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ClaudeとClose CRMを連携する方法 — 書き込み権限を設定時に絞る

ClaudeとClose CRMを連携する方法 — 書き込み権限を設定時に絞る

Close公式のMCPサーバーをClaudeにつなぐ手順です。接続時に選ぶ3つのスコープ(mcp.read・mcp.write_safe・mcp.write_destructive)の違いと、Claude Codeでの登録までを扱います。

Claude Close CRM連携で何ができるか

Close CRM連携は、Close社が公式に提供するMCPサーバーにClaudeをつなぐ仕組みです。接続先のURLは https://mcp.close.com/mcp で、リード・連絡先・商談・活動の検索と参照ができます。書き込みは任意で、接続時に選んだスコープの範囲に限られます。

Connectorsディレクトリでは開発元Closeの「Anthropic verified」表示付きで、カテゴリはSales & marketing、追加時期は2025年11月、サインインは必須です。

この連携の特徴は、権限をClaude側ではなくCloseのOAuth画面で絞る点にあります。Claudeに任せる前に「何を触れる状態にするか」を決める構造になっています。Connector全般の仕組みはClaude Connectorsの解説にあります。

3つのスコープで触れる範囲が決まる

Closeは権限を3段階のスコープで表します。上のスコープは下のスコープのツールをすべて含みます。

くらべる

Close MCPの3スコープ

読み取り専用

mcp.read

検索・参照・集計のツールだけです。リードや商談の内容は読めますが、何も変更できません。

安全な書き込み

mcp.write_safe

読み取りに加えて、リード・連絡先・メモ・商談・タスクなどの作成ができます。メールは下書きまでです。

フル(編集・削除)

mcp.write_destructive

さらに既存データの更新・削除・統合ができます。取り消せない操作を含みます。

ディレクトリの紹介文は、これを「安全な書き込み(リード作成など)」と「フルの書き込み(編集・削除など)」の2択として説明しています。実際のスコープ名は上の3つです。

「安全」は作成まで、編集は含まれない

見落としやすい点があります。開発者向けのツール一覧で、mcp.write_safe の節の冒頭は「データの作成と更新のためのツール」と説明しています。ところが並んでいるツール名は create_lead や create_note など作成系です。update_lead や update_opportunity といった更新系は、mcp.write_destructive の節に入っています。

つまり、既存のリードのステータスを変えたり商談の金額を直したりしたいなら、mcp.write_safe では足りません。編集を任せるには、削除や統合も含む最上位のスコープを選ぶ構造です。節の冒頭の文面だけで判断せず、使いたいツール名がどの節にあるかで選んでください。

やりたいこと必要なスコープ該当するツール名
リードや商談を調べる必要なスコープmcp.read該当するツール名lead_search / find_opportunities / activity_search
新規リードを登録する必要なスコープmcp.write_safe該当するツール名create_lead / create_contact
メモ・タスクを足す必要なスコープmcp.write_safe該当するツール名create_note / create_task
返信の下書きを作る必要なスコープmcp.write_safe該当するツール名create_draft_email
ステータスや金額を直す必要なスコープmcp.write_destructive該当するツール名update_lead / update_opportunity
リードを消す・統合する必要なスコープmcp.write_destructive該当するツール名delete_lead / merge_leads

メールの扱いは安全寄りです。create_draft_email の説明には、メールは未送信の下書きとして保存され、ユーザーがCloseで確認・編集して送る形で、自動送信はされないと書かれています。

読み取りだけでも使える範囲は広い

mcp.read のツールには、検索や参照のほかに集計もあります。aggregation は「今週送ったメールは何通か」「今週最も電話した担当者は誰か」といった問いに答えるためのものです。集計の前に get_fields でフィールドの一覧を取る手順も、ツールの説明に書かれています。

通話の文字起こしを読む fetch_call や、会議の文字起こしを読む fetch_meeting_transcript も読み取りスコープに入っています。営業会話の振り返りは、書き込み権限なしで始められます。

読み取りのスコープには、請求まわりの get_billing_summary と get_ai_credit_usage も含まれます。営業担当に広く配るアカウントでは、これらが見える点を管理者が把握しておく価値があります。見える範囲は接続するCloseユーザーの権限に従う、という整理でディレクトリの紹介文が書かれています。

ClaudeのWeb・Desktopから接続する

有料プランでは、組織のコネクタ一覧から追加します。

手順

Closeコネクタを追加する流れ(有料プラン)

  1. 1

    設定のConnectorsを開く

    Webまたはデスクトップで左下のユーザー名から設定を開き、サイドバーの「Connectors」、続いて「Organization connectors」を選びます。

  2. 2

    Closeを選んで接続する

    Closeのコネクタを見つけて「Connect」を押します。

  3. 3

    組織とスコープを選んで許可する

    CloseのOAuth画面で、アクセスを許す組織とスコープを選びます。ここで読み取りだけにするか、書き込みを許すかが決まります。

  4. 4

    新しい会話でツールを有効にする

    新しいチャットでは、Closeのツールを有効にし直す必要があります。

Closeのヘルプは、ConnectorsライブラリにあるCloseを使うには有料プランが必要だと書いています。一方で、Claudeデスクトップの無料プランでも別の手順で接続できます。チャット欄の「+」から「Add Connectors」を開き、「Close」を選んで接続し、CloseのOAuth画面で組織と権限を選ぶ流れです。

接続後は、同じ「+」のコネクタ一覧でオン・オフを切り替えられます。オフのままだとツールは使えません。「つないだのに何も返らない」ときは、まずここを見てください。

Claude Codeから接続する

Claude Codeでは、OAuthで登録する方法とAPIキーで登録する方法があります。OAuthなら、次の1行です。

claude mcp add --scope user --transport http \
  close https://mcp.close.com/mcp

APIキーを使うなら、スコープをヘッダで指定します。ここでは読み取り専用で登録する例です。

export CLOSE_API_KEY=YOUR_API_KEY
claude mcp add --scope user --transport http \
  close https://mcp.close.com/mcp \
  --header "Close-API-Key: ${CLOSE_API_KEY}" \
  --header "Close-Scope: mcp.read"

mcp.read を mcp.write_safe か mcp.write_destructive に変えれば、権限が広がります。登録できたかどうかは、claude を起動して /mcp で確かめます。

複数の組織を扱うなら、サーバー名を close-組織名 のように変えて登録します。名前で区別できるようにするためです。

スコープ別にサーバーを分ける運用

APIキー方式では、同じキーでもヘッダを変えれば別のスコープで登録できます。この性質を使うと、普段は読み取り専用、リード登録のときだけ書き込み可、という分け方ができます。以下は考え方の一例で、Closeのドキュメントにある構成ではありません。

claude mcp add --scope user --transport http \
  close-read https://mcp.close.com/mcp \
  --header "Close-API-Key: ${CLOSE_API_KEY}" \
  --header "Close-Scope: mcp.read"
claude mcp add --scope user --transport http \
  close-write https://mcp.close.com/mcp \
  --header "Close-API-Key: ${CLOSE_API_KEY}" \
  --header "Close-Scope: mcp.write_safe"

書き込み側は必要なときだけ有効にし、使い終えたら claude mcp remove close-write で外します。常時つないでおくサーバーは読み取り専用の1本に絞れます。

Claude側の権限でも二重に絞る

Closeのスコープはサーバー側の上限です。Claude Codeには、その内側でさらに確認を挟む仕組みがあります。更新や削除のツールだけを承認制にする設定例です。

{
  "permissions": {
    "ask": [
      "mcp__close__update_lead",
      "mcp__close__update_opportunity",
      "mcp__close__delete_lead",
      "mcp__close__merge_leads"
    ]
  }
}

これは .claude/settings.json に置く例で、ask に入れたツールは呼ぶたびに確認が出ます。close の部分は登録時のサーバー名に合わせてください。mcp.write_destructive で接続していても、取り消せない操作の前に必ず人の目が入ります。

merge_leads は、統合元のリードが処理の完了時に削除され、元に戻せないとツールの説明に書かれています。同じ説明は、統合する前に対象の組、一致していそうな理由、残すリード、食い違う情報を見せ、承認を取るよう求めています。この手順をCLAUDE.mdにも書いておくと、会話ごとのぶれが減ります。

## Close CRMの扱い
- 検索・参照は確認なしで実行してよい
- リードの統合・削除の前に、対象と理由を示して承認を待つ
- メールは下書きまで。送信はCloseの画面で人が行う

複数の組織をつなぐときの注意

Claudeは同じURLのコネクタを複数持てません。Closeの開発者向けドキュメントは、組織ごとにカスタムコネクタを追加する回避策を示しています。「Customize」の「Connectors」から「Add Custom Connector」を開き、名前を close-mcp-組織名 のように付けます。URLは https://mcp.close.com/mcp?1 とし、2つ目は末尾を ?2 にします。同ドキュメントはこれを回避策(hack)と呼んでいます。

追加したコネクタを開いて「Connect」を押し、CloseのOAuth画面でそれぞれの組織を許可します。

つまずきやすい点

  • ツールが出ない:新しいチャットではツールの有効化が必要です。コネクタ自体がオフになっていないかも見ます。
  • 更新が通らない:mcp.write_safe で接続していると、更新系のツールは使えません。OAuth画面でスコープを選び直して接続し直します。
  • SSEでつなげない:CloseのMCPサーバーはHTTP Streamable方式で、SSEには対応していません。ヘルプはサポートへの連絡を案内しています。
  • n8nで書き込めない:ヘルプには、n8nの連携は現状 mcp.read のみ対応と書かれています。

なお、ディレクトリ側の表示は「Show all 55 tools」で、開発者向けの一覧の見出しはそれより多く並びます。ツール数を設計の前提にせず、接続後に実際に見えるツールを確かめてください。

他のCRM連携との違い

Close連携の設計上の特徴は、接続時に3段階のスコープを選べて、書き込みを作成だけに止められる点です。同じCRM領域の連携には、Claude HubSpot連携やClaude Salesforce連携があります。小規模向けのNutshellとSalesflareのコネクタや、会話からCRMを更新するDay AIのコネクタも、Closeとは別の製品です。

商談前の下調べにどう使うかはClaudeの商談準備にまとめています。Closeで始めるなら、まず mcp.read で数日使い、頼みたい作業が出てきた段階で mcp.write_safe に上げる進め方が無理がありません。編集と削除まで必要になった時点で、mcp.write_destructive とClaude側の承認設定を併せて入れます。

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