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ClaudeとSendcloudを連携する方法 — 権限グループとツールセットで配送業務を絞る

ClaudeとSendcloudを連携する方法 — 権限グループとツールセットで配送業務を絞る

配送プラットフォームSendcloudのMCPサーバーをClaudeに接続する手順です。OAuthの要件、権限グループとツールセットの違い、24個のツールセットの役割、ラベル作成を任せるときの注意をまとめます。

Claude Sendcloud連携とは何か

Sendcloud連携は、配送プラットフォームのSendcloudが提供するMCPサーバーをClaudeにつなぐ仕組みです。注文の一覧、ラベルの作成、荷物の追跡、返品といった配送業務を、自然文の依頼で呼び出せます。

Connectorsディレクトリでは、開発元Sendcloudの「Anthropic verified」表示付きで掲載されています。カテゴリは「Commerce & shopping」と「Productivity」、追加時期は2026年7月、サインインは必須です。接続先のURLは https://mcp.sendcloud.com/mcp です。

Sendcloudの説明では、Public API v3のあらゆる操作がツールとして公開されます。ディレクトリのツール一覧は114個で、1つのエンドポイントに全部が束ねられています。

数字

接続先の基本情報

  • MCP URL

    mcp.sendcloud.com/mcp

    Streamable HTTP

  • 認証

    OAuth 2.0

    Bearerトークン

  • ツール数

    114

    ディレクトリの表示

Sendcloudのドキュメントとディレクトリの記載より

ディレクトリの説明には「アクセスは既存のSendcloudの権限に従う」とあります。Claudeに何でもできる別の権限を渡すのではなく、自分のアカウントでできる範囲に収まる設計です。

Connector全般の仕組みはClaudeコネクタの解説にまとめています。ここでは、Sendcloud側で用意された「見せるツールの絞り込み」と「許す操作の絞り込み」の2段構えを中心に扱います。

接続前に確認する条件

接続前に、次の3点を確かめます。

  1. Sendcloudのアカウントでサインインできること
  2. 使うクライアントがOAuth Client ID Metadata Documents(CIMD)に対応していること
  3. 免責事項の内容に同意できること

2つ目が、このコネクタ固有の条件です。ドキュメントは、CIMDに対応していないクライアントはサインインできないとし、例としてCursorを挙げています。ClaudeとClaude Code、ChatGPT、VS Code、MCP SDKで作ったエージェントは、接続できるクライアントとして書かれています。

3つ目の免責事項は、接続の画面に出る注意書きと同じ趣旨です。

  • 結果は参考情報に限られる。荷物の状態、運賃、配達予定は取得時点のスナップショットで、あとから変わる
  • 金額が争点になる問い合わせ(追加料金の確認など)は、Sendcloudのアカウント画面か窓口で確かめる
  • Claudeが結果をどう要約・解釈するかは、Sendcloudの管理外
  • 渡したデータの保存や利用は、選んだAIとの契約に従う

ここは読み飛ばしやすい部分です。Claudeが出した運賃や追跡状況を、そのまま顧客への回答や請求の根拠にしない運用にしておくと、あとで困りません。

Claudeに接続する手順

使う面によって入口が変わります。

手順

claude.aiから接続する流れ

  1. 1

    ディレクトリで Sendcloud を開く

    Connectorsディレクトリで「Sendcloud」を探し、「Add to Claude」を押します。

  2. 2

    Sendcloudにサインインする

    OAuth 2.0の画面に進み、account.sendcloud.com でサインインします。

  3. 3

    許可する権限グループを選ぶ

    同意画面に並ぶ権限グループ(Orders、Shipping、Returnsなど)から、必要なものだけ選んで承認します。

ディレクトリの「Add to Claude」から進む場合、接続先のURLはディレクトリ側に登録されています。

Claude Codeから接続する

Claude Codeでは、claude mcp add でHTTPのMCPサーバーとして登録します。ドキュメントの例は次のとおりです。

claude mcp add --transport http sendcloud https://mcp.sendcloud.com/mcp

登録後、初回の接続でクライアントが認可サーバーを自動で見つけ、account.sendcloud.com でのサインインに進みます。認証情報を持つのはMCPクライアントの側で、サーバーは持たないという説明です。

JSONで設定するクライアントには、次の形が案内されています。

{
  "mcpServers": {
    "sendcloud": {
      "type": "http",
      "url": "https://mcp.sendcloud.com/mcp"
    }
  }
}

接続が済むと、クライアントがツール一覧を取得します。ドキュメントの例は「直近の注文を一覧して」「荷物123456789を追跡して」のような依頼です。

権限を2段階で絞る

このコネクタの設計で押さえたいのは、「ツールを見せるかどうか」と「操作を許すかどうか」が別の仕組みになっている点です。

くらべる

ツールセットとスコープの役割

何が見えるか

ツールセット

接続URLの ?toolsets= で指定します。Claudeのツール一覧に出る範囲を絞る仕組みで、一覧に出ないだけでなく、直接呼び出しても拒否されます。

何をしてよいか

スコープ

OAuthの同意画面で選ぶ権限グループが決めます。トークンは許可されたスコープの範囲しか操作できません。

権限は、同意画面で選ぶグループ単位で決まります。注文は扱えるが請求書は見せない、といった切り分けはグループの選択でできます。

接続URLでツールセットを絞る

初期状態では全ツールセットが見えます。必要な分野だけに絞るなら、toolsets にカンマ区切りで名前を並べます。ドキュメントの例は注文と出荷の2つです。

claude mcp add --transport http sendcloud \
  "https://mcp.sendcloud.com/mcp?toolsets=orders,shipments"

ツール数が多いと、Claudeが見るツール一覧も長くなります。担当業務に絞った接続を作っておけば、一覧が短くなり、無関係なツールを呼ぶ余地も減ります。ドキュメントもこの目的を、ツール一覧を「焦点が合った状態に保つ」ためと説明しています。

同意画面で権限グループを絞る

スコープのページには、13個の権限グループが載っています。

グループ主な内容書き込み系スコープの例
Orders主な内容注文・商品・連携の管理書き込み系スコープの例write:order
Shipping主な内容荷物の作成、料金、配送ルール、キャリア設定書き込み系スコープの例write:parcel
Returns主な内容返品と返品設定書き込み系スコープの例write:return
Pickups主な内容集荷の予約と管理書き込み系スコープの例write:pickup
Tracking主な内容追跡ページと通知書き込み系スコープの例write:tracking-page
Branding主な内容ブランドの管理書き込み系スコープの例write:brand
Analytics主な内容配送の分析書き込み系スコープの例なし(読み取りのみ)
Billing主な内容請求書の閲覧書き込み系スコープの例なし(読み取りのみ)
Account主な内容通知とアカウント情報書き込み系スコープの例write:notification
Organization主な内容組織の設定書き込み系スコープの例write:organization
Audit主な内容監査ログの閲覧書き込み系スコープの例なし(読み取りのみ)
Support主な内容サポートチケット書き込み系スコープの例write:support-ticket
Webhooks主な内容イベント購読の管理書き込み系スコープの例write:event-subscription

同意画面で選べるのはグループ単位で、各グループが複数のOAuthスコープをまとめて付与します。どのグループにも read: スコープはあるため、読み取りだけで済むグループは表のとおりAnalytics、Billing、Auditの3つです。Shippingを許すと、read:parcel(荷物と追跡状況の閲覧)に加えて write:parcel(荷物の作成・登録・取り消し)も付きます。

権限が足りないツールを呼ぶと、権限エラーで失敗します。ドキュメントはこれを想定どおりの結果としています。権限を変えたいときは、MCPクライアントで再認証し、グループを選び直します。

業務別の組み合わせ例

次は、ドキュメントの説明から組み立てた例です。実際の運用では、自社の担当分けに合わせて調整してください。

担当見せるツールセット許すグループ
出荷担当見せるツールセットorders, ship-an-order, shipments許すグループOrders, Shipping
返品窓口見せるツールセットreturns, parcel-tracking許すグループReturns, Shipping
運賃の見積もり見せるツールセットshipping-options, analytics許すグループShipping, Analytics

Shippingを許すと作成系のスコープも付くので、閲覧だけにしたい担当は、作成系のツールを toolsets で外し、MCPクライアントの確認ダイアログを通す運用にします。ツールセットとスコープは別々に設定するので、片方だけ絞って安心しないようにします。ツールセットを絞ってもスコープが広ければ、トークンの能力そのものは広いままです。

24個のツールセットが担う範囲

ツールセットはPublic API v3のドメインごとに分かれています。用途の近いものをまとめると、次のようになります。

分野ツールセット
注文・出荷ツールセットorders, ship-an-order, shipments, parcel-documents, parcel-statuses
配送オプションツールセットshipping-options, dynamic-checkout, service-points, duties-and-taxes, compat
追跡・集荷・返品ツールセットparcel-tracking, pickups, returns
設定・契約ツールセットcontracts, sender-addresses, brands, carriers-dp
連携・通知ツールセットintegrations, event-subscriptions
分析・管理ツールセットanalytics, reporting, organization, user, support

主なものの役割は、ドキュメントの表で次のように説明されています。

  • orders: 注文の作成、一覧、取得、更新、削除
  • ship-an-order: 注文に対するラベルの作成(同期と非同期)
  • shipments: 荷物の作成、登録、取り消し、取得と、住所の検証
  • returns: 返品の作成、検証、管理
  • analytics: キャリアと配送オプションごとの輸送時間
  • shipping-options: 配送オプションと見積もりの取得

carriers-dp は、キャリアの受取拠点(delivery point)向けの注文確定を扱います。ほかの名前も、ドキュメントの「何を扱うか」の欄で確かめられます。

ツール名の読み方と、危険な操作の見分け方

ツール名は、APIのoperationIdをもとに、ツールセット名を頭に付けた形です。ドキュメントの例を挙げます。

  • orders_sc_public_v3_orders_get_list_orders(注文の一覧)
  • shipments_sc_public_v3_scp_get_shipment_by_id(荷物の取得)

各ツールは1つのHTTP操作に対応し、パス・クエリ・ヘッダーのパラメータとリクエスト本文の項目が引数になります。APIで必須の項目は、ツールでも必須です。

ツールには、HTTPメソッドから決めた効果のヒントが付いています。読み取り専用(GET)、冪等(idempotent)、破壊的(DELETE と POST)の3分類です。MCPクライアントはこのヒントで、安全な参照は自動で通し、作成・取り消し・削除の前には確認を挟めます。

荷物の作成と取り消しは実アカウントに効く

ドキュメントの警告は、はっきりしています。荷物を作成・取り消すツールは、本物のアカウントに作用します。APIを直接使う場合と同じく、取り消し期限内にキャンセルしなかった荷物は、請求の対象になりえます。

POST が破壊的と分類されるため、作成系のツールも確認の対象になります。確認を毎回通す設定のまま使い、承認する前に宛先と数量を目で見る運用が安全です。ここを自動承認にすると、依頼文の読み違いがそのままラベル発行になります。

業務での頼み方の型

読み取りの依頼から始めると、接続の確認も兼ねられます。

sendcloudのツールで、直近の注文を10件一覧して。
注文番号・状態・配送先の国を表にして。
取れなかった項目は推測で埋めず、取れなかったと書いて。

荷物の作成を頼むときは、実行前に内容を言わせる一手間を入れます。

注文 #1234 のラベルを作る前に、使う発送元住所・配送オプション・
想定される料金を一覧にして見せて。私が承認するまで、
ラベル作成のツールは呼ばないで。

料金は取得時点の参考値であり、確定額ではありません。前述の免責事項に沿って、請求に関わる数字はSendcloudの画面で確かめます。

Claude Codeで繰り返し使うなら、規約を書いておく

何度も同じ接続で作業するなら、CLAUDE.md に使い方のルールを置けます。次は例として組んだ断片です。

## Sendcloud操作のルール
- 注文・荷物の参照は自由に行ってよい
- ラベル作成・荷物の取り消し・注文の削除は、実行前に
  対象と影響を一覧にして私の承認を得る
- 運賃と配達予定は参考値として扱い、顧客向けの回答には
  Sendcloudの画面で再確認した値を使う

この規約は、ツールの確認ダイアログと二重の安全策になります。ダイアログを自動承認にしている環境ほど、依頼側のルールが効きます。

つながらないときの切り分け

切り分け

Sendcloudのツールが使えないときの切り分け

  1. Q使っているクライアントはCIMDに対応しているか?
    答えがCIMD非対応のクライアントはサインインできません。Cursorがその例として挙げられています。ClaudeかClaude Codeなど、対応クライアントで接続します。
    答えがはい
  2. QOAuthのサインインを最後まで完了できたか?
    答えが接続URLをクライアントに登録し直し、account.sendcloud.com での承認までやり直します。
    答えがはい
  3. Q目的のツールがツール一覧に出ているか?
    答えが接続URLの toolsets の指定を見直します。指定したツールセットの外のツールは、一覧に出ず、呼び出しも拒否されます。
    答えがはい
  4. Q呼び出して権限エラーになるか?
    答えが同意画面で必要な権限グループを選んでいなかった可能性があります。クライアントで再認証し、グループを選び直します。
    答えがはい

ツールの呼び出しまで進める

ここまで通れば、依頼文でツール名を指定して呼び出せます。

Sendcloud側のOAuthアクセストークンは、発行から1時間で失効すると書かれています。MCPクライアントがトークンをどう更新するかの記載はこのドキュメントにありません。長い作業の途中で認証を求められたら、クライアントの再認証の操作で入り直します。

外すとき

切り離すときは、MCPクライアントの設定から該当のエントリを削除するか、コネクタを無効にします。権限だけを狭めたい場合は、削除せずに再認証し、グループを選び直す方法があります。

自社のMCPサーバーを同じようにディレクトリへ載せたい場合は、Connectors Directoryの掲載基準が参考になります。権限まわりの落とし穴は、Claude Connectorsの権限設定でよくある失敗にあります。

まとめ

Sendcloud連携の肝は、見せるツールを絞るツールセットと、許す操作を絞るスコープが別物という点です。出荷担当には orders と shipments を見せて書き込みを許し、運賃の確認だけの人にはShippingを許したうえで作成系のツールを外し、確認ダイアログを通す、という分け方ができます。

荷物の作成と取り消しは実アカウントに効き、期限内に取り消さなければ請求にも響きます。確認を通す設定と、実行前に内容を言わせる依頼文を組み合わせると、最初の導入で踏みやすい失敗を避けられます。

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