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ClaudeとBrevoを連携する方法 — キャンペーン分析・セグメント・下書き作成

ClaudeとBrevoを連携する方法 — キャンペーン分析・セグメント・下書き作成

Brevo公式のコネクタで、メール・SMSの配信成績やコンタクトをClaudeに読ませ、キャンペーンの下書きまで保存できます。接続手順、21個のツールの役割、送信も削除もされない範囲、権限の注意点をまとめます。

Claude Brevo連携とは — 読み取りと下書き作成に限った公式コネクタ

Brevoコネクタは、Brevo自身が提供するClaude向けの連携です。メール・SMSキャンペーンの成績を調べ、コンタクトやリストやセグメントを引き、テンプレートとキャンペーンの下書きをBrevoのアカウントに保存できます。ディレクトリ上では「Anthropic verified」の表示が付き、カテゴリは「Sales & marketing」、追加時期は2026年6月です。

接続先のURLは https://mcp.brevo.com/v1/anthropic/mcp で、サインインは必須です。Claudeの側は、Web版・デスクトップ版・モバイル版のいずれからも使えます。

最大の特徴は、できないことが先に決まっている点です。Claudeはキャンペーンを送信も予約もしません。何かを削除することもありません。送信は必ずBrevoの画面から人が行います。配信ツールに生成AIを繋ぐときの不安が、設計の段階で塞がれています。

同じ配信系のコネクタとして、KlaviyoやCustomer.io、Brazeの記事もあります。この記事はBrevoに絞ります。

前提 — 必要なプランとアカウント

Brevoのプランは問われません。ディレクトリのページにも公式ヘルプにも「すべてのBrevoプランで使える」とあります。

ただしヘルプは、使える機能とAPIのレート制限がBrevoのプランで変わると補足しています。無料プランでも接続はできますが、読み出せる範囲や呼べる回数はプラン次第です。

Claude側は、無料アカウントでもコネクタを使えます。ヘルプは「最良の体験には有料プランを推奨」としています。

接続手順 — Customizeから5ステップ

ヘルプの手順は次のとおりです。

  1. Claudeで「Customize」を開く
  2. 「Connectors」を選ぶ
  3. 検索欄に「brevo」と入力し、Brevoのコネクタを選ぶ
  4. Brevoのアカウントでログインして接続を承認する
  5. 要求された権限を確認して「Authorize」を押す

承認が済むとClaudeに戻され、そのまま使えます。会話ごとに使う場合は、チャット左下の「+」メニューから「Connectors」を開き、Brevoをオンにします。

Team・Enterpriseプランでは、Ownerが先に組織でコネクタを有効化する必要があります。有効化しただけでは誰も使えません。メンバーは各自で認証します。組織が1回認可してメンバーが引き継ぐEnterprise-managed auth(ベータ)という例外もあります。

外すときは、同じ画面でBrevoを選んで「Disconnect」を押します。Claudeのアクセスはその場で消え、Brevo側のデータには影響しません。

21個のツールを6つの役割で見る

ディレクトリのページには21個のツールが並びます。名前から役割で分けると、次の6系統です。説明があるのは各機能の可否表までで、個々のツールの引数や返り値の説明はありません。

系統ツール数名前に含まれる操作
アカウント・送信元ツール数2名前に含まれる操作アカウント情報の取得、送信元(sender)の取得
コンタクト・リスト・セグメントツール数8名前に含まれる操作コンタクトの取得と詳細と統計、属性、リストの一覧と詳細、リスト内コンタクト、セグメント
メールキャンペーンツール数3名前に含まれる操作一覧、詳細、作成
A/Bテストツール数1名前に含まれる操作A/Bテスト結果の取得
SMSキャンペーンツール数3名前に含まれる操作一覧、詳細、作成
メールテンプレートツール数4名前に含まれる操作一覧、詳細、作成、テスト送信

作成系のツールは3つだけです。メールキャンペーン、SMSキャンペーン、テンプレートの作成で、どれも「下書き」を作る位置づけです。コンタクト・リスト・セグメント・A/Bテスト・アカウント情報は読み取り専用で、ヘルプの表でも作成は「No」になっています。

テンプレートの系統には templates_send_test_template というテスト送信のツールがあります。ヘルプは「キャンペーンの送信・予約はしない」と説明していますが、このテスト送信の宛先や回数の扱いには触れていません。挙動は自分のアカウントで確かめてから運用に乗せるのが安全です。

機能ごとの可否表

機能ごとの可否は次のとおりです。

機能読み取り下書き作成送信・予約・削除
メールキャンペーン読み取り可下書き作成可送信・予約・削除不可
メールテンプレート読み取り可下書き作成可送信・予約・削除不可
SMSキャンペーン読み取り可下書き作成可送信・予約・削除不可
A/Bテスト結果読み取り可下書き作成不可送信・予約・削除不可
コンタクト読み取り可下書き作成不可送信・予約・削除不可
コンタクトリスト読み取り可下書き作成不可送信・予約・削除不可
セグメント読み取り可下書き作成不可送信・予約・削除不可
アカウント情報読み取り可下書き作成不可送信・予約・削除不可

コンタクトの新規登録や属性の更新も、この表では「不可」です。CRM連携のように顧客データを書き換える使い方はできません。

何を頼めるか — ヘルプが挙げる使い方

ヘルプには、はじめの一言に使える例が並んでいます。それぞれがどのツール系統に当たるかを添えると、次のとおりです。

  • 配信成績の分析(メールキャンペーン): 直近5本の開封率と件名を比べる
  • A/Bテストの結果(A/Bテスト): 勝ったバリアントと差を聞く
  • 対象の絞り込み(コンタクト・リスト): 直近30日の登録者のうち未配信の人を探す
  • 1人の履歴(コンタクト詳細と統計): 購読中のリストと最後の開封を調べる
  • メールの下書き(メールキャンペーン作成): 成績の良い過去の配信を踏まえて夏のセールを起案する
  • テンプレート生成(テンプレート作成): ヒーロー画像とCTAボタンを持つ再エンゲージメント用のHTMLを作る
  • SMSの下書き(SMSキャンペーン作成): 週末セール向けのSMSをVIPリストに向けて保存する

読み取りと作成が1本の会話で繋がるのが、この連携の使いどころです。成績を読み、その傾向を踏まえて下書きを書き、Brevoに保存するところまでを1つの会話で済ませられます。

下書きを保存すると、Claudeは作成した内容の要約を返します。キャンペーン名やテンプレート名、件名、対象リストなどが含まれます。中身の確認・編集・送信は、Brevoアカウントの該当画面で行います。

精度を上げる頼み方

ヘルプのベストプラクティスは3点です。

  • 成績を聞くときは期間を添える(「直近30日」「第1四半期」など)
  • 下書きを頼むときは、対象のリストかセグメントの名前を出す
  • 下書きは必ずBrevoで見直してから送る

たとえば次のような頼み方になります。ヘルプの例文に沿った形で、実際の出力を保証するものではありません。

直近30日に送ったメールキャンペーンを、開封率の高い順に5本並べてください。
件名の共通点があれば教えてください。そのうえで、リスト「Newsletter」向けに
夏のセールの案内メールを下書きとして保存してください。送信はしません。

「送信はしません」と書き添えておく必要は、仕様上はありません。書いておくと、意図がチームの記録に残る程度の効果です。

下書きの直しも会話で進められます。ヘルプによれば、メールキャンペーンとテンプレートは、会話を続けて修正を頼むとClaudeがBrevo上の下書きを更新します。HTMLはBrevoのメールエディターから直接編集しても構いません。SMSの下書きは、Brevoの通常の画面で編集します。

権限の注意点 — ユーザーごとの権限を見ない

この連携でいちばん注意したいのは権限の扱いです。ヘルプは、コネクタがユーザー個別の権限を考慮しないと明記しています。アクセスはMCPキーに基づいて許可され、Brevo上での個々のユーザーの権限には左右されません。

つまり、Brevoで閲覧権限の狭いメンバーが接続しても、キーで読める範囲がClaudeから見えます。ヘルプの対処は「信頼できる人にだけ共有する」で、将来のアップデートで対応する既知の制限という位置づけです。

営業系のCRMコネクタには、権限に従うと説明されるものもあります。たとえばPipedriveのページは、既存のユーザー権限に従うと書いています。同じ感覚でBrevoを任せると、想定より広く見えてしまいます。

組織側で絞る手段は、Claudeの側にあります。Team・Enterpriseプランでは、Ownerがコネクタのツール権限を「Always allow」「Needs approval」「Blocked」から選べ、組織全体に適用されます。Brevoは書き込みが下書き作成だけなので、作成系のツールを「Needs approval」にしておけば、下書きの保存にも確認が挟まります。手順の詳細はClaude Connectorsの一覧と追加方法の記事を参照してください。

つまずきやすい点

Brevoアカウントは1つしか繋げない。ディレクトリのコネクタは、Claudeのアカウント1つにつきBrevoのアカウント1つに対応します。複数のBrevoアカウントを扱いたいときは、アカウントごとにカスタムコネクタを作り、各アカウントのMCPキーを貼り付ける方法がヘルプに書かれています。

表示は言語に従わない。Claudeは質問した言語で答えますが、キャンペーン名やコンタクトの属性は、Brevoに保存されたままの表記で出てきます。日本語で聞いても、英語の名前で登録された配信は英語のまま返ります。

Claudeの答えが誤ることはある。Claudeが不正確な結果を返す場合があることは、ヘルプも認めています。対策として、Brevoのデータを最新に保つこと、結果を人が確認してから行動すること、根拠になったデータを示すよう頼むことを挙げています。開封率などの数字は、Brevoのレポート画面と突き合わせてから配信判断に使う形が確実です。

データは学習に使われない。ヘルプは、Brevo経由で共有したデータをAnthropicが学習に使わないと説明しています。ただしフィードバックの送信や、学習への明示的な参加のような限定的な例外があり得るとも書かれています。取り扱いはAnthropicの利用規約(個人向けか商用向けか)に従います。

Claude Codeから使うには

ディレクトリのコネクタは、Claudeのアカウントに紐づく設定です。Claude Codeには別の登録経路があり、リモートのMCPサーバーはURLを指定して追加できます。

claude mcp add --transport http brevo \
  https://mcp.brevo.com/v1/anthropic/mcp
claude mcp list

追加後は、Claude Code内で /mcp を実行してOAuthの認証を完了します。以上はClaude CodeのMCPドキュメントにあるリモートHTTPサーバーの追加の形にBrevoのURLを当てはめた例です。Brevoがこの経路での接続を案内しているわけではなく、動作は確認していません。Claude Codeで使いたい場合は、Brevoのヘルプが案内するカスタムコネクタとMCPキーの方式も選択肢になります。

向く使い方・向かない使い方

配信の運用担当が最初に得をするのは、成績の確認と下書きの起案です。週次の振り返りで「直近の配信を件名別に並べて」と頼む、といった使い方は、この連携の読み取り系ツールにそのまま乗ります。

一方で、次の用途はこのコネクタの範囲外です。

  • 配信の送信・予約・スケジュール変更
  • コンタクトの追加・更新・リスト振り分け
  • キャンペーンやテンプレートの削除
  • A/Bテストの設定そのものの作成

これらはBrevoの画面か、Brevo自身のAPIで行うことになります。範囲が狭い分、誤操作の余地も狭い連携です。

まとめ

Brevoコネクタは、配信成績の分析と、テンプレート・キャンペーンの下書き作成を会話に取り込む公式の連携です。ツールは21個、書き込みは下書きの作成だけで、送信・予約・削除は仕様として行われません。

一方で、ユーザー個別の権限に従わずMCPキーの範囲で読める点と、1アカウントにつき1つのBrevoアカウントという制限は、導入前に押さえておく項目です。共有する相手を絞り、組織のプランではツール権限で下書き作成にも承認を挟む構成が、無理のない始め方です。

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