Claude障害の確認方法 — ステータスページの使い方
Claudeの障害・パフォーマンス低下はstatus.claude.comで確認できます。コンポーネント別の状況の読み方から、Slack・メールでの通知購読、Claude Codeでの切り分け手順まで解説します。
Claudeの稼働状況はどこで確認できるか
Claudeの障害・パフォーマンス低下はstatus.claude.comで確認できます。旧ドメインのstatus.anthropic.comにアクセスすると、301リダイレクトでこちらへ移ります。ブックマークは新URLに更新しておくと迷いません。
このページはAtlassian社のStatuspageというサービスの上に構築されています。表示は6つのコンポーネントに分かれます。
| コンポーネント | 内容 |
|---|---|
| claude.ai | 内容Web版チャット |
| Claude Console(platform.claude.com) | 内容API管理コンソール |
| Claude API(api.anthropic.com) | 内容API本体 |
| Claude Code | 内容CLI・IDE拡張 |
| Claude Cowork | 内容Coworkアプリ |
| Claude for Government | 内容政府機関向け提供 |
Claude Codeは単独のコンポーネントです。claude.aiは正常でもClaude Codeだけ障害が出ている、あるいはその逆の状況を見分けられます。ただし実際の障害では、複数のコンポーネントがまとめて落ちる例が目立ちます。2026年7月25日から10月1日までの直近50件のインシデントを数えると、影響を受けたコンポーネントの延べ件数は次のとおりでした。
直近50件のインシデントで影響を受けたコンポーネント
claude.ai
38件
Claude Code
35件
Claude Cowork
35件
Claude API
34件
Claude Console
9件
Claude for Governmentは0件
1件のインシデントが複数のコンポーネントに付くため、合計は50を超えます。Claude Codeの不調がclaude.aiと同時に出るのは珍しくなく、CLIでエラーが出たらコンポーネント単位の表示と、インシデントの対象一覧の両方を見るのが近道です。
各コンポーネントの状態は、主に次の4段階で表示されます。
| 表示ラベル | 意味 |
|---|---|
| Operational | 意味正常稼働 |
| Degraded Performance | 意味パフォーマンス低下(応答は返るが遅い・不安定) |
| Partial Outage | 意味一部機能の停止 |
| Major Outage | 意味全面的な停止 |
ほかに、計画メンテナンス中を示す状態もあります。
ページ上部の全体サマリーは1行で、全コンポーネントが正常なら「All Systems Operational」と出ます。各コンポーネントの下には過去90日分の稼働状況が日別の帯グラフで並び、悪化した日を遡れます。
「使えない」の原因を3方向に切り分ける
Claudeが使えないと感じたとき、疑う先は3つあります。サービス側の障害、自分のアカウントの利用上限、手元の環境です。ステータスページが答えを持っているのは最初の1つだけです。
障害と利用上限の見分け方
サービス側の障害
応答が返らない、極端に遅い、529や500系のエラーが続く。同じ時間帯に他の利用者も困っているので、ステータスページにインシデントが立ち、対象のコンポーネントが「Operational」以外になります。
利用上限・環境
You've hit your session limitのようなメッセージが出るのは利用上限です。ステータスページは「Operational」のままです。上限の詳細はClaude Codeの利用上限、リセット時刻はClaude制限の回復が扱っています。
429とoverloaded_errorの違いや回復までの目安はClaude rate limit(レート制限)エラーの対処にあります。利用ティアの月間支出上限(spend cap)に達した429はretry-afterヘッダーが付かず、利用が再開されるまで再試行しても失敗し続けるため、障害と取り違えないようにします。エラーメッセージが出ずに応答だけが途中で止まる場合は、ステータスページでは判断しにくいためClaude応答が途中で止まる・切れる原因と対処法で別の切り分けを扱っています。
Claude Codeで障害の疑いがあるときは、ステータスページを開く前に手元で次の順に見ていくと無駄がありません。
Claude Codeで障害を疑うときの順序
- 1
エラーの型を見る
API Error: 5xx、529 Overloaded、429、リクエスト検証エラーは、Claude Codeのトラブルシューティングでエラーリファレンスへ案内されている型です。上限メッセージなら障害ではありません。 - 2
/doctorで手元を調べる
/doctorはインストール・設定・拡張機能・コンテキスト使用量を自動で調べ、直せる問題は確認の上で適用を提案します。claudeが起動すらしない場合は、シェルからclaude doctorを実行します。 - 3
/mcpでMCPサーバーを見る
/mcpでMCPサーバーごとの接続状態を確認できます。どのサーバーが接続できていないかが分かれば、原因をMCP側に絞れます。 - 4
最後にステータスページを開く
ここまでで手元に原因がなければ、Claude Codeと、APIやclaude.aiのコンポーネント、直近のインシデントを見ます。
ステータスページが「Operational」なのにClaude Codeが動かない場合、ステータスページに映らない要因が手元にあります。ローカルのネットワーク設定、プロキシ、ファイアウォール、期限切れのAPIキーなどです。
インシデントの更新は実際にどう進むか
障害が起きると、ステータスページには単発の告知ではなく時系列の更新が積まれます。更新の種別はInvestigating(調査中)、Identified(原因特定)、Monitoring(監視中)、Resolved(解決)の4つです。2026年9月22日に起きた複数モデルのエラー上昇が、4つとも踏んだ典型例です。
2026年9月22日 複数モデルのエラー上昇
- 00:57 UTC(JST 09:57)Investigating
Claude Mythos 5.1、Fable 5.1、Opus 5へのリクエストで、エラーが増えている調査を開始。
- 01:17 UTC(JST 10:17)Identified
原因を特定して修正に着手。01:35の更新で、Fable 5・5.1とMythos 5・5.1は正常な成功率に戻り、Opus 5が残ると書かれました。
- 02:11 UTC(JST 11:11)Monitoring
影響を受けたモデル全体で成功率が戻ったため、再発の有無を監視する段階へ。
- 02:35 UTC(JST 11:35)Resolved
解決を告知。本文には「影響があったのは00:50 UTCから02:10 UTCまで」と、実際の影響時間が別に書かれています。
この例から、読み方の勘所が3つ取れます。
1つ目は、回復がモデル別にずれることです。9月3日のインシデントでは、一度は広い範囲のモデルが対象に挙がり、途中でOpus 4.8とOpus 5だけに絞られています。9月22日の例で、Fableが戻ったあともOpus 5が残ったのも同じ型です。使っているモデルが回復済みの側にあるかは、更新の本文で確かめます。
2つ目は、Resolvedの時刻と実際の影響時間が一致しないことです。2026年9月29日のインシデントは、更新のたびに影響範囲が広がりました。調査開始の時点ではclaude.ai・Claude Code・Coworkが対象で、その7分後にAPIが加わり、約9分後の更新ではConsoleを含む5コンポーネントに広がっています。Resolvedの更新は16:27 UTCですが、本文には影響は14:00から14:59 UTCまでとあります。日本時間では23時台に起きた障害です。自分のログと突き合わせるときは、更新の投稿時刻でなく本文の影響時間を使います。
3つ目は、Monitoringが「復旧の確約」ではないことです。9月29日の例では、Monitoringの更新に「14:00から14:59 UTCの間に送ったメッセージの一部が保存されていない可能性がある」という注意が出ています。復旧後に履歴を見返して、欠けた会話がないかを確かめる必要があるわけです。リトライを本格的に再開する目安は、Resolvedの更新が置かれた時点が安全側です。
直近50件のうち、調査中を経ずにいきなりResolvedだけで閉じたインシデントは1件でした。軽微な事象でも、たいていは何らかの更新が付きます。影響度の内訳は、minorが26件、majorが19件、criticalが2件、noneが3件でした。開始から解決までの所要時間は、中央値で約1時間です。
ステータスページの時刻表記はUTC固定です。社内のログと突き合わせるときは、9時間を足して日本時間に直します。計画メンテナンスはインシデントとは別枠の「Scheduled Maintenance」として告知され、予定がなければこの欄は空です。
障害が請求や残高に及ぶ場合
障害は応答エラーだけとは限りません。2026年10月1日には「Delayed credits on the Claude Platform」というインシデントが立ちました。クレジットを購入しても残高に反映されず、残高不足でAPIリクエストが失敗するという内容で、対象はClaude ConsoleとClaude APIの2コンポーネントです。
投稿は16:20 UTCのInvestigating、18:23 UTCのMonitoring、22:36 UTCのResolvedの順でした。日本時間では10月2日の1時20分から7時36分にあたります。購入直後に残高不足のエラーが出たら、課金や設定を疑う前に、ConsoleとAPIのコンポーネントに同様のインシデントが出ていないかを見る価値があります。9月16日の「Issues with Google Play subscriptions」は、Google側の問題が原因でした。Google Play経由の契約(Androidでの新規契約など)に影響が出ています。
端末側の要因が原因になる例もあります。9月8日配信のWindows更新により、Claude CoworkはWindows上でローカルコマンドを実行できなくなりました。この件は9月14日にMicrosoftの修正更新が出てResolvedになっています。サービス側の障害でなくても、ステータスページに載ることがあります。
過去のインシデントを遡り、APIで自動監視する
トップページ下の日別履歴に加え、/historyページでは月単位のインシデント一覧を遡れます。「昨日の夜に応答が遅かったのは自分の環境か、Claude側の障害か」を後から確かめられる記録のひとつです。
RSS・Atomフィードでも同じ履歴を購読できます。
curl -s https://status.claude.com/history.atom自動監視には、Statuspage共通のAPIが使えます。認証は不要で、summary.jsonはコンポーネントごとの状態と進行中のインシデント、予定メンテナンスをまとめて返します。
curl -s https://status.claude.com/api/v2/summary.json | jq '.status, .components'Claude Codeの状態だけを抜き出すなら、jqでコンポーネント名を絞ります。
curl -s https://status.claude.com/api/v2/summary.json | \
jq '.components[] | select(.name=="Claude Code")'過去のインシデントはincidents.jsonから取れます。冒頭の集計は、このエンドポイントの直近50件を数えたものです。影響度と所要時間を知りたいときは、次の形で絞り込めます。
curl -s https://status.claude.com/api/v2/incidents.json | \
jq '.incidents[] | {name, impact, started_at, resolved_at}'出力は1件ごとにname(件名)、impact(影響度)、started_atとresolved_at(UTCの時刻)が並びます。たとえば10月1日の件は、impactがminor、開始が2026-10-01T16:20:40.767Zで、解決が2026-10-01T22:36:22.210Zでした。各インシデントにはshortlinkという短縮URLが付くので、社内のSlackに共有するときは長いインシデントURLより貼りやすくなります。
監視Botに組み込むなら、summary.jsonのstatus.indicatorがnone以外になったときに通知する、という判定が最も単純です。
障害の通知を6つの方法で受け取る
ページを毎回見に行かなくても、ステータスページ右上の「Subscribe to Updates」から更新を通知で受け取れます。選べる方法は次の6つです。
| 通知方法 | 向いている用途 |
|---|---|
| メール | 向いている用途個人利用・まず試すならこれ |
| SMS(テキストメッセージ) | 向いている用途障害を即座に電話で把握したいオンコール担当 |
| Slack | 向いている用途チームのオペレーションチャンネルに流し込みたい場合 |
| Microsoft Teams | 向いている用途Slackの代わりにTeamsを使っている組織 |
| RSS/Atom | 向いている用途既存のフィードリーダーに統合したい場合 |
| Webhook | 向いている用途自社の監視基盤・チャットボットに直接連携したい場合 |
Claude Codeを本番のCI/CDに組み込んでいるチームでは、SlackかWebhookでの購読が実用的です。メンバーが個別にメール登録するより、チャンネルに1本流すほうが「誰かが見ているはず」という抜け漏れを防げます。
実例では、更新は状況の進展に応じて投稿されます。9月22日は18〜36分おき、9月29日は2分から57分と幅がありました。通知を購読していないチャネルには何も届かないため、ページを開いただけでは登録されません。
まとめ
「使えない」の原因が障害か手元かは、エラーの型と/doctorで先に切り分け、障害の疑いが残ったときにステータスページへ進む流れが無駄のない順序です。障害中は、更新の投稿時刻でなく本文の影響時間と、自分が使っているモデル・コンポーネントが回復済みかを見ます。