Claudeの拡張機能ディレクトリ — Skills・Connectors・Pluginsを一元管理
Skills・Connectors・Pluginsを1つの画面から探してインストールできる統合ディレクトリの開き方と、タブごとに違う「インストール」の意味をまとめます。
Claudeの拡張機能ディレクトリとは
拡張機能ディレクトリは、Skills・Connectors・Pluginsという3種類の拡張機能を、別々のメニューを行き来せずに1つの画面から探してインストールできる統合カタログです。Claude.aiとClaude Desktopの両方から開けます。Team・Enterpriseプランでは、組織に公開されたSkillsやPluginsもこのディレクトリに並びます。
統合されたのは検索・発見の入口だけです。Skills・Connectors・Pluginsそれぞれの仕組みや権限モデルが1つになったわけではありません。ボタンの名前は同じ「Add」や「Connect」でも、押したあとに起きることは3タブで違います。
3つの関係は、部品と詰め合わせに近いものです。Skillsは作業手順、Connectorsは外部サービスへの接続で、Pluginsはその両方とサブエージェントを1つの包みにまとめたものです。Pluginsを入れると、包みの中のスキルやコネクタが一度に使えるようになります。公式サンプルのスキルを実際に使う例は、doc-coauthoringスキルの手順にあります。
この記事は、ディレクトリの開き方、タブごとの違い、プラグインが動く場所、組織の管理者が握る設定の順に進みます。
ディレクトリを開く手順
入口は「Customize」です。どのタブから入っても、最後は同じ「Discover」タブに着きます。
ディレクトリを開く4ステップ
- 1
ClaudeまたはClaude Desktopを開く
Claude.aiとClaude Desktopのどちらからでも始められます。
- 2
左サイドバーの「Customize」を押す
プラグイン、スキル、コネクタが、ここに集まっています。
- 3
Skills・Connectors・Pluginsのタブを選ぶ
見たい種類のタブを選びます。
- 4
「Discover」タブを開く
統合ディレクトリが表示されます。
Skillsタブからは別の経路もあります。「+」ボタンから「Browse skills」を選ぶと、同じディレクトリに入れます。Coworkでプラグインを探すときは、先に「Cowork」タブを開いてからCustomizeを開きます。
「Add」と「Connect」を押すと何が起きるか
探し方は共通でも、押したあとの扱いはタブで変わります。迷いやすいのは次の3点です。
3つのタブで違う、インストール後の挙動
Skills — 「Add」
スキル一覧に追加され、既定で有効になります。関連する場面でClaudeが自動的に使います。トグルでオフにしても、ディレクトリには残るので、あとから有効に戻せます。
Connectors — 「Connect」
認証フローが始まります。「Connect」はインストールではなく、対象サービスへの接続の開始です。認証を終えるまでは使えません。
Plugins — 「Add」
プラグインがアカウントに保存されます。パソコンに保存されるわけではないので、チャット・Cowork・Claude Codeへ同じものが届きます。外すときは、プラグインを開いて「Remove」を選びます。
Skillsタブで入れたスキルは閲覧専用です。使えても、中身は編集できません。挙動を変えたいときは、コピーをダウンロードして書き換え、自分のスキルとして改めてアップロードします。Skillsは、アカウント全体のInstructionsやプロジェクト単位の指示と並ぶパーソナライズ手段のひとつです。3つの適用範囲の違いはClaudeパーソナライズ機能の使い分け方で扱っています。
Connectorsタブは何を統合したものか
Connectorsタブに並ぶのは、Claudeを外部サービスにつなぐConnectorsの既存カタログです。サービスの一覧から目的のものを選んで「Connect」を押す操作は、統合前と同じです。
変わったのは、SkillsやPluginsと同じ画面から到達できるようになった点です。Verified・Communityといった審査ラベルの意味、権限の確認方法、カスタムConnectorの追加手順はClaude Connectorsとはで扱っています。
Pluginsはコネクタも同梱できます。プラグイン経由で入れると、ワークフローに必要なサービスが接続の準備を済ませた状態で届き、1つずつ接続する手間が省けます。
プラグインはどこまで動くのか
プラグインの扱いは、Skillsタブより少し複雑です。入れた場所によって、動く部品が違うためです。
プラグインの部品が動く場所
チャット(Web・Desktopの「Chat」タブ)
スキルとコマンドが使えます。フックとサブエージェントは、チャットでは動かず、グレー表示になります。プラグイン内のローカルMCPサーバーも、チャットでは動きません。
CoworkとClaude Code
スキル、コマンド、フック、サブエージェント、ローカルMCPサーバーが動きます。Claude Codeでは、プラグインが自分のパソコン上でフルに動きます。
プラグインが使えるのは、Pro・Max・Team・Enterpriseの有料プランです。ローカルMCPサーバーは、ほかのプログラムと同じ権限で自分のパソコン上で動きます。入れるのは信頼できる提供元のものに限る、という注意書きが付いています。Enterpriseでは、管理者が入れられるプラグインを絞ったり、ローカルMCPサーバーそのものを無効にしたりしていることがあります。
Claude Codeへの同期
同じClaudeアカウントでサインインしたClaude Codeには、プラグインが同期されます。条件と挙動は次のとおりです。
- Claude Code v2.1.273以降が必要です
- 古い版でサインインした場合は、数時間以内に同期が始まります。
/loginをやり直せば、すぐ始まります - 同期はClaude Codeの起動のたびに1回です
- 同期は一方向で、Claudeアカウント側の内容は書き換わりません
- APIキーでのサインインや、Amazon Bedrockなどのクラウド経由の利用では、同期されません
- 同期を止めたいときは、Claude Codeの設定で
syncClaudeAiPluginsをfalseにします
false は、~/.claude/settings.json や管理設定に書いたときに有効です。プロジェクトの .claude/settings.json に書いた false は無視されます。
Claude Code側にも、プラグインを扱う専用コマンドがあります。claude plugin --help のサブコマンドは次のとおりです(v2.1.287、一部抜粋)。
claude plugin --helpCommands:
details [options] <name> Show a plugin's component inventory and
projected token cost
disable [options] [plugin] Disable an enabled plugin
enable [options] <plugin> Enable a disabled plugin
install|i [options] <plugin> Install a plugin from available
marketplaces
list [options] List installed plugins
marketplace Manage Claude Code marketplaces
uninstall|remove [options] <plugin> Uninstall an installed plugin
update [options] <plugin> Update a plugin to the latest version
(restart required to apply)details は、プラグインの構成部品と見積もりのトークンコストを表示します。入れる前に重さを見たいときの入口です。marketplace の下には add list remove update があり、PluginsタブのAdd marketplaceと同じ役割をターミナルから持ちます。claude.ai側のプラグインの同期とは別に、Claude Code単体でもインストールできます。
マーケットプレイスと組織配布のプラグイン
PluginsタブのDiscoverには、利用できるプラグインに加えて、組織がマーケットプレイス経由で配るプラグインも並びます。標準では、Anthropicの「Knowledge Work」マーケットプレイスが追加されています。営業、財務、法務、マーケティング、人事、エンジニアリングなど、職種別のプラグインがここにあります。
ほかのマーケットプレイスも足せます。Pluginsタブで「Add」から「Add marketplace」を選ぶと、次の2通りで追加できます。
- Browse Anthropic sources: Life Sciences、Financial Services、Legalなど、Anthropicが用意したものから選ぶ
- Add from a repository: リポジトリのURL、またはGitHubの
owner/repoを入力する。github.comのほか、gitlab.comとbitbucket.orgの公開リポジトリが使える
標準のKnowledge Workを含め、マーケットプレイスは、Pluginsセクションのメニューから「Remove」で外せます。
プラグインを自作したい場合は、「Plugin Create」というプラグインが作成を案内します。Anthropic製のテンプレートから始めて、手を加える方法もあります。Cowork上では、入れたプラグインを開いて右上の「Customize」を押すと、プラグインのスキルやコネクタを調整するタスクが新しく始まります。
プラグインはアカウントに保存されるので、Coworkで試したものがチャットやClaude Codeにも現れます。Coworkにはこのほかにも独自のカスタマイズ階層があり、拡張機能ディレクトリ経由のSkillsはその一部です。全体像はClaude Coworkカスタマイズにまとめています。
組織で使うときに効く設定
Team・Enterpriseのメンバーには、Skillsタブに「Your organization」というタブが追加で表示されます。ここには、組織のオーナーが一括配布したスキルと、同僚が組織全体に向けて公開したスキルの両方が並びます。これらは、自分のリストから完全に削除できません。オーナーが配ったスキルはトグルでオフにできます。同僚が公開したスキルは、オーナーの提供方法によって扱いが変わります。ディレクトリから外せるのは組織オーナーだけです。
同僚から個人的に直接共有されたスキルやプラグインは、ディレクトリには並びません。スキルは自分のスキル一覧に、プラグインはPluginsタブの「Shared with you」に直接届きます。共有されたプラグインは、受け取った人がオンにするまでグレー表示のままです。編集もできません。
組織への手渡しには、「共有(Share)」と「公開(Publish)」という別の経路があります。
共有と公開の違い
共有(Share)
特定の同僚、またはEnterpriseのグループへ渡します。渡した本人が管理を続けます。いつでも共有をやめられ、更新すると相手は次の利用時に最新版を使います。マーケットプレイスから入れたプラグインは共有できません。
公開(Publish)
組織のライブラリに載せ、組織の全員が入れられるようにします。公開したものは組織の管理下に移り、作者が退職しても残ります。ディレクトリに並ぶのは、この公開されたものです。
公開できるかどうかは、Organization settings > Plugins & skillsの「Policy」タブにあるPublishingで決まります。選択肢は3つあります。
Publishingの3つの設定
Open
ユーザーが出したスキルとプラグインが、審査なしでそのまま組織のライブラリに公開されます。ユーザー側が提供の仕方を選ぶことはできません。
Requires review
ユーザーは申請でき、オーナーが1件ずつ承認してから公開されます。更新版も毎回、同じ審査を通ります。審査できるのは、オーナーか、Librariesの「Can manage」権限を持つロールです。申請は「Requests」タブに届きます。
Off
ユーザーには「Publish to org」ボタンが出ません。オーナーが組織へ直接足すことは、引き続きできます。
Publishingを切り替えても、すでに公開されたものは消えません。ライブラリから外せるのは、オーナーの操作だけです。
特定の同僚とだけ共有させたい場合は、別のSkill sharingトグルが担います。Skill sharingは、Teamと、スキルの設定を決めていないEnterpriseで、既定でオンです。HIPAA対応などの規制された構成では、既定でオフです。グループへの共有には、Share with groupsトグルが別に必要で、既定はオフです。さらに、管理者がグループの公開範囲の設定で「Share resources with this group」をオンにする必要があります。カスタムロールには、グループへの共有を許可する「Share skills with groups」の権限もあります。
プラグインの共有は、スキルの共有と同じ設定とトグルを使います。公開・共有の設定(PublishingとSkill sharing)の対象は、スキルとプラグインです。共有範囲や編集可否、Claude Codeとの違いまではClaude Skillsとは・使い方にまとめています。オーナーが全員へスキルを配る手順は組織全員へのSkills配布にあります。
必須にされたプラグインは外せない
組織が配るプラグインには、「入れられる」「既定で入っている」「必須」の3つの届き方があります。オーナーが公開したものを配るときは、Available to install・Installed by default・Not available・Requiredの4種から提供形態を選びます。既定で入っているものは、不要ならオフにできます。必須のものは、オフにも削除にもできません。Claude Codeでも、必須のプラグインは無効にできません。
Enterpriseでは、管理者がグループごとに、見えるプラグインを変えていることがあります。同僚のカタログと自分のカタログが違って見えるのは、この仕組みのためです。グループに割り当てられたプラグインは、同じClaudeアカウントでサインインしたチャット、Cowork、Claude Codeのすべてに現れます。
よくあるつまずき
症状から原因を引くと、次のようになります。
| 症状 | 原因と対処 |
|---|---|
| 同僚から直接共有されたスキルが、ディレクトリで見つからない | 原因と対処個人間の共有はディレクトリを経由しません。スキルは自分の一覧、プラグインはPluginsタブの「Shared with you」にあります |
| 共有されたプラグインが、グレー表示で使えない | 原因と対処受け取った人がオンにするまで、共有されたプラグインは止まっています。オンにすれば使えます |
| 組織共有のスキルを、自分のリストから消せない | 原因と対処仕様です。オーナーが配ったスキルはトグルでオフにできますが、ディレクトリから外せるのは組織オーナーだけです |
| インストールしたスキルの中身を直せない | 原因と対処ディレクトリ経由のスキルは閲覧専用です。コピーをダウンロードして、自分のスキルとして登録し直します |
| 「Connect」を押しても、使える状態にならない | 原因と対処認証フローの開始なので、OAuthなどの認証を終えるまで使えません |
| Freeプランで、プラグインが追加できない | 原因と対処プラグインは有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)が対象です |
| チャットで、プラグインのフックやサブエージェントが灰色になる | 原因と対処フックとサブエージェントは、CoworkとClaude Codeで動く部品です。チャットでは動きません |
| Claude Codeにプラグインが現れない | 原因と対処APIキーでのサインイン、クラウド経由の利用、syncClaudeAiPlugins が false の設定では同期されません。古い版でサインインした場合は、/login をやり直すとすぐ同期が始まります |
| Skill sharingをオンにしたのに、共有したスキルが同僚のディレクトリに出ない | 原因と対処想定どおりです。Skill sharingは、指名した同僚だけに届く経路です。ディレクトリに並ぶのは、Publishingで公開が許可された場合だけです |
まとめ
拡張機能ディレクトリが1つにしたのは探す入口で、入れたあとの挙動はタブごとに別です。プラグインはパソコンではなくアカウントに保存され、チャット、Cowork、Claude Codeで動く部品の範囲が違うため、まず自分が使う場所を決めてから入れると、グレー表示の意味に迷いません。
組織の管理者は、Publishingの既定値がプランと過去の設定で変わる点を見ておく価値があります。2026年10月2日から、設定未選択のEnterpriseはRequires reviewで動きます。