Claude Code v2.1.280 — Opus 5.5登場とPro/Teamの既定モデル変更
Claude Code v2.1.280は新モデルOpus 5.5を追加(1Mコンテキスト・入力$4/出力$20、100万トークンあたり)。Pro・Team Standardプランの既定モデルもSonnetからOpusに変わりました。
このリリースで何ができるようになるか
Claude Code v2.1.280は、新しいOpusモデルの追加と既定モデルの入れ替えを同時に行うリリースです。114件の変更のうち、影響が大きいのは主に3点です。
Claude Opus 5.5(claude-opus-5-5)が追加され、Opusで既定になるモデルが置き換わりました。1Mトークンのコンテキストを持ち、単価は入力$4・出力$20(100万トークンあたり)、キャッシュ読み取りは$0.20です。前身のOpus 5から単価が下がっています。
Pro・Team Standardプランでは、新しい会話の既定モデルがSonnetからOpusに変わります。これでMax・Team Premium・Enterpriseと同じ既定に揃いました。直近のClaude Code v2.1.278では分類器の実行場所が変わりましたが、今回はモデルそのものの既定が動きます。
あわせて、auto modeの安全性チェックが不安定なときに動作が固まる2つの不具合も修正されました。チェックが再確認を拒否したときに同じ操作を延々と再試行する問題と、チェックが無回答のときに確認なしで延々と拒否し続ける問題です。
あなたの開発フローはどう変わるか
Pro・Team Standardプランでセッションを開いている場合、次に開く会話からOpusが既定になります。これまでSonnetを既定として使ってきたなら、体感の速度やコストが変わります。手元で別のモデルを選んで使っていた場合はその選択が優先されるため、既定の入れ替え自体による影響はありません。組織側でデフォルトモデルを固定したい場合の設定手順はClaude組織のデフォルトモデル設定にまとめています。
Max・Team Premium・Enterpriseプランは、既にOpusが既定だったため今回の変更による体感差はありません。
Opus 5(claude-opus-5)を明示的に選んで使ってきた場合、次にOpusを起動するとOpus 5.5が動きます。単価は入力$5→$4、出力$25→$20とどちらも下がり、キャッシュ読み取りも標準の10%相当($0.50)から5%相当の$0.20に下がります。同じ使い方を続けるだけで、単価は自動的に下がる計算です。研究プレビュー中のfast modeも、Opus 5.5では$8/$40に下がりました(Opus 5・Opus 4.8は$10/$50のままです)。
/effortがモデルごとに個別保存される仕組みが入る前に保存されていたeffort設定は、Opus 5.5のような新モデルには引き継がれません。Opus 5.5は指定がなければ既定のmediumから動きます。特定のeffortで固定したいチームは、更新後に/effortで選び直す必要があります。
Opus 4.7・Opus 4.8・Fable 5では、起動時の既定effortが-pやAgent SDK、プロジェクト・管理設定・モデル別effortより優先されてしまう挙動がありました。この挙動は今回のバージョンで止まっています。これらのモデルでeffortを明示していたのに反映されていなかった場合、v2.1.280からは指定どおりに動きます。
auto modeを使っている場合、シンボリックリンク経由の書き込み先判定も今回のバージョンで変わります。以前はツリー内の見かけのパスで承認されていましたが、v2.1.280からは実際の書き込み先を見て判定し、ツリー外に着地する書き込みは承認されません。
PermissionRequestフックをagent-type hookで登録している場合は、更新前に確認してください。その回答は許可にも拒否にもなり得ないため、v2.1.280からはフックが実行されません。command hookかhttp hookへの切り替えを促すエラーが表示されます。
MCPサーバーを多数接続していて、ツールの説明文が2,048字の上限に達していた場合は、CLAUDE_CODE_MAX_MCP_DESCRIPTION_LENGTHでこの上限を変更できるようになりました。対象はセッション内の全MCPサーバーです。
VS Code拡張に/status・/sandbox・/chromeの3つのダイアログと、会話を書き出す/exportが加わりました(/sandboxと/chromeはパネルメニューからも開けます)。
/status: セッションのバージョン・アカウント・モデル・サーバー詳細を表示/sandbox: サンドボックスモードの状態を表示/chrome: Claude in Chromeの接続状態を管理/export: 会話をテキストで書き出す
スキル一覧にはソース・トークン見積もり・有効無効の切り替えが加わり、/planでプランモードへの直接切り替えもできるようになりました。
主な変更点
モデルと課金
- 追加: Claude Opus 5.5(
claude-opus-5-5)。1Mコンテキスト、入力$4・出力$20、キャッシュ読み取り$0.20(いずれも100万トークンあたり)。Opusで既定のモデルに - 変更: Pro・Team Standardプランの既定モデルをSonnetからOpusに変更(Max・Team Premium・Enterpriseと同じ既定に統一)
- 変更:
/effortがモデル別保存になる前に保存されていたeffort設定は、Opus 5.5など新モデルには適用されない(既定effortから開始) - 変更: Opus 4.7・Opus 4.8・Fable 5が、
-pやAgent SDK、プロジェクト・管理・モデル別のeffortLevelより起動時の既定effortを優先してしまう挙動を修正
auto modeの安定性
- 修正: シンボリックリンク経由の書き込みが、リンク先ではなくツリー内の見かけのパスで権限判定されていた不具合。確認プロンプトは実際の書き込み先を表示するようになり、
acceptEdits・許可ルール・auto modeはツリー外に着地する書き込みを承認しなくなりました - 修正: 安全性チェックが再確認を拒否したときに同じ操作を延々と再試行する不具合。1回拒否した時点で、再試行しても無駄と伝えて止まる
- 修正: 安全性チェックが無回答のときに確認なしで延々と拒否し続ける不具合。再試行は間隔を空けるようになり、10回連続で失敗するとメッセージを出してターンを止める
- 変更:
PermissionRequestフックにagent-type hookを登録していても実行されなくなりました。その回答は許可・拒否のいずれにもなり得ないため、command hookかhttp hookへの切り替えを促すエラーが表示されます
操作性・ダイアログの修正
- 追加:
CLAUDE_CODE_MAX_MCP_DESCRIPTION_LENGTHでMCPツール説明・サーバー指示の2,048字上限を変更可能に - 追加: フルスクリーンモードで
/skills一覧にマウスホイールが対応、/pluginのスキル状態もクリック操作に対応 - 修正:
/modelや/configなどの主要ダイアログでCtrl+CやCtrl+Dを2回押すと、ダイアログを閉じずClaude Code自体が終了していた不具合 - 修正: ターミナルウィンドウを前面に出すだけのクリックが、ポインタ下の項目まで実行してしまう不具合(検索ピッカー・タブバー・エージェント/ワークフロー行など)
- 修正: ダイアログで
nが誤って閉じる、yが誤って確定する不具合。Enter/Escで確定・キャンセルする挙動に統一(keybindings.jsonでy/nをconfirm:yes/confirm:noに戻せる) - 修正: 入力欄で特定のキーに割り当てたキーバインドが、入力中の文字を奪っていた不具合
- 修正: Windowsターミナルで不可視文字を除去した後に入力行が崩れて表示される不具合。画面が再描画され、送信される実際のテキストを確認できるように
安定性
- 修正:
role 'system'のAPIエラーが出ると、その会話がターンごとに失敗していました - 修正: advisorを有効にした会話が、対応していないプロキシ・ゲートウェイ経由ではターンごとにAPIエラー400で弾かれていました。該当パラメータなしで自動リトライするようになっています
- 修正: 破損したMCPツール読み込み失敗の通知が保存履歴に残ると、そのセッションも
/compactも毎回エラーになっていました - 修正: バックグラウンドサブエージェントがターンを終えようとしているときに送ったメッセージが、ヘッドレス・SDKセッションで消えてしまう不具合
- 修正: サブエージェントの完了報告が、読む前に会話が圧縮されると失われる不具合
VS Code拡張
- 追加:
/statusダイアログ(バージョン・アカウント・モデル・サーバー詳細) - 追加:
/sandboxダイアログ、/chromeダイアログ(Claude in Chromeの状態・インストール・権限) - 追加:
/exportで会話をテキストとしてコピー・保存 - 追加: スキル一覧にソース・トークン見積もり・有効無効の切り替えを表示、
/skillsで開ける - 追加:
/planでプランモードへの切り替え・最初のプランニングプロンプト送信・既存プランの表示 - 修正: プラン承認カードでauto modeが選択肢に出ていなかった不具合。使える場合は「Yes, and use auto mode」が最初の選択肢に
Claude Code on the webとClaude Tag(Slack)
- 変更: RoutinesのON/OFF設定が管理画面の「Admin settings → Capabilities → Remote sessions」に移動
- 修正: GitHub Enterprise Serverリポジトリでのクラウドセッションが、約8時間後に
ghやGitHub API呼び出しに失敗する不具合。トークンが自動更新されるように - 追加: SlackのWorking表示・Stopボタン・スレッドタイトルにネイティブ対応
- 修正: Enterprise Grid参加前から接続されていたSlackワークスペースで、定期実行のRoutineがエラーを出さずに失敗する不具合
- 改善: Code ReviewでREVIEW.mdの指示がサイズ制限により省略・切り詰められたとき、対象ファイル名と制限値を明示するように
Opus 5.5はOpus 4.8以来続いた価格据え置きを初めて破る
Opusの値付けを直近2世代でたどると、Opus 4.8からOpus 5への切り替え(v2.1.219)は単価が据え置きでした。入力$5・出力$25のまま、モデルだけが差し替わっています。Opus 5.5はここが違います。
| バージョン | Opusで既定になったモデル | 単価(入力/出力、100万トークンあたり) |
|---|---|---|
| v2.1.219 | Opusで既定になったモデルOpus 5 | 単価(入力/出力、100万トークンあたり)$5 / $25(Opus 4.8から据え置き) |
| v2.1.280 | Opusで既定になったモデルOpus 5.5 | 単価(入力/出力、100万トークンあたり)$4 / $20(Opus 5比で20%減) |
キャッシュ読み取りの単価も同様です。Opus 5は標準どおり入力単価の10%相当($0.50)でしたが、Opus 5.5は5%相当の$0.20です。標準を下回る比率が適用されていたのは、これまでFable 5.1とMythos 5.1(標準の2.5%相当)だけでした。Opus 5.5の5%相当はその2モデルほど低くはありませんが、Opusクラスで標準を下回るのは初めてです。fast modeの単価も、Opus 5・Opus 4.8の$10/$50からOpus 5.5では$8/$40に下がっています。
値下げの理由は公式changelogに書かれていません。ただし同じタイミングでPro・Team Standardの既定モデルがOpusに切り替わっている事実と合わせると、Opusをより広い利用者層の既定として使わせる方向の一部です。既定の対象を広げるなら、単価を上げたままにはしにくいはずです。Opus 5.5の性能がOpus 5からどの程度伸びているかも公表されておらず、移行後の実測が必要です。
まとめ
Pro・Team Standardプランを使っている場合、次のセッションからOpusが既定になります。コスト感覚が変わるため、Max・Team Premium・Enterpriseで先行していたOpus既定の体験を確認しておくと安心です。
Opus 5(claude-opus-5)を明示的に選んできたなら、切り替えだけで単価が下がります。effortを個別に固定していたチームは要注意です。Opus 5.5は指定がなければ既定のmediumから動くため、固定したいeffortがあれば/effortで選び直せます。
auto modeの安全性チェックまわりは、2つの不具合修正でチェックが不安定なときの挙動が変わります。常用しているなら効きます。VS Code拡張では/status・/sandbox・/chromeの新しいダイアログと、会話を書き出す/exportも確認する価値があります。
関連ガイド
このバージョン単体の位置づけや前後の版とのつながりは、Claude Codeの全体像でまとめて確認できます。