ClaudeとTineoで友人との共有旅程を作って更新する手順
TineoコネクタをClaudeにつなぐと、フライト・宿・アクティビティを共有旅程に追加・更新できます。接続手順、頼み方、予約は変わらない点、更新前の確認までを手順で追います。
Tineoは、フライト・宿・移動・アクティビティ・チケットを一つの共有旅程にまとめる旅行アプリです。Claudeのコネクタとしてつなぐと、旅程の確認から項目の追加・編集までを会話で頼めます。友人と作る旅程を、チャットの往復ではなくTineoの旅程そのものとして更新していく使い方です。
ここで一つだけ先に押さえておく点があります。Claudeが変えるのはTineo内の旅程で、航空会社や宿の予約は動きません。この前提のうえで、接続から更新までの流れを順に見ていきます。
Tineoコネクタでできること
Tineoコネクタは、Claudeのコネクタ一覧でAnthropic verifiedの表示が付いたディレクトリ掲載のコネクタです。提供元はTineo LLCで、カテゴリはCommunication・Productivity・Travelの3つ、追加は2026年9月です。サインインが必須で、Tineoのアカウントがなければ使えません。
コネクタページが挙げる用途は次の5つです。
- 旅程の作成と、項目の追加・編集
- フライト・ホテル・Airbnb・レストラン・アクティビティの検索
- 旅行仲間の招待と、予定ごとの参加者の割り当て
- フライトの運航状況や旅行先の天気の確認、持ち物リストの生成、費用の確認
- 複数の旅行や旅行書類をまたいだ詳細の検索
共有旅程に関わるのは3つ目です。Tineo側にも、共有旅程のほか投票とチェックリストの機能があり、全員で旅程を決めて変更を追える作りになっています。
ツールは全部で68個あり、コネクタページの一覧で見えるのは先頭の24個までです。そこには flight_quickadd(フライトの追加)や batch_segment_create、generate_packing_list、friend_request_send、get_day_of_travel_brief などの名前が並びます。ツール名だけでは動作の細部までは分からないので、期待する動きかどうかは最初の1回で確かめるのが確実です。
単体のしおり作成と、Tineo連携の違い
Claudeだけで作るしおり
Artifactsの表などに日程表を作ります。作った後の更新は、同じ会話で作り直すことになります。友人との共有は、画面のコピーや別の共有手段に頼ります。
Tineoにつないだ旅程
旅程はTineoに保存され、Claudeの操作はそこへ反映されます。同行者を招待して、同じ旅程を見られます。
Claudeだけで日程表を作る手順は、旅行のしおりをClaudeで作る手順にまとめています。Web検索で現地の情報を補う方法は、そちらが詳しい内容です。
接続の手順
Claudeの画面から、ディレクトリのコネクタとして追加します。接続の流れはほかのディレクトリコネクタと同じで、Circlebackを接続する手順でも同じ操作を確認できます。
Tineoを接続して会話で使えるようにする
- 1
Tineoのアカウントを用意する
アカウントは必須です。アプリはiOS・Android・MacOS・Windows・Webで提供されると、コネクタページに書かれています。
- 2
コネクタ一覧からTineoを選ぶ
ClaudeのCustomize > Connectorsを開き、Tineoを選びます。説明と権限を確認して、ConnectまたはInstallを押します。
- 3
Tineoのサインインで許可する
認証の画面で、Claudeに旅程へのアクセスを許可します。Tineoの説明では、読み取りのtrips:readと、変更のtrips:writeの2つのOAuthスコープがあります。
- 4
会話でTineoを有効にする
チャット左下の「+」からConnectorsを開き、Tineoをオンにします。「/」でもこのメニューが開きます。
Team・Enterpriseプランでは、組織のOwnerが先にコネクタを組織へ追加する必要があります。追加しただけでは誰にもアクセスは付与されず、メンバーは各自でTineoにサインインします。
Web版やデスクトップで接続しておくと、次回ログインしたiOS・Android版のClaudeでも使えるようになります。モバイルからのコネクタ追加はベータ扱いなので、最初の接続はWebかデスクトップが向いています。
共有旅程を作る頼み方
接続できたら、まず旅程の作成から頼みます。次の文は頼み方の一例です。
Tineoに「京都2泊3日」という旅行を作ってください。
11/14〜11/16、参加者は私と友人2人です。
作る前に、入れる項目を一覧で見せてください。日付と時刻の形式は、Tineoの説明にあるとおりYYYY-MM-DDとHH:mm(24時間)です。文章で「来月の第2週末」と書くと解釈がぶれるので、日付は数字で渡すほうが取り違えが起きません。
予約済みの項目が多いときは、1件ずつ頼まず、まとめて渡します。
次のフライトと宿を、京都の旅行にまとめて追加してください。
追加前に、日付と時刻の読み取り結果を表で見せてください。
- 往路: 11/14 羽田 08:00発 京都方面の便
- 宿: 11/14〜11/16 市内のホテルここで見ているのは、Claudeが日付や時刻を読み違えていないかです。batch_segment_create というツール名からは、複数の項目を一度に作る動きが想定されますが、動作の詳細はページに説明がありません。追加後にTineoのアプリで表示を見る習慣をつけると、ずれに早く気づけます。
予約確認メールの取り込みは、Tineo側の機能です。コネクタページでは、確認メールの転送、対応するメールアカウントの接続、Claudeやアプリ内アシスタントへの指示が、項目の追加方法として挙げられています。メールが手元に多いなら、取り込みはTineoに任せて、Claudeには抜けの確認を頼む分担もあります。
友人と共有してから更新する
同行者の招待も、Claudeに頼めます。コネクタページには、旅行仲間の招待と、予定ごとの参加者の割り当てが載っています。ツール一覧には friends_list や friend_request_send などの名前があり、フレンド機能を通す操作が含まれると読めます。
この旅行に友人を招待してください。
送る前に、誰に何を送るのかを確認させてください。招待された側がTineoのアカウントを必要とするかどうかは、コネクタページに記載がありません。友人に送る前に、Tineoのアプリで招待の画面を一度確認しておくと安心です。
更新の依頼は、「何を」「どの項目から」「どう変えるか」を分けて書きます。
2日目の昼の予定を、清水寺から嵐山に変えてください。
変更するのは2日目の昼の1件だけで、ほかの項目は触らないでください。
変更前と変更後を並べて見せてから実行してください。「ほかは触らない」と書くのは、共有旅程では誰かの変更がそのまま全員に見えるためです。削除については、Tineoの説明に、確認してから実行する前提が書かれています。ClaudeのコネクタにNeeds approvalを設定しておくと、この確認が画面の操作として加わります。
更新前に承認が出る設定にする
ClaudeのConnectors設定には、ツールごとの権限があります。Customize > ConnectorsでTineoを選ぶと、Tool permissionsに読み取り系と書き込み・削除系の区分が出て、それぞれAlways allow・Needs approval・Blockedから選べます。
共有旅程は、書き込み・削除系をNeeds approvalにしておくのが無理のない設定です。読み取りだけを許す使い方なら、書き込み系をBlockedにします。次の表は選び方の目安です。
| 使い方 | 読み取り系 | 書き込み・削除系 |
|---|---|---|
| 旅程の確認と相談だけ | 読み取り系Always allow | 書き込み・削除系Blocked |
| 旅程を一緒に更新する | 読み取り系Always allow | 書き込み・削除系Needs approval |
| 項目の大量登録を任せる | 読み取り系Always allow | 書き込み・削除系Always allow(登録後にアプリで確認) |
この画面の組織単位の制限は、TeamとEnterpriseプランのOwnerが設定できます。個人で使う場合も、接続後に権限を見直せます。なお、Claude側で書き込みを許可しても、Tineo側で許される範囲を超えることはありません。
ツールが増えて読み込みが重く感じるときは、チャット左下の「+」からConnectors > Tool accessで読み込み方式を選べます。接続中のコネクタが10個以上なら、On demandへの切り替えが候補です。
予約は変わらない — 更新の範囲を取り違えない
Tineoの説明には、変更はTineo内の旅程に反映され、旅行事業者との予約の変更・キャンセルや、カードへの請求は行われないとあります。
落とし穴
旅程を書き換えたのに、予約は元のまま
Claudeに「ホテルを1泊延ばして」と頼むと、Tineoの宿の項目は変わりますが、宿側の予約はそのままです。延泊の予約は、宿の予約サイトや連絡先で別途行います。友人にも「旅程を変えただけ」と伝えておかないと、予約済みと勘違いされます。
逆に言えば、旅程を気軽に書き換えられる反面、実際の予約状況との差が静かに広がります。更新のたびに、予約の取り直しが要る項目かどうかを自分で振り分ける必要があります。
コネクタページはフライトの運航状況や変更履歴を確認するツール(flight_status_for_segment、get_flight_change_history)も挙げています。ただし、ツール名の一覧から読める範囲なので、最新の運航情報は航空会社の案内でも照合してください。
うまく動かないときの切り分け
Tineoの操作が通らないときの順番
- QチャットでTineoをオンにしましたか?答えがまだです答えがはい
「+」からConnectorsを開き、Tineoのスイッチをオンにします。接続しただけでは、会話ごとの有効化が済んでいません。
- QTineoへのサインインは完了していますか?答えが途中です答えがはい
Customize > ConnectorsでTineoの状態を見て、認証をやり直します。Tineoのアカウントがないと使えません。
- QNeeds approvalやBlockedが書き込みを止めていませんか?答えが止まっています答えがはい
Tool permissionsの書き込み系の設定を確認し、必要な項目だけNeeds approvalに戻します。
それでも変わらないとき
Tineoのアプリで旅程を直接開き、項目が実際に変わっていないかを見ます。会話の返答だけでは、反映済みかが分かりません。
料金と、ほかのコネクタとの使い分け
Tineoは無料プランがあり、旅程づくりと共同編集の基本機能が含まれます。AIによるAirbnb検索は、無料プランで毎月(UTC基準)30回までです。有料のTineo Ultraは月額4.99ドルまたは年額39.99ドルで、AI Airbnb Searchが含まれます。料金表は変わりうるので、契約前にTineoの料金ページで確認してください。
GmailやGoogle Calendarのコネクタも、コネクタページの関連コネクタとして並びます。役割は分けて考えられます。
- Tineo: 旅程の保存先と、同行者との共有
- Gmail: 予約確認メールの検索
- Google Calendar: 日程のカレンダー登録
予約メールが散らばっているなら、Gmailで探した内容をTineoに追加する流れも成り立ちます。ただし、コネクタをまたいで自動で連携する保証はないので、取り込む項目は一覧で見てから確定させてください。
まとめ
TineoコネクタはClaudeに旅程の追加・更新を任せられますが、反映先はTineo内の旅程に限られます。友人との旅行で使うなら、書き込み系ツールをNeeds approvalにして、更新前後を並べて見せてもらう運用が安全です。予約そのものは別に動かす必要があることを、同行者にも伝えておきます。