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ClaudeとRemoteを連携する方法 — 接続手順と権限の仕組み

ClaudeとRemoteを連携する方法 — 接続手順と権限の仕組み

Remote.comのMCPサーバーをClaudeにつなぐ手順です。OAuthのサインイン、employerとemployeeで変わる見え方、書き込みが休暇申請などの自己申請に限られる点をまとめます。

Claude Remote連携とは何か

Claude Remote連携は、グローバル雇用サービスのRemote(Remote.com)が提供するホスト型MCPサーバーを、Claudeに接続する仕組みです。従業員情報、契約、給与計算、休暇、組織図、請求書といったRemote上のデータに、自然文で質問できます。

Connectorsディレクトリでは開発元「Remote Technology Services, Inc.」、カテゴリー「Productivity」、「Anthropic verified」の表示つきで掲載されています。サインインは必須です。接続先のURLは https://mcp.remote.com/mcp です。

使い道はRemoteの画面を開かずに答えを引くことです。たとえば「ポルトガルに何人いるか」と尋ねると、Claudeがその場でRemoteのデータを取りに行って答えます。エクスポートや更新を挟まないので、返ってくるのは質問した瞬間のデータです。

RemoteのREST APIを使ったことがあるなら、MCPはその上に載る会話の層と考えると分かりやすいです。データの構造も権限も同じで、HTTPの代わりに自然文で呼び出します。Connector全般の仕組みはClaudeのコネクタの解説にまとめています。

接続前に確かめること

前提は2つだけです。

  1. 使いたい雇用データにアクセスできるRemoteアカウントでサインインできること
  2. そのアカウントのロールが、会社単位または従業員単位のデータへの権限を持っていること

APIキーの発行、クライアントシークレットの保管、環境変数の設定は要りません。認証はOAuth 2.0のAuthorization Code(PKCE付き)で、ふだんRemoteに入るブラウザのサインインがそのまま使われます。MCPクライアントは動的に登録され、サインイン後にRemoteアカウントに応じたアクセスを受け取ります。

OAuthのスコープを手で指定する必要もありません。見えるツールは、Remoteの権限が許すものに絞られます。

数字

認証まわりの要点

  • 認証方式

    OAuth 2.0 + PKCE

    Remoteの通常のサインイン

  • 手動で設定するスコープ

    なし

    アカウントとロールで決まる

  • APIキー・シークレット

    不要

    環境変数の設定もなし

Remote MCPの紹介ページの記載

ClaudeのWeb・Desktopから接続する手順

ディレクトリの「Add to Claude」から入れる方法のほか、カスタムコネクタとして手で追加する方法があります。カスタムコネクタはFree・Pro・Max・Team・Enterpriseのどのプランでも使えます。Freeは1つまでです。

手順

カスタムコネクタとしてRemoteを追加する

  1. 1

    コネクタの設定を開く

    claude.aiまたはClaude Desktopで、設定のConnectorsを開き、「Add custom connector」を選びます。

  2. 2

    名前とURLを入れる

    名前は Remote.com MCP など、URLは https://mcp.remote.com/mcp です。

  3. 3

    Remoteにサインインして承認する

    保存するとブラウザでRemoteのログイン画面が開きます。認証情報を入れて接続を承認します。

  4. 4

    接続を確かめる

    Claudeに戻ってコネクタが接続済みになっていれば完了です。ツールはClaudeが自動で見つけるので、一覧を自分で書く作業はありません。

SandboxのアカウントでためすときはURLだけを https://mcp.remote-sandbox.com/mcp に替えます。サインインの流れは本番と同じです。Sandboxのアカウントは、別途デモ用の会社を申請して用意します。

Claude Codeから接続する手順

Claude Codeでは、リモートHTTPサーバーを追加する通常のコマンドで足ります。

claude mcp add --scope user --transport http \
  remote-com-mcp https://mcp.remote.com/mcp

--scope user を付けているので、登録はプロジェクトを問わず使えます。チームのリポジトリで共有したいなら、--scope project にするか、.mcp.json に書きます。

登録したらClaude Codeを再起動し、セッション内で /mcp を実行します。remote-com-mcp を選ぶとブラウザが開くので、Remoteにサインインします。

.mcp.json に直接書く場合は、次の形になります。CursorやCodexなど、ほかのクライアントでも同じ考え方です。

{
  "mcpServers": {
    "remote-com-mcp": {
      "type": "http",
      "url": "https://mcp.remote.com/mcp"
    }
  }
}

claude mcp add の書式をJSONで渡したいときは、claude mcp add-jsonの手順が使えます。

プラグインで入れる方法もある

Claude Codeには、Remoteが公開している remote-for-ai プラグインもあります。プラグインを入れると、このMCP接続が自動で設定され、よくある作業用のスキルも付いてきます。

/plugin marketplace add remoteoss/remote-for-ai
/plugin install remote@remote-plugin-marketplace

入れたあとはClaude Codeを再起動します。/mcp に remote が出ていれば接続の設定は済んでいます。

スキルは2群に分かれます。給与明細、レポート、休暇申請のように、MCP経由でRemoteを操作する3つ(remote-payroll-and-payslips、remote-reporting、remote-time-off-workflow)と、Remote REST APIを呼ぶコードを書くための5つです。後者は連携アプリ側の資格情報を使い、MCPのサインインとは別物です。

何が読めて、何が書けるか

ここがこの連携でいちばん誤解されやすい点です。読み取りの範囲は広く、書き込みは従業員の自己申請に絞られています。

区分範囲
読み取り範囲従業員と雇用記録、契約と契約変更、給与計算の実行・支払日程・締め切り、休暇と残日数とポリシー、組織構造と報告ライン、法人と国別の要件、タイムシート・請求・請求書
書き込み範囲休暇申請の提出、個人情報・自宅住所・緊急連絡先の更新、キャリア目標の作成と更新、キャリアジャーナルのメモ追加と編集

書き込みは「従業員のセルフサービス」の範囲です。紹介ページの一覧に、契約の作成や給与の実行のような雇用主側の更新系は載っていません。ディレクトリの詳細ページに載るツール名を見ても、先頭の24個は get_ や list_ で始まる参照系で、get_payslip_breakdown や list_employee_timeoffs のように給与明細・休暇・経費・請求書・書類を扱います。ツールの総数は51個と表示されています。

書き込みの扱いにも注意点があります。製品内の操作と同じ承認と監査の流れに乗るため、MCP経由で作った休暇申請も、マネージャーの承認を待ちます。Claudeに頼んだ時点で休みが確定するわけではありません。

employerとemployeeで見え方が変わる

使える人は2種類います。会社のデータを扱える雇用主側のユーザー(管理者やマネージャー)と、自分の雇用データだけを扱える従業員側のユーザー(EORの従業員やコントラクター)です。

選ぶ操作はありません。サインインしたアカウントのロールから、見えるツールが決まります。同じ接続URLでも、人事担当のアカウントと一般従業員のアカウントでは、Claudeに見えるツールが違うということです。

メールアドレスが複数のRemoteプロフィールに結びついている人は、サインインの画面にプロファイルが並びます。そのセッションで使うものを選びます。コネクタを2回追加し、アカウントごとに認証することもできます。名前を Remote.com MCP (Manager) と Remote.com MCP (Personal) のように分けておくと、Claudeがどちらを使うのか迷いません。

動作確認と、業務での使いどころ

つながったかどうかは、Remoteのデータがないと答えられない質問で確かめます。雇用主側なら「従業員は何人いて、どの国にいるか」です。従業員側なら「今年の有給は何日残っているか」になります。答えが自分のRemoteのデータに基づいていれば、接続できています。

書き込みもためせます。紹介されている依頼は、休暇申請(例:4月14日から16日まで3日)、緊急連絡先の更新、キャリアジャーナルへのメモ追加です。

雇用主側の使いどころは、データを横断して読む作業にあります。

  • 国別の人数や、法人ごとの雇用状況を、会話で素早く引く
  • 給与計算のカレンダーと締め切りを確認し、直近の予定を整理する
  • 契約と契約変更の一覧から、棚卸しの対象を拾い出す
  • 組織構造と報告ラインを材料に、組織再編の案を検討する

従業員側は、自分の給与明細の内訳、残りの休暇日数、経費、請求書をすぐに確認できます。毎回ポータルの深い階層をたどる手間が減る点が、ふだん使いでの利点です。

ただし書き込めるのは自分の申請に限られるので、ほかの人の休暇を代わりに承認するような操作は、このMCPの紹介ページでは範囲に入っていません。マネージャーの承認待ちの案件を片づけるときは、Remoteの画面か、remote-time-off-workflow のようなスキルの対応範囲を確かめてから進めます。

守られている範囲と、できないこと

安全性の説明は3点です。OAuthでサインインするため鍵を配る必要がないこと、すべてのリクエストがRemoteの既存の権限モデルと行レベルセキュリティ(RLS)を通ること、書き込みが製品内の操作と同じ承認・監査に従うことです。MCP経由で、アカウントに見えないデータが見えることはありません。

一方、使いどころの外もはっきりしています。

  • 決まった動作が要る連携には向きません。サーバー間の自動処理はREST APIを使います
  • Remoteが用意したチャットボットではありません。AIクライアントは自分のものです
  • 特定ベンダーに縛られません。OAuth 2.0の動的クライアント登録とストリーミングHTTPに対応するクライアントなら、つなげるはずと案内されています

動作が保証されているクライアントは、Claude DesktopとClaude.ai、Claude Code、Cursorです。

Claude側で気をつけること

個人情報と給与情報が中心のデータです。ディレクトリのページには、信頼できる開発元のコネクタだけを使うよう注意書きがあります。ツールの内容はAnthropicが管理しておらず、変更もありえます。

Claude Codeで共有のプロジェクトに入れる場合は、--scope user と --scope project のどちらで登録したかを意識します。プロジェクトに登録すると、同じリポジトリを開いたメンバーのClaude Codeにも同じ接続定義が届きます。ただしOAuthのサインインは人ごとなので、各自が自分のアカウントで認証し直すことになります。データを見られる範囲は、そのままそれぞれのRemoteの権限です。

まとめ

Remote連携の特徴は、権限の持ち方にあります。APIキーを渡す代わりに、サインインした人のロールがそのままClaudeの権限になります。読み取りは雇用データ全般に広く、書き込みは従業員の自己申請に絞られているので、人事担当には「素早く引く道具」、従業員には「自分の申請と確認の窓口」という使い分けになります。

契約や給与の更新は、紹介ページの書き込み一覧にありません。決まった動作が要る自動処理は、REST APIを直接使うのが紹介ページの住み分けです。海外採用の別サービスとの違いを見たいときは、書き込みの線引きを扱ったDeel連携の記事と読み比べると差が分かります。

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