ClaudeとGoodnotesを連携する方法 — 図解と文書をノートにするコネクタ
GoodnotesコネクタはSVGの図、Mermaidの図解、Markdownの文書をGoodnotesの編集可能なファイルにします。3つのツールの使い分け、接続手順、権限の絞り方を扱います。
Goodnotesコネクタを入れると、Claudeとのチャットで作った図や文書を、Goodnotesで開いて書き込める編集可能なファイルとして受け取れます。チャットの回答をコピーして貼り直す手間をなくし、そのままノートアプリで注釈や共有に進める連携です。
コネクタのページには、ツールが3つ並んでいます。自由な図はSVG、フローチャートやマインドマップはMermaid、文章はMarkdownという具合に、入力の形式で使い分けます。接続時にGoodnotesへのサインインは不要と表示されています。
Goodnotesコネクタとは何か
Goodnotesコネクタとは、Goodnotes社が提供するMCPサーバーを通じて、Claudeの出力をGoodnotesのファイルに変換するコネクタです。Claudeのコネクタ一覧では「Anthropic verified」と表示され、カテゴリは「Productivity」、追加時期は2026年3月です。
ページの説明では、AIとの会話を編集可能なGoodnotesファイルに変換するとされています。受け取った後はGoodnotesアプリで「refine, annotate, and share」、つまり整える、書き込む、共有する流れが想定されています。
コネクタの基本情報
ツール数
3
図・図解・文書の各1つ
追加時期
2026年3月
ディレクトリへの掲載
サインイン
不要
ページ上の表示
接続先のURLは https://claude-mcp-api.ml.goodnotes.com/mcp です。Readwiseのようにハイライトを検索して読むタイプとは違い、掲載されたツールはどれも「作る」側の名前です。
3つのツールの使い分け
ツール名と、ページの説明を対応させると次のとおりです。
| ツール | 入力 | ページの説明 |
|---|---|---|
draw_svg_image | 入力SVGコード | ページの説明自由な描画、アイコン、ロゴ、アートワークなどのベクターグラフィックを作る |
generate_mermaid_diagram | 入力Mermaid記法 | ページの説明フローチャート、マインドマップ、タイムラインなどの構造化された図を作る |
create_markdown_text_document | 入力Markdown | ページの説明整形されたリッチテキスト文書として描画する |
選ぶ基準は、何を残したいかです。
- 流れ・分岐・時系列・階層を示したいなら、Mermaidの
generate_mermaid_diagram - 形や配置そのものが主役の絵なら、SVGの
draw_svg_image - 文章中心の要約や解説なら、Markdownの
create_markdown_text_document
勉強ノートなら、章の構造をマインドマップにし、用語解説を文書にし、概念の関係を手描き風のSVGで補う、と3つを役割分担させる使い方が考えられます。
Mermaid記法の入力はこういう形になる
Mermaidは、テキストで図の構造を書く記法です。Claudeはチャットの内容を次のような記法に直してから、コネクタに渡します。次は書式を示すための例で、実際の出力ではありません。
flowchart TD
A[講義を聞く] --> B[要点をまとめる]
B --> C{理解できた?}
C -- はい --> D[問題演習]
C -- いいえ --> Aまず小さな図で試し、ノードが多くなるときは図を分けて頼むと整理しやすくなります。
接続手順
コネクタは、Claude(web)、Cowork、Claude Desktop、Claude Mobileで使えます。どの使い方でも、入口は同じ「Connectors」メニューです。
個人プランで接続する流れ
- 1
ディレクトリを開く
チャット左下の「+」を押すか、
/を入力してメニューを開きます。「Connectors」にカーソルを合わせ、「Manage connectors」を選びます。 - 2
Goodnotesを探して追加する
一覧でGoodnotesを選び、説明とツールを確認して「Connect」または「Install」を押します。コネクタページの「Add to Claude」からも同じ画面に進めます。
- 3
会話で有効にする
接続後は、チャットの「+」から「Connectors」を開き、Goodnotesのトグルをオンにします。そのうえで依頼を書くと、Claudeが必要なときにツールを呼びます。
TeamとEnterpriseでは順序が変わります。OwnerまたはPrimary Ownerが先に「Organization settings」>「Connectors」から「Add to your team」を押し、そのあと各メンバーが利用を始めます。有効化しただけでは誰にも自動で権限は付きません。
Claude Codeからも、同じコネクタのURLをリモートMCPとして足せます。
claude mcp add --transport http goodnotes \
https://claude-mcp-api.ml.goodnotes.com/mcp登録後は、Claude Code内で /mcp を実行すると接続状態を確認できます。
依頼文の組み立て方
コネクタが3つのツールに分かれているため、依頼文でも「どの形式で、何をノートにするか」を言い切ると、意図したツールが選ばれやすくなります。次は例文です。
今回の講義メモをもとに、章立てをマインドマップにして
Goodnotesのファイルにしてください。
各枝は10文字以内の見出しにしてください。上の要点を、見出しと箇条書きのMarkdown文書にして
Goodnotesに作成してください。用語は太字にしてください。光合成の明反応と暗反応の関係を、矢印つきの図のSVGで描いて
Goodnotesのファイルにしてください。どの依頼にも、扱う内容、図や文書の形式、渡す先の3点を入れています。渡す先を名指しすると、どのコネクタを使うかが依頼文から読み取れます。
一度で整った結果を求めるより、構造だけ先に作ってから注釈や色をGoodnotes上で足す進め方のほうが、出力の手戻りが少なくなります。書き込みや手書き注釈のように、紙のノートに近い作業をGoodnotesに任せる分担です。
権限と送信される内容
コネクタは、ClaudeがGoodnotesのサービスへ内容を送って、ファイルを作らせる仕組みです。接続先はGoodnotes社のサーバーで、Claude側の説明でも、連携先は自社のインフラ上で自社の規約に従ってデータを処理すると書かれています。
実用上の注意は次の3点です。
- チャットの内容がそのままツールの入力になる。機密性の高い会議メモを図にするときは、送る範囲を絞って依頼する
- 開発元の信頼性を自分で見る。コネクタページには、信頼する開発元のコネクタだけを使うよう注意書きがある
- Goodnotes側の扱いは、同社のプライバシーポリシーに従う
ツールごとの承認は、「Customize」>「Connectors」でGoodnotesを選ぶと表示される「Tool permissions」で設定します。各ツールについて「Always allow」「Needs approval」「Blocked」から選べます。会話のたびに出力先と内容を確かめたいなら、「Needs approval」にしておく方法があります。
TeamとEnterpriseでは、Ownerがこの権限を組織全体に適用できます。個々のメンバーは上書きできません。他社コネクタでの具体的な絞り方は、PayPalコネクタの記事にも例があります。
ツールが呼ばれないときの確認点
接続したのにGoodnotesのファイルができないときは、原因が3か所に分かれます。上から順に見ると切り分けられます。
- 会話でトグルがオフのまま。接続しただけでは足りず、チャットの「+」>「Connectors」でGoodnotesをオンにした会話でだけ使われます。新しい会話ごとに確認します
- ツール権限が「Blocked」になっている。「Customize」>「Connectors」の「Tool permissions」で3つのツールがどの設定かを見ます。「Needs approval」なら、承認を待って止まっているだけです
- Team・Enterpriseで自分の利用が始まっていない。Ownerが追加しても、メンバーに自動で権限は付きません。管理者の追加を確認してから、自分の側で利用を始めます
どれにも当たらないときは、「Customize」>「Connectors」でいったん切断して接続し直す方法があります。
依頼文の側では、図の種類で向き不向きが分かれます。矢印でつなぐ流れや階層はMermaidの構造に収まりますが、図形の位置や形を細かく指定したい絵はSVGのほうが指定しやすい入力です。逆に、Mermaidで頼んだ図の見た目が思うようにならないときは、同じ内容をSVGで頼み直す選択肢があります。
Claude Codeから使う場合は、claude mcp add でサーバーを足す手順になり、接続状態は /mcp で見ます。この記事の「Connectors」メニューの操作は、Claude(web)側の手順です。
コネクタのページに記載がない点
コネクタページの説明は、できることの概要が中心です。次の点は、ページに記載がありません。
- 作成したファイルがGoodnotesアプリにどう届くか(自動で開くのか、リンクで受け取るのか)
- 1回あたりに扱える図のサイズやノード数の上限
- Goodnotesの無料版・有料版による利用条件の違い
- 既存のGoodnotesノートの読み取りや検索
コネクタページ上部の「Documentation」リンクから、Goodnotes社の用意するドキュメントを開けます。掲載されているツール名は作成系の3つだけで、検索や読み取りを示す名前はありません。手書きノートの内容をClaudeに読ませたい場合は、Apple Notesのように list_notes、get_note_content といった名前のツールを持つ別のコネクタが候補になります。
他のコネクタとの使い分け
関連コネクタとして、ページにはGoogle Drive、Google Calendar、Microsoft 365、Notion、Slack、Asanaが並んでいます。これらは、情報を探す・読む側の役割が中心です。
| やりたいこと | 向くコネクタ |
|---|---|
| 図や文書を、手書きで追記できるノートにしたい | 向くコネクタGoodnotes |
| ファイルを検索して読みたい | 向くコネクタGoogle Drive |
| ワークスペースのページを検索・更新したい | 向くコネクタNotion |
| Macのメモを読み書きしたい | 向くコネクタApple Notes |
Goodnotesは出力先、ほかは入力元として組み合わせる発想です。例えば、Driveの資料をClaudeに読ませて要点を整理し、その結果をGoodnotesに出す、という流れです。コネクタを10個以上有効にしているなら、「Tool access」を「On demand」に切り替えると、コネクタが多いときでも、会話に使える余地を確保しやすくなります。
連携の仕組み自体については、ReadwiseのコネクタでClaudeにハイライトを扱わせる記事に、プラン別の接続経路と書き込み系ツールの管理が詳しくあります。自作のサーバーをつなぐ場合は、Coworkのカスタムコネクタ自作ガイドが参考になります。
まとめ
Goodnotesコネクタは、図や文書を作ってノートアプリに渡す、出力専用に近いコネクタです。構造のある内容はMermaid、絵はSVG、文章はMarkdownと、入力の形式でツールを選びます。接続は数ステップで、サインインは不要と表示されています。送る内容と承認設定は、最初に決めておく項目です。