ClaudeとSlidesGPTを連携する方法 — 認証不要で2ツールのデッキ生成
SlidesGPTコネクタはアカウントもAPIキーも不要で、create_slidesとapply_themeの2ツールだけを持ちます。ディレクトリからの接続手順、プロンプトの型、外部送信の範囲をまとめます。
Claude SlidesGPT連携でできること
SlidesGPT連携は、テーマを一文で伝えるとClaudeの会話の中でスライドデッキが組み上がり、PowerPointとしてダウンロードできるコネクタです。SlidesGPTのアカウントもAPIキーも要りません。提供元の説明では、このコネクタは匿名でステートレス(状態を持たない)とされています。
Connectorsディレクトリの表示は次のとおりです。
ディレクトリ上のSlidesGPT
開発元
Lightstone GmbH
Anthropic verifiedの表示付き
サインイン
不要
OAuthもAPIキーも使わない
ツール数
2
create_slidesとapply_theme
追加時期
2026年6月
カテゴリはProductivity
ツールが2つしかない点が、このコネクタの性格を決めています。デッキを作る、見た目を替える。この2つだけです。既存のスライドを読み込んで直す機能や、社内ファイルを探す機能はありません。
Connector全般の仕組みはClaudeのコネクタ解説にまとめています。ここではSlidesGPT固有の接続手順、2ツールの入力、外に出るデータの範囲に絞ります。
接続する手順
接続はClaude.aiの設定画面だけで終わります。認証画面は出ません。
ディレクトリから接続する
- 1
Claude.aiをブラウザで開く
アプリではなくブラウザ版を使います。
- 2
Settings → Connectors → Browse connectors
コネクタのディレクトリが開きます。
- 3
SlidesGPTを検索してConnect
サインイン画面を挟まずに接続が完了します。
- 4
新しいチャットを開く
Create SlidesとApply Themeの2つのツールが使えるようになります。
ディレクトリを経由せず、URLを直接登録する方法もあります。ステージング用のビルドや社内ミラーを向けたいとき、手動の流れを好むときの選択肢として、提供元の手順に載っています。
Settings → Connectors → Add custom connector
URL: https://claude.slidesgpt.com/mcp
名前(任意): SlidesGPTこのURLはMCPクライアントが接続する宛先で、Webページではありません。アドレスバーで開いて確かめるのではなく、設定画面に貼って保存します。
カスタムコネクタの扱い一般は、Coworkカスタムコネクタ自作ガイドでリモートMCPの側から説明しています。
2つのツールの入力と戻り値
create_slides
トピックまたはアウトラインからデッキ一式を作ります。提供元の説明では、内容に合うレイアウトを選び、各スライドのキャプションに合うストック写真を入れ、チャット内にカルーセル形式で返します。
入力は次の4つです。
| 入力 | 必須か | 役割 |
|---|---|---|
| トピックまたはアウトライン | 必須か必須 | 役割何についてのデッキか |
| スライド枚数 | 必須か任意 | 役割枚数の指定 |
| テーマ | 必須か任意 | 役割見た目の指定 |
| presentation_id | 必須か任意 | 役割既存デッキへの追加・差し替え |
チャットに出るのは、全スライドのカルーセル、スライドごとのレイアウト切り替え、テーマの選択UI、PPTXのダウンロードリンクです。
presentation_idは、直前の応答が返したIDを渡す仕組みです。渡さなければ新しいデッキができ、渡せば同じデッキへの追加か差し替えになります。
apply_theme
既存デッキの全スライドを別のテーマで描き直します。内容は保たれ、変わるのは書体・色・背景の様式だけです。入力はpresentation_idとtheme_idの2つです。
テーマは全18種です。
- Urban系: copenhagen、tokyo、paris、berlin、new-york、la、zurich、shanghai(それぞれライトとダーク)
- Gradient系: cosmic-pulse(ライトとダーク)
デッキがまだ無い状態では使えません。先にcreate_slidesで作らせてから、テーマ変更を頼みます。
頼み方の型
提供元のページに載っているプロンプト例は、用途で5つに分かれます。どれも「枚数」と「各スライドで扱う項目」を指定している点が共通します。
プロンプトの5つの型
テーマからの一括生成
「6枚で、固体電池の将来を。市場規模、主要メーカー、技術課題、5年後の見通しを扱う」のように、枚数と章立てを渡します。
ピッチ資料
課題、解決策、実績、依頼事項の順で物語を組みます。ピッチ向けのレイアウトとして、image_left_text_right、metric_rings、quadrant_grid、phase_roadmapが挙げられています。
添付資料からの変換
PDFやメモを会話に添付し、要点を渡して5枚にまとめさせます。Claudeが添付を読み、要点をcreate_slidesへ渡す流れです。
構造化された図
年表、SWOT、フェーズ別ロードマップ、ピラミッド、KPIのリングを、箇条書きではなく専用のスライド種別で描かせます。
全体の着せ替え
「いま作ったデッキにTokyo Darkを適用して」と頼みます。内容はそのままです。
添付資料からの変換だけは、他の4つと性質が違います。メモの中身がClaudeの会話を経由して、外部サービスへの入力になるからです。次の節で扱います。
外部に出るデータの範囲
提供元のプライバシー説明は、次の点を明記しています。
- 依頼したスライドのトピックは、スライド生成のためにslidesgpt.comへ送られる
- 収集するのは匿名のテレメトリ(ツール名、所要時間、レイアウトやテーマなどのスライドのメタデータ)で、会話の内容は収集しないとされている
- 生成したデッキは、サイトの保持方針に従ってslidesgpt.comに残る
- スライドの下書きにはアップストリームのLLMが関わる。詳細は提供元のプライバシーポリシーに記載
デッキはアカウントに紐づかず、共有可能なURLで保存されます。「ログインしていないから誰にも見えない」ではなく、「所有者のいないURLとして残る」と考える方が実態に近い読み方です。
ここから、使い方の線引きが決まります。
SlidesGPTに任せてよい内容 / 任せない内容
任せてよい
公開情報で組めるデッキです。市場の概説、技術の解説、歴史の年表、社外向けに出す予定の紹介資料が当たります。
任せない
社内の機密を含む資料です。未発表の数字、契約条件、個人情報を含むメモを添付して「5枚にして」と頼むのは、そのまま外部サービスに渡す操作になります。
機密を含む資料を扱うなら、ファイルを開いたまま編集できるClaude for PowerPointのような、利用中の環境の中で完結する手段が候補です。違いはClaude for PowerPointの導入手順にまとめています。
コネクタの追加前には、Anthropicの注意書きも確認します。ディレクトリのページには「信頼できる開発元のコネクタだけを使う」こと、そしてAnthropicは開発元が提供するツールを管理せず、期待どおり動くことも後から変わらないことも保証できないことが書かれています。
Claude Slidesとの使い分け
Claude自身にも、会話でデッキを作る機能があります。操作と書き出しはClaude Slidesの使い方に手順があります。
二つの違いは、次の表のとおりです。
| 軸 | Claude Slides | SlidesGPT連携 |
|---|---|---|
| 始め方 | Claude Slidesコネクタの追加は不要。全プランで使え、既定でオン | SlidesGPT連携ディレクトリから追加する。サインインは不要 |
| データの行き先 | Claude Slides第三者のコネクタを経由しない | SlidesGPT連携トピックがslidesgpt.comへ送られる |
| 見た目の切り替え | Claude SlidesClaude内でスライドを直接編集する | SlidesGPT連携apply_themeで内容を固定したまま18種のテーマを切り替える |
| 書き出し | Claude SlidesPowerPoint・PDF・Googleスライド | SlidesGPT連携チャットにPPTXのダウンロードリンクが出る |
| 生成物の置き場 | Claude SlidesClaudeのアーティファクト | SlidesGPT連携アカウントに紐づかない共有可能なURLとして残る |
SlidesGPTを選ぶ理由は、テーマの切り替えです。テーマ名を挙げるだけで、同じ中身のデッキを見た目違いで並べて比べられます。
社内の数字や個人情報を含む資料、設定の手間を増やしたくない場面では、Claude Slidesが先に候補になります。
うまくいかないときの確認先
提供元のページには、次の6つの困りごとが見出しとして並んでいます。
- コネクタを接続したのに、ツールがClaudeに出てこない
- スライドは出るが、画像が入っていない
- テーマを頼んだのに適用されていない
- PowerPointとしてダウンロードするには
- 自分のデータを消したい
- バグやセキュリティの問題の報告先
各項目の回答は提供元のページで開いて読めます。手元で先に確かめられる点は2つあります。
- テーマが効かないときは、デッキがすでにあるか。apply_themeはpresentation_idを要求するため、先にcreate_slidesを実行させます
- ツールが出ないときは、接続後に新しいチャットを開いたか。提供元の手順は、接続後に新しいチャットへ戻る流れです
データの削除と不具合の連絡は、提供元のサポート窓口が受け付けています。一般的な問い合わせはsupport@slidesgpt.comです。
まとめ
SlidesGPT連携は、認証の手間がほとんどない代わりに、渡した内容がそのまま外部サービスの入力になる設計です。公開情報だけで組めるデッキを素早く作る、テーマを替えて見比べる、という用途なら、2つのツールで足ります。社内資料を扱う場面では、デッキがURLとして残る点を先に押さえておくと判断を誤りません。