Claudeに音楽プレイリストのテーマと曲順を考えてもらう手順
Claudeに聴きたい気分やシーンを伝えてプレイリストのテーマ・曲順を考えてもらう手順を、会話だけで完結する方法とSpotifyコネクタで実際に作成する方法の両方でまとめます。
Claudeにプレイリストの相談をするとできること
Claudeはチャットで気分やシーンを伝えるだけで、プレイリストのテーマ案と曲順の組み立て方を提案してくれます。曲名を思いつくままに並べるのではなく、「作業用に集中力を落とさない選曲」「ドライブの前半は静か、後半は盛り上がる展開」のように、狙いを言葉にして渡すのがコツです。
方法は2つあります。1つは会話だけで完結する方法で、プランを問いません。もう1つはSpotify公式のコネクタを追加し、Claudeに実際のプレイリストを作らせる方法です。コネクタの案内ページには、Spotify Premiumの利用者が雰囲気を言葉で伝えるとプレイリストを作ってもらえる、と書かれています。
手順1: 会話だけでテーマ案と曲順を考えてもらう
接続は要りません。Claudeとの会話に、次の4つの条件を書き添えて送ります。
依頼文に入れる4つの条件
シーン
何をしているときに聴くか。作業・運動・移動中・就寝前など。
時間と展開
何分から何時間か。終始一定のトーンか、盛り上がりの山を作るか。
除外条件
歌詞が気になる作業中なら「インストゥルメンタル中心で」のように指定します。
参考にする曲・アーティスト
好みの傾向を伝える手がかりになります。
Claude.aiやClaudeデスクトップアプリのチャット欄に送る例です。
在宅ワークの午後に聴く2時間のプレイリストのテーマを考えてください。 集中力を切らさないトーンで、最後の30分だけ少しテンポを上げて 切り替えのきっかけを作りたいです。曲名ではなく、 テーマと展開の考え方、前半・中盤・後半で選ぶ曲の傾向を 箇条書きで提案してください。
「曲名を挙げて」ではなく「展開の考え方を提案して」と頼むと、返ってくるのは選曲の方針と並べ方のロジックです。曲名そのものが欲しければ、続けて「このテーマに沿う曲を10曲、日本語アーティストも交えて具体的に挙げてください」と聞き直します。
条件を言葉にしきれないときは、逆に質問してもらいます。
プレイリストを作りたいのですが、条件がまだ固まっていません。 テーマを決めるために必要なことを、3つまで質問してください。
返ってきた質問に答えていくと、上の4つの条件が自然に埋まります。曲数や並べ方の希望が出てきたら、そのまま依頼文に足します。
出てきた案を会話で詰める
最初の提案で決め切る必要はありません。気になる点を指定して、同じ会話の中で直してもらいます。
後半の3つが重いので、もう少し軽いトーンに差し替えてください。 差し替えた理由も1行ずつ添えてください。
ランニングの区間ごとのテンポ、パーティーの時間帯ごとのトーンなど、変えたい箇所を名指しするほど、直しは小さく済みます。
あとで手作業で反映するなら、出力の形も先に決めておきます。「曲名とアーティスト名を1行1曲で出してください」と頼むと、Spotifyの検索欄へそのまま貼れる並びになります。
提案をSpotifyやApple Musicに反映する手間
会話だけの方法でClaudeが返すのは、テーマと曲順の考え方、曲名の候補までです。配信サービスへの反映は自分で行います。曲名リストを見ながらSpotifyやApple Musicで検索し、プレイリストに足していく流れです。
この最後の一手間を省きたいときに使うのが、次のSpotifyコネクタです。
手順2: Spotifyコネクタで実際にプレイリストを作らせる
Spotifyのコネクタは2026年4月にディレクトリへ追加されました。ディレクトリ上では「Anthropic verified」の表示が付いており、提供元はSpotifyです。
Spotifyコネクタで1本目を作るまで
- 1
コネクタを追加する
Spotifyコネクタのページの「Add to Claude」から追加します。チャット欄の「+」から「Connectors」、「Manage connectors」と進んでも探せます。一度追加すれば、同じアカウントでログインしたiOS/Androidのアプリでも次回から使えます。追加した拡張機能の探し方はClaudeの拡張機能ディレクトリにあります。
- 2
Spotifyアカウントへの接続を許可する
画面に認証の案内が出たら、それに従ってSpotifyアカウントへの接続を許可します。
- 3
シーン・曲数・名前を添えて頼む
Claude.aiやClaudeデスクトップアプリのチャット欄に、次のように依頼します。
雨の日の午後、コーヒーを飲みながら読書するときに合う プレイリストをSpotifyで作ってください。日本語・英語どちらの曲でもよいので、 静かで落ち着いたトーンの曲を15曲くらい選んで、 「読書タイム」という名前で保存してください。
- 4
Spotifyのアプリで中身を見る
作成されたプレイリストは自分のSpotifyアカウントに入ります。曲順の微調整はSpotifyのアプリで行います。
Spotifyコネクタでは、曲・アーティスト・アルバム・プレイリストを指定してSpotifyで再生できます。ポッドキャストやオーディオブックの検索、再生中のデバイスの確認と切り替えにも使えます。プレイリスト作成はその一部で、Spotifyがいまどこで再生されているかを見て、聴く場所をデバイス間で切り替えることもできます。
ツールの一覧に載っているのは次の6つで、名前は原表記のままです。Remove_from_library だけ先頭が大文字になっています。
create_playlist: プレイリストの作成search: 検索get_currently_playing: 再生中の曲の確認fetch_tracksadd_to_libraryRemove_from_library
「前半は器楽曲、後半は歌ものにしてください」のような展開の指示は、同じ依頼文に入れます。
Team/Enterpriseで書き込みを承認制にする
Team/Enterpriseでは、Ownerが組織全体を対象に、接続したサービスが実行できる操作を制限できます。「Customize > Connectors」でコネクタを選ぶと「Tool permissions」が出ます。権限は読み取り系・書き込み/削除系などの種類ごと、または個別に、「Always allow」「Needs approval」「Blocked」から選びます。書き込み系を「Needs approval」にしておけば、実行前に承認を求める設定になります。
Ownerがかけた制限は組織全体に及び、メンバー個人が上書きすることはできません。
つなぐ前に知っておきたい仕組み
つないだ後は、依頼文でSpotifyの名前を毎回出す必要はありません。Claudeは接続済みのアプリを、依頼の内容に合うときに会話へ呼び出します。たとえばBooking.comとTripAdvisorの両方をつないでいる場合、Claudeは両方を候補として示し、どちらを使うか選ばせます。
それでも、この記事の例のように「Spotifyで作ってください」と書いておけば、使わせたいコネクタを指定した依頼になります。
Spotifyを呼ばせたくない会話では、チャット欄の左下の「+」から「Connectors」に進み、Spotifyをオフにします。その会話ではClaudeがSpotifyを使いません。逆に、使わせたいサービスをその会話だけオンにして始めることもできます。
接続は、アカウントのデータへのアクセスと変更の権限をClaudeに渡すことを意味します。つないだアプリのデータはClaudeのモデルの学習に使われず、接続先のアプリがほかの会話を見ることもありません。サポート記事も、信頼できて必要なサービスだけをつなぐよう注意を促しています。やめたいときは「Customize > Connectors」でSpotifyを切断すると、Claudeのアクセスはすぐに止まります。
コネクタが使えない・出てこないとき
状況によって原因が違います。
- Team/Enterpriseプランの場合: メンバーが使えるようにするには、OwnerまたはPrimary Ownerが組織側でコネクタを有効にします。経路は「Organization settings > Connectors」から「Browse connectors」でSpotifyを選び、「Add to your team」です。有効にしただけでは全員が使える状態にはならず、各メンバーが自分のアカウントで認証します。
- モバイルアプリで追加したい場合: iOS/Androidからの追加はベータ版です。デスクトップかWebで追加すれば、次回ログイン時にiOS/Androidでも使えます。
- Spotifyが無料プランの場合: ディレクトリのページがPremium向けとして挙げているのは、雰囲気を言葉で伝えてプレイリストを作る使い方です。無料プランでの可否はSpotifyの案内で確かめます。
コネクタは接続先の権限を、メンバー一人ひとりの分そのまま引き継ぎます。Spotify側で許されていない操作は、Claudeからもできません。組織でコネクタを有効にしても誰かに自動でアクセス権が渡るわけではなく、メンバーはそれぞれ自分のSpotifyアカウントで認証します。そのため、同じ組織でも人によって使える範囲が違うことがあります。接続前の権限を確かめておくと、予期しない失敗を避けられます。
会話だけの方法とSpotifyコネクタの違い
どちらでプレイリストを組むか
会話だけ
Claudeのアカウントだけで始められ、無料プランでも使えます。返ってくるのはテーマ案・曲順の考え方・曲名の候補です。反映は自分で行うので、SpotifyでもApple Musicでも、複数のサービスにも使い回せます。
Spotifyコネクタ
Claudeのアカウントに加えてSpotifyのアカウントが要ります。雰囲気を言葉で伝えるプレイリスト作成は、Spotify Premium向けとして案内されています。Team/Enterpriseでは組織側での有効化も必要です。実際のSpotifyプレイリストがClaudeの手で作られるので、Spotifyだけで完結させたい場合に手数が減ります。
Apple MusicやYouTube Musicで反映したい人は、会話で曲名リストを出してもらい、自分で追加する方法になります。
シーン別のプロンプト例
依頼文の骨組みは共通で、変わるのは条件の中身です。
ランニング用に、テンポの起伏を付けたい場合
30分のランニング用プレイリストのテーマを考えてください。 最初の5分はウォームアップでゆっくり、中盤20分はペースを上げて テンポの速い曲、最後の5分はクールダウンで落ち着く曲にしたいです。 テーマと、3つの区間それぞれで選ぶ曲の傾向を教えてください。
ホームパーティー用に、参加者の好みが分からない場合
友人4人を招くホームパーティー用のプレイリストのテーマを考えてください。 参加者の音楽の好みはバラバラなので、特定のジャンルに寄りすぎず、 会話の邪魔にならない範囲で盛り上がる選曲にしたいです。 3時間分を想定し、時間帯ごとにトーンをどう変えるとよいか教えてください。
就寝前に、聴き終わりを自然に静かにしたい場合
就寝前の45分に流すプレイリストのテーマを考えてください。 歌詞が頭に残ると眠りにくいので、インストゥルメンタル中心にして、 最初の15分は穏やか、残りは音数を減らして静かに終わる流れにしたいです。 区間ごとに、選ぶ曲の編成や音の質感を教えてください。
自分のシーンで先に決まっているものを軸に置くと、依頼文を組み立てやすくなります。
よくある質問
Claudeが作ったプレイリストの曲順を後から直したいときは
ツール一覧に、既存のプレイリストを並べ替えたり編集したりするものは載っていません。曲順の直しはSpotifyのアプリでドラッグして行います。条件を変えて新しいプレイリストとして作り直してもらう手もあります。
まとめ
反映先がSpotifyだけならコネクタが手数を減らし、Apple Musicなども使うなら会話だけの方法が向きます。Claude全体でできることを一通り知りたいときは、Claude(クロード)とは — できること・モデル・料金・無料でどこまで使えるかも参考になります。