ClaudeとPadletを連携する方法 — ボード操作から採点・AIサイドバー移行まで
PadletのMCPサーバーをClaudeにつなぐ手順と、ボードの作成・投稿・採点・管理者向けツールの範囲をまとめます。AIサイドバー終了後の乗り換え先としての使い方も載せています。
Padlet Claude連携でできること
Padletは、教員・生徒・チームが「padlet」と呼ばれるボードに投稿を集めて共有するサービスです。そのMCPサーバーをClaudeにつなぐと、ボードの作成、投稿の追加、内容の要約、採点までを会話で進められます。
Claudeのコネクタ一覧では「Anthropic verified」と表示され、提供元はWallwisher, Inc.です。2026年7月に追加されました。カテゴリはEducationとProductivityです。
操作は4つの領域に分かれます。
- ボード全般: 新規作成、既存ボードの複製、検索、投稿・コメント・セクションの読み取り、タイトルや壁紙などの外観変更、閲覧・投稿・編集権限の変更、読み取り専用への固定、削除した投稿やセクションの復元
- 投稿とコメント: 添付付き投稿の追加・編集・ピン留め・接続、コメントとリアクション、投稿内容の要約、自動化・提出フォーム・ブレイクアウトリンクの設定
- 授業まわり: 生徒ごとの投稿とコメントの確認、投稿の採点、成績のLMSへの同期
- 学校・チームの管理者向け: メール・一括・招待リンクでのメンバー招待、権限・承認ドメイン・コンテンツ安全設定・添付ファイル種別の管理、SAMLとOAuthによるシングルサインオンの設定
最後の管理者向けは、プランと役割に含まれる場合だけ使えます。
接続に必要な条件
Padlet側の条件は少なく、無料アカウントでも使えます。ただし、ボードを何枚作れるかといったプランの上限は、アシスタント経由でもそのまま適用されます。無料プランなら、自分で作れる枚数までしかClaudeも作れません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コネクタURL | 内容https://mcp.padlet.com/ |
| サインイン | 内容必須(Padletにログインして認可) |
| Padletのプラン | 内容無料を含む全アカウント |
| 採点・メンバー管理 | 内容プランと役割に含まれる場合のみ |
| Sandbox形式 | 内容十分には未対応 |
Claude側の条件も別にあります。Freeプランは1つまでカスタムコネクタを追加でき、Pro・Max・Team・Enterpriseはそれ以上追加できます。TeamとEnterpriseでは、先に組織のオーナーがPadletを組織向けに追加する必要があります。
claude.aiで接続する手順
先にブラウザでPadletにログインしておきます。ここで学校用ではなく個人用のアカウントに入っていると、後でボードが見つからない原因になります。
Claudeへの接続
- 1
コネクタを開く
Claudeのコネクタ一覧でPadletのコネクタを開きます。
- 2
Add to Claudeを押す
「Add to Claude」をクリックします。
- 3
Padletで承認する
Padletのログインと承認画面が出ます。承認するとClaudeに戻り、そのまま使えます。
承認の画面が再び出ることもあります。同じ手順でもう一度承認すれば足ります。
外すときは、Claudeのコネクタ設定でPadletを切断または削除します。ボードや投稿には影響せず、いつでもつなぎ直せます。
Claude Codeやその他のクライアントから追加する
一覧にない対応クライアントでは、カスタムコネクタとしてURLを入れます。Padletのヘルプが案内する手順は、コネクタ設定を開いて新規追加し、https://mcp.padlet.com を入力して認可する流れです。
Claude Codeのようにコマンドで追加するクライアントなら、リモートMCPサーバーの一般的な形で書けます。次の例はその書式に当てはめたもので、Padletのヘルプに載っているコマンドではありません。
claude mcp add --transport http padlet https://mcp.padlet.com追加後にセッション内で /mcp を開き、Padletのログインと承認を進めます。コネクタ全般の仕組みはClaude Connectorsとはで説明しています。
届くツールの種類
コネクタのページには「Show all 76 tools」とあり、一覧に見えているのは冒頭の一部だけです。見えている範囲でも、役割の違う名前が並びます。
ツール名から見える守備範囲
ボードと投稿
create_padlet、create_posts、create_post_connection、freeze_padlet、add_comment_to_postなど。ボードの作成から投稿の接続、固定までを担います。添付ファイルの解析
analyze_post_attachments。ストアのページは、画像・動画・音声・文書の添付をAIで分析できると説明しています。自動化
create_automation、delete_automations。時間指定の固定などをボードに仕込みます。学校・チームの管理
bulk_invite_library_members、create_library_saml_connection、get_library_content_safety、add_library_approved_domainなど。管理者向けです。
名前から役割を推し量るのはここまでにして、残りの60超のツールは、接続後にClaudeが出す一覧で確かめてください。個々のツールを覚える必要はなく、依頼に応じてClaudeが選びます。
教員の使いどころ
Padletのヘルプが示す例は「プロジェクトのキックオフ用ボードを作って、最初の投稿を5つ入れて」です。授業なら、この型がそのまま使えます。
次の頼み方は、ヘルプやストアの説明にある操作を組み合わせた例です。実際の出力はボードの中身で変わるため、結果は必ずボードを開いて見直します。
- 「来週の振り返り用に、セクションを3つ持つボードを作って」
- 「このボードの投稿を読んで、意見の傾向を3点で要約して」
- 「○○さんの投稿とコメントを、このボードを含めて一覧にして」
- 「提出が終わったので、このボードを読み取り専用にして」
生徒の投稿を読んで採点し、成績をLMSに同期する流れも用意されています。同期先の例はCanvasやSchoologyで、LTI経由です。採点はClaudeの下書きとして扱い、確定は人が見てから行うと安全です。Padletのヘルプも、重要な内容は開いて確認するよう促しています。
教員の利用実態はClaudeの教員利用実態の分析で、採点が使い方として割れる点まで追えます。
Claudeに任せる範囲を決める
Claudeはあなたとして動きます。ヘルプは、削除から招待メールの送信まで、すべてあなたのアカウントで実行されると明記しています。見えるもの・変えられるものも、あなたの権限と同じです。
権限の面で押さえたい点は次のとおりです。
- 管理者アカウントでつなぐと、メンバー招待や権限変更までClaudeが実行できる
- 投稿とセクションの削除は、専用のツールで復元できる
- コメント・自動化・カスタムフィールドの削除、共同編集者・招待・承認ドメインの取り消しは元に戻せない。こうした操作は破壊的な操作として印が付けられ、Claudeが実行前に確認する設計と説明されている
Padlet MCPはボードの内容を複製や索引として保持しません。質問のたびにPadletへ取りに行き、その場の内容を返します。ただし、回答を書くのはClaudeなので、読み落としや言い落としは起こりえます。
ボードが見つからないときの切り分け
よくあるのは、認可のときに別のPadletアカウントでログインしていたケースです。個人用のアカウントで承認してしまい、学校用のアカウントが持つボードが見えない、という形で表れます。
Claudeがボードを見つけられないとき
- QそのボードをPadletのブラウザ画面で開けるか?答えがいいえのとき答えがはい
Padletで自分にアクセスを付けてもらってください。他人のボードは、共有されていないとClaudeにも見えません。
- Q承認のとき、ボードの持ち主のアカウントでログインしていたか?答えがいいえのとき答えがはい
Claudeのコネクタ設定でPadletを切断し、正しいアカウントでログインしてから接続し直します。
上の2つに当てはまらない
コネクタ一覧でPadletが接続済みになっているか、Sandbox形式のボードではないかを確かめます。Sandboxは十分に対応していません。ボードは見つけて開けても、操作の一部が使えなかったり期待どおりに動かなかったりする場合があります。
AIサイドバーから乗り換える
Padletのボード上にあるAIサイドバーは、2026年11月6日に終了します。それまでは、すでに使ったことのあるボードにだけ表示され、新しいボードには出ません。対象は、学校のライブラリでベータ版を使っていたユーザーです。
サイドバーの会話履歴は、新しいアシスタントに移りません。引き継ぎたいときは、11月6日までにサイドバーに会話の要約を作らせ、その要約をClaudeに貼り付けます。
乗り換えの手順は2段です。
- 上の手順でPadletをClaudeに接続する
- 任意で、Chromeの拡張機能でClaudeをボードの横に開く
Chromeではボードを見ながら横のパネルでClaudeと話せます。使うのは拡張機能のClaude in Chromeで、Chromeウェブストアから入れます。有料のClaudeプランが必要です。ボードを開いてからツールバーのClaudeを押すと、サイドパネルに現れます。Chrome以外のブラウザや他のアシスタントでは、アシスタントを別タブやアプリで開いて使います。
拡張機能そのものの比較はClaude in ChromeとChatGPT Atlasの違いにあります。
よくある疑問
有料のPadletプランは要りますか
要りません。無料アカウントでも使えます。採点や学校メンバーの管理といった機能は、プランと役割に含まれていないと現れません。
自分でプログラムを書く場合はどうなりますか
PadletのPublic APIとは別物です。APIは開発者がAPIキーで使うもので、MCPはログインして認可する方式です。両方を同時に使うこともできます。自作のエージェントをつなぐ技術的な手順は、Padletがpadlet.com/auth.mdで案内しています。接続は必ずログイン済みのユーザーが承認する必要があり、人の承認なしに動かす方法はありません。
切断するとボードは消えますか
消えません。ボードも投稿もそのままで、接続だけが外れます。
まとめ
Padletのコネクタは、ログインして承認するだけで、ボードの作成から採点、学校の管理までClaudeに任せられる入口です。ただしClaudeはあなたと同じ権限で動くので、管理者アカウントでは影響の大きい操作まで届きます。まず自分のボードで読み取りと要約から試し、削除や招待のような操作は依頼の文面を見直してから頼むのが無難です。
AIサイドバーを使っていた人は、11月6日の前に要約を書き出しておけば、引き継ぎ先はこのコネクタで済みます。