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ClaudeとBrightHireを連携する方法 — 面接データを会話で引く

ClaudeとBrightHireを連携する方法 — 面接データを会話で引く

BrightHireのコネクタは、面接の文字起こし・スコアカード・AI要約をClaudeから引ける採用面接向けの連携です。接続手順、OAuth認証、11のツール、権限の範囲をまとめます。

BrightHireコネクタでできること

BrightHireコネクタは、面接の記録を扱う採用支援ツールBrightHireのデータを、Claudeから検索・要約・分析できるようにする連携です。Claude Marketplaceの掲載ページでは、説明が「Search, summarize and analyze hiring data」、カテゴリがProductivity、提供元がBrightHireで、状態は「Anthropic verified」です。認証は「Sign-in Required」、追加時期は2026年6月と載っています。

AIツールが引き出せるのは次のデータです。

  • 面接の文字起こしと面接ガイド
  • スコアカードと面接官のフィードバック
  • 面接と候補者についてのAI生成の要約・インサイト
  • 職種・面接官・ステージ・日付などのメタデータ

接続先のURLは https://app.brighthire.ai/mcp/v1 です。Claudeに限らず、ChatGPT・Codex・Cursor・BrightHire Slack Agent・Claude Codeも対応クライアントとして挙がっています。

ツールの一覧にはGreenhouseのようなATS(採用管理システム)のスコアカードを返すものがあります。掲載ページの説明にも「interviewer scorecards and candidate assessments from your ATS (e.g., Greenhouse)」とあるので、ATS側の評価もBrightHire経由で読めます。ATSそのものに書き込む連携ではありません。

一方で、BrightHireのScreen製品のデータは対象外です。提供元のFAQに「MCPはScreen製品のデータへのアクセスを提供していない」と書かれています。

接続前に確かめる3点

掲載ページとヘルプで状況が食い違っている

Claudeのコネクタ一覧に載っているかどうかについて、2つのページの記述が揃っていません。

ページ記述
Claude Marketplaceの掲載ページ記述BrightHireが掲載済みで、「Add to Claude」ボタンがある
BrightHireのヘルプ(2026年6月17日付)記述「Connect with Claude」は「Coming Soon」と表示されている

ヘルプ側は、Claudeの「Settings → Connectors」で「BrightHire」を検索して「Connect」を押す流れを予告として載せています。同じページの別の節には、カスタムコネクタとして自分でURLを入れる手順もあります。一覧に見つからないときは、後者の手順で足せます。

BrightHire側でMCPサーバーを有効にする

ヘルプの手順1は、BrightHireの設定ページでMCPサーバーを有効にすることから始まります。この設定を操作できる権限が誰にあるかは、ヘルプに書かれていません。自分のアカウントで設定画面が開けないときは、BrightHireの管理者に確かめます。

使えるプランと管理者の関与

カスタムコネクタの仕組みで追加する場合、Claudeのサポート記事によると、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの全プランで使えます。Freeは1件までです。TeamではOwnerとPrimary Ownerだけが組織へ追加でき、Enterpriseは、この2つに加えて「Manage access to Libraries」を含むカスタムロールの人も追加できます。

コネクタは、Anthropicのクラウド基盤からMCPサーバーへ接続します。接続先は app.brighthire.ai の公開URLです。

claude.aiへの追加手順

URLを入力して追加する方法を示します。掲載ページの「Add to Claude」から進める場合も、接続先は同じURLです。

手順

管理者が組織にBrightHireを追加する

  1. 1

    Connectorsを開く

    TeamやEnterpriseでは、「Organization settings」の「Connectors」を開いて「Add」を押します。

  2. 2

    Webのカスタムコネクタを選ぶ

    「Custom」にカーソルを合わせ、「Web」を選びます。

  3. 3

    名前とURLを入れる

    メンバーの一覧に出る名前(例: BrightHire)と、https://app.brighthire.ai/mcp/v1 を入力します。

  4. 4

    認証設定を確かめる

    掲載ページの認証は「Sign-in Required」なので、「Authentication」では「No sign in」以外を選びます。「OAuth client」には「Use Claude's published identity (Recommended)」「Register automatically」「Use your own OAuth client」の3つがあります。BrightHireのヘルプは、APIキーなしでBrightHireのアカウントにサインインする方式を推奨しています。「Request headers」は固定の認証情報を送る設定なので、この流れでは使いません。

  5. 5

    追加を確定する

    「Add」をクリックします。

個人のPro・Maxプランでは組織側の作業がありません。「Customize」の「Connectors」で「+ Add」から「Add custom connector」を選び、名前とURLを入れます。

メンバーは「Customize」の「Connectors」でBrightHireを探して「Connect」を押します。ブラウザーが開くので、BrightHireのアカウントでログインしてアクセスを承認します。承認が済むとClaudeにアクセストークンが渡され、ユーザーに代わってデータを取得できるようになります。

追加しただけでは、会話でツールは使われません。チャット画面左下の「+」から「Connectors」を開き、BrightHireのトグルをオンにします。有効化は会話ごとです。

Claude Codeで使う

Claude Codeも対応クライアントです。HTTPトランスポートを指定して追加します。

claude mcp add --transport http brighthire \
  https://app.brighthire.ai/mcp/v1

追加後、claude mcp list で状態を確かめます。認証が済んでいない場合は、Claude Code内の /mcp から認証を進めます。チームで共有する設定にしたい場合は --scope project を付けますが、面接データを扱う接続を共有設定に載せるかどうかは別に決めます。

なお、BrightHireのヘルプが示す設定の断片は、次の形です。type に http、url にエンドポイントを置きます。

{
  "brighthire": {
    "type": "http",
    "url": "https://app.brighthire.ai/mcp/v1"
  }
}

使える11のツール

掲載ページに並ぶツールは11個で、ヘルプの「Available MCP Tools」と一致しています。ヘルプは用途別に分類しています。

分類ツール役割
検索ツールsearch役割候補者名・面接官・職種・部署・ステージ・期間・結果・面接種別で面接を探し、他のツールに渡すcall IDを返す
検索ツールget_scheduled_interviews役割予定された面接を取得する。既定は今後7日。自分の面接か組織全体かを絞れる
面接準備ツールget_interview_context役割予定された面接の開始時刻、候補者・職種のメタデータ、面接ガイド、候補者の要約をまとめて返す
面接準備ツールget_interview_guide役割予定された面接の面接ガイドを取得する。一度に20件まで
面接後ツールget_interview_summary役割1件の面接の要約。面接官のメモ、絵文字リアクション、BrightHire・共有・ATSスコアカードのリンクを含む
面接後ツールget_call_ai_notes役割文字起こしから抽出したAI生成のQ&Aペア。20件まで。キーワードや話者で絞れる
面接後ツールget_transcripts役割逐語の文字起こしと通話メモ。20件まで。ペイロードが大きい
面接後ツールget_candidate_summary役割候補者について最新の要約メモを返す
評価ツールget_scorecards役割ATSのスコアカード(総合推奨、属性、質問)。20件まで。call_ids、または候補者IDと職種IDで引ける
評価ツールget_job_description役割職種IDから求人票を取得する
コーチングツールget_coaching_report役割直近の面接の傾向とフィードバックをまとめた自分用のコーチングレポート。引数なし

この一覧に、候補者の合否を変更したり、スコアカードを書き込んだりするツールはありません。ヘルプと掲載ページのどちらにも、書き込み系のツールの記載がないためです。

使い分けの目安は、データの重さです。ヘルプは get_call_ai_notes を「全文の文字起こしよりずっと軽い」と説明し、get_transcripts は「正確な言い回しが必要なときに使う」としています。まず要約やAIノートで当たりをつけ、必要な面接だけ全文を引く順番になります。

権限とデータの扱い

アクセスの範囲は次の3点で絞られます。

BrightHireのMCPアクセスの制約

  • 認証したユーザーが、すでに見る権限を持つデータだけに限られる
  • データは、MCPクライアントが明示的に求めたときだけ取得される
  • OAuthトークンとAPIキーは、いつでも取り消せる

見える範囲はBrightHire側の権限モデルがそのまま決めます。Claudeを使うことで、自分に見えない面接が見えるようになる仕組みではありません。

保存についてのFAQも読んでおく価値があります。BrightHireは、面接の録画や文字起こしをユーザーの端末に自動で保存することはありません。正本はBrightHireのクラウドで、保持期間は組織のデータ保持設定で決まります。文字起こしだけを残し、音声・映像は文字起こし後に削除する設定の組織もあります。

ただし、接続したクライアント側は別の話です。ヘルプは、CursorやClaude Desktopなどのクライアントが、ベンダーの設定に応じて会話の文脈をローカルに保存することがあると書いています。この部分は顧客側で管理する範囲です。面接の内容を含む会話をどこに残すかは、Claude側の設定で確認します。

業務での使いどころ

典型的な用途は4つです。

  • 採用パイプライン全体で候補者を見渡す
  • 複数の面接を要約して、デブリーフ(面接後の振り返り会)に備える
  • 面接の質や、面接ガイドの網羅度を分析する
  • 職種やステージ別の面接件数といった傾向を追う

加えて、ユースケースの章に3つの型があります。

活用型

ヘルプが示す3つの活用型

  • 部門横断の採用調整

    採用担当、採用マネージャー、役員で優先事項が違う場面で、同じ面接データを相手に合わせた形に書き分けます。役員向けの要約と、面接官パネル向けの詳細評価を並べるイメージです。

  • オファー前のリスク把握

    面接中の発言から、迷い、他社のオファー、報酬の期待、価値観のずれといった兆しを拾い、リクルーター向けの説得材料を添えたレポートにします。

  • 面接からの知見の蓄積

    「候補者は特定のツールについてどう語っているか」「強い候補者は特定分野でどんな経験を持つか」のような問いを、全面接を横断して調べます。

ヘルプにはオファー前のリスク分析のプロンプト例もあります。「候補者について全面接のデータを見て、オファーリスクとクロージング戦略のブリーフを作る」という依頼に、動機の要因、リスクの兆し、受諾の確度(高・中・低と根拠)、クロージング戦略、簡潔さの指定を並べています。ルーブリックと会社の価値観の文書を添付して使う想定です。プロンプトの骨格は次のようになります。

候補者(氏名)の全面接データを見て、オファーリスクと
クロージング戦略のブリーフを作ってください。
 
含める項目:
- 動機の要因(候補者が最も重視していること)
- リスクの兆し(迷い、懸念、他社オファー、ずれ)
- 受諾の確度(高・中・低と根拠)
- 推奨するクロージング戦略(話す内容、懸念への対処)
- リクルーターがすぐ動ける簡潔さ

ここで注意したいのは、面接の発言から「迷っている」「他社を検討している」を読み取るのはモデルの推論だという点です。確度の評価は参考情報にとどめ、根拠にした発言を get_transcripts で確認してから使う運用が向いています。

Claude側の工夫として、一度にまとめて頼むより、次の順に会話を分けると過不足が出にくくなります。

  1. search で対象の面接を絞り、call IDを確認する
  2. get_scorecards と get_interview_summary で評価の全体像を見る
  3. 気になる発言だけ get_call_ai_notes のキーワード指定や get_transcripts で原文に当たる
  4. 結果を合議資料にまとめる

合議資料の作り方はClaudeで面接の評価コメントを集約し合議資料にする手順で扱っています。ATSそのものの連携が必要な場合は、ClaudeとAshbyの連携やClaudeとWorkableの連携が参考になります。カスタムコネクタの仕組み自体はCoworkカスタムコネクタ自作ガイドにあります。

候補者の個人情報を扱う前に

面接の文字起こしには、候補者の個人情報が含まれます。Claudeの会話に流し込む前に、次の点を社内で決めておきます。

  • どの会話で、誰がBrightHireのトグルをオンにしてよいか
  • 候補者への面接録画・AI利用の説明が、応募時の同意に含まれているか
  • 生成した評価の文章を、合否判断の根拠としてそのまま使わない運用にするか
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