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ClaudeとJasperを連携する方法 — ブランドボイスを会話に持ち込む

ClaudeとJasperを連携する方法 — ブランドボイスを会話に持ち込む

Jasper公式のコネクタで、ブランドボイス・オーディエンス・スタイルガイド・ナレッジをClaudeの会話から呼び出す手順です。認証方式、ツール名、ワークスペース既定値の挙動をまとめます。

Claude Jasper連携は、マーケティング向けAIのJasperが公開するMCPサーバーをClaudeにつなぎ、Jasper側に登録したブランドの設定を会話の中で使えるようにする仕組みです。コネクタページの見出しは「Keep every Claude session on-brand」で、ディレクトリ上では「Anthropic verified」の表示が付いています。

ここでは接続の手順に加えて、コネクタページとJasper公式docsでツールの一覧が食い違う点、認証の選び方、ワークスペース既定値の働き方を扱います。同じ営業・マーケティング系ではClaudeとHubSpotの連携やClaudeとCanvaの連携も読めます。

Claude Jasper連携とは — 「Jasper IQ」を外のAIから読むコネクタ

Jasper公式docsは、このMCPサーバーを「Jasper IQにアクセスするためのツール群」と説明しています。Jasper IQは、ワークスペースが持つブランドボイス、ターゲットオーディエンス、スタイルルール、ナレッジをまとめた文脈の層です。外部のAIエージェントがこれを読み、Jasperを使ったコンテンツ作成も呼び出せます。

狙いは、複数のAIをまたいでブランドの統制を保つことです。コネクタページは、PDFや単体のskill.mdファイルに頼る代わりに、ブランド、ナレッジ、ガードレールをClaudeに持ち込むと説明しています。GEO(生成AI向けの最適化)と多言語翻訳のためのエージェントも、持ち込める対象に挙がっています。

コネクタページの基本情報は次のとおりです。

項目内容
提供元内容Jasper
検証表示内容Anthropic verified
カテゴリー内容Sales & marketing
サインイン内容必要
追加時期内容2026年8月
コネクタURL内容https://mcp.jasper.ai/

Jasper側の条件も先に確認しておきます。Claude Desktopでの接続ガイドは、前提にJasperのBusinessプラン(API利用権つき)とJasperのAPIキーを挙げています。ディレクトリのコネクタ経由で必要なJasperのプランは、コネクタページに記載がありません。

接続の手順 — ディレクトリから追加してJasperで承認する

ディレクトリのコネクタは、Claudeのコネクタ共通の流れで追加します。Claudeのヘルプによると、入口は「Customize」の「Connectors」です。

手順

JasperをClaudeに接続する流れ

  1. 1

    コネクタのページを開く

    claude.aiの「Customize」から「Connectors」を開き、ディレクトリで「Jasper」を探します。コネクタページの「Add to Claude」からも入れます。

  2. 2

    Jasperのアカウントでサインインする

    接続を始めると、Jasperアプリ側でOAuthの同意画面が開きます。Jasper公式docsによると、承認するとClaudeは自分がアクセスできるJasper IQの項目に届くようになります。

  3. 3

    会話でオンにする

    チャットの「+」から「Connectors」を開き、Jasperの切り替えをオンにします。

  4. 4

    IQの中身を確かめる

    最初の依頼は、読み取りだけで済むものにします。「使えるブランドボイスとオーディエンスを教えてください」と聞けば、つながっているワークスペースが見えているかを確かめられます。

TeamプランとEnterpriseプランでは、先にOwnerまたはPrimary Ownerが組織としてコネクタを有効にします。有効にしても全員に権限が渡るわけではなく、メンバーは各自でJasperに認証します。コネクタ全般の仕組みはClaudeのコネクタ解説にまとめています。

認証は3通り — どれを選ぶと迷わないか

Jasperのドキュメントには、接続方式が複数出てきます。ディレクトリから追加する人が使うのは最初の1つだけで、残りは別の用途です。

方式使う場面認証の中身
リモートサーバー(OAuth)使う場面claude.aiのディレクトリから追加する認証の中身OAuth 2.0。同意画面はJasperアプリ側で開く
リモートサーバー(APIキー)使う場面自作のエージェントやAPI経由で呼ぶ認証の中身X-API-KEYヘッダーにJasperのAPIキーを渡す
ローカルサーバー使う場面Claude Desktopの拡張機能(.dxt)やnpmパッケージ認証の中身環境変数JASPER_API_KEYにAPIキーを入れる

リモートサーバーのURLはhttps://mcp.jasper.aiです。OAuthの部分は、OAuth 2.0 Dynamic Client RegistrationとAuthorization Server Metadataに対応していると書かれています。認可の範囲は「自分がアクセスできるJasper IQ」です。

APIキーの扱い

APIキーを使う方式では、キーの発行がJasperのワークスペースで管理者(Admin)か開発者(Developer)の役割を持つ人に限られます。キーはワークスペース単位の秘密情報で、クライアント側のアプリに埋め込まない、HTTPSで送る、とJasperの認証ガイドが注意しています。

ディレクトリのコネクタはOAuthで、キーの発行や保管は要りません。キーを使う方式が必要なのは、自作のエージェントやローカルサーバーの場合です。

ローカルサーバーで使う場合 — Claude Desktopの設定例

ディレクトリを使わず、Claude Desktopにローカルで入れる方法もあります。Jasper公式docsは、npmパッケージ@gojasper/mcp-serverを使う設定を次のように載せています。

{
  "mcpServers": {
    "jasper": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@gojasper/mcp-server"],
      "env": {
        "JASPER_API_KEY": ""
      }
    }
  }
}

これをclaude_desktop_config.jsonに追記し、JASPER_API_KEYに自分のキーを入れます。Claude Desktopの接続ガイドは、.dxtファイルを使うともっと簡単だと案内しています。拡張機能を入れるとAPIキーの入力を求められ、接続の確認後にキーがシステムのキーチェーンに保存されます。

ここで1つ注意があります。ローカルサーバーでワークスペース既定値のフォールバック(次の節)を使うには、バージョン1.6.1以降が必要です。.dxtは再インストール、npmはパッケージを更新してから、クライアントを再起動します。リモート接続は自動で反映されます。

ツール一覧 — コネクタページとdocsの差

ツールの数え方は、見る場所で変わります。

ツール役割(Jasper公式docsの説明)コネクタページ
get-jasper-brand-voices役割(Jasper公式docsの説明)ワークスペースのブランドボイスを取得コネクタページ掲載あり
get-jasper-audiences役割(Jasper公式docsの説明)ワークスペースのオーディエンスを取得コネクタページ掲載あり
get-jasper-style-guides役割(Jasper公式docsの説明)スタイルガイドの設定を取得コネクタページ掲載あり
search-knowledge-base役割(Jasper公式docsの説明)ナレッジベースを検索コネクタページ掲載あり
get-jasper-agents役割(Jasper公式docsの説明)使えるJasperエージェントの一覧を取得コネクタページ掲載あり
run-jasper-agent役割(Jasper公式docsの説明)マーケティング作業をJasperエージェントに実行させるコネクタページ掲載あり
generate-content役割(Jasper公式docsの説明)声・読者・ルール・ナレッジを使ってコンテンツを作るコネクタページ掲載あり
get-jasper-products役割(Jasper公式docsの説明)ワークスペースのプロダクトを取得コネクタページ掲載なし
upload-attachment役割(Jasper公式docsの説明)ファイル・テキスト・URLを生成用の一時的な文脈として渡すコネクタページ掲載なし

Jasper公式docsは9個、コネクタページは7個です。残る2つ(get-jasper-productsとupload-attachment)がディレクトリ経由の接続でも使えるのかは、どちらのページにも書かれていません。Jasperのdocsは更新日が2026年9月17日で、コネクタページに載る一覧とは更新のタイミングが違う可能性があります。製品情報を読ませたい依頼は、実際に呼ばれるツールを会話で確かめてから運用に入れると安全です。

Jasper公式docsは、これらを「Jasper IQへの読み取り専用アクセスと、Jasperを使ったコンテンツ作成」のツールと説明しています。コネクタページの7つで分けると、get-とsearch-で始まる5つが取得系、generate-contentとrun-jasper-agentが作成系です。docsだけにある2つは、get-jasper-productsが取得系、upload-attachmentが生成用の文脈を渡すツールです。

ワークスペース既定値のフォールバック

generate-contentとrun-jasper-agentは、呼び出し側のAIがIQの種類を指定しなかったとき、ワークスペースの既定値を自動で当てます。スタイルガイド、ブランドボイス、オーディエンスのそれぞれに、独立して働きます。

  • 明示して渡した項目は、いつも既定値より優先されます
  • スタイルガイドだけ渡し、ブランドボイスを渡さなければ、スタイルガイドはそのまま使い、ブランドボイスは既定値になります
  • ナレッジとプロダクトのIQには、ワークスペース既定値がないためフォールバックされません

実務では、「ブランドボイスを指定し忘れたら別人の声で出てきた」を避けやすくなる仕組みです。裏返すと、既定のブランドボイスがJasper側で設定されていないワークスペースでは、指定がないと何も当たりません。Claudeに依頼する前に、Jasperで既定値が決まっているかを確認しておくと、出力の差が読み解きやすくなります。

会話での使い方 — Claude側のルールとJasper側の設定を分ける

Claude Desktopの接続ガイドによると、ツールを明示して呼ぶ必要はなく、頼みたいことを書けばClaudeが必要なツールを選びます。ガイドが挙げる依頼の例は次のとおりです。

目的依頼の例(ガイドの例に沿った形)
IQの確認依頼の例(ガイドの例に沿った形)使えるブランドボイスとオーディエンスを教えて
声を指定した作成依頼の例(ガイドの例に沿った形)新CTOの就任を知らせるLinkedIn投稿を、ソーシャル用のブランドボイスで書いて
読者を指定した作成依頼の例(ガイドの例に沿った形)学生・教育機関向けのオーディエンスを対象に、Q1のアップデート案内メールを下書きして
ナレッジの活用依頼の例(ガイドの例に沿った形)ナレッジベースから新料金の情報を探し、営業用の1枚資料にして
複数読者への書き分け依頼の例(ガイドの例に沿った形)夏のセールのSNS投稿を、Z世代向けとビジネス層向けに1本ずつ作って

ここまでが公式の使い方です。運用でひとつ線を引いておくと、混乱が減ります。

  • ブランドの声・禁止表現・読者像は、Jasperのワークスペースに置く
  • 今回の依頼の目的、媒体、文字数、締め切りは、Claudeへの依頼文に書く

後者まで両方のツールに分散させると、どちらが効いた出力か分からなくなります。ブランド規約をJasperに寄せ、会話は用途の指定だけにすると、出力の違いの原因を追えます。

依頼文の例

まず、使えるブランドボイスとオーディエンスを一覧で見せてください。
そのうえで「ソーシャル用」のブランドボイスを使い、
来月のウェビナー告知のLinkedIn投稿を2案作ってください。
ナレッジベースに登録情報があれば、日時はそこから拾ってください。

ナレッジの検索結果にない日時や数字は、Claudeに補わせず、「見つからなければ見つからないと答えてください」と一文を足しておくと、事実の作り込みを避けられます。

権限と確認 — 書き込みは少ない構成だが、生成はJasperを使う

Claudeのヘルプには、コネクタごとの「Tool permissions」を「Always allow」「Needs approval」「Blocked」から選べるとあります。TeamとEnterpriseでは、Ownerが組織全体の読み書きの範囲を制限できます。

Jasperのツールは、公式docsの説明どおりなら取得系が中心で、IQを書き換える名前のツールは並んでいません。ただしrun-jasper-agentは「マーケティング作業を実行する」ツールで、実行後にJasper側で何が残るかは説明がありません。使い始めのうちは、このツールを「Needs approval」にして、実行前に確認できる状態にしておく選択肢があります。

また、Claudeのヘルプによると、コネクタ経由のアクセスは接続した人のサービス上の権限を超えません。Jasperで見られないブランドボイスは、Claudeからも見えません。

つまずいたとき

接続が失敗する、ツールが出ないときの切り分けは次のとおりです。

切り分け

Jasperが見えないときの切り分け

  1. QCustomize の Connectors に Jasper が接続済みで表示されていますか?
    答えがいいえのとき

    ディレクトリから「Add to Claude」でやり直します。TeamかEnterpriseなら、先にOwnerが組織で有効にしているかを確認します。

    答えがはい
  2. Qチャットの「+」の Connectors で Jasper がオンですか?
    答えがいいえのとき

    会話ごとに切り替えがあるため、オンにします。

    答えがはい
  3. Qブランドボイスの一覧が表示されますか?
    答えがいいえのとき

    認可した人のJasperワークスペースにブランドボイスが登録されているかを確かめます。見える範囲は、接続した人の権限で決まります。

    答えがはい

接続は正常。出力の差はIQの登録内容で決まる

3つとも「はい」なら、接続側に問題はありません。文面が期待とずれるときは、Jasper IQに登録した内容か、承認したワークスペースの違いを疑います。

ヘルプには、認証に失敗したときは「Customize」「Connectors」から切断して接続し直す手順も載っています。

他の連携との組み合わせ方

Jasperは文脈とコンテンツ生成を担い、配信や公開は別のコネクタが担う分担にすると、役割を追いやすくなります。たとえば作った文面をメールにするならClaudeとConstant Contactの連携、サイトに反映するならClaudeとWebflowの連携が候補です。複数のコネクタをつなぐほど、各コネクタに渡るデータが増える点は、組織のルールと照らして決めてください。

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