Claude Media
ClaudeとManatalを連携する方法 — 34ツールの読み書きと採用データの扱い

ClaudeとManatalを連携する方法 — 34ツールの読み書きと採用データの扱い

Manatalのコネクタは、候補者・求人・クライアント企業・マッチングを会話で検索し、書き込みもできる採用管理の連携です。接続手順、34ツールの内訳、書き込み前の確認の置き方をまとめます。

Manatalコネクタでできること

Manatalコネクタは、採用管理システムManatalの候補者・求人・クライアント企業・選考状況を、Claudeから検索し、一部は書き込める連携です。Claude Marketplaceの掲載ページでは、説明が「Your AI recruiting assistant, inside Manatal」、カテゴリがProductivity、提供元がManatalで、状態は「Anthropic verified」です。認証は「Sign-in Required」、追加時期は2026年7月と載っています。

接続先のURLは https://mcp.manatal.com/mcp です。掲載ページは、候補者の検索と追加、求人の作成と確認、候補者と空きポジションのマッチングを平易な言葉で行えると説明しています。使いどころとして挙がっているのは、候補者の絞り込み、面談の準備、パイプラインのレビューです。

読み取りだけのコネクタではありません。ツールは全部で34個あり、そのうち13個が書き込み系です。この点が、面接データを引く用途に絞ったBrightHireのコネクタとの大きな違いになります。

34ツールの内訳を読み書きで分ける

入力リファレンスには、34のツールが入力項目と出力項目つきで並んでいます。名前から性質を分けると、読み取りが21個、書き込みが13個です。

区分対象ツール
読み取り対象候補者ツールSearch Candidates / Get Candidate / List Candidate Notes / List Candidate Educations / List Candidate Experiences / List Candidate Tags
読み取り対象求人・マッチツールSearch Jobs / Get Job / List Job Notes / Get Match / Search Matches / List Match Stages
読み取り対象企業・連絡先ツールSearch Organizations / List Organization Notes / Search Contacts / List Contact Notes
読み取り対象参照データツールSearch Schools / Search Degrees / Search Employers / Search Positions / List Industries
書き込み対象候補者ツールCreate Candidate / Add Candidate Note / Add Candidate Education / Add Candidate Experience / Add Candidate to Job
書き込み対象求人・企業ツールCreate Job / Add Job Note / Create Organization / Add Organization Note / Add Contact Note
書き込み対象参照データツールCreate School / Create Employer / Create Position

リファレンスの一覧に、更新や削除にあたるツールはありません。書き込みは「新しく作る」か「メモを足す」のどちらかです。既存の候補者の氏名を直す、求人を閉じる、といった操作は、このコネクタ経由ではできない前提で運用を組むことになります。

ツール名の見え方

掲載ページには create_candidate や add_job_note のようなsnake_case名が24個見え、「Show all 34 tools」で全体が開きます。入力リファレンスの見出しは「Search Candidates」のような表記です。リファレンスの本文には search_matches や list_industries といった名前が出てくるため、見出しと同じ対応で読めます。

接続前に確かめる3点

Manatalの契約と権限

サインインが必要なコネクタなので、Manatalのアカウントが前提です。入力リファレンスには、どの契約プランでMCPサーバーが使えるかも、誰が有効化できるかも記載がありません。自社のManatalで使えるかどうかは、管理者かManatalのサポートに先に聞きます。

見える範囲はサインインした人の権限に従う

Claudeのサポート記事は、TeamやEnterpriseで組織にコネクタを追加したあとも、メンバーが各自で接続して有効化すると説明しています。共有の資格情報(APIキーなど)を使う場合を除き、Claudeが触れるのは個人がアクセスできるデータだけです。Manatalは候補者の個人情報を扱うため、この個別接続の仕組みは意味を持ちます。

候補者データの同意項目

候補者の出力には「Consent」と「Consent Date」の項目があり、Create Candidateにも「Consent(候補者がデータ利用を許可したか)」を渡す入力があります。Claudeに候補者を登録させるときは、この項目を空のまま作らせるか、確認の上で埋めるかを先に決めておきます。

claude.aiへの追加手順

掲載ページの「Add to Claude」から進める方法と、URLを入力するカスタムコネクタの方法があります。後者の手順を示します。

手順

管理者が組織にManatalを追加する

  1. 1

    Connectorsを開く

    TeamやEnterpriseでは、「Organization settings」の「Connectors」を開いて「Add」を押します。

  2. 2

    Webのカスタムコネクタを選ぶ

    「Custom」にカーソルを合わせ、「Web」を選びます。

  3. 3

    名前とURLを入れる

    メンバーの一覧に出る名前(例: Manatal)と、https://mcp.manatal.com/mcp を入力します。

  4. 4

    追加を確定する

    「Add」をクリックします。

個人のPro・Maxプランでは組織側の作業がありません。「Customize」の「Connectors」で「+ Add」から「Add custom connector」を選び、名前とURLを入れます。Freeプランでもカスタムコネクタは使えますが、1件までです。

TeamではOwnerとPrimary Ownerだけが組織に追加できます。Enterpriseは、この2つに加えて「Manage access to Libraries」を含むカスタムロールの人も追加できます。

メンバーは「Customize」の「Connectors」でManatalを探し、「Connect」を押します。ブラウザーでManatalにサインインして承認します。会話で使うには、チャット画面の「+」から「Connectors」を開き、Manatalをオンにします。

Claude Codeで使う

Claude CodeでもHTTPトランスポートで追加できます。

claude mcp add --transport http manatal \
  https://mcp.manatal.com/mcp
claude mcp list

認証が済んでいない場合は、Claude Code内の /mcp から進めます。応募者データを扱う接続を --scope project でチームの共有設定に載せるかどうかは、別に判断する事項です。

IDをたどる検索の順序

入力リファレンスを読むと、多くの書き込みや絞り込みが別のツールで得たIDを前提にしています。これを知っておくと、Claudeに頼む順序を指定しやすくなります。

やりたいこと先に引くもの使うIDの出どころ
業界で候補者を絞る先に引くものList Industries使うIDの出どころIndustry ID(OR / ANDで指定)
タグで候補者を絞る先に引くものList Candidate Tags使うIDの出どころTags(カンマ区切りのタグID)
学歴を登録する先に引くものSearch Schools(3文字以上)使うIDの出どころSchool IDは必須、Degree IDはSearch Degreesから
選考段階で絞る先に引くものList Match Stages使うIDの出どころMatch Stage ID(Search Matchesの入力)
求人を作る先に引くものSearch Organizations使うIDの出どころOrganization ID(Create Jobで必須)

求人の作成で必須なのは、Organization IDとPosition Nameの2つです。所在地、契約形態(full_timeやcontractorなど)、給与の幅、公開状態、ステータス(planning / active / on_hold / won / lost)は任意です。クライアント企業が未登録なら、先にCreate Organizationで作ります。

登録前の重複確認を頼み方に組み込む

Create Candidateが必須とするのはFull Nameだけです。メールアドレスは任意なので、氏名だけで作ると同一人物の二重登録が起きやすくなります。Search Candidatesはメールアドレス・電話番号・氏名で絞れるため、登録前に検索させる指示が効きます。以下は頼み方の一例です。

次の候補者をManatalに登録して。
- 先にメールアドレスで検索し、同一人物がいれば登録せず候補を見せる
- いなければ、登録内容を一覧で見せて、私が「OK」と返してから作成する
- Source Typeはreferred、Consentは私が答えるまで空にする

Claude Codeで繰り返し使うなら、作業ディレクトリの CLAUDE.md に同じ規約を置く方法もあります。

## Manatalの扱い
- create_* と add_* は書き込み。実行前に入力内容を一覧にして確認を取る
- 候補者の登録は、メールアドレスでの検索結果を見せてから
- 求人の作成は、Organization IDを検索で確定してから

検索で絞れる条件と返ってくる項目

Search Candidatesの絞り込み条件は多く、氏名・メール・電話・性別・生年月日の範囲・現職の会社と役職・最終学歴の大学・所在地・流入元(Source Type)・作成者と担当者のID・業界・タグ・作成日と更新日の範囲を組み合わせられます。ページ番号(Page)と1ページの件数(Page Size)も指定できるので、大量の候補者を一度に引くより、条件を絞って小分けに引かせるほうが扱いやすくなります。

返ってくる項目には、連絡先や住所のほか、現職の会社・部署・役職、最終学歴、タグ、業界、同意の有無が含まれます。Manatalで定義したカスタムフィールド(たとえば希望年収や入社可能時期のような独自項目)も出力に入ります。

求人側のSearch Jobsは、職種名・企業名・都市・ステータス・リモート可否・キャリアページへの公開有無で絞れます。Search Contactsは、クライアント企業の担当者を氏名・メール・電話・企業IDで探します。

メモ系のツールでは、Add Organization NoteとCreate Jobの説明文がHTMLに対応すると書かれています。Claudeに長い本文を書かせるときは、改行の崩れが出ないか最初の1件で見ておくと安全です。

業務での使いどころ

活用型

リファレンスから組める使い方

  • 面談前の候補者サマリー

    Get Candidateで基本情報、List Candidate ExperiencesとEducationsで経歴、List Candidate Notesで過去の所見を引き、1枚にまとめさせます。

  • 求人ごとのパイプライン確認

    Search Matchesは求人ID・選考段階・提出日・面接日・オファー日・入社日・辞退日で絞れます。段階ごとの滞留を数えさせる質問に向きます。

  • 面談メモの書き戻し

    Add Candidate NoteやAdd Job Noteに所見を残せます。メモの本文は自由記述なので、要約の下書きをClaudeに作らせて人が確認する流れが無理なく収まります。

候補者を求人に紐づけるAdd Candidate to Jobは、提出日・面接日・オファー日・入社日・辞退日も入力できます。選考の日付を記録する操作なので、日付を口頭の記憶から入れさせず、確認を挟む対象です。

よくある質問

ほかの採用系コネクタとどう違いますか

BambooHRは従業員情報・休暇・目標を中心とする人事システムのコネクタで、採用応募も扱います。Manatalは採用管理に絞ったシステムで、候補者・求人・クライアント企業・選考段階が対象です。候補者や求人の作成、メモの追加といった書き込みも含みます。海外採用のコスト面はDeelのコネクタの記事が詳しく扱っています。

この記事を共有:XはてブLinkedIn