ClaudeとTellaを連携する方法 — 画面録画の編集と共有を会話で任せる
Tellaコネクタの接続手順と、ブラー・ズーム・レイアウトなど画面録画の編集をClaudeに頼む流れをまとめました。上限やエラーの扱い、Claude Codeでの使い方も載せています。
Tellaは、画面録画とトーク動画を手早く整えて共有するための動画ツールです。Tellaコネクタをつなぐと、録画の編集、ライブラリの整理、書き出しまでをClaudeへの依頼として出せます。
この記事では、接続の手順、頼める作業の範囲、手戻りを減らす依頼の出し方、上限とエラーの扱いを順に説明します。Claude Codeから使う場合の設定も扱います。
TellaコネクタでClaudeにできること
Claudeのコネクタ一覧では、Tellaは検証済みの項目として載っています。提供元はTella、サインインが必須で、追加は2026年8月です。カテゴリはCommunication、Creative、Media & entertainment、Productivity、Sales & marketingで、接続先のURLは https://api.tella.com/mcp です。
コネクタの説明にある主な作業は、次の5つです。
会話から頼める作業
文字起こしで切る
「料金の話をしている部分を切って」と頼むと、文字起こしから該当箇所を探して削除します。
録画の整理
無音、フィラー語、言い直しを1回の依頼で取り除きます。10分の録画を2分に詰める使い方も例に挙がっています。
自動の仕上げ
ズーム、カメラと画面のレイアウト、背景、ブラー、ハイライト、オーバーレイ、BGMを付けます。
ライブラリ管理
動画の検索、プレイリスト、タグ、チャプター、サムネイルを扱います。
共有と書き出し
サムネイルの設定、共同編集者の追加、完成動画の書き出しまでClaudeの中で進められます。
ツール数は多く、コネクタのページには全98ツールと表示されています。一覧に見える先頭の24個は add_blur、add_highlight、add_zoom、cut_clip、cut_clip_by_transcript、create_playlist、delete_tag のように、編集と整理の操作が名前から読み取れる並びです。残りは折りたたまれていて、一覧だけでは分かりません。接続後にClaudeへ「使えるTellaのツールを一覧にして」と頼めば、手元で確かめられます。
編集系は、動画、クリップ、レイアウト、画面録画の切り抜き、カーソルの軌跡、キー操作の記録、顔の位置、ブラーなどのマスク、オーバーレイ、テキスト、効果音といった単位に分かれています。管理系は、動画、プレイリスト、タグ、Webhook、SNSへの投稿、再生の分析です。投稿先はYouTube、LinkedIn、X、Instagram、Facebookで、SNSのアカウントはTella側で連携済みのものが対象になります。
接続の手順と必要なプラン
Tellaの契約プランによる制限はありません。MCPサーバーは無料トライアルを含む全プランで使え、追加料金もかかりません。ただし、4K書き出しや60FPS書き出しなど、アプリ内でプランに縛られる機能は、Claude経由でも同じ制限を受けます。動画や再生リストへのアクセスは、Tellaアカウントの権限の範囲に限られます。
Claudeに接続する流れ
- 1
Tellaのコネクタを開く
ClaudeのConnector Directoryで「Tella」を開きます。Tellaの画面からは、左上のワークスペース名からSettings、Connectionsの順に開き、AI appsのClaudeの行でConnectを押しても同じ画面に着きます。
- 2
サインインして許可する
Connectを押し、Tellaにサインインして、Claudeにワークスペースへのアクセスを許可します。複数のワークスペースがあるときは、使うワークスペースもここで選びます。
- 3
動作を確かめる
新しい会話で「Tellaの動画を一覧にして」と頼みます。動画の一覧が返れば接続は完了です。
認証にはOAuth 2.1が使われます。ほとんどのツールは自分のTellaアカウントの権限で動くため、所属していないワークスペースの動画や再生リストには触れません。例外として、動画の取得やプレビュー系のツール(get_video、get_storyboard、get_video_frame など6つ)は、ゲートのない公開リンクを持つ動画なら、ワークスペース外でも読めます。
コネクタ全般の追加方法と、信頼できる提供元の見分け方はClaudeのコネクタとはにまとめています。
Claude Codeから使う
ターミナルで作業する場合は、次の1行でTellaのMCPサーバーを追加できます。--scope user を付けると、どのプロジェクトからでも使えます。
claude mcp add --transport http --scope user tella https://api.tella.com/mcp追加後の最初の呼び出しで、Tellaアカウントの認証を求められます。Claude Desktopの設定ファイルに書く場合は、mcp-remote を npx で呼び出す形になります。
{
"mcpServers": {
"tella": {
"command": "npx",
"args": ["mcp-remote", "https://api.tella.com/mcp"]
}
}
}Tellaは、エージェント向けのスキルも配っています。tella スキルは、MCPサーバーへの接続、編集前の動画の確認、ツールの選び方、結果の検証を手順として教えるものです。
npx skills add tellahq/skillsスキルは、MCPのSkills拡張に対応したクライアントなら、Tellaの接続から直接読み込まれます。対応していないクライアントでは、skill:// のリソースとして見えるだけなので、上のコマンドで入れます。
頼み方で変わる編集の手戻り
Tellaの編集は、時刻をミリ秒で指定します。しかも、時刻はカットを反映した後の再生タイムライン上の位置です。「10秒から20秒」と頼むときは、その時刻がカット後のタイムライン上の位置だと伝わる書き方にします。
そこで、編集の前に現状を確認させる流れにします。
最新の動画「オンボーディング」を開いて、クリップの一覧と、
各クリップの長さ、文字起こしの冒頭を教えてください。
まだ編集は実行しないでください。状況が分かったら、場所を文字起こしの引用か、現在のタイムライン上の時刻で指定して頼みます。
メールアドレスが映っている12秒から18秒の間、画面左下をぼかしてください。
実行したら、その時刻のフレームを取得して、ぼかしが掛かったか見せてください。Tellaのツールには、動画のフレームやプレビューを取得するものがあります(get_video_frame、get_clip_frame、get_clip_preview)。編集のあとにフレームを確認させる反復にしておくと、ぼかしの位置違いのような見落としを、公開前に拾えます。
落とし穴
秘密情報を隠すブラーは、必ず最終映像で確かめる
メールアドレスやAPIキーを隠すためにブラーを入れた場合、時刻がずれると別の場面が隠れ、肝心の場所が映ったままになります。書き出しや共有リンクの発行の前に、該当区間のフレームを取得して、実際に隠れているか目で見てください。
編集の依頼文の例として、Tellaのページには次のようなものが挙がっています。
- 最初の5秒をカットする
- 10秒から20秒にサイドバイサイドのレイアウトを入れ、カメラを左に置く
- クリックした箇所に合わせてズームを自動生成する
- 1.5秒より長い無音を探す
- 動画を公開にして、ダウンロードを許可する
- 動画をまとめて、プレイリストに入れる
一括で編集するか、1つずつ頼むか
Claudeからは、apply_video_edits というツールが使えます。1回の呼び出しで最大200件のタイムライン編集をまとめて適用できます。多くのズームやブラーを一度に入れたいときは、1件ずつの往復が減ります。
一方、同じ動画にほかの編集が同時に入ると、edit_conflict というエラーが返り、その呼び出しの内容は何も適用されません。同じ内容をそのまま再送すれば済みます。
上限とエラーの読み方
外部からのMCPの呼び出しは、ワークスペース内のユーザーごとに、1分あたり100リクエストまでです。再生の分析(get_video_analytics)は、これとは別にワークスペースごとに1分あたり30回までに制限されています。上限に当たると rate_limited が返り、待つべき秒数が本文に付きます。
エラーは、種類を errorCode で見分けます。Tellaが返す種類は次のとおりです。
| errorCode | 状況 |
|---|---|
invalid_argument | 状況必須項目の欠落、型の違い、範囲外の値。対象の項目名が付く |
not_found | 状況対象が見つからない |
forbidden / unauthorized | 状況権限がない、または認証されていない |
rate_limited | 状況上限超過。待ってから再試行できる |
edit_conflict | 状況同時に別の編集が入った。何も適用されないので同じ内容を再送する |
conflict | 状況同じ操作がまだ実行中 |
unavailable / internal | 状況サーバー側の事情 |
not_ready / not_implemented / unknown_tool | 状況準備中、未実装、存在しないツール |
自動で再試行してよいのは、retryable が true のときだけです。ClaudeなどのAIアシスタント経由では、再試行の判断は多くの場合クライアント側が行います。自分でスクリプトからMCPを呼ぶ場合は、作成や変更を伴う呼び出しにidempotencyKey(255文字以内の一意の文字列)を付けると、同じ呼び出しを再送しても二重に適用されません。同じ内容の再送には、24時間のあいだ保存された結果が返ります。internal の結果は保存されるため、新しいキーで再送する前に、変更が適用済みでないかを先に調べます。
リンクのパスワードはClaudeから掛けられる
ChatGPTのように、OpenAI系のクライアントでは、リンクのパスワード入力がツールの一覧から外されています。Claudeでは、この入力が残っているため、動画やプレイリストにパスワードを掛ける操作を会話で頼めます。共有リンクの発行を伴う作業では、Claude側のこの差が効いてきます。
つまずいたとき
認証が通らなくなったら、mcp-remote が保存した認証のキャッシュを消して、接続し直します。
rm -rf ~/.mcp-authパスワードの変更、ワークスペースの切り替え、トークンの期限切れのあとに起きやすい症状です。ログインの画面が出ては戻る場合は、VPNやプロキシ、すでにコールバックのポートを使っている別のプロセスが、ローカルのコールバックを妨げている可能性があります。同じMCP接続を使う別のAIクライアントを閉じてから、もう一度試してください。
Claude Codeの規約に書いておく
録画を毎週編集するチームは、依頼のたびに同じ注意を書く手間が出ます。Claude Codeを使うなら、CLAUDE.mdに規約を置くと省けます。次は、書き方の一例です。
## Tellaの編集ルール
- 編集の前に、必ず動画のクリップ一覧と文字起こしを取得して現状を確認する
- 時刻は、カット後の再生タイムライン上のミリ秒で指定する
- ブラーを入れたら、該当時刻のフレームを取得して結果を報告する
- 動画の公開設定やダウンロード許可は、指示があるまで変更しない
- 複数の編集は apply_video_edits にまとめ、edit_conflict が返ったら同じ内容を再送する公開設定を触らないという1行は、下書きの動画を誤って公開にする事故を防ぐ役割を持ちます。公開に関わる操作は、最後の確認を人が受け持つ運用にしておくと安心です。
他の動画系コネクタとの使い分け
収録済みの対談やポッドキャストを、文字起こしからクリップにしたい場合は、ClaudeとRiversideの連携が合います。画像や動画ファイルの保管と変換が中心なら、ClaudeとCloudinaryの連携です。Tellaは、画面録画のブラー、ズーム、カーソルの扱いまで含めて仕上げたい、製品デモやチュートリアル向けの位置にあります。