織側で追加していない場合、メンバーの画面には選択肢が出ません。
Claude Codeからはコマンド1行で登録できます。Leadfeederのドキュメントのコマンドは、末尾が /mcp のないURLです。一方、コネクタ紹介ページと他のツール向けの手順は /mcp 付きのURLを示しているため、ここでは紹介ページのURLに合わせます。
claude mcp add --transport http leadfeeder \
https://mcp.leadfeeder.com/mcp --scope user
claude mcp list登録したら、セッション内の /mcp でサインインします。接続の確認は、読み取りだけの依頼で行うのが安全です。ドキュメントには「Leadfeederでアクセスできるアカウントを一覧して」という依頼例があります。
多くの依頼ではアカウントIDを1回は指定する必要があります。IDはLeadfeederのSettingsのAccountから確認できます。
接続には、APIとMCPの利用が有効なLeadfeederアカウントが前提です。権限・データ・クレジットの規則はAPIと同じと説明されているため、Claudeから実行した操作も、自社アカウントの権限とクレジット残量の範囲で動きます。
訪問企業からフォロー対象を決める流れ
コネクタ紹介ページとドキュメントに載る依頼例は、次の流れに沿っています。
- 今週関心を示している適合企業を探す
- その企業が何を閲覧したかを見る
- 見込みの高い企業を連絡先で補完する
- リストを作ってタグを付ける
- 人がフォロー対象を決める
最初の依頼は、判断基準を言葉にして渡すのがコツです。次は依頼文の例で、Claudeの出力例ではありません。
Leadfeederで、今週サイトを訪れた企業のうち理想の顧客像に
合う企業を挙げてください。企業名、従業員規模、閲覧した
ページ、訪問回数を表にします。ここでは連絡先の取得や
リストの変更は行わず、読み取りだけにしてください。読み取りだけと指定しておくと、変更系のツールを呼ばないよう頼めます。ドキュメントは変更操作の前に確認が出ると説明していますが、頼み方でも守れる構えにしておく方が、最初の運用では安心です。
2番目の依頼では、閲覧ページから関心の中身を読み取ります。
上の表の上位5社について、閲覧したページを時系列で
並べてください。料金ページと導入事例の両方を見た企業は
どれか、一覧で示してください。料金ページや導入事例のような比較検討に近いページが並ぶ企業は、ブログの閲覧だけの企業と扱いを分けられます。何を「近い」と見るかはサイトごとに違うため、基準は自社で決めてClaudeに渡します。
3番目で連絡先の補完に進みます。補完のツールは企業向けと連絡先向けに分かれ、どちらにも実行前の見積もりを出すとみられるツールがあります(estimate_company_enrichment_job、estimate_find_contact_data_job)。クレジットの消費が絡むため、補完の前に見積もりを依頼文に含めます。
補完する前に、必要な件数とクレジットの見積もりを出して
ください。私が了承してから実行します。最後に、補完した企業を create_list と create_tag で仕分けます。たとえば「今週フォロー」「様子見」のような2段階のタグです。ここまでを終えた段階では、Claudeが挙げたのは候補のリストであり、フォローの可否の判断はまだ人が行う前提です。
定期運用に落とす
毎週同じ手順を回すなら、基準を固定して使い回せるようにします。Claude Codeを使う場合は、依頼文をプロジェクトの CLAUDE.md に入れておく方法があります。
## Leadfeeder週次フォロー候補
- 対象は直近7日の訪問企業。理想の顧客像に合う企業のみ
- 最初は読み取りのみ。補完・リスト変更は私が承認してから
- 出力は企業名・閲覧ページ・訪問回数の表
- 個人の連絡先は、送信前確認の担当に渡す一覧にだけ載せる最後の1行は、次の節の線引きと対応します。連絡先をどこまで会話に持ち込み、誰が確認してから使うかを、ルールとして先に決めておく狙いです。
個人情報と特定電子メール法 — どこから線を引くか
ここまでの流れで、扱うデータの性質が変わる地点が1つあります。企業の訪問記録は企業単位の情報ですが、連絡先の補完からは個人の氏名やメールアドレスが入ってきます。
紹介ページに書かれている提供元の立場
コネクタ紹介ページには、Leadfeederが提供するビジネス連絡先データについての記載があります。内容は次の3点です。
- データは公開されている情報源から作ったB2Bデータベース由来であること
- 個人データの処理の法的根拠は、サービスの提供とマーケティングに関するLeadfeederの正当な利益(GDPR第6条第1項(f))であること
- 本人はプライバシー用の窓口で削除、処理への異議、オプトアウトを求められること
これはEUの法律に基づく提供元の説明です。日本で営業メールを送る側の自社が、個人情報保護法と特定電子メール法の義務から外れるという意味ではありません。提供元の根拠と、受け取った自社が守る日本の法律は別のものです。
送信の場面の線引き
営業・広告のメールを送る場面は、特定電子メール法の対象です。法第3条第1項は、送信してよい相手を次の4つに限っています。
| 類型 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 内容あらかじめ、送信を求める旨または送信に同意する旨を通知した者 |
| 2 | 内容省令・内閣府令の定めに従い、自己のメールアドレスを通知した者 |
| 3 | 内容広告・宣伝に係る営業を営む者と取引関係にある者 |
| 4 | 内容省令・内閣府令の定めに従い、自己のメールアドレスを公表している団体、または営業を営む個人 |
Leadfeederを使う場面に当てはめると、論点は絞られます。サイトを見に来たという事実は、第1号の「送信に同意する旨の通知」にも、第2号の「アドレスの通知」にも、そのままでは当たりません。閲覧は、本人が送信者に何かを通知した行為とは別です。フォームの申込みなど、本人が自分で連絡先を渡した場面は別に考えます。
補完で得た個人のメールアドレスは、第4号の「公表している」に当たるかが焦点になります。公表の要件は省令・内閣府令に委ねられているため、条文だけでは決まりません。データベースに載っていることは、送ってよい根拠にはなりません。
送信の拒否を受けた場合は、その意思に反して送ってはならない旨を第3項が定めます。訪問企業の担当者が一度オプトアウトしたら、リスト、タグ、営業のメール配信ツールのどこにも反映される仕組みが要ります。
送信した後の運用は、配信側のコネクタに任せる分け方もあります。Brevoとの連携のようなキャンペーン配信の側で、拒否の記録を一元化する構成です。
個人情報保護法の確認点
連絡先を取得し、Claudeに渡し、目的に沿って使う場面の確認点は、条文単位で別の記事にまとめています。取得時の利用目的の通知、第三者から提供を受ける際の確認と記録、AIサービスへ入力するときの委託の整理は、Lushaを連携する前の確認点が扱う範囲と同じです。Leadfeederでも補完した連絡先は同じ種類の個人データなので、そちらの表をそのまま当てはめられます。
訪問データ側で押さえる論点は、次のとおりです。
| 場面 | 確認すること |
|---|---|
| 訪問企業の一覧を出す | 確認すること企業単位の情報か、個人を識別できる情報が混じっていないか |
| 閲覧ページを見る | 確認すること閲覧履歴が特定の個人に結びついていないか |
| 連絡先を補完する | 確認すること取得の目的を自社のプライバシーポリシーに書いているか |
| 会話に貼る・保存する | 確認すること利用プランで入力データが学習に使われない設定か |
| メールを送る | 確認すること第3条の4類型のどれに当たるか、拒否の記録先はどこか |
訪問データが企業単位にとどまるかどうかは、Leadfeederの設定と自社サイトの構成で変わります。紹介ページからは判断できないため、導入前にLeadfeederの管理画面で確認します。
つまずきやすい点
- コネクタが選べない: TeamとEnterpriseでは、Ownerが先に組織側で追加する必要があります。
- URLが資料で違う: 紹介ページは末尾が
/mcpのURL、ドキュメントのClaude Code用コマンドは/mcpのないURLです。接続できないときは、紹介ページのURLで登録し直します。 - ツール名の意味が分からない: 24本を超える分は「Show all 58 tools」で開き、引数の仕様はLeadfeederのドキュメントで確かめます。
- 補完で想定外にクレジットが減る: 補完前に見積もりを出させ、承認してから実行する運用にします。
- 削除系の操作を誤って頼む: リストやタグ、カスタム項目の削除は、依頼に「確認してから」と書きます。
まとめ
Leadfeederコネクタの強みは、名簿ではなく自社サイトへの訪問を起点にできる点です。企業単位の絞り込みとページ閲覧の確認までは、個人情報の論点が小さく済みます。連絡先の補完から先は、取得・入力・送信の3場面でそれぞれ別の確認が要ります。
フォロー対象を決める判断は人が持ち、Claudeには候補の整理と見積もりの提示を任せる分け方が、導入初期には扱いやすい構成です。メールを送る前に、第3条の4類型のどれに当たるかと、拒否の記録先をあらかじめ決めておきます。