ClaudeとRestreamを連携する方法 — 配信予定の登録とアーカイブのクリップ化
Restreamコネクタで、複数の配信先への配信予定の登録、過去の配信録画からのクリップ生成、視聴者数とチャットの集計をClaudeの会話で進める手順と、任せられない操作をまとめます。
毎週同じ曜日に、同じ顔ぶれの配信先を選んで枠を作る。配信が終わったら録画から見どころを切り出してショート動画にする。Restreamの管理画面でやっているこの2つの作業は、Restreamコネクタをつなぐと会話の依頼で済ませられます。
この記事では、コネクタで頼める作業、接続の手順、配信予定の登録とアーカイブのクリップ化の頼み方、Claudeに任せられない操作を順に扱います。
Restreamコネクタで何を頼めるか
Restreamは、1回の配信をYouTube、X、LinkedIn、Twitchなど30以上の配信先へ同時に流すサービスです。Claudeのコネクタ一覧では、Anthropicの検証済み項目として載っています。カテゴリはCommunication、Creative、Media & entertainment、Productivity、Sales & marketingで、サインインが必須、追加は2026年6月です。接続先のURLは https://mcp.restream.io/mcp です。
頼める作業は、Restreamのヘルプセンターで次の5系統に整理されています。
会話から頼める作業
接続状況の確認
つないである配信チャンネルの一覧と、プラットフォーム側の権限に問題が出ていないかを見ます。
配信枠の作成と変更
今すぐの配信、日時指定の予約、過去の録画やアップロード済みファイルを元にした配信を作ります。日程の変更、名前の変更、削除も対象です。
配信先の追加と外し
配信枠ごとに、どの配信先へ流すかを足したり外したりします。
配信後の集計
視聴者数とチャットの動きを、配信先ごとに取ります。
クリップ
保存済みの動画や公開URLの動画からクリップのプロジェクトを作り、できたクリップを確認して、ダウンロード用のURLを発行します。
コネクタのページには、ツール名の一覧も載っています。get_event_transcript、list_event_chat_messages、get_event_chat_history_download_url のように、文字起こしとチャットに触れる名前のツールも載っています。ページには「Show all 30 tools」と表示があり、一覧に出ているのは先頭の24個です。
使い始める条件と接続
必要なものは、Restreamのアカウントと、MCPに対応したAIアシスタントの2つです。ヘルプセンターには、無料アカウントでもチャンネルの接続と配信枠の作成はできるが、配信先や機能の一部はプランに依存する、とあります。どの機能がどのプランかは、その記述には載っていません。
Claudeに接続する流れ
- 1
コネクタ一覧でRestreamを開く
Claudeのコネクタ一覧でRestreamを探し、接続を選びます。
- 2
Restreamにサインインして許可する
ブラウザーにRestreamのサインイン画面が開きます。要求される権限を確かめて許可します。
- 3
会話でオンにする
メッセージ欄の「+」からコネクタを開き、Restreamを有効にします。
- 4
動作を確かめる
新しい会話で「つないであるRestreamのチャンネルを一覧にして」と頼みます。チャンネル名と配信先のプラットフォームが返れば接続できています。
Claude Codeから使うなら、次の1行で登録できます。登録後に /mcp を開くと、ブラウザーでのサインインに進みます。
claude mcp add --transport http restream \
https://mcp.restream.io/mcp登録方法の違いはclaude mcp add-jsonでMCPサーバーをJSONのまま登録する手順で扱っています。コネクタ全般の追加方法と、提供元を見分ける考え方はClaude Connectorsとはにあります。
落とし穴
ヘルプセンターの記述とコネクタ一覧が食い違っている
Restreamのヘルプセンターには、トラブルの項として「ディレクトリで検索してもRestreamが出ないのは今は想定内。URLを手で追加する」という趣旨の記述があります。一方、Claudeのコネクタ一覧にはRestreamのページがあり、Anthropic検証済みと表示されています。ヘルプセンターの記事は更新日が新しい一方で、どのディレクトリを指すかは明記されていません。Claudeの一覧で見つからないときは、上のURLを手で追加する方法が使えます。
配信予定を登録する
予定の登録は、日時、配信枠のタイトル、配信先の3点を添えて頼みます。ヘルプセンターの例では「来週木曜の18時に『製品アップデート』という枠を作り、TwitchとXのチャンネルを足して」という形です。
来週木曜の18時開始で「製品アップデート」という配信枠を作ってください。
配信先はYouTubeとLinkedInにしてください。
作る前に、タイトル・開始日時・配信先を一覧で見せてください。最後の1行は、実行前に人が確かめるための頼み方です。ヘルプセンターには、作成、日程変更、削除の前にアシスタントが確認を求めると書かれています。それでも、日時を取り違えると視聴者に告知した時刻とずれるため、一覧を出させてから進めるほうが安全です。
毎週の枠を使い回す
配信先を指定しなければ、Claudeは直近に終わった配信の配信先を見て、同じ構成を提案できます。同じ顔ぶれで流す人は、次のように頼めます。
いつもの配信枠を、明日の朝10時で作ってください。
配信先は前回と同じものを提案してください。配信先で予約枠を先に作る
配信先によっては、配信が始まる前に視聴者へ見える「予約枠」を、配信先側に作れます。コネクタには enable_event_external_scheduled_broadcasts というツールがあり、ヘルプセンターには「対応しているプラットフォームでは、配信予定に合わせた予約枠も作れる」とあります。どのプラットフォームが対応するかは、ページに一覧がありません。
配信先によっては、先にタイトルなどの項目が必要で、足りないとチャンネルを付けられないことがあります。そのときはClaudeが不足項目を聞き返します。
アーカイブからクリップを作る
クリップの流れは、元の動画を指定して、プロジェクトを作り、できあがりを確認して、ダウンロード用のURLを出す、の順です。
直近の配信の録画から、クリップのプロジェクトを作ってください。
できたら、各クリップの内容がわかる一覧を出して、
気に入ったものだけダウンロード用のURLを発行してください。元の動画は、Restream内の録画、アップロード済みの動画、公開URLのいずれかです。公開URLは、YouTube、OneDrive、Dropbox、Google Driveのものが対象と案内されています。
クリップ機能の条件
クリップ機能そのものの条件は、Clipsのヘルプ記事で確かめられます。
クリップ機能の条件(ヘルプ記事の記載)
自動生成の対象
10分超
スタジオか配信ソフトの録画
動画の長さ
3時間まで
50本・100本のプラン。250本のプランはそれ以上
推奨の画質
1440pまで
4K・8Kは書き出しに失敗することがある
ダウンロード画質
1080p
プレビューは低解像度
クリップ機能は、既存の契約に足す追加プランです。料金は1か月あたり、50本が19ドル、100本が29ドル、250本が59ドルです。数は生成する本数を指し、ダウンロードの回数には上限がありません。上限に達すると自動生成が止まり、追加の課金はされません。毎月リセットされ、余った分の繰り越しもありません。
コネクタ経由のクリップ生成が、この追加プランを必要とするかは、コネクタのページにもMCPの案内記事にも記載がありません。契約前に、少ない本数で動作を確かめるのが無難です。
書き出しが失敗したとき
クリップの生成に失敗したら、プロジェクトを消してもう一度作る、と案内されています。書き出しやダウンロードが失敗するなら、元動画の画質を確かめます。4Kや8Kの動画は失敗することがあるため、1440p以下の版で試します。
クリップの投稿予約はコネクタの外
ここまでの作業で手に入るのは、ダウンロード用のURLまでです。Restream上でクリップをYouTube Shorts、TikTok、Instagram Reelsなどへ投稿する機能は、管理画面にあります。ただしヘルプ記事には、書き出し済みのクリップに公開日時を設定する機能は今はなく、ダウンロードして保存領域にアップロードし、録画済み動画として予約する回避策が書かれています。MCP側の動画アップロード用ツールは、案内記事で「近日対応」とされています。
つまり、クリップの予約公開までを会話だけで完結させることは、いまはできません。
配信後の数字とチャットを読む
配信が終わったら、視聴者数とチャットの量を配信先別に取れます。
「製品アップデート」の視聴者数を配信先ごとに出してください。
チャットが多かった時間帯も教えてください。視聴者数の取得は get_event_analytics_viewers、チャット数の取得は get_event_analytics_messages です。コネクタのページには、チャットの一覧と履歴のダウンロードURLに関わる名前のツールも載っています。
集計をそのまま次の配信の改善に使うなら、数字と一緒に「どの配信先でどの時間帯に落ちたか」を言葉にさせます。元の数字はRestreamの画面で見比べられるため、Claudeの要約が数字と合っているかは、1度は画面で突き合わせてください。
YouTubeの概要欄やチャプターを文字起こしから作る流れは、ClaudeでYouTubeのチャプターと概要欄を文字起こしから作る手順が詳しく扱っています。配信後の素材づくりの入口として、組み合わせられます。
Claudeに任せられない操作と守り方
Restreamは、安全のため次の操作をコネクタから行えないようにしています。
- RTMPの認証情報を入れて、独自のチャンネルを足すこと
- アカウントや、ログインが必要なチャンネルのパスワードを入れること
- RTMPイベントのストリームキーなどの内部IDを表示すること
これらは管理画面で行います。ストリームキーは会話に出ない作りです。
操作の影響は、次のように整理されています。
| 操作 | 影響 |
|---|---|
| 配信先を外す | 影響Restreamの中でつながりが切れるだけ。配信先のプラットフォーム上のものは消えない |
| 枠の削除・日程変更 | 影響Restream上の枠が変わる。告知済みの時刻は別に直す必要がある |
| Claudeの動作範囲 | 影響自分のアカウントでできることだけ |
また、他所から持ってきた文書やWebページの内容を元に操作を頼むときは、実行前に計画を読むよう案内されています。変更を伴うツールを持つ点は他のコネクタと同じなので、承認の画面で内容を読んでから進めます。
うまく動かないとき
| 症状 | 見る点 |
|---|---|
| 「Restreamにアクセスできない」と返る、途中でチャンネルが見つからない | 見る点長い会話ではつながりが切れることがある。新しい会話にして、Restreamがオンか確かめる |
| 一覧にRestreamが出ない | 見る点上のURLを手で追加する |
| 配信先が枠に付かない | 見る点その配信先に必要な項目(タイトルなど)が足りない。足して頼み直すか、チャンネルの状態を調べさせる |
| 違う操作が選ばれる | 見る点頼み直すか、新しい会話にする |
| クリップの書き出しが失敗する | 見る点元動画が4K・8Kなら1440p以下の版で試す |
| それでも直らない | 見る点アプリを再起動して、Restreamをつなぎ直す |
収録済みの動画の編集とは分けて考える
Restreamコネクタは、配信の運用と、配信録画からのクリップ化が中心です。収録した対談動画の編集や、投稿の予約までを会話で進めたいなら、ClaudeとRiversideの連携で収録動画を編集しクリップ化するが合います。長尺動画をショート動画に切り出す専用の道具は、ClaudeとOpusClipで長尺動画をショート動画に切り出す手順で扱っています。
配信が終わったあとの文章を複数の媒体へ広げる流れは、Claudeでコンテンツを複数プラットフォームへ横展開する手順にあります。