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ClaudeとGivebutterを連携する方法 — 寄付データを読み取り専用で引く

ClaudeとGivebutterを連携する方法 — 寄付データを読み取り専用で引く

Givebutterのコネクタをclaude.aiとClaude Codeにつなぐ手順、読み取り専用の範囲、問い合わせられるデータの種類と上限をまとめます。

Givebutter Claude連携でできること

Givebutterは、非営利団体向けの募金・寄付者管理プラットフォームです。そのMCPサーバーをClaudeにつなぐと、連絡先、取引、キャンペーンなどのデータを、会話の中から問い合わせられます。CSVの書き出しやダッシュボードの切り替えは要りません。

Claudeのコネクタディレクトリでは「Anthropic verified」と表示され、カテゴリはNonprofit、追加は2026年7月です。提供元はGivebutter自身で、コネクタURLは https://mcp.givebutter.com/mcp、サインインは必須です。

ディレクトリの説明が挙げる用途は、次の4つです。

  • 寄付、取引、入金(payout)の確認
  • 寄付者・連絡先の記録、寄付履歴、エンゲージメントの要約
  • キャンペーン、イベント、募金ページの成果の確認
  • 理事会向けの報告、助成金レポート、月末の突合に使う数字の取得

質問の例は、Givebutterのドキュメントにそのまま載っています。「過去30日でいくら集まったか」「今年の継続寄付者の上位10人」「春のオークションの総収入」「第1四半期のキャンペーン別の寄付内訳」といった内容です。

Claudeは質問をアカウントへのクエリに変換して実行し、実数で答えます。

使う前に押さえる条件

項目内容
接続先内容Givebutterのアカウント1つ(サインイン時に選ぶ)
認証内容OAuth。パスワードやAPIキーをClaudeに渡さない
権限内容読み取り専用。作成・編集・削除は不可
金額の単位内容すべて米ドル
コネクタURL内容https://mcp.givebutter.com/mcp

読み取り専用という点は、導入の判断を軽くします。Claudeに「この寄付者を更新して」と頼んでも、書き込みの手段がそもそもありません。更新や登録はGivebutterの画面で行う前提です。

接続できるのは1回のサインインにつき1アカウントだけです。複数のアカウントを使い分ける団体は、アカウントごとにコネクタを別に追加します。

claude.aiで接続する手順

Givebutterは公式のClaudeコネクタなので、エンドポイントを手で入力する必要はありません。

手順

claude.aiからの接続

  1. 1

    コネクタ設定を開く

    Claudeの設定にある「Connectors」を開き、一覧から「Givebutter」を探します。

  2. 2

    Connectを押してサインインする

    「Connect」を押すとGivebutterのサインイン画面に移ります。ログインして、接続を承認します。

  3. 3

    アカウントを選ぶ

    複数のGivebutterアカウントにアクセスできる場合は、使うアカウントを1つ選びます。

承認が済むと、Claudeは読み取り専用のトークンを受け取ります。以降は「今月の寄付総額は?」のように聞くだけです。

Claude Teamプランでは、コネクタを有効にできないメンバーの画面に「Connect」でなく「Request」が出ます。押すと管理者に承認依頼が届く仕組みです。プランの違いはClaude Teamプランの解説にあります。コネクタ全般の仕組みはClaudeのコネクタとはで整理しています。

Claude Codeで追加するコマンド

ターミナルで作業する開発者や、団体のデータ担当者向けには、Claude Codeからも追加できます。

claude mcp add --transport http givebutter https://mcp.givebutter.com/mcp

追加したら、Claude Codeの中で /mcp を実行して、OAuthのサインインを済ませます。

/mcp

初回のリクエストで「サーバーが認可を要求している」と表示されるのは、想定された動きです。Givebutterの説明では、ブラウザでサインインを終えるとクライアントが自動で再接続します。

Claude Codeではサーバー名が givebutter になるので、ツールは mcp__givebutter__<ツール名> の形で扱えます。毎回の許可確認を省きたいなら、設定ファイルに許可ルールを書く手があります。

{
  "permissions": {
    "allow": [
      "mcp__givebutter__givebutter_query",
      "mcp__givebutter__givebutter_load_entity_context",
      "mcp__givebutter__givebutter_who_am_i"
    ]
  }
}

この例は、データを引く3つのツールだけを許可する形です。ヘルプセンター検索のツールは、確認ありのままにしてあります。サーバー全体を許可するなら mcp__givebutter と書く方法もあります。

使えるツール: ドキュメントは4つ、ディレクトリは5つ

Claudeに公開されるツールは、ページごとに数が違います。

掲載場所ツール
Givebutterのドキュメント(Available Tools)ツールgivebutter_who_am_i / givebutter_help_center / givebutter_load_entity_context / givebutter_query の4つ
Claudeのコネクタディレクトリツール上の4つに加えて givebutter_widget_helper の5つ

givebutter_widget_helper は、Availableの表にもツールごとの説明にも載っていません。名前から役割を推測せず、使う場面は提供元の更新を待つのが安全です。

ドキュメントにある4つの役割は、次のとおりです。

ツール役割
givebutter_who_am_i役割接続中のアカウントのID・名前・タイムゾーン・作成日を返す。会話の最初に1回呼ばれるのが普通
givebutter_help_center役割Givebutterのヘルプセンターを検索する(search)か、記事の全文を取る(get)。検索の上限は25件
givebutter_load_entity_context役割データの種類ごとに、使えるフィールドと絞り込み・集計の方法を返す。クエリの前に呼ばれる
givebutter_query役割絞り込み・並べ替え・集計つきでデータを問い合わせる。大半の質問はこのツールが答える

ツールを自分で呼ぶ必要はありません。質問を日本語で書けば、Claudeが順番を決めます。

givebutter_query の主な引数は、データの種類を指す entity、条件の filters、集計の aggregates、返すフィールドの fields、並べ替えの sort、件数の limit、ページ送りの offset です。limit の既定値は25、上限は100で、0にすると集計値だけが返ります。

問い合わせられるデータの種類

Givebutterのドキュメントによると、問い合わせ対象は次の9種類です。この一覧は拡張中とされています。

データ例
Contacts例支援者、寄付履歴、所在地、タグ
Transactions例寄付と支払い。オークション収入を含む
Recurring plans例継続寄付(有効・停止)
Pledges例約束された寄付(未履行・履行済み)
Campaigns例キャンペーンと成果
Campaign members & teams例ピアツーピアの募金者とチーム
Campaign items例キャンペーン内の品目・段階
Auctions & bidders例オークション品目、カテゴリ、入札者
Messages & deliveries例送信したメッセージと配信状況

アクセスの範囲は、選んだアカウント全体です。ダッシュボード上のロールごとに絞られるわけではないと明記されています。

ディレクトリの説明には「既存のアカウント権限に従い、接続したアカウントが見られる範囲だけにアクセスする」とあります。一方、ドキュメントはアカウント全体にスコープされると書いています。権限の細かさが気になる団体は、どのメンバーがコネクタを承認するかを先に決めておくと安全です。

質問を作るときのコツと上限

絞り込みで使える条件は、金額(以上・以下・範囲)、日付(前後・範囲・「過去30日」のような相対指定)、テキストやタグ(一致・いずれか・すべて含む)です。キャンペーン、チーム、メッセージは名前で指定でき、コネクタ側で該当レコードに解決されます。「Spring Galaキャンペーンへの寄付」と書けばIDは要りません。

集計は、合計・平均・最小・最大・件数・重複を除いた件数に対応します。カテゴリ別、日・週・月・四半期・年ごとの時系列、グループごとの上位N件も可能です。

制限は3つあります。

  • 件数: 1回のクエリで返るのは最大100行。大きな質問は集計か上位N件で聞く
  • 期間: データの種類によっては、1回の集計で遡れる期間に上限がある(目安は数年)
  • 頻度: 一覧クエリは毎分およそ120回、集計クエリは5分で30回が目安。超えたら少し待って再質問する

日付はアカウントのタイムゾーンで解釈されます。

数字が合わないときの確かめ方

ダッシュボードの数字と違うときは、Claudeに「使った絞り込み条件と期間を表示して」と頼みます。Givebutterの説明でも、この確認が勧められています。コネクタは、質問どおりに答えられないとき構造化されたエラーを返すので、Claudeは条件を直して再試行できます。

報告に使う数字は、毎回この確認を挟む運用にすると、数字の出どころを辿れます。Claude Codeを使うなら、プロジェクトのCLAUDE.mdに規約として書いておけます。

## Givebutterの集計ルール
- 金額は米ドルで答え、円換算はしない
- 数字を出すときは、使った entity・filters・期間を末尾に1行で付ける
- 100行を超えそうな質問は、一覧でなく集計か上位Nで答える

この規約があれば、助成金レポートの下書きにも条件が毎回付いてきます。

外すとき・止めたいとき

外し方は2通りあります。

  • 利用者本人: Claude側のコネクタ設定から削除する。すぐにデータへの問い合わせが止まり、アクセスは自動で失効する
  • Givebutterの管理者: 「Settings」→「AI」で「Manage」を開く。接続中のコネクタが一覧で見え、1件ずつ、または1人分をまとめて切断できる。AIコネクタ自体を無効にもできる

管理者が無効にしたあとは、既存のコネクタが動かなくなり、新規接続もできません。Claudeが「このアカウントではAIコネクタが無効」と返したら、この設定が原因です。

別のアカウントを問い合わせたくなったときに「アカウントを選び直す画面が出る」のも、仕様どおりです。1つのコネクタは1アカウントに固定なので、切り替えではなく別コネクタの追加で対応します。

導入前の確認事項

寄付者のデータは個人情報を含みます。読み取り専用でも、Claudeの会話に氏名や寄付額が流れ込む点は変わりません。次の3点を決めてから展開すると迷いません。

  1. 誰がコネクタを接続してよいか(Claude Teamでは管理者の承認フローも含む)
  2. 会話の結果を、どこまで外部の報告書に貼ってよいか
  3. 数字の検証を誰が担当するか(上記の条件表示で確認する)

ディレクトリの注意書きには、信頼できる開発者のコネクタだけを使うよう書かれています。Anthropicはツールの内容を管理せず、変更されない保証もしません。Givebutterは提供元本人のコネクタで、Anthropic verifiedの表示があります。

同じ非営利領域の使い方は、寄付者維持の可視化でも扱っています。

まとめ

Givebutterのコネクタは、寄付・連絡先・キャンペーンなど9種類のデータを、読み取り専用で会話から引ける手段です。接続は1アカウント単位で、OAuthのため資格情報はClaudeに渡りません。

運用で効くのは、数字を出すたびに絞り込み条件と期間を表示させることと、100行・レート制限の枠で集計中心に聞くことです。ツールの数はドキュメントが4つ、ディレクトリが5つと食い違うので、givebutter_widget_helper の挙動は前提にしない運用が無難です。

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