Desktopのcomputer useがバックグラウンドで動く — beta・対象プランと制限
macOSのClaude Code Desktopで、computer useが画面を占有せずバックグラウンドで動くようになりました。beta・Pro/Max対象、許可の範囲、Full controlへの切り替えをまとめます。
macOS版のClaude Code Desktopでは、computer useをバックグラウンドで動かせます。Claudeは承認したアプリの画面を見て操作し、あなたは別の作業を続けられます。2026年8月31日の週(Week 36)の更新で加わった動作です。
位置づけはbetaで、Pro・Maxプランが対象です。ここでは、従来のフォアグラウンド動作との違い、使える条件、許可と中断の考え方を扱います。
バックグラウンド動作で何が変わったか
これまでのcomputer useは、Claudeが操作を始めると他のウィンドウが隠れ、画面がClaudeの作業に占有される動きでした。Desktopの設定項目に「Unhide apps when Claude finishes」があるのも、そのためです。
バックグラウンド動作ではこの前提が外れます。Week 36の更新情報は、macOSのClaude Code Desktopで、Claudeが承認済みアプリの中で見て動き、ユーザーは自分の作業を続けられると説明しています。許可カードには「バックグラウンドか、画面のフルコントロールか」を選ぶ趣旨の文言が出ます。
ヘルプセンターの記事は、さらに具体的に書いています。
- Claudeはポインターとキーボードを奪わない
- 入力中のときは、おおむね待ってから動く
- 画面全体が要る作業が出たときは、各セッションの最初に許可を求めてから引き継ぐ
フォアグラウンド(Full control)とバックグラウンドの違い
バックグラウンド
承認したアプリのウィンドウの中で作業します。ポインターとキーボードは自分のものとして使い続けられます。
Full control
画面を引き継いで作業します。他のウィンドウは作業中に隠れ、終了時に戻す設定を選べます。
使える条件 — プラン・OS・権限
条件は、Desktopのドキュメントとヘルプセンターを合わせると次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象プラン | 内容Pro・Max(DesktopのドキュメントとヘルプセンターはUltraも併記) |
| 対象外 | 内容Team・Enterprise |
| OS | 内容macOS。ヘルプセンターはバックグラウンドをmacOS 15以降の既定と説明 |
| 状態 | 内容beta。Macが起動していて、Claude Desktopアプリが開いていること |
| 追加の権限 | 内容AccessibilityとScreen Recording |
有効化のトグルや、システム権限を2つ許可する手順は変わりません。手順はDesktop Computer Useの有効化にまとめています。Team・Enterpriseで使えない点はClaude Computer UseはTeamプランで使えないで扱っています。
バックグラウンドの話はmacOSの記述に限られます。WindowsのDesktopについて、Desktopのドキュメントはトグルを入れれば有効化が完了すると書いており、バックグラウンド動作への言及はありません。
許可の範囲はバックグラウンドでも変わらない
画面を占有しないからといって、Claudeが操作できるアプリが増えるわけではありません。アプリごとの許可は従来どおりです。
初めてあるアプリが必要になると、セッション内にプロンプトが出て、Allow for this sessionかDenyを選びます。許可はそのセッションの間有効です。Dispatchから起動したセッションでは30分で切れ、再び確認が出ます。
操作の範囲はアプリのカテゴリーで固定されています。
| ティア | できること | 対象 |
|---|---|---|
| View only | できることスクリーンショットで見るだけ | 対象ブラウザー、取引プラットフォーム |
| Click only | できることクリックとスクロール。入力とショートカットは不可 | 対象ターミナル、IDE |
| Full control | できることクリック・入力・ドラッグ・ショートカット | 対象上記以外 |
ここで言うFull controlは、アプリ単位の操作範囲の名前です。画面を引き継ぐモードの「Full control」とは別の話なので、読み違えないようにします。
SettingsのDenied appsに入れたアプリは、確認なしで拒否されます。ただしヘルプセンターは、あるアプリの操作が別のアプリに波及する例を挙げています。メールアプリのリンクをクリックすると、許可していないChromeが開くことがあります。画面を見せないことはできても、開くこと自体は止められません。
アプリごとのブロックの考え方はCoworkのアプリブロックリスト設定が詳しいです。
画面を引き継がせたいときの切り替え
バックグラウンドが既定のmacOS 15以降でも、画面を完全に任せたい場面はあります。ヘルプセンターの案内では、SettingsのCapabilitiesにあるComputer useの項目、なければSettingsのSystemにあるThis computerの欄を開き、「How Claude uses the apps you allow」を「Full control」にします。
Desktopのドキュメントも、この2つのモードが同居していることを前提に書かれています。「Unhide apps when Claude finishes」は、バックグラウンドで動いていないときに、作業中に隠した他のウィンドウを終了時に戻すかを決める設定です。バックグラウンド動作のときは隠す動きが発生しないので、この設定の出番はありません。
止めるには — Desktopの記述とCLIの記述を分けて読む
ヘルプセンターは「Claudeはいつでも止められる」と書いていますが、キー操作までは書いていません。Desktop向けの節にも、中断キーの記載がありません。
CLI版のドキュメントには具体的な記述があります。ターンで最初に画面を使うときに「Claude is using your computer · press Esc to stop」という通知が出て、Esc を押すと現在の操作を即座に中断します。ターミナルでは Ctrl+C でも止められます。同じ画面操作の仕組みを共有していても、これはCLIの挙動として書かれたものです。Desktopでも同じかどうかは、この記述からは判断できません。
そこで、Desktopでバックグラウンド動作を試すときは、次の順で備えると安全です。
- 最初は、見られて困らないアプリだけを許可する
- 触らせたくないアプリはDenied appsに入れておく
- 中断したいときの操作を、無害なタスクで先に試す
2つめのDenied appsは、ドキュメントに載っている手段です。1つめと3つめは、公式の手順ではなく運用上の備えです。
目を離しやすいからこそ、許可するアプリを選ぶ
バックグラウンドでは、Claudeの操作が目の前の画面に出ません。進み具合を見張りにくくなる分、許可するアプリの選び方が安全面の中心になります。
ヘルプセンターは、銀行・医療・行政のような機微なアプリには許可を与えないよう勧めています。Claudeは画面のスクリーンショットを撮って操作を決めるため、許可したアプリに映る個人情報や機密文書は、Claudeから見える範囲に入ります。作業の前に、機密を含むファイルやアプリを閉じておく運用も案内されています。
最初は、調べものや整理のような単純な作業から始めるのが、ヘルプセンターの推奨です。
向く作業と、向かない作業
ヘルプセンターのCurrent limitationsは、バックグラウンドかどうかにかかわらず適用されます。
- Macがスリープしておらず、Claude Desktopが開いていること
- 複雑な複数ステップの作業は、やり直しが要ることがある
- 画面を経由する作業は、コネクターより遅い
バックグラウンドが向くのは、完了までに時間がかかり、途中で手を出さなくてよい作業です。たとえば、設定画面しかない社内ツールの項目を順に確認するような用途です。一方、Claudeの動作を目で追いながら細かく指示を出す作業は、Full controlの方が状況をつかみやすい場面もあります。画面全体にClaudeの操作が出るので、動きを目で追いやすくなるからです。
依頼文の例です。公式のサンプルではなく、許可の範囲を意識した書き方の一例です。
Xcodeでプロジェクトをビルドして、エラーが出たらログの該当箇所を
要約して。Xcode以外のアプリは操作しないで。操作してよいアプリを依頼文で絞っておくと、許可プロンプトの内容とも照らしやすくなります。
公式ページ間で食い違う点
同じ機能でも、ページごとに書き方が揃っていない箇所があります。
- 呼び方: Week 36の更新情報とヘルプセンターはbeta、Desktopのドキュメントはresearch preview
- 対象プラン: Week 36の更新情報はProとMax、DesktopのドキュメントとヘルプセンターはUltraも併記
- macOSのバージョン: Desktopのドキュメントはcomputer useにmacOS 14以降を要求し、ヘルプセンターはバックグラウンドの既定をmacOS 15以降と説明
macOS 14のMacでは、computer use自体は使えても、バックグラウンド動作の既定にはならない可能性があります。ただしこれは、2つのページを合わせた読み方です。macOS 14での挙動を書いたページはありません。
CLI版にはバックグラウンド動作の記述がなく、画面を操作する間は他のアプリが隠れます。CLIでの使い方はClaude Codeのcomputer useをCLIで有効にする手順を参照してください。
まとめ
macOSのDesktopで、画面を渡さずにcomputer useを動かせるようになりました。この更新で変わったのは、画面の占有の仕方です。アプリごとの許可、View onlyやClick onlyのティア、Team・Enterpriseが対象外という条件は据え置きです。
試すなら、許可するアプリを絞り、中断の手段を先に確かめておくと安心です。macOS 14の環境と中断キーの扱いは、手元で動かして確かめる前提で見ておきます。無料枠でどこまで使えるかはClaude Desktopは無料で使える?にあります。
参照した一次ソース
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